1998 年 9 月 19 日 12:00 から本ホームページへの新規積算ビジタ数:

     9・0 はじめに
     9・1 正常な男性および女性成人の外部生殖器および内部生殖器
     9・2 生殖器の分化
        9・2・1  卵と精子

        9・2・2  受精および着床

        9・2・3  子宮外妊娠および流産

        9・2・4  性腺の分化・形成

        9・2・5  精巣および卵巣以外の生殖器の分化・形成

     9・3 半陰陽
        9・3・1  真性半陰陽

        9・3・2  男性仮性半陰陽 (男性偽半陰陽)

        9・3・3  女性仮性半陰陽 (女性偽半陰陽)

はじめに
  1. 半陰陽は、男女の区別が解剖学的に明確でないものの総称です。
  2. 半陰陽は真性半陰陽、男性仮性半陰陽 (男性偽半陰陽) および女性仮性半陰陽 (女性偽半陰陽) に大まかに 分類されます。
  3. 真性半陰陽は卵巣と精巣の両方を持つ場合です。
  4. 仮性半陰陽は生殖器の発育異常である場合です。
  5. 最近、遺伝子診断の進歩によって、Y遺伝子の異常による真性半陰陽の症例が知られ始めています。
  6. 半陰陽の中には、陰茎 (ペニス) 、陰核 (クリトリス) 、膣などの外部生殖器および体型からは、男女の区別 が明確であるものもあります。
  7. これらは、妊娠しないなどの理由で精密検査を行った結果、判明するにしか過ぎません。
  8. 合法的な結婚をし、何の支障もなく生活している例がかなり多く知られています。
  9. 半陰陽の起因は主として胎生早期における性ホルモンの僅かな量的異常 (過多あるいは過小) です。
  10. 胎生早期においては、男性ホルモンや女性ホルモンに対する感受性は極めて高く、妊婦に無影響な低い濃度でも、 胎児の内部生殖器および外部生殖器の分化・形成が著しく損なわれます。
  11. 人では、環境ホルモンを含むホルモン攪乱物質 (内分泌攪乱化学物質) による次世代 (約 20 年後) の 生殖機能の損傷が危惧される理由です。

9・1 正常な男性および女性の成人の外部生殖器および内部生殖器
9・2 生殖器の分化
  1. 生殖器 (性器) の形成は、胎児期の初期 (胎生初期:妊娠 8 週目) に始まる性腺 (精巣あるいは卵巣) の分化 によって誘導されます。
  2. 性腺は生殖腺とも呼ばれます。
  3. 生殖器の分化・形成は「何事もなければ」女性型の方向へ進行するようにプログラムされています。
  4. 男性型性染色体 XY 中の Y 染色体に含まれている 2 種の性決定遺伝子の作用によって、 原始性腺の精巣の分化が始まり、原始性腺の卵巣への分化が抑制されます。
  5. 性決定遺伝子の作用は、期待されていたほど強力ではありません。
  6. 胎児期初期に分化・形成されはじめた精巣から分泌される男性ホルモンが他の男性型生殖器の分化・形成に 重要な役割を果たします。
  7. 胎生初期のホルモンの僅かなバランスの崩れが、生殖器全体の分化・形成に影響し、多様な生殖器が生じます。
  8. 内分泌攪乱物質 (環境ホルモンを含む) の作用に警告が発せられていますが、これは上記の理由によります。 販売禁止になった 1962 年以前、鎮静・催眠薬としてサリドマイドを服用した妊婦の中に、手の短い奇形児を 産んだ人が多数生じました。
  9. このような薬害に関しては、最新の情報を収集し、研究を推進する関連学会の責任が大きいと思います。
  10. 排卵剤の使用が二子などの複数児が生まれる確率を激増させていますが、この排卵剤の作用も内分泌攪乱の 所産の一形式です。
  11. 現在、清涼飲料水などのペットボトルやインスタント食品などのプラスチック容器などから微量に遊離する 内分泌攪乱物質が問題視され始めています。
  12. プラスチック製造の関係者が「たとえ有害物質が含まれていても、低濃度では無害である」ことの実証に 懸命であると聞いています。
  13. 無害であることを前提にした実験は信用できません。「どんな低濃度でも有害である」ことを前提にした実験 が望まれます。
  14. 15 年以後に生まれる次の世代の子供達に対する影響が気がかりです。
9・2・1 卵と精子
9・2・2 受精および着床
9・2・3 子宮外妊娠および流産
  • 受精卵が子宮以外の場所に着床する現象を子宮外妊娠と総称します。
  • 子宮外妊娠を引き起こす着床部位は卵管、卵巣、腹腔および子宮頸部の 4 ヶ所であり、最も頻度が高い のは卵管です。
  • 子宮外妊娠は、精漿中の受精抑制因子によって、かなり防止されています。
  • 通常、着床した受精卵の発生が異常に進行し、その異常度が程度を越えると、自己防御メカニズムが作動し、 流産が起こると考えられています。
9・2・4 性腺の分化・形成
9・2・5 精巣および卵巣以外の生殖器の分化・形成
  • 「話題8 男それとも女」を参照して下さい。
9・3 半陰陽
9・3・1 真性半陰陽
9・3・2 男性仮性半陰陽 (男性偽半陰陽)
9・3・3 女性仮性半陰陽 (女性偽半陰陽)