日記原人

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1999年4月前半の日記


15日

 なんか日々、忙しくて日記の更新がなかなかうまくいきません。とかいっている間に、中日10連勝…。広島ガンバレ!

 目下の悩みはなんとなく学校に行っても疎外感を感じてしまう事でしょうか。それは、まぁしょうがないでしょう。なんとなくキ●ガイ扱いされているしなぁ。当分は、ドクター論文の進行は匍匐前進状態ですな。

 ところで、あやちゃんが夢に出たこと、小林さんに話したら悔しがってました。ボクの夢に出てるヒマがあったらちゃんと婚約者の枕元に行ってあげなさい!と、明日叱ってみることにします。

 この前の火曜日、英会話学校に行ってみました。即日契約はやっていませんが、担当の人と妙に会話が弾んでしまいました。一応、マニュアル通りにガイダンスをするのですが、すぐに脇道にそれます。

「英語を収得したら行ってみたい国は?」

「オランダですね」

 謎に爆笑!

 レッスンの題材に「Pharmacy」とあるのが見え「これとかいいですねぇ…」(海外でも、おクスリぃゲットだぜー)隣で、マジメにガイダンスをやっているのを尻目に長々と談笑。契約の話は、「なんか第5条に不明瞭な点があるんですけど…」で、次回以降へ…。

10日

 教授にOCRの仕事を頼まれ、OCRソフトを起動しようとしたら、なんか起動しない。試しに暫く使っていない他のソフトも起動してみたら、何故か落ちる。「Macはこれだからなー」と思いつつも、解決法を探す。だが、OSを新規インストールして機能拡張とコントロールパネルをそのまま持ってきてもおちる。要するに、機能拡張ファイル、あるいはコンパネに問題があるのだと特定はできるのだがどれが悪いのか検討がつかない。Fontを500以上ぶち込んでいるボクとしては、そこらへんの問題かなと思い、ATM Deluxを再インストールしてみた。すると成功…。まさに死角…ATM。

8日

 この日はひたすら惰眠をしていたが、まあいいだろう。外は寒いし…。

 しかしこの眠気はナゾだなぁ。目覚ましテレビの「目覚まし時計」の音が不快なのはわてだけではあるまい。朝のテレビの星占いは個人的趣味である。占い中毒というのがあるらしいが、少なくともわてはそうかもしれないなぁ。

「心」

 誰だって他人の心を知りたい。覗きたい。その欲求に自分で嫌悪感を感じるが、相手の心を知り得ていたならもっと良く振る舞うことができたかもしれないとは誰もが考えることだろう。もし、他人の心を知り得たとして果たして上手く振る舞うことができるだろうか?その命題の答えは暫く探求してみるとしよう。

 「彼女」がなにを考えていたのか今となっては知る由もない。しかし、生きていたとしても知る由もない。もしかして結果は変わったかもしれないし、変わらなかったかもしれない。

 彼女は銅の心を持ち、私はアルミの心を持っていた。銅は風雨にさらされもはや鈍く光る青銅と化した。私の心は白い薄化粧をした。

7日

 学校の研究室の引っ越しをしました。デスクスペースは狭くなりましたが、とても居心地のいい場所にしました。ここで、あと2年勉強して論文を仕上げなくてはいけません。引っ越しは大変で夜遅くまでかかりました。夕食のとき友達に、「昔つきあってた彼女が自殺して今苦しいんだ」と告白しました。彼女はボクがおクスリを飲んでいる事を知っています。「おクスリを飲んでまで頑張らなくてもいいんじゃない?」

 でも一年間をうつで空白の時を過ごしたボクにとって残された時間はそうありません。頑張らないといけない事実があるのみです。

 そして家に帰ると、慟哭の刻が訪れます。この悲しみは音楽や絵では伝える事はできないでしょう。勿論、文字でも…。

「愛と狂気の18年」

 ボクはあやが狂っていたとは思えない。狂気の片鱗は感じたけど、それはボクとて同じ事。果たして本当の狂気とはなんなのか自問してみる。彼女は、愛に飢えていたことは確かだ。彼女との恋の時間は熱烈なものだった。一人の少女として、普通に遊びそして恋をし、二人の時間を過ごした。それは幸せな時だった。彼女が一人の女の子として誰かと恋愛することができたこと、それはせめてもの救いだったかもしれない。

