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 2001年12月4日 (火) 皇室典範改訂問題
 今回誕生した雅子氏の子どもが娘だったことで、にわかに皇室典範改訂問題がクローズアップされています。つまり、男子の長子に限定されている皇位継承者を、女性にも拡大しようというわけです。
 皇位継承者を男子に限定しているのは、明らかに性差別的理由にもとづいています。ここから、皇室典範を改訂して、女性も皇位を告げるようにすることは天皇制の是非は別にして、男女平等の推進につながるのではないか、という意見は、一部のフェミニストからも出されています。
 憲法学者の中でもこの点では意見が分かれていて、たとえ天皇制そのものが平等に反した存在であったとしても、現行憲法の枠内でできるだけ、平等の理念に近づけるべきで、したがって、皇室典範を改訂して女性も皇位を継げるようにするべきであると主張する憲法学者もいれば、もう少し左派的な憲法学者は、天皇制そのものが平等に真っ向から反するので、その不平等な制度の中での平等の追求は、意味を持たない、と主張しています。
 さて、みなさんはどう考えますか?
 私の個人的考えでは、後者の憲法学者の意見におおむね賛成です。つまり、皇室典範を改訂して女性も皇位を継げるようにすることは、男女平等の推進に結びつかないどころか、それに逆行するという立場です。これはもちろんのこと、現在、男子だけが皇位をつげるとする皇室典範が「よりまし」という立場ではなく、男女平等のためには皇室典範を天皇制もろとも廃止する以外に道はない、という立場にもとづくものです。
 たとえば、法律で、男性は女性をレイプしてもいいが、女性は男性をレイプしてはならない、という奇妙な法律があったとしましょう。ここで女性だけを「レイプ権」から排除しているのは、明らかに女性差別にもとづいています。さて、それに対して提出するべき対案は、「女性にもレイプ権を」でしょうか? いやそうではないでしょう。対案は、誰もレイプしてはならない、です。女性にレイプ権を認めることは、男女平等につながらないだけでなく、レイプされうる被害者を増やすことによって、すなわち、ジェンダー的な意味で「女性的」存在を増やすことによって男女平等をむしろひどくするものであると考えるべきです。
 天皇のような差別的・特権的・反動的地位に就く権利というのは基本的に、レイプ権に近い差別的特権的「権利」であると思います。
 天皇制は根本的に不平等に立脚し、女性を「世継ぎを産む生殖的道具」とみなすことに立脚した100%不平等な制度です。女性に皇位継承権を認めることは、この純度100%の不平等制度の存続を認めることであり、皇族の中に数えられた人々の無人権状態を存続させることであり、今後も、一部の女性が子産みの道具となることを持続させることであり、また、雅子氏の娘に天皇になることを強制する行為です。
 以上のことから、私は、男女平等の観点にもとづいても、皇室典範の改訂には反対するべきであり、皇室典範そのものの廃止を要求するべきであると考えます。