非商用配信に関するご質問への回答

これまで寄せられたメールや電話でのお問い合わせの中から、よくあるご質問にお答えするコーナーです。日頃あなたが思っていらっしゃる疑問にお答えします。そうした疑問がきっと見つかるよう内容も充実させていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、一部重複するところもありますが、F.A.Q.コーナーの内容もご覧ください。

お詫び

J-TAKT及び本コーナーにおける歌詞の画面表示に係わる利用を中心としたストリー ム形式のご利用に関する説明において、それらがストリーム形式であり、同時送信可能化する曲数にかかわらずご利用いただける使用料が定められているにもかかわらず、100曲以上は別途確認が必要であるとの表記により、あたかも大量にご利用いただくことができないかのような誤解を招き、音楽をご利用いただきます皆様にご迷惑をおかけいたしました。謹んでお詫び申し上げます。
J-TAKTでは、システム上の制約から利用予定曲一覧に100曲以上登録することができない仕様のため、ストリーム形式で100曲以上ご利用いただく場合も、100曲としてお申し込みいただくこととなります。許諾の範囲や使用料には影響いたしませんので、この点ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。

2001年7月27日 JASRACネットワーク課

これまで著作権のことを全然知らなかった著作権まもる君(19歳)が、ネットワーク上にホームページを作ろうとしています。テーマは自分の好きな音楽。邦楽、洋楽を問わずいろいろな音楽をMIDIでBGMにホームページのバックに流したり、自分の好きなCDに入っている曲をMP3にしてみんなに聞いてもらったり、歌詞を載せたり、と想像はどんどん広がっていきます。
でも、ネットで見ていると、どうも著作権っていうのがあって、簡単にはできなさそうだしお金もかかるみたい。そこで、JASRACネットワーク課を訪ねてみました。

なお、表記の使用料にはすべて消費税相当額が加算されます。

目 次
1 著作権の基礎編
2 使い方編
3 手続き編
4 その他
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著作権の基礎編

Q そもそも著作権って何なの?
A 音楽を作った人、そう、作曲家や作詞家(著作者っていうんだ)が持っている権利のこと。音楽って目には見えませんが、それを作った人の財産なんです。人の財産って勝手に使っちゃいけないですよね。音楽も同じ。みんなのホームページに音楽を載せるっていうことは、音楽を「使う」っていうことなんです。だから勝手に使ってはいけません。ちゃんと財産の持ち主に断ってくださいね(ちょっと難しい言葉ですが、このことは、著作者の「許諾」を得るといいます)。
Q お金を払わなくてはならないのはなぜ?
A 人の財産を使うとき、財産の持ち主は、ただで使っていいですよ、っていうことも、いえ使うなら使用料をくださいっていうこともできるでしょう?著作権の使用料は、音楽を「使う」ならその条件としてくださいって著作者が言っているものなんです。だからこれを支払わないと使えないっていうことです。
Q なぜJASRACに支払わないとならないの?
A 著作者はみなさんに楽しんでいただく音楽を作るのに忙しいんです。だからみんなから「使わせてください」って言われてしまうと、音楽を作っている時間がなくなってしまいます。だから、みんなでJASRACっていう団体を作って、窓口を一つにして私たちのような事務を扱う職員をおいたんです。誰でもJASRACを通して音楽を使うための許諾を得られるように。
JASRACがないと、みんなも大変なんです。だって世界中にいる著作者を探し出して、一人一人許諾を得なければならないんですからね!どこの国でもこんな風に音楽を使う人のための窓口があるんです。
Q 世の中にある音楽は全部JASRACが著作権を預かって管理しているの?
A 多くの著作者から預かっていますけど、全部ではありません。CDが発売されてみんなの耳に届く音楽はだいたい管理してるかな。自分が使いたい音楽の著作権をJASRACが預かって管理してるかどうかはJ-WIDをみて確認してください。よく個別の曲をメールに書いてJASRAC管理ですかって問い合わせをいただきますが、まずJ-WIDで調べてくださいね。
もしJASRACが著作権を管理していなかったら、その曲の著作権は著作者自身で管理しているっていうことだから、ちゃんとその人を探し当てて許諾を得てくださいね。
2001年10月1日以降、法律が変わって(著作権等管理事業法という法律が施行されて)、著作権の管理をする人は、文化庁に届け出をするだけで良くなりました。ですからJASRAC以外の会社も著作権を管理するようになります。音楽を使うときは、必ず自分の使いたい曲の著作権を誰が管理しているかを確認して、必要な人から許諾を得るようにしてくださいね。JASRACが許諾できるのは、あくまでもJASRACが著作権を管理している曲だけです。
Q それじゃ、JASRACが管理している音楽を使うときにすることは何?
A

