■material girl
「こんな詩はいかがでしょうか」と送られた。(一部)
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ウィロウ氏は詩人
類稀なる形而上派詩人
パブリック・スクールの副読本にも選ばれている
(ほら十二使徒を唱ったあの難解な譚詩よ)
でも専門は結晶学
夜な夜な顕微鏡を覗いては
モザイク結晶の複屈折率を算出する
三斜晶系の軸角に惑う夜明けの光に陶然としながら
恋人はバレリーナ
二人は180°開脚したまま交接する
(こんなふうにもできるのね)
ウィロウ氏は恋人のか細い乳房に夢中
そこにローズ・クォーツの完全双晶が露呈する
高く掲げた左足を帆柱にベッドの船は出航
打ち寄せる熱振動に煽られて
船はピストン運動を全開する
空間格子へと船は突き進み
快楽が必死で後を追う
劈開面に亀裂が入る
光波の渦に呑み込まれるベッドの船
バレリーナは稀薄に飛翔して
実在の岸辺に逃れる
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オウィディウスの「アルス・アマトリア」を連想させますね。
ってお返事した。
(はぐらかすつもりなんかないけれど、でも…。)
詩というものを、何かの喩えや現実を超えたところで
解かれるものとはうけとめない自分に気づくとき。
即物的。
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2003-10-06 05:53:41
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■試す。
わたしを試さないで。
というのは、少し嘘。
試すならそれとわからないやり方で。
わたしがいつもそうしてるように。
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2003-10-06 05:51:49
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■thank you
“許さない 許せないけど 君にいてほしいの…”
もう1000回は聴いたこの曲。
一生わたしを許さない、という人がいたら素敵。
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2003-10-06 05:49:00
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■整形
韓国のひとって整形が多いんでしょ。一番美人て言われて人気のある
アイドルが、自分から二重まぶたの整形をしてるってさらっと告白してた
のはほんとにびっくりしたよ。
そんな話から、もしも自分が整形するとしたらどこにしたい?って話になって、
わたしは真面目にうんうんうなって(そんなの考えるの初めてだから)、
後頭部の右側が左に比べてすこし絶壁ぎみだから直したい、っていったの。
そうしたら向こうがなぜか感動しちゃって、
「ぼくは顔のなかでしか考えなかったよ」って。
もちろんわたしもまず顔からかんがえたよ。顔に100%満足してるわけじゃ
ないけどでもバランスの問題だから、どこか1ヶ所を変えたらほかも変えたく
なりそうで、どうしてもここだけは変えたいというのはおもいつかないから、
つぎは体を順番にかんがえていって、それもやっぱりどうしてもって箇所は
おもいつかなくて、頭に戻って、後頭部がきれいに丸いほうがポニーテールとか
したとき横顔がかっこいいし、それに将来、出家でもして頭を丸坊主にしたときに
…あ、でも、そうすると傷口見えちゃったらだめだね。
で、彼のほうに、どこなの?って聞いたら、
中高のときのにきびの手入れが悪くて、あとがちょっと気になるかなって。
(わたしから見てぜんぜん気にならないんだけど)
で、塾の後輩の男子の肌がものすごくきれいで、顔もかっこよくて、
みとれてたって。ア・ブ・ナ・イ。 とぅくこまの子だそうです。見てみたい。
ていうか、日本にいるうちに教えてよ〜!
