スピーチの極意

これさえ学べばあなたは今日からスピーチの達人になっていつでもどこでもすぐに人を感動させるお話ができるようになる(はずだ)

 イギリスの作家、チェスタートンがテーブル・スピーチを頼まれていった。

ローマのコロシアムで剣奴(グラディエーター)がライオンと戦っていました。ライオンは剣奴に飛びかかって、まさに食べようとしました。その時、剣奴がライオンに一言いうと、ライオンはすごすごと引き下がっていきました。終わってから、何て話したのか、みんなが剣奴に聞くと、次のようにいいました。

「私を食べてもいいけれど、その後にテーブル・スピーチが待ってますよ」。


  

   

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

スピーチとスカートは短い方がいい。

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

【初掲:2000年10月1日】

 


<スピーチについての後書き>

上のようにだけ書いていたら、さすがに評判が悪くて、簡単に書いておく。基本は講演と同じなのだが…。

  • 短く(とにかく短く)。前の人が長ければなおさら短く(ゲティスバーグの演説が成功したのはレトリックもあるが、前の人の演説が長かったから)。ロシアの諺にも「縄は長いほど良い、スピーチは短いほど良い」という。
  • そのために何でも話そうと思うな。捨てろ!
  • ジョークを!笑いを!(みんな知っているようなのはダメ)
  • 誰も知らないような小さなエピソードから結論に導く。
  • 格言などを使う場合もエピソードから始め、格言だけで終わらない。
  • 一つだけ(多すぎてはいけない)必ず関係者を誉める。
  • 前の人と重ならないようにネタを2種類用意しておく(または前の人にどんな話をするか聞いておく)。
  • 下ネタは絶対に止めよう。
  • (インフォーマルな儀式で)爽やかならば地口落ち(駄洒落)で終わっても構わない。
  • メモを見ない方がいいが、忘れそうだったらカンペを用意した方が安全。
  • 来賓などへの感謝は簡単に(オチがある場合はなるべく最初の方で)。
  • 自信がなかったら家族の前でも練習しよう。
  • 結婚式などは忌み言葉にも注意する。
  • ヴォルテールもいうように「話をつまらなくする秘訣は、すべてを語ってしまうことだ」。だから、余韻を持たせて終わろう。
  • 明るい話(せめて明るい展望がある話)で終わるようにしよう。

  • <弁論についての後書き>

  • 弁論大会などは時間制限がある。厳しく減点されることも多いので概ね9割になるようにまとめる。7分の決まりがあれば、6分30秒を目途に話を作る。
  • 最初に長い原稿を作って削っていくが逆ではない。
  • 原稿は覚えてほしい、が必ず持っていくこと。飛んでしまって、焦るとお仕舞いだからだ。
  • 原稿は読み終わると横にずらす。上にめくると見ているという感じがでてしまうのでよくない。
  • 僕の場合は笑いをいっぱいにする。笑わせた方が勝ちだと思っている。笑わせて最後に「日本人はダメだ」みたいに終わることもできるが、体質に合わない。
  • 順序を工夫する。効果的に流れるようにする。
  • 事実が全てを語る。だから抽象的な話は結論だけで話す。
  • 最初のエピソードによる伏線が最後の結論につながるように工夫している。ごくごく身近な話題から抽象的な話へロケットのように打ち上げる。
  • なるべく具体的な名前をあげて話す。「あるところである人が…」と昔話にしない。
  • (見え透いていて嫌いだが)外国人であろうと、日本人であろうと少し方言を入れた方が効果的である。一カ所だけにしよう。
  • 歌えるなら歌も歌った方がいい。見せるものがあったら、見せてもいい。
  • 弁論大会独特のねちっこい話し方はさせない。自然に話させる。
  • 内容にも話し方にも緩急を入れる。
  • ゆっくり話す部分では観客を見る。
  • 話が飛んでしまった場合、戻っても構わないが、おかしくなければそのまま続ける。
  • 飛ばないようにキーワードはしっかり蛍光ペンで印を付けるなど工夫をする。飛ばさないように必ず原稿を時々見る。キーワードは絶対に落とさないようにする。
  • 自信をもって話す。ゆとりを持てるように何度も練習して努力する。
  • 必ず事前に人前で話すこと。特に大勢の前で話すこと。
  • どんな不幸な話で同情を誘う相手が出てくるか分からないので、最初から優勝は狙わない。二位を目指す。負けても自分を誉める。
  • 笑顔!笑顔!笑顔!

  • <アジテーションについての後書き>

     アジテーションの文体は別である。

     高村薫は「宰相小泉の空虚なる語法」(『文藝春秋』2001年8月号)に小泉純一郎総理の語法の特徴は「簡潔、断定、すり替え、繰り返し」と結論している。ヒットラーはどんなウソでも繰り返していれば本当だと信じ込ますことができると語っているが、全く同じだ。
     


    ■日本一詳しいスピーチ・リンク集(“ちょっと変わったスピーチ講座”として紹介)


    ●関係者の7分間スピーチ例(僕が関係した弁論大会など)

    □婦人意見発表大会97「ボランティアは母親から」

    □外国人による日本語弁論大会

    □ボランティア体験文


    □実り豊かな講演のための“紙”上講演
    □ウェブライターを目指して
    □人生は自己表現の芸術


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