音楽を使うときはJASRACにちゃんと契約の申込をしてください。インターネット上で音楽を使う場合は、J-TAKTという24時間申込のできるオンラインの窓口を用意しています。今はまだ書類や捺印が必要ですけど、いずれインターネットがもっと安全で、電子的な署名も社会的に定着したら、完全にオンラインだけで手続きができるようにしたいですね。

Q JASRACに著作権を預けている中に音楽出版者っていうのがありますがこの人たちはどういう人たちですか?
A 音楽出版者というのは、著作権を管理しながら音楽がいろいろなところでビジネスとして使ってもらえるよう利用開発をする、つまりプロモートをすることを目的としている会社です。いろいろな著作者から著作権を預かる代わりにプロモートをしています。たとえばある会社のCMに自分のところの音楽を使ってもらったり、そうやって使ってもらったCM曲は同業他者等がCMに使ったりしないように気を配ったりしています。こういう仕事もとても重要なものです。でも、音楽出版者が管理している著作権は、やっぱりJASRACに預けているので、JASRACが窓口になることができます。
ですから著作権についてJASRACに直接預けていないいわゆる「無信託」の著作者でも、JASRACに著作権を預けている音楽出版者に著作権を預ければ、JASRACの管理の対象となるのです。
Q JASRACってもらった使用料をどうしてるの?
A

JASRACの運営に必要な経費(管理手数料といいます。全部の業務を平均すると15%くらいです)を引いて、残りは使われた著作者に正確に分けています(分配といいます)。手間のかかる管理からは多めに、手間のかからないものからは少な目に、とある程度バランスをとって、お支払いいただく使用料がバランスを欠いて高くなってしまわないようにしています。なお、JASRACは非営利の団体ですから、管理手数料には利益は含まれていませんし、その年の経費が余ったらそれも著作者に分配します。

Q どうやって使われた著作者へ分配するの?
A 音楽を使う人は、許諾を得る条件として、自分が誰の曲を使ったかの記録をきちんと残してJASRACへ報告する義務があります。それを提出してもらってJASRACは分配しています。だから、みなさんが、使った音楽についてすべて正確に報告していただければ、分配は正確になりますが、もしそれをしていただけないと、正確に分配ができなくなってしまいます。ですから、皆様がきちんと利用された音楽を記録してJASRACに提出いただくことがとても大切なことなのです。

Q

決算報告は公開されているの?誰にいくら分配したかも公開しているの?

情報公開の決まりに従って、JASRACへご来会いただければ閲覧ができるようにしています。広報部が窓口になっていますので、あらかじめご連絡をいただければどなたでも閲覧できます。ただ、誰にいくら分配したかということは、著作者や音楽出版者一人一人の財産の額を公開することになってしまうので、それはしていませんし、決算報告書にも記載はありません。このことは会社等に勤めている人の給料を普通は一人一人公にしないのと同じです。その代わり、毎年JASRAC賞という賞を発表していて、その年で一番分配の多かった曲を上位から発表しています。ちなみに去年はサザン・オールスターズの"TSUNAMI"でした。