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2003-09-28 12:23:20
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■兄の先輩で
すごいシスコンのひとがいるんだって。
その先輩はキレイ系の顔でもてそうなのに彼女作る気配がなくて
夜中に研究室から妹さんと長電話したり、妹さんも研究室に顔を
出したりするんだって。妹さんは法学部で司法試験の勉強中。
あるとき、妹からもらったというイヌのぬいぐるみをもってきて
自分の机に置いて、「仮眠をとるときの枕にいいぞ」とか言うから
(ほんとは彼女からもらったのを照れて)妹だとごまかしてるんだと
おもってたら、妹さんと顔がよく似てるから、ほんとのきょうだいだ、
とわかって驚いた、って。
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2003-09-28 12:06:01
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■引越し作業中
移動するだけだからべつに何も変わらないのに、
転校するときみたいになんだかあらたまった気持ちになる。
やっぱりコメント機能なんかないほうが心の安寧福祉と
お肌の美容のためによろしいのでは、
…とふにゃふにゃ煮え切らない。
しょーがないな。
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2003-09-28 11:53:29
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■『グロテスク』
桐野夏生の小説を週末に読んだ。
エレベーター式のQ女子校・大学を出て今は中年の娼婦になった
和恵とユリコが神泉駅のそばで深夜に立ち話をするシーン。
(和恵は東電OL殺人事件の被害者がモデル)
「この世でどうして女だけがうまく生きられないのか、わからないわ」
「簡単よ。妄想を持てないから」
ユリコは、甲高い声で笑った。
「妄想を持てば生きられるの」
「もう遅いわよ、和恵さん」
和恵は寒さに足踏みするユリコに告げた。
「しっかり商売しようね」
ユリコの返事はこうだった。「死に向かってね」
ここでわたしは泣いてしまう。
わたしは、妄想と自分が親しくなりすぎてしまったことを
ときどき、とりかえしのつかないおもいで眺める。
妄想には、世の中を生きていきやすくする種類のものと
破滅に向かわせてしまうものとがあるのだろうか。
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2003-09-25 09:55:12
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■週末
がっこはじまっちゃったし、平日は、朝出る前と夜寝る前にメールするだけ、
ってふうにして1週間が過ぎた。ほんの1、2行、お天気や体調を伝える。
やってみればそれなりにやってゆける、気もしてくる。
あちらはおべんきょ順調にはかどってて元気な様子。
とてもうれしいけど、
そう淡々としていられるのがすこし淋しくもある。
わがまま。
なにをわたしは望んでいるのか、わからない。
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2003-09-20 21:20:37
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■ひとをあやつるには
結局のところ
アメとムチだ。
負けるもんか。
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2003-09-10 12:08:01
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■「私は正直に話している」
と言えば相手の秘密を聞き出すことができると
むかしどこかで学んだのだろう、このオジサン。
正直者を自称する人が正直であるはずがない。
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2003-09-10 12:01:32
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■「それはお見通しだ。
私には通用しないよ」
という脅しが通用すると
信じている粗雑な神経。
ひとを従わせる通俗的なテクニック。
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2003-09-10 11:57:11
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■引き摺る
夜の記憶を朝にひきずり
朝の気分を昼にひきずり
午後をひきずって
焦点のあわない
壁と天井の境
消化しきれない
シリチアのお菓子
1ガロンの血液
重力
いつかわれる。
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2003-08-31 02:03:39
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■さ、くよくよしないで
気をとりなおして、がんばろ。
(自分にとっての)基準をゆるめずに、
よりよく(広く?深く?多く?)伝えるやり方がある、はず、だよね?
いまよりは少しでもましな方法が。
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2003-08-29 13:45:21
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■いつかわかってもらえる
と自分を励ませばいいの?
それとも
いますぐできるだけのことをすべきなの?
見通しなんかおかまいなしに。
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2003-08-29 11:38:31
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■ほんとうのことを
書くと、人はかえって信じたがらない。ふしぎ。
ほんとうにも濃度があるんだね。
薄めのほんとうがお手頃みたいだ。
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2003-08-19 13:52:51
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■10日以上あいちゃった。
げんきだった証拠、なのかな。ま、ね。
だれに向けて書いてるんだろ。
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2003-08-19 13:43:29
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■どんどん馬鹿になってゆく。
自堕落で自棄で投げやりで気分屋で忘れっぽくて
すべてに甘えているだけ。
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2003-08-05 00:03:03
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■机の上の電卓と電子辞書を
よくまちがえる。
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2003-08-03 12:01:55
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■ここがお留守のときは
まあわりに元気にやってるってこと。
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2003-08-02 09:17:47
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■ひたぶるにうらがなし
日本は祝日だったのかな。
ケンカしたり新しいことしたり失敗したり、
きょうも進歩はないけど、
寝ましょかね。
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2003-07-22 13:28:11
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■なにもかも
ぶちまけてしまいたくなるときがあるよね。
甘えを垂れ流すだけだとわかっていても。
そのあとできっと後悔すると知っていても。
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2003-07-21 13:18:21
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■自分の欠陥を
わかっていても直せないのは、わかり方が足りないのだろう。
それとも、ほんとうは直したくないからなのかな。
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2003-07-20 10:51:27
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■大人の現実
ってやつの機微に思いを馳せつつ夜更かしモード。
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2003-07-15 15:19:14
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■もしも男だったら、
スーフリの事件を百倍くらい憎んでしまうだろうな。
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2003-07-14 10:55:18
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■うたがわしい言葉
「人間として…」
人間としてゆるせない、とか
人間としてあってはならない、とか。
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2003-07-14 10:41:30
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■もっと言葉を
削って削って、刈り込まないと。
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2003-07-14 09:19:14
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■きょうはいっぱいおしゃべりしたから
ここに書きたいほど鬱屈してないや。
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2003-07-13 14:05:45
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