すずめの雛の飼育法のページ

このページを読む前に,是非こちら(ここ読んで)をご覧下さい!
保護したつもりが保護になっていない事があるんです…
餌について餌の与え方雛のおうちについて獣医さんについて飼育に必要な物育てられなくなったら…

 このページはスズメの雛あるいは成鳥を保護したけど育て方が分からない時に見て下さい。私なりの経験と掲示板やホームページで得た知識から作りました。”ここ読んで”の巣立ち雛の可能性を除いて,落巣の雛の場合はできるだけ早急に餌と保温をはかる必要がありますので,そのあたりを中心にまとめてみました。

1,餌の種類

雛の餌は次のようなものを与えると良いと思います。
☆ミルワーム
 これはチャイロノゴミムシダマシという甲虫の幼虫で,ペットショップやホームセンターなどの鳥の餌コーナーに置いてあります。手軽に入手できますし,それほど高いものではないので,見つけたらまとめ買いしておくと良いと思います。成鳥も喜んで食べます。冷蔵庫に入れておけばかなりの日数保存ができます。外に出しておくと夏場は生長して成虫になったり,高温で死んでしまったりします。また冬場は生産が不安定で予約したりなど入手が困難になる時もありました。蛋白源として与えて下さい。雛に与えるときは,念のため頭をピンセットなどでつぶして与えた下さい。

(これがミルワームです)
ミルワームは金魚の餌やドックフードなどを与えると,体内のリン分が減少し雛の成長に必要なカルシウムが取りやすくなります。カブトムシなどを飼育するプラスチック製のケース などに入れて,育ててください。

☆ゆで卵の黄身と白身
 これもタンパク源として与えて下さい。黄身の部分と白身の両方を与えてみて下さい。これが一番効果的な餌かもしれません。かなりの確率で助かると思います。私のお薦めはゆで卵です。
 黄身の部分はのどに詰まる可能性もあるので,黄身を与えたら白身を与えるようにすると良いと思います。細かく砕いて与えて下さい。意外によく食べてくれます。夏場は腐りやすいので,冷蔵庫に保管して,食事の時だけ取り出して与えて下さい。ペースト状にして,与えても構いません。この方が食べやすいようだったら,面倒でもそうして与えてください。慣れてくれば,細かく砕いたものに移行しても差し支えありません。
 ミルワームを挟んだピンセットでゆで卵を挟むと,変色してしまうので,ミルワームを挟んだら,水を入れた容器でピンセットを良く洗って下さい。(私は湯飲みを利用しています)

☆ご飯粒

 これはもちろん炊いたご飯です。生米は成鳥だけです。与えるときは水や口に含み,粘りをとってから与えて下さい。喜んで食べてくれます。最初のうちは半分程度にちぎって与えると良いかもしれません。ある程度成長した雛向きです。

☆すり餌
 メジロ用のすり餌が売っていますので,これをぬるま湯で練って与えます。これものどに詰まったり,くちばしにくっついたりするので,充分注意して与えて下さいね。与えた後水を少量だけ与えると良いと思います。また高温だと腐りやすいので,注意してください。時間が経過すると固まる事もあり,また栄養価も低くなります。

☆パン(緊急時だけ)
 何も無いときに便利です。できれば食パンなど,味も何も付いていないパンが理想だと思います。そのままだと飲み込みずらいので,少しだけ牛乳に浸してあげると良いと思います。牛乳はあまり冷たいものでなく少し室内に出して置いてぬるくなった程度がよいと思います。ただし牛乳は与えすぎると下痢をするので注意して下さい。(餌が他にない時など緊急時のみにしてください)

☆水
(元気である程度羽毛が生えそろった雛鳥に!)
 当然水分も必要です。水道水を直接与えるのではなく,室温程度でぬるくなった水をピンセットの隙間やスポイトなどで与えて下さい。雛の時には水分は餌に含まれている量で十分摂取できますので,口を湿す程度と考えて与えすぎには注意して下さい。生後間もない雛だと,水が気管に入って,最悪の場合は命を落とすこともありますので,与えるときには慎重に与えてください。