Q 使用料ってどうやって決めるの?
A 今年の10月から制度が変わりますが、それまでは、JASRACを監督している文化庁というところの長官に認可してくださいってお願いして認可してもらうことになってます。だからJASRACでは勝手に決められません。今回の非商用配信の規定も、JASRACが認可のお願いをしたときは、許諾の単位を最低10曲までにしいましたが、文化庁やJASRACのホームページで広く意見を求めた結果、個人の人は1曲しか使わない人も多いだろうということで、1曲単位の使用料を定めるようにって変更されたんです。そうやって今回の規定は認可されました。
Q 著作権ってずっとあるものなの?
A 著作権は日本の著作者ならその人の死後50年、外国の多くの著作者にはちょっと難しい言葉だけど「戦時加算」というのがあって、およそ死後60年保護されます。だからバッハやベートーベンのように著作権がない人の曲ならJASRACの許諾は必要ありません。
Q 著作権フリーってよくあるけど、それはJASRACとは関係ないの?
A JASRACが著作権を管理していれば、それはフリーではないということです。でも、JASRACに著作権を預けていない人は、自由に自分の曲が使われる条件を設定できますから、フリーですよって言うことができます。フリーにするのと反対に、とても高い使用料を要求することもできますけど。
Q JASRACが著作権を管理している曲を黙って使っちゃったらどうなるの?
A

だめですよ、そんなこと考えず、ちゃんと許諾を得てくださいね。
黙って使ってしまうことは「著作権侵害」といって、してはいけないことです。たとえば今J-TAKTで受け付けている非商用(お金をとったり広告収入を得たりしないもの)配信でも、契約の申込時に今年の7月以降黙って使ってしまった期間がもしあったら、その期間の分をさかのぼって支払ってもらうことになります。これは民法の損害賠償に当たります。それから、著作権法には「3年以下の懲役又は300万円以下の罰金」という罰則も定められているので、使用料の支払いが嫌だからと言ってアンダーグラウンドでやるようなことは絶対にしてはいけません。

Q 自分の使っている曲が何ていう曲かわからないんですけど。
A 人の財産を使うのに、持ち主がだれだかわからないから勝手に使っちゃおう、なんてなりませんよね。あなたの財産を誰かが勝手に使ったら嫌でしょう。ちゃんと誰の財産を使っているかを確認して使ってください。確認できないものは使わないようにしてください。
Q MIDIデータを作った人には著作権があるの?
A

著作権というのは、まず音楽を作詞、作曲した人にある権利です。ですから、他人の作った曲を元に、その曲のMIDIデータを単に作ったというだけでは、その人に著作権はありません。かといって権利がないわけでもありません。ひとつは、元の曲の著作者本人の許諾を得て編曲をした場合(許諾を得ないと原著作者の同一性保持権、あるいは翻案権という権利を侵害してしまうことになります)、2次的著作物としての著作権を有することがあります。さらに、著作権法には、著作隣接権という音楽を一般に伝える役割を果たす人に認められている権利があって、この権利を有すると言える場合もあります。

使い方編
Q ダウンロードとストリームの違いは?
A 規定ではネットの接続を切った状態で音楽を再生することを目的としているものをダウンロード、ネットに接続しながら再生することを目的としているものをストリームということにしています。具体的には、MIDIデータや着信メロディデータのように、データをパソコンや携帯電話に保存して聞いたり使ったりするのがダウンロード。Real Audioのように接続している間だけ聞けるものはストリーム。テレビやラジオに似ていますね。
ただ、規定の定義に基づけばダウンロード形式に当たるMIDIデータも、広く個人で使われていて、且つ、使い方によってはストリームのようにも使えますから、ここに書いてあることを守ってくれればお使いいただく方の便宜のためにストリームとして取扱うこともあります。逆にReal Audioデータのように通常ストリーム形式で利用されるファイルも、うっかりReal Serverを使わずに使ってしまうとダウンロード形式となってしまうので、ご注意ください。ダウンロード形式かストリーム形式かは単にファイルの形式だけで決めるのではなく、利用の形態によって最終的に決められます。
Q 今までMIDIデータをダウンロードさせてたホームページが急にストリームにするって言ってますけど。
A 上のQの最後で説明した取扱いのことですね。やろうとしている(やらせようとしている)ことが同じならストリーム扱いにはなりません。MIDIでBGMで鳴らすとすれば、1ページに1曲か、何かのコンテンツに連動しているか、でしょう?
Q それから、メールをくれれば欲しいMIDIデータを添付してあげますよっていうようになった人もいますね。
A それも許諾の必要な複製物(私的複製ではありませんから)を公衆送信しているのとかわりないので手続きが必要です。
Q 商用と非商用の区別は何?
A ダウンロードの場合は、情報料(1曲いくら、とか月いくらとかのお金)を取らないものが非商用、ストリームの場合は、情報料を取らないだけじゃなくて、広告収入もないものを非商用と言って区分しています。
Q

