Top
朝日新聞社 www.asahi.com ENGLISH
asahi.com
ATC
  天気 | フリーメール | 辞書 | 地図 | サイトマップ | ランキング | 最新情報 サイト内検索  
home  > TODAY'S関西  > 朝日新聞襲撃事件  


右翼 天皇謝罪を巡って反発
2002年1月8日付朝刊

 「赤報隊の主張はおもしろくなかった」。ある右翼団体幹部は、そう打ち明けた。大阪出身の60代の在日韓国人2世だ。

 「生まれ育った日本の国家と民族を大事にする」が、就職や指紋押なつでの差別とは「徹底的に闘う」。その立場から「日韓の対立を和らげたい」と考えてきたという。

 盧大統領の来日が迫り、「歓迎」の垂れ幕を持って東京へ向かったが、日本人の右翼に批判された。「関西を中心とする在日の右翼仲間の多くは動きたがらなかった」

 この時期、右翼陣営は韓国政府に激しく反発し、東京の韓国大使館や民団中央本部へ連日、街宣車で押しかけた。84年の全斗煥(チョンドファン)大統領の来日時にも、昭和天皇が「不幸な過去」に「遺憾」の意を表している。自民党内からも「これ以上、土下座する必要があるのか」という発言が飛び出した。

 東京の右翼団体代表が言う。

 「ソウル五輪の成功で韓国は自己主張を強めた。わが陣営は冷戦崩壊で反共の声がかすみ、代わって『反韓』意識が一気に高まった」

 この代表は愛知韓国人会館事件の2日前、全国の右翼関係者約200人が参加した福井市内の集会で「今こそ、我々が動く時だ」と呼びかけた。

 同じころ、当時の海部俊樹首相(71)の地元・愛知県一宮市にも、近隣の右翼約70人が街宣車約20台で集まった。海部氏の事務所へ向かい、代表が巻紙を読み上げた。「今さらなぜ謝罪か。見過ごせない」

 昨年12月、海部氏が取材班のインタビューに応じた。

 ――天皇の謝罪問題をどのようにとらえていたか。

 「土下座じゃない。日韓新時代の幕開けに過去への率直な気持ちを伝える必要があった」

 ――政府は韓国のいいなりだ、という赤報隊の主張をどう受け止めたか。

 「指紋押なつ廃止への反発だと思った。謝罪問題は度々起きていた」

 在日韓国人の法的地位問題で懸案になっていた指紋押なつ制度は、大統領来日を契機に廃止へ向かった。

 「まさに戦後総決算だった」

 だがその後も、国会議員や閣僚が「従軍慰安婦は強制連行ではなかった」「植民地時代、いいこともした」などと発言し、韓国側から「妄言(もうげん)」と非難される図式が続く。

 民団中央の幹部は言う。「日本の『謝罪』は、そのつど別の政治家に打ち消される。それを韓国側が批判すると、日本の極端な民族意識に火がつく。なぜ、悪循環を断てないのか」



TODAY'S関西トップ | 朝日新聞襲撃事件トップ


Special

俵万智の百人一首
キャビア軍艦巻き絶品

三都つれづれ
賞味期限なしのチョコ

朝日新聞襲撃事件
「日本民族独立義勇軍」ゲリラ事件 共通項を追う

携帯でも「関西版」
携帯も「関西版」。iモード、J−フォンで朝日・日刊スポーツ「関西版」配信中。

お知らせ

関連サイト

出前朝日
朝日21関西スクエア
朝日カルチャーセンター
朝日友の会・大阪


Homeへ | 画面上へ