広末食う存在感、池脇千鶴人気の秘密
フジテレビ「リップスティック」で大ブレーク

池脇千鶴  少年鑑別所に入所した少女らをリアルに描いて話題のフジテレビ系ドラマ「リップスティック」(月曜午後9時)で、大阪出身の新進女優、池脇千鶴(17)=写真=が、主演の広末涼子(18)に負けない存在感をアピールしている。2年前に8代目リハウスガールに選ばれてCMデビューした彼女は、審査員だった市川準監督がそのまま映画「大阪物語」のヒロインに抜てきするほど惚れ込んだ逸材。その人気の秘密はどこにあるのか。

 「リップスティック」の番組ホームページには、最近、「もっと千鶴ちゃんの出番を増やして!」というファンの声が相次いでいる。母親の身を守るため、義父に大ケガを負わせて入所したが、素顔は優しさを持った薄幸の美少女役だ。

 現在、大阪の府立高校3年生という池脇は、「サッカー部のマネジャーやってるねんけど、ドラマが忙しくて…1週間のほとんどは東京のホテルなんです」と、やはり早稲田大に通うヒマのない共演の広末と同じ悩みを抱えている。

 それでも、何とか合間をぬって学校へ行くようにしているのは、女優デビューのきっかけを与えてくれた市川監督の言葉が頭を離れないからだ。

 「普通に高校に通って、普通の生活を知らないと、引き出しの少ない女優さんになるよ。こっちの劇団とかに入って、わざとらしくなってほしくない。ボクは素朴なチィちゃんが好きだから」

 実際、監督は「大阪物語」(上映中)でその素朴さを巧みに引き出している。同映画で池脇は、沢田研二(50)・田中裕子(49)夫妻が私生活もかくや、というリアリティーで演じた「売れない夫婦漫才コンビ」の娘役。並の新人ならこの大物夫婦に飲み込まれるところだが、離婚して失踪したどうしようもない父に会いたい一心で、「お父ちゃんどこ行ったんやろか」と大阪の下町をとぼとぼ放浪するシーンは真に迫っていた。めったに人をほめない大御所のミヤコ蝶々も、共演シーンの収録後、「エエ子やな。ヘンな男に、つかまりなや」と声をかけたほど。

 その心配は…当分ないかもしれない。というのも、これからラブシーンなんかどう?と水を向けた途端、「絶対、やりたくない! 好きじゃない人とそういうことするのは、どうかと思う。それをするのが女優サンなのかもしれんけど、それなら辞めてる。できる限り避けていきます」と、こちらが吹き出しそうになるぐらい真顔で宣言した。

 ウン、そうそう。嫁に行くまで、そのままでいてくれ、と見ているこちら側を、父親や近所の親しいオッチャンの気分にさせてしまう手垢のついていない少女らしさ、芯の強さが、共感を呼んでいるのだ。

 いけわき・ちづる 昭和56年11月21日、大阪府生まれ。平成3年、テレビ東京系「ASAYAN」の第2回CM美少女オーディションで8000人の中からグランプリに選ばれ、8代目リハウスガールに。昨年から、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」や日本テレビ系ドラマ「世紀末の詩」など、ドラマ出演も多い。身長155センチ、スリーサイズはB80・W55・H85。血液型O型。