「同時に送信可能化している曲数」ってどういう意味?

A 開設しているホームページで聞ける(かダウンロードできる)状態になっている音楽(つまりアップロードされている音楽)が何曲あるかっていうこと。それが10曲なら10曲まで、15曲なら20曲までっていうことになります。ここで20曲までの許諾を得たら、同時にアップロードする曲が20曲を超えなければ自由に入れ替えて使えます。そのかわり、正しく分配するために所定の書式で全部きちんと記録を残してくださいね。
Q ページによってBGMを変えたり、同じファイルを複数のページでBGMで鳴らす場合は?
A ページによってBGMを変える場合は、ひとつのホームページで同時に複数の曲が送信可能化されている(つまりページの数分曲がアップロードされている)ことになります。また、一つのファイルを複数のページでBGMで鳴らす場合は、同時に送信可能化されている曲は1曲だけ、ということになります。
Q 時間帯によって鳴らすBGMを変えるスクリプトで、1時間毎に24曲のBGMが鳴るようにしたら同時には1曲しか聞けないから1曲でいい?
A 違います。サーバー上には24曲の曲が同時にアップロードされ公開されているので、24曲分としてお申し込みが必要です。スクリプトをソース表示で見るとファイルの存在がわかってしまいますよね。ただし、ストリーム形式の取扱いが適用となる利用方法であれば、10曲を超えるご利用の場合、使用料は、個人で営利を目的としていないご利用のときで一律年額10,000円となります。なお、専門的にはサーバー側でパーミッションをオフにする方法がありますので、音楽ファイルの管理者以外技術的に誰もアクセスできないようにしてある場合は1曲でお申し込みいただくことも可能です。
Q 許諾を得ている間に1曲も使わなくなったらどうするの?
A 非商用配信の許諾で得ていただく年間または月間の許諾は、お支払いいただいた使用料でその期間使える権利を得たのと同じなんです。だからその期間中に許諾を得た曲数までなら、使うのも使わないのもあなたの自由。いつでも使えるようにしておけば、著作権侵害、つまり無断で使ってしまうことにはならないから安心して使えるでしょう?これは、目に見えない著作権の許諾の方法としては、ホームページに限らず、当たり前の方法です。
Q わたしのプロバイダは、無料でサービスしてくれる代わりに、わたしのホームページがみられるとそこに広告を表示してるんです。そうするとわたしのホームページは非商用じゃなくなっちゃうの?
A