 そして真面目な子だった。婚約の前後だろう、同時に二人の男を愛することはできないと彼女は思い、ボクに別れを告げた。

 あやは常に「私のことを愛してくれているの?」と常に問う子だったかもしれない。彼女との最後の日、二人で愛し合ったあと彼女は目の前でリスト・カットをした。別にボクは止めなかった。彼女は、悔しいように同じところをメスでカットした。しかし、ザクッと血管を断ち切る覚悟のあるリスト・カットではなかった。だからボクは、

 「リスト・カットしたいときはした方がいい。それで発散されるのなら。だが(命を失いかねない)リスト・カットはやめようね。」

と答えた。彼女にとっては、その返答は「私のことを愛してくれていない」という受け取り方だった。それが彼女のボクへの最後通牒だった。

 そして3月の末、彼女は自殺を謀った。すぐにでも全身を突き通りそうな敏感な感受性に十分な理性を彼女は持ち得なかったのだろう。

 「本当に私のことを愛してくれているの?」

 それはいろんな人たちへの問いかけだったかもしれない。それは死という最悪の結末だった。そして人生のなかで最も大切な人を彼女は幸せと共に置き去りにした。彼女の心は最後は狂ったのだろうか?ボクはまだ彼女のしが理解できない。将来への不安だとかそんなんじゃ納得できないよ。

 今夜も、慟哭の刻が訪れる。

 あやが呼んでいる…あやの声が聞こえる…

 ボクは全身を握りしめこらえる…。今日も春の夜風は冷たい。

6日

 この日は首都圏は雨でした。ボクは身も心も休ませました。ボクにとっては安らぎの雨、きっと誰かからのプレゼントなのでしょう。

 この前ファミリーマートで、iMacを修理のためにでしょうか宅急便で郵送しようとしてました。店員はこの大きさだとヤマト便じゃないとダメだとかなにか小言を抜かしている。確かにそうなのだが、せっかく持ち込んで来たのだからサービスしてやれよ!と思った。iMacの箱くらい問題ないでしょ。昔、コンビニの店員やってましたがボクなら何知らず顔して受け付けますな。

 サービス、サービス!

日付の意味のない日々(1日〜5日)

 確かにボクと彼女は1月まで付き合っていた関係であった。別れ話はちょっとしたすれ違いと向こうの事情、でもボクは彼女の一言で立ち直った。

「あなたが死んだら、私も死ななくてはいけない。」

ボクはこう返した。

「君のことを最期まで見届けるまで生きるから、君も生きろ!」

 そのことがこんなに早く来るとは思わなかった。4月馬鹿。実際に死んだのは3月だから3月馬鹿。彼女にはもう立派な婚約者がいたし、ボクは自分の幸せと彼女の門出を祝福することを願った。ボクは彼女が置き去りにしていった幸せの分まで幸せな人生を過ごすつもりだ。

 弔問にレキソタンなんか不要だった。悲しみを正面から受け止めることがボクの彼女に対する誠意だった。涙をこらえつつも泣きました。帰りの電車でも家に帰っても。同時にこみ上げてくる怒りをどうぶつけたらいいか分からない。彼女は父を裏切り婚約者まで裏切った。「自殺はしない」という互いの約束を破った以上にそのことに対して憤りを感じた。「バカー!」と叫びたい一心。

 朝になっても眠れない。ただ飲んだアモバンが苦い。今後、何度か足を運ぶことになるが、遺影が「KuRIさん、こんちわー」と笑顔で呼びかけてくる。

 彼女の実際の死因はまだ分かってない。稚拙な自殺未遂ごっこによる事故だと個人的には思っている。何故なら、血の抜きすぎでヘモグロビンが不足しており心臓に負荷がかかっていたと思われるからだ。クスリ等の過剰摂取で心不全を起こしたとしても不思議ではない。これは悪魔で私の推測に過ぎない。だが、実際の鑑定結果は40日後にならないと出てこない。