☆ドックフードやキャットフード
 これを水でふやかして,柔らかくして与えるそうです。こちらはコンビニでも入手可能ですので緊急用に餌がすぐ欲しいときなど助かりますね。

☆砂糖水(蜂蜜をぬるま湯で溶いて薄めた物やポカリスェットなども良い)小児用の栄養剤を薄めたもの
 これは虫の息で獣医さんに運ぶ際の点滴的な役割をします。仮死状態あるいは死の危険が迫ったとき,ひどく衰弱している時に使います。高カロリー輸液的な働きをしてくれるのではと思います。糖分は吸収が早く,オリゴ糖やブドウ糖は栄養素として最適だと思います。一応念のために載せました。

2,餌の与え方

 ピンセットが使いやすくて便利だと思います。ピンセットは先が丸いものととがった物がありますが,丸い方をつかって下さい。餌の間隔は1時間〜2時間置きです。かなりの回数つき合うことになります。最初は可愛くて苦になりませんが,だんだんと煩わしくなって来るものです。そうならないようにこまめに根気よく育ててあげて下さい。せっかく保護してあげたのですから…今日からあなたが親鳥の代わり。ヒナの生死はあなたにかかっていると言っても過言ではありません。
 餌の量は,ヒナの判断に任せて下さい。足りないと催促して鳴き止みませんし,おなかがいっぱいになると鳴かなくなるし,餌をくちばしに持っていっても食べません。胸が膨らんで中身が見えても全然大丈夫!親だって胸が膨らむほど食べますが,羽毛で隠れてるだけなのです。最初から自分で口を開けて餌を欲しがるようだと楽なのですが,最初はなかなか自分から口を開けてくれません。ですから少々強引でも,ピンセットや先を削った割り箸などをくちばしの付け根に差し込み,無理矢理でもくちばしをこじ開け,その隙間に餌を奥まで押し込むと反射で飲み込んでくれます。最初は怖いかもしれませんが,慣れれば大丈夫なので根気強く与えて下さい。できれば二人で協力すると良いでしょう。与える際に親鳥の鳴き真似をしてみて下さい。だんだんと雛が声を覚えて,声だけで口を開けてくれるはずです。だんだんと繰り返しているうちに,自分から鳴いて餌を催促したり,口を開けてくれたりします。そうなればもう餌やりは楽になります。書き忘れましたが,いずれの方法でものどやくちばしの内側などを傷つけないように慎重に与えて下さい。食欲が出てくるとピンセットごと自分からのど元深く威勢良く飲み込んでしまうので…そんな元気が出てきたら,第一関門突破だと思って下さいね。

スリ餌やペースト状のゆで卵などを与える時には,給餌器(商品名;育ての親など)でも可能です。

3,雛のおうちは?



保温の必要性

 最初から籠を用意せず,我が家は紙製のお菓子の箱(お煎餅やクッキーなどの空き箱)の片側をつかっています。雛は絶えず親鳥の保温の元で育っていきます。けれども裸同然の雛にとって,体温の低下はすなわち即,死を意味しますので,保温を第一に考えなくてはなりません。そこで登場するのが使い捨てカイロ(ホームセンターなどで箱などで売っている物をゲットしましょう)これを箱の底に入れ,その上にタオルを敷きます。タオルの上にティッシュをたくさん敷き詰めて,クッションを良くすると同時に,糞の始末を楽にします。ティッシュの上から触ってみて,熱すぎないか確認して下さい。かなり熱くなったりするので注意すると同時に,片側に逃げ場を作ってあげることもお忘れなく。熱いと感じると雛は温度の低い場所を探して動きますから,そういう空間が必要です。さらに箱の上からタオルをかけて,保温と遮光性(夜など)飛び出し防止をはかって下さい。呼吸のための通気性も図れるので良いと思います。
 寒い夜などは,スイッチを消したこたつの中に箱ごと入れてあげるとあたたかいと思います。ただし空気が入るようにして下さい。(片側の布団をめくるなどして)