いいえ、非商用です。この場合はあなたは広告収入を得る立場にないからです。この広告収入をどう取扱うかは、そのプロバイダとJASRACとの間の事柄です。

Q 音楽を映像と一緒に使うとどうして許諾できなくなるの?
A 音楽は映像とあわせて流すとイメージが決まってしまうことってありますよね。このことは著作者にとっていい場合も悪い場合もあります。もし著作者が嫌だって思ったら、それは嫌だっていえるんです。そうでなければ、いいけれども別に使用料を支払ってください、という場合もあります。特に外国の曲は要注意。使えないことや、使えても「指し値」と言ってとても高い使用料が必要になることがあります。外国ではこれを映像と音とがシンクロすることに伴う使用料という位置づけで請求してきます。著作者人格権に基づく使用料ではもちろんありません。映像をアップロードしている方、たとえば小学校の運動会のビデオのバックに音楽が流れていたりしませんか?気をつけてください。なお、静止画については、権利者によっては同様の主張がありますが、JASRACが許諾する際、使用料を別途いただくことはしておりません。
今はこうした映像つきで使うことについて、従来のJASRACの使用料規定でいうビデオグラム等の規定の取扱いに基づく処理を適用することで許諾ができるよう調整中です。使えるようになるまで、もうしばらくお待ちください。
Q ストリームでも、歌詞や楽譜を多量に使うのはだめって聞いたんですけど。
A たとえばあなたが好きなミュージシャン(作曲もする人としましょう)の全曲の歌詞をあなたがアップロードしたとしますよね。そしたら、もし、ミュージシャンの歌詞集が一般に市販されても、買わなくたってあなたのところでいくらでもみられることになってしまいますよね。そうしたらあなたの好きなミュージシャンが本来得るべき著作権の収入の道が閉ざされてしまいます。そんなことがあって良いと思いますか?市販されているものと同じものを個人の方が配ってしまったら、音楽流通そのものが根底からくずれてしまい、音楽文化が衰退しかねません。
許諾は差し上げますが、音楽をお使いいただく場合は、こうしたことにも目を向けていただければ、と思います。
Q 外国曲の歌詞や楽譜が使えないのはなぜですか?
A これは説明するのがちょっと難しいですが我慢して読んでくださいね。
外国の曲は、ふつうJASRACのような外国の著作権管理団体とJASRACが結ぶ契約によって日本で使われた外国の曲はJASRACが管理できるようになります。ですが、歌詞や楽譜のような「出版」に当たる方法で音楽を使う場合については、外国では著作権管理団体に預けないで、音楽出版者独自で管理していることがむしろ当たり前なのです。こうした人たちをオリジナル・パブリッシャーといいます。
一方オリジナル・パブリッシャーは、かといって全世界を自分で管理するわけにはいかないので、各国のパブリッシャーとサブ・パブリッシング契約という契約を結びます。この契約を結んだ人をサブ・パブリッシャーといいます。つまり、日本で言う外国の曲については、日本にあるサブ・パブリッシャーがJASRACに著作権を預けている形になりますが、オリジナル・パブリッシャーとサブ・パブリッシャーとの間の契約で、必ずしもJASRACの使用料規定の料率では許諾ができないものがあるのです(というよりほとんどがそうです)。
今はこうしたことについてどのようにルール化して取扱うかの調整中ですので許諾ができないんです。
Q 非商用配信でも試聴っていう考え方は該当しますか?
A いいえ、しません。今回の規定で設けた試聴という考え方には、その取扱いを設けた背景にパッケージ商品(CDやビデオ等)の販売がつながって著作者へしかるべき収入が還元されるからという目的があります。ですから、非商用配信のための試聴は該当とならず、それ自体も非商用配信となります。
Q どれくらいの長さまでだったら引用と認めてもらえますか?
A 著作権が働かなくなる引用(著作権法34条)に該当するかどうかは長さの問題ではありません。新たに創作された著作物の中に引用すべき著作物があって、そこにその著作物がある必然性があるかどうか等によって個別に判断されるものです。また公正な慣行に合致する必要もあります。
なお、判例がありますので、そちらの内容も書籍等でご確認ください。
Q 替え歌を掲載したいんですど、元の曲で報告すればいいの?
A いいえ、替え歌を勝手に作って公開したりしてはいけません。著作者の創った音楽は創られた姿を勝手に変えてはいけないっていう決まりが著作権法にあるんです(同一性保持権といいます)。通常は認められないのでおやめください。
Q 同じ曲の歌詞と音データをホームページに載せたら1曲?それとも2曲?
A 1ファイルであれば1曲、2つのファイルに別れていればそれぞれ1曲と数えてください。
Q 上のQと関連して、WRDファイルの取扱いを教えてください。WRDファイルとMIDIファイルとそれぞれ1曲づつで数えるの?
A 別々に掲載していれば、本来は、1曲づつです。ですが、WRDファイルはもともと二つのファイルをセットにしてその利用目的を達成するファイルの形式である、という特性に配慮して、同じ曲のWRDファイルとMIDIデータを一つのファイルに圧縮しているときは、実務上の取扱いとして1曲とみなすこととしています。
3 手続き編
Q 規定の適用期間は7月から来年の3月までってなってますけど、1年間の手続きをすると来年4月以降使用料が値上げになったり値下げになったらどうなるんですか?
A 使用料が値下げになれば、差額を調整して精算します。また、値上げになったとしても追加請求はしません。少なくとも契約上の既得権がありますから、契約いただいている方が不利になるような取扱いは考えていません。
Q

同じ曲をストリーム形式の歌詞とダウンロード形式のMIDIで掲載したらどのように支払うの?

