ONEKOREA NEWS

朝鮮半島の動き

1999年 2月28日〜3月6日

韓国

ノービザ滞在、最長30日に延長

法務部は1日、同日から外国人観光客が入国査証(ビザ)なしで国内に滞在できる期間をこれまでの最長15日から最長30日に拡大すると明らかにした。これに合わせ国内で投資や研究活動のために長期間滞在する外国人に義務づけられてきた身元保証書の提出も廃止された

李ハンナラ総裁、政局運営を批判

ハンナラ党の李会昌総裁は2日、就任1周年の記者会見で「寛容と和合の精神で過去との和解をなし、経済と国を活かす政治の実現に向け心を一つにしていく」ことを政府・与党に提案した。しかし「この1年間、わが国の民主主義は深刻なまでに喪失され後退した。野党としては茨の道だった」とし、金大中大統領の政局運営を厳しく批判したほか、経済政策に関しても「市場経済原理を無視した」などと指摘した。また対北政策については段階的妥結を主張、政府の一括妥結と反対の立場を示した。

実務交渉で失策、金海洋長官辞意

金善吉・海洋水産部長官は2日の国務会議で、韓日新漁業協定の操業条件に関する実務者協議で韓国側が一部の漁法について取り上げることを怠ったことを認め、「抜けた部分は再交渉で結論を出しその後辞任する」とし、辞意を表明した。しかし、新協定では一部漁船の「ふぐ漁権」も漏れており韓国漁民の不満は治まっていない。再交渉は今月中にも行われる見通し。

2月輸出実績16%の大幅減

産業資源部は2日、韓国の2月の輸出実績は94億3000万?(暫定値、通関基準)で前年同期比16.0%マイナスを記録したとを明らかにした。1月に9カ月ぶりに増加に反転した輸出が再び減少したことに関し産業資源部では、昨年2月は金集め運動や遊休設備の輸出増などが重なったほか、通関日数も今年より3日多かったためと説明している。なお、2月の輸入は前年比3.0%減の76億5000万?、貿易収支は17億8000万?の黒字だった。

南北首脳会談に楽観的見解

金大中大統領は3日、テレビインタビューで対北政策について触れ、「今私たちは首脳会談を含むあらゆる対話の門戸を開いている」とし、「今年朝鮮半島情勢は転換期を迎えるものとみられる。南北対話の道が開かれる可能性がある」と述べた。最近、北朝鮮が南北対話に積極的な意志を表していることを受けた発言とみられる。

<仮病除隊>で軍人198人を摘発

国防部は3日、「国軍首都病院など全国18の軍病院のうち8つの病院を特別監査した結果、94〜98年まで精神病などの疾病にかかったように見せかけて早期に除隊された疑いのある兵士198人を摘発、現在捜査中。うち3人は1000万ウォン以上の金品を病院に手渡したことを確認した」と明らかにした。摘発された兵士の大部分は入隊1年未満の富裕層出身だったという。

昨年末不良債権、全体で60兆ウォン

韓国の金融監督院は4日、昨年末現在で全金融機関が抱える不良債権(3カ月以上延滞などを基準)総額が60兆2000億ウォン、貸出総額の10.4%に達したと明らかにした。一般銀行(22行)は20二兆2000億ウォンで前年比4.3%増だったが、成業公社の買取り分などがあり、実際には17兆ウォン近く増えたと見られる。またノンバンクで貸出総額対比が20〜30%と債権の不良化が一段と進んだ。

W杯スタジアム建設で2億融資

6日付け読売新聞によると、日本政府は2002年サッカー・ワールドカップ韓日共催で、韓国側にスタジアム建設費用として2億?を融資する方針を決めた。融資対象は京畿道水原市に建設されるスタジアム。経済危機下で融資を求めてきた韓国側の要請に応えたもので、日本輸出入銀行が融資。昨年10月に日本側が表明した30億?の輸銀融資とは別枠だという。


北朝鮮

300万人減少説で韓国に反論

朝鮮中央通信によると、北朝鮮の洪水被害対策委員会スポークスマンは1日、北朝鮮の人口が飢餓などで昨年3月までの約3年間に約300万人減少したとする韓国側の報道(先月)をねつ造だと否定、「わが国で一番最近行われた人口調査は93年に国連人口基金との協力の下で行った一斉調査で、その結果当時の人口は2121万3000人、自然増加率は1.5%と集計された」とし、「2000年には2300万人になる」と主張した。

軍事境界線の戦力強化指摘

ブレア米太平洋軍司令官とティレリ在韓米軍司令官は3日、下院軍事委員会で北朝鮮の軍事動向について「軍事境界線付近の戦力強化を近く完了、1万基以上の高射砲と2300基の多弾倉ロケット砲を配備する」「金昌里の地下施設はプルトニウム生産・再処理能力をもち4〜6年で完成する」などと証言。北朝鮮が軍事行動に出る可能性が依然として高いと指摘した。

北収容所収監韓国人は34人

統一研究院が4日に発行した「99年北韓(北朝鮮)人権白書」によると、海外で拉致されたり北朝鮮に亡命した後、北朝鮮内の政治犯収容所に収監されている韓国人は現在34人いることがわかった。同白書は、国家情報院の資料や北朝鮮からの亡命者の証言などをもとに調べた。また白書は「住民の最小限の生存権さえ脅威にさらされている」とし、経済難と食糧難が依然として深刻であると指摘している。


朝鮮半島の動き目次ホーム