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朝井まかて「秘密の花壇」
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トピック一覧
卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(211)[有料会員限定]

9/18

「誰に聞いた」「さあて、誰だったかな」と、北斎はとぼける。京伝自身は触れ回る性質(たち)ではない。おおかた、京山が囀(さえず)ったのだろう。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(210)[有料会員限定]

9/17

秋八月十一日、馬琴は兄、羅文(らぶん)の十三回忌法要を催した。親族、旧識を招いて酒食を供し、『俳諧歳時記(はいかいさいじき)』を配った。念願の板行を引き受けてくれたのはまたも河内屋太助で、旅の翌年だ。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(209)[有料会員限定]

9/16

「知っての通り、あたしは四書五経に暗い。お前さんは学があるゆえ、しばしば聖人の、孔子ら儒家の言を著作で引くわな。もし孔子さんが今、ここにいて、この是非を問うたら何と答える。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(208)[有料会員限定]

9/15

書いたものが売れるようになったのは京摂の旅で得た縁、そして黒猫の福丸が棲みついてからだ。
福丸は去年、庭の奥の繁(しげ)みの中で死んでいた。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(207)[有料会員限定]

9/14

京伝は少し肥(ふと)って顎や目の下にはたるみも見えるが、粋な風情は変わらない。
「先生などと、おからかいになっちゃいけません」…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(206)[有料会員限定]

9/12

正月二日には京橋銀座(きょうばしぎんざ)の京伝宅へ年始に赴き、翌日には返礼として京伝と弟の相四郎(あいしろう)が訪れた。
相四郎は親戚に養子に出て武家奉公をしていたが、水が合わなかった…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(205)[有料会員限定]

9/11

文化七年、元旦を迎えた。
馬琴は四十四になった。お百(ひゃく)は四十七、長女の幸(さき)は十七、次女の祐(ゆう)は十五、三女の鍬(くわ)は十一、そして長男…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(204)[有料会員限定]

9/10

馬琴が詰め寄っても、北斎はどこ吹く風だ。
「月夜ってのは、月を描かずとも表せるんだよ。それが画師の腕だ。そっちこそ、己の案に執着し過ぎだ。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(203)[有料会員限定]

9/9

深川木蘭堂(ふかがわもくらんどう)の主、榎本平吉(えのもとへいきち)と手代が蒼褪(あおざ)めている。「まあまあ」と宥(なだ)めにかかられれば、なお激してくる。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(202)[有料会員限定]

9/8

菊の枝が左右に広がって三間(けん)余り、幹の太さは一寸ほどもある。花輪の大きなものは三寸を超えていようか。花の数は幾千、それが鶴や帆掛け舟の形に細工されている。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(201)[有料会員限定]

9/7

「おっ母さん、おはぎを買っておくれな」
「だめだめ、買い喰(ぐ)いは父上にお叱りを受けるよ。帰りにたんと、ご馳走(ちそう)してくださるはずだから」…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(200)[有料会員限定]

9/5

九月九日は陽数の九が重なる、重陽(ちょうよう)の節句である。しきたりに従って袷(あわせ)から綿入れに衣替えし、朝は赤飯で祝った。
「秋晴れだの。菊見にでも参るか」…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(199)[有料会員限定]

9/4

警護の徒士(かち)や槍持(やりも)ち、傘持ちに囲まれて、先頭を行くのは薩摩島津家の家臣らだ。騎馬で進んでいるので家老職にある重臣なのだろう。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(198)[有料会員限定]

9/3

今年の琉球使節も前評判が高く、琉球国を知るための刷物(すりもの)や琉球羹(りゅうきゅうかん)なる芋菓子まで出ているようだ。北斎はその菓子を手にしていて、「ほれ」と差し出した。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(197)[有料会員限定]

9/2

胸中に深く留め置くべき覚悟を、口にしていた。
「ならおれも、挑むとするか」
北斎は湯帷子(ゆかたびら)の袖を肩まで捲(まく)り上げた。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(196)[有料会員限定]

9/1

今日もいつしか日が暮れ、各々(おのおの)、手を動かしては夜を徹し、疲れたら一服がてら語り合う。
北斎も酒を呑(の)まない。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(195)[有料会員限定]

8/31

本なるものは不思議な動き方をする。一度当たると、次の当たりを連れてくるのだ。
昨年の正月に仙鶴堂(せんかくどう)から刊行した仇討(あだう)ち…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(194)[有料会員限定]

8/29

福丸が馬琴の膝の上に乗ると、北斎は画帖(がじょう)を手に戻してそのさまを写し始める。
「まさに画狂だの」…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(193)[有料会員限定]

8/28

葡萄棚(ぶどうだな)の下から、福丸が現れた。機嫌よく尾を立て、背後の人影を誘うように歩く。
本人が大股で、日向(ひなた)に出てきた。近頃、画号を北斎(ほくさい)と変えた画師だ。…続き

卯月みゆき 画

朝井まかて「秘密の花壇」(192)[有料会員限定]

8/27

土を篩(ふるい)にかけて木匙(きさじ)ですくい、桜草(さくらそう)の鉢中へそろそろと入れてゆく。花が終わると、この増し土をするようにしている。…続き

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