A

それぞれに1曲分の使用料が必要となります。使い方が異なりますから。例えば、それぞれ10曲ずつで1年間利用する場合であれば、使用料は合計年額20,000円ということです。

Q 掲示板の運営者なんですけど、ときどき歌詞が書き込まれているんですが、許諾が必要ですか?
A 必要です。掲示板に歌詞が投稿されると、送信可能化されている状態になりますから。ですが、掲示板の場合、誰でも自由に書き込めてしまいますので、JASRACのレパートリー以外の著作物が無許諾で書き込まれたり、JASRACのレパートリーでも歌詞が不適切に切り取られたり替え歌が掲載されることもあるでしょう。こうした予期せぬ利用方法については、掲示板の運営者の方が責任を取りきれないと考えておりますので、現状許諾をお出しできず、ご利用をお控えいただいております。ただし、投稿される日常会話的な文章に歌詞の一部が使われたり、歌のタイトルを問い合わせるために歌詞の一部を掲載したりする程度の偶発的にレパートリーが掲載されてしまうような投稿については、掲示板の特性上やむを得ないものと考えますので、許諾は得ていただかなくても結構です。
Q

MIDIの投稿サイトを運営しています。許諾は必要ですか?

A

必要です。ただし、MIDIデータでダウンロード形式による場合、同時に送信可能化する曲数が10曲単位になっていますから、投稿曲が10曲増える毎に使用料が変わってしまいます。著作権の許諾はあらかじめ使用曲数を決めていただかなければなりませんので、最初に決めた楽曲数の範囲内でご利用いただくこととなりますから、投稿サイトの許諾を得る場合は、事前に許諾期間における最大送信可能化曲数を決めていただき、その範囲を超えないよう運営者の方にきちんとコントロールしていただくお約束をいただくことで許諾をお出しできる場合もあります。

Q MIDIデータや着信メロディのデータを交換したい人たちのために掲示板を開設しています。そこでは、みんなデータを個別にメールで交換しあってるんですけど、そういうのはいいんですか?
A

知り合いであるとないとに係わらず、個人同士がメールでデータを交換しあうことにも、本来は著作権が働きますが、今はそこまでであれば権利行使はしていません。ですが、それが広く推奨されていたり、メールでリクエストを募るような利用形態については、著作者の権利を預かるJASRACとしても考え直さなければなりません。ですから、お問い合わせのような掲示板はお控えいただくよう指導しています。

Q 曲数の数え方を教えて。
A ネットワークに接続されたサーバーに同時にアップロードしている曲数を申請してください。ダウンロード形式では、同じ曲でもMIDIとMP3等ファイル・フォーマットの違うデータは2曲として数えます。1曲を部分(例えば交響曲の楽章単位であるとか組曲の子曲単位とか)にファイル分けしている場合も、それぞれ1曲となります。別々のファイルを圧縮して一つのファイルとしているのでは認められませんが、こうした曲の全曲を1ファイルとしている場合は1曲扱いとなります。
Q メドレーの取扱いは?
A

原則としてメドレーは1ファイルで作られていれば1曲として数えます。ただし、この取扱いを悪用するような場合(分割して利用することを前提に大量の曲をメドレー化して配信するような場合)はこの限りではありません。また、ご注意いただきたい点として、メドレーに含まれるそれぞれの曲については、1曲毎に権利関係が異なる場合が多いので、曲目の報告はメドレータイトルだけでなく、メドレーに含まれるそれぞれの曲について作成いただかなければなりませんし、楽曲をメドレーにするときは、著作者人格権を侵害しないように留意しなければなりません。

