にんげんゆうゆう   番組表 これまでの放送より ナベさんをかこんで お便り
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● シリーズ ●
「『病気』をわかってもらえない」
周囲には理解されにくい病気を抱えた人たちには、切実な悩みがあります。
アスペルガー症候群の子どもたちを、どのように理解して、どう支えていったらよいのか考えました。

【アスペルガー症候群】
出演:杉山登志郎さん(静岡大学教授、児童精神科医)
   福田美智子さん(「アスペ・エルデ親の会」会長)

アスペルガー症候群の子どもたちがいるということを、多くの人にわかっていただきたい
覚えることがなかなか難しい子どもですけれど、学べば必ずできるようになります。時間はかかるけれど、一度覚えてしまえばきちんとできるようになりますので、本人が納得するように説明していただければと思います。
そして、こういう子どもたちがいるということを、多くの人にわかっていただきたいと思います。(福田さん)

アスペルガー症候群は、先天的なごくわずかな脳の障害が原因で起こります。
社会性に障害があり、人の気持ちや場の雰囲気が読めず、結果として人間関係が作れない、集団行動ができないといった症状があります。
「言葉の遅れがないお子さんが多いものですから、なかなか見つけにくい。外見からはわからないので誤解されてしまうんです。
親の顔が見たいと言われることがよくあります」(福田さん)

5歳の時にアスペルガー症候群と診断された村田麻衣さん(11)は、障害児学級に籍を置きながら、図工や体育、音楽などは普通学級で授業を受けています。
勉強で困ることはありませんが、年相応の常識や社会性が身につかないのが両親の悩みです。
「一人でもいいから友だちがいると言えるようになってほしい。やっと顔と洋服は覚えられるようになったけれど、名前は忘れちゃうんです」(母・紀久美さん)

アスペルガー症候群の子どもたちが、いじめを受けるケースは多いと言います。
「低学年はイジメを受けても比較的ケロッとしているんですが、高学年になるとそのイジメ体験が強烈なフラッシュバックを起こしてしまう。
そうなると成人になってからも迫害的な体験を思い出して、迫害的な対人関係が固定してしまうという、非常に困った状況になります」(杉山さん)

「アスペ・エルデ親の会」では、子どもたちに学習方法や集団での行動のしかたを教えながら、教師向けのセミナーも行っています。
「発達の障害があるのに、あの子はできない子だからと見られているのが辛い。
この会で勉強していると、見方をちょっと変えるだけでその子がすごく変われることがわかるので、そのことを学校の中で伝えていきたいと思っています」(小学校養護教諭)

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