 ☆カイロについて補足使い捨てカイロは,酸化により発熱します。そのため,絶えず酸素が消費され,箱の中の酸素が欠乏し酸欠により死亡するとの報告もあります。そのために,箱の側面下側に,換気用の穴をある程度開けて,箱の中に絶えず酸素が行き渡るようにしてあげます。
 使い捨てのカイロがない場合には,ハムスター用のミニヒーターや,暖房器具のホットカーペット湯たんぽ(長時間は無理)などが使用できます。ヒーターやホットカーペットなどは,箱の下から当ててください。

4,獣医さんに!

 できれば早めに獣医さんに連れていって診察を受けさせて下さい。羽が生えて羽ばたくことができればそれほど心配ないかもしれませんが,毛も生えていない赤子状態のヒナにとって,落巣のショックはかなり大きく一見大丈夫そうに見えても内臓や脳などにダメージを受けている場合が多いのです。保護した際に,まず目で見て外傷はないか,足や翼などの変形および骨折の有無を確認して下さい。異常がある場合はすぐに獣医さんに運んで下さい。
 野生動物は基本的に無料で診療してくれるそうです。治療費も無料です。いずれにせよ一度専門家に診せてアドバイスを受けると良いと思います。そうすることで死なずに元気に育ってくれる場合が多いのです。保護した以上,愛情を注ぐと同時に最後まで責任をはたしてあげて下さい。

5,飼育器具一式

ピンセット(先の丸いもの)→餌やり全般に使ってます。雛の給餌用の給餌器でもOK。(ホームセンターやペットショップで入手可能)
(おちょこ→すり餌を作ったり,牛乳を入れてパンをしみこませるのに使ってます。)
水入れ→無くても大丈夫ですが,あれば水をあげる際に使えます。お皿などでも代用できます。
使い捨てカイロ→保温のために使ってます。
お菓子の空き箱や段ボール(クッキーやお煎餅などの紙製のもの)→おうちです。
ティッシュや新聞紙,タオル→おうちに入れます。
◎ミルワーム→ホームセンターやペットショップにケースに入って売っています。170円程度。(是非入手してください)

どうしても育てられなくなったときは?

 こうなってしまうケースも多いんです…最初は保護して一生懸命育て可愛くて…でもやがて”飼育記”の中でも書きましたが,巣立ちの時期がやって来て急にあなたから遠ざかって行くときもあったり,仕事や家事で世話ができなくなってきたり…なれているときは可愛くても,なれなくなったりすると人間は都合が良いもので可愛くないなぁなんて思ってしまいがち・・・それではせっかく保護したスズメ君が可哀想ですし保護した以上は最後まで責任を果たしていただきたいと思います。少々きつい言い方かもしれませんがご理解下さい。やむを得ず育てられなくなったときは,次のような方法を考えてみて下さい。参考になれば…

  • 専門機関に保護を依頼する
    (都道府県や市町村の担当課で問い合わせると教えてくれます)

  • 獣医さんに相談してみる(里親を捜してくれたりした例があります)

  • 身内や最後まで責任を持って育ててくれそうな人に預ける

  • 自然に帰す(放鳥する)私はこれが理想だと思うのですが…決して不可能では無いことを述べておきますね。

○最後に…

 何度も繰り返すようですが,小さなスズメの命を保護して下さった心優しいあなたへ。是非たくさんの愛情を注いで,一生懸命お世話してあげて下さい。今日からあなたが親スズメ!小さなヒナにはあなたしか頼れるものがありません。元気に育つことを祈っております。
 「人間はどんなに頑張ったって,親鳥にはなれない」しかし頑張れば,親鳥の代わりにはなれるものです。以上たくさんの情報を載せましたが,ご質問やご意見などは随時受け付けていますので,遠慮なくメールまたは掲示板・チャットでお問い合わせ下さい。掲示板・チャットの方が早いと思います。

     

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