Q 曲の長さは関係あるの?
A インタラクティブ配信に関してはありません。JASRACが管理している他の分野では、基本的な使用料は5分までで決まっていて、5分を超えると、5分刻みに使用料を加算していく規定が多くあります。一方、イントロクイズのように非常に短い利用であっても、1曲として許諾を得ていただかなければなりません。
4 その他
Q 自分の買ったCDからMP3ファイルを10曲作ってホームページに無料で掲載したら非商用配信の10曲まで年額10,000円でいいですか?
A 通常は許諾できません。著作隣接権を侵害してしまうからです。
著作隣接権というのは、音楽を作った人の権利を著作権というのに対して、音楽を世の中に伝える役割をしている人に認められている権利で、CDの音源を作る人(プロダクションやレコード会社のことで「レコード製作者」といいます)、歌ったり演奏する人(「実演家」といいます)、放送局(「放送事業者」、「有線放送事業者」といいます)が権利を持っています。音楽はこうした人たちの権利と一体で成り立っていますので、それらの人たちの権利を侵害をしている場合にはJASRACも許諾をしません。
また、歌詞の利用を許諾できないのと同様、市販されているものと同じものが個人から流通してしまうと、音楽文化そのものを破壊してしまう恐れがあるので、許諾ができません。
Q ジャケット写真やアーティストの写真は掲載してもいいんですか?
A それらには著作権であったり肖像権であったり、権利はありますが、JASRACはそれらの権利を管理していません。ですから、ジャケット写真ならまずCDを製作した会社、アーティストの写真ならアーティストの所属事務所等で確認してみてください。権利の存在するものを掲載するときは、必ずそれぞれの権利者の指定する許諾条件に従ってください。すべての人の権利を守ってホームページづくりを楽みましょう。因みにJASRACのホームページ上のすべての画像ファイル等について、著作権侵害をしているものはありません。
Q 曲のタイトルやアーティスト名を載せるのにもJASRACの許諾がいるの?
A いいえ。曲のタイトルは著作物ではありません(勝手に変えたりしてはいけませんが)。アーティスト名も著作物名ではありませんが、アーティストによっては所属事務所等が商標登録をしている場合(商標権があります)があって、勝手に使うことができないものもあるようです。JASRACにはその情報がありませんので、個別に確認してください。
Q JASRACのことを悪くいう掲示板やホームページがたくさんあるんですけど。
A

とても残念なことだと思っています。もし音楽を好きな人がいっているとすればなおのことです。だってJASRACのことを悪くいうということは、その人の好きな作詞家や作曲家がJASRACに著作権を預けていたとしたら、自分の好きな著作者を悪くいっているのと同じことなんですから。それでももちろん、JASRACとしては、一層皆様にご理解いただけるよう努力を続けていきたいと考えております。
それに、こうしたページには正しい情報もありますが、不正確な情報が掲載されている場合もあります。JASRACが著作権を管理している音楽著作物の著作権やそのご利用に関する情報はJASRACのホームページで確認してくださいね。

Q JASRACの許諾を未だに得ていないホームページに対して、JASRACはどうするの?
A

JASRACは日常的にJASRACの許諾を得ずにJASRACが著作権を管理している音楽著作物を掲載しているホームページを探して、手続きを促すメールを送付する等して適法にご利用いただくようご案内を差し上げています。こうしたホームページの運営者の方は、このFAQでもお知らせしているとおり、著作権侵害により刑事上の責任(3年以下の懲役又は300万円以下の罰金)、民事上の責任(損害賠償請求権、不当利得返還請求権、利用の差し止め)を負わなければならなくなります。JASRACは権利者の意向に従い、刑事告訴を含めた業務を実施していくことになりますし、ご利用の手続きをいただくまでにお使いいただいている期間についてはご精算いただくことが必要です。音楽をご利用いただく際には十分注意してください。また、ホームページを閲覧する人も、JASRACの管理著作物を掲載しているホームページで許諾マークのないホームページの音楽は使わないようにしましょう。