▲△ 黄色いテント △▲
======================================================1999/01/13===
◇今週の目次

■お知らせ
■今週の山行き雲行き
■見たり聞いたり
■四国の山名--No.3
■四国の峠----No.5
■How are 湯 〜 !
■リンクニュース
■YELLOW TENT AFTER DARK
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■お知らせ
黄色いテントの発行元HP「あざみ山ヒュッテ」は、
マガジンと同一名の「黄色いテント」に改名しました。
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■今週の山行き雲行き
◇奥野々山◇

1月10日。
徳島県の麻植郡と美馬郡の境界にある標高1159Mの山。
尾根続きの秀峰、高越山の陰に隠れた地味で控えめな山。
ふたつの山の尾根筋を上空から見れば、
アルファベットの「C」の文字の、
上端が高越山、下端が奥野々山。
有名な船窪つつじ公園は稜線近くのちょうど中ほどに広がる。

徳島県の山川町から高越山または船窪つつじ公園の標識を見ながら行く。
こうつの里を過ぎて間もない辺りから道には所々積雪がある。

県立少年自然の家から先はすっかり雪道になっている。
積雪量はたいしたことはないが、
日影の路面は凍結している。

登山口は二ヶ所あるが、船窪つつじ公園からの道を歩く。
駐車場入口に建物があり、その裏手から歩き始める。
切り開いた広い尾根を500メートルほど行くとピークがある。
このピークでは道が分岐している。
そのまま真っ直ぐ進む道と右に急下降する道だ。
直進して緩やかに下る道は、
やがて別の登山口から登ってきた道と合流する。
合流点からは右手に引き返すような細道があるが、
うっかりすると通り過ぎてしまいそうな細道だ。
ピークからは距離にして約350メートルくらいの所で、
登山道と書かれた小さいプレートが木の幹に縛り付けてある。
この細道は尾根の東南の急斜面をトラバースして進み、
先ほどのピークから急下降する道と鞍部で再び合流するが、
急斜面のうえ、道が非常に細いから、
樹林帯のなかとはいえ、積雪期は要注意だ。

鞍部の合流点からは急坂の登り返しが続く。
この急坂と、頂上手前の痩せたガレ場のような個所も要注意。

まあ山は他にもいっぱいあることだから、
わざわざ積雪期にこの山へ行くことはない。
私たちはそもそも麓のふいご温泉が目的で出かけてきた。
悪い山行の見本だが、せっかく温泉に入るのなら、
その前にちょっと一山歩いてからにしようと思いついた奥野々山だった。

奥野々山の頂上には避難小屋と見まがう建物がある。
神社のイメージとは程遠いが、れっきとした神社である。
この神社、国土地理院の地図にも記載されているし、
また江戸時代の書物と思われる「燈下録」にも、
「奥野の明神」と記されているそうだ。
自然林に囲まれた山頂は展望には恵まれず、
落葉のこの季節でも剣山方面の山岳のどれひとつとして、
満足な山容を眺めることは出来ない。
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■見たり聞いたり
◇船窪つつじ公園

国の天然記念物に指定されている。
群生地はもちろん立ち入り禁止。

3.5ha の広さに高木のツツジが群生している。
船窪とはツツジの繁茂している一帯の地形が、
船形に窪んでいるからで、
その窪地に長さ数百メートルにわたって群生するツツジは、
すでにおびただしい花芽を用意している。

中腹の県立少年自然の家では炭焼き窯から湯気が上がっていた。
現代の日本では吸引力のある点景だ。
こういう作業をしたいという人が増えているそうだ。
県立少年自然の家にはテント場もある。
ここでのキャンプは5月下旬頃が狙い目だ。
狙い目はもちろんツツジと温泉。
だが今年の温泉は楽しめない。
詳しくは How are 湯 〜!で。
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■四国の山名--No.3
◇伊吹山

「いぶきやま」
標高1503m
愛媛県西条市---高知県本川村

山名のルーツ:
「山神が毒気を吹いたことによる」というが、説得力がない。
気象の関係で天気が変わりやすく、霧が出やすいことを
「いぶく」といったものであろう。

ルーツに対する信憑度=○
石鎚山から瓶ガ森への縦走路上の中ほどにある伊吹山は、
瓶ガ森とは標高差393m、石鎚山とは479mあり、
縦走路上の鞍部といってもいいようなピークだが、
とにかくよく霧に包まれる。

この山の愛媛県側は加茂川の源流域、高知県側は吉野川の源流域。
両県側とも幾筋もの深い谷がある。
気流の通り道に位置する山だ。
誰もが単なる通過点だと思っているような山だが、
伊吹山の頂稜はすばらしい。
飾りっけがなくて、さりげなくて、控えめで。
ブナやダケモミにも恵まれ、
夏にはたくさんのリンドウが道端を彩る。
私などは石鎚山や瓶ガ森に登るより、
伊吹山の頂稜からそれらの山を眺めている方がはるかに好きなのだが・・
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■四国の峠--No.5
◇シラザ峠

標高1401m
愛媛県西条市---高知県本川村

峠名のルーツ:
シラは白色の意、ザはサの転じたもので場所を意味する接尾語。
白土をもったところの意。

ルーツに対する信憑度=△
正直言ってよくわからない。
ザはむしろ崩壊を意味するザレではないかと思っている。
白くザレた所。

峠には本川村の「山荘しらさ」があり、
40張の幕営地もある。
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■How are 湯 〜 !
◇町営ふいご温泉
徳島県麻植郡山川町
TEL:0883-42-4700
入浴料:350円
宿泊(一泊二食付):5000円(料金表のまま)

無色透明無臭で収れん味を有する自然湧出の温泉は緑ばん鉄泉。
と宣伝しているが、それにしては隠し湯っぽい枯草色をしている。

低料金で地元の方にはよく利用されているようだが、
高越山からの帰りはここと決めている徳島県の山好きも多いらしい。
残念なことに今年の3月末で向こう一年間の休館となる。
古くなった浴室側の建物を改築するためで、
新装営業は2000年の4月1日からの予定。

ここの食堂のチケットシステムはちょっと変わっていて、
チケットはフロントで買わないといけない。
だから客は食堂とフロントの間を行ったり来たりということになる。
食べ終わったら、自分で厨房のカウンターまで返しに行く。

定食、鴨鍋、丼もの、おでん等いろいろあるが、
一押しは200円の「そば汁」!!
定食によってはセットで付いてくる。
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■リンクニュース
「山のてっぺん」さん! 精力的な連続アップ!
アルバム「実戦!いざ巌冬の八ケ岳その二:横岳」

運動場のような硫黄岳から八ヶ岳核心の岩稜帯横岳!
◇http://www.shiojiri.ne.jp/~iti◇

八ヶ岳に関心のある方は、ぜひ!
この分だと次の赤岳編も近いかな。
夏の赤岳頂上小屋で飲んだ「チョーヤの梅酒」、美味かったなあ。
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■YELLOW TENT AFTER DARK
◇先日、香川県坂出市のうどん屋
「がもう」と「山下」へ行って食べてきました。
安い、美味いと評判の超有名なうどん屋ですが、
どちらも幸せな気分になれるうどん屋です。
讃岐うどんのルーツが見られます。

◇雪の塔ノ丸
塔ノ丸の白い稜線が綺麗でした。
剣山には雪がないように見えましたが、
意外にも赤帽子山の頂稜に積雪がありました。
三嶺もガスが切れると白く輝いていました。

◇改名
お知らせでも書いておきましたが、
このたびHP名を「黄色いテント」に変えました。
URLはそのままです。
たまに覗いてみて下さい。
デジカメ画像付き山行記もどきと、
黄色いテントのバックナンバーを随時追加しています。

◇積雪期の奥野々山
距離の短い山ですが、冬期間の入山はお勧めしません。
その代わりといっては何ですが、
高越山も奥野々山も5月のツツジの頃には、
仕事をサボってでも行く価値があります。
山がというより船窪つつじ公園があまりにもすばらしいので!!
ここだけの話ですが、黄色いテントも平日に行く予定です。
なぜ平日なのかは、休日に行けば判るでしょう。

◇ハンドルネームで
メールを頂くことが多いのですが、
文面にアドレスを表記されていない場合は返事は控えています。
匿名でもニックネームでもメールアドレスは直ぐに判りますが、
文面に記入しないという差出人の気持ちを尊重しています。
決して筆無精だからではありませんョ!

◆ご意見ご感想があれば、どんどん送って下さい!!◆
◆出来るだけ紙面に反映させるつもりです。◆

◆次号発行は1月20日の予定です。

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メールマガジン「黄色いテント」
ホームページ 「黄色いテント」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~cirsium/
yellowtent@mx8.tiki.ne.jp
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