紅白「あの人がいない!」

「第48回紅白歌合戦」

 27日、東京・渋谷のNHKで発表された「第48回紅白歌合戦」の出場歌手50組=写真。このうち初出場が12組、9年ぶりの加山雄三(60)ら“返り咲き”7組を含めると昨年の出場者の半数近くが入れ替わるというフレッシュな顔触れとなった。それでも、聞こえてくるのは「あの人がいない」の声。そこで、紅白に出ない歌手の気になる理由を集めてみた。

 「今年は若い世代の声を強く反映した」と、同局の島田源領・芸能番組部長は胸を張ったが、その若い世代から真っ先にブーイングが起きそうなのがKinKi Kidsの“欠場”だろう。今年7月、「硝子の少年」でデビュー。200万枚を超す大ヒットで、第2弾「愛されるより愛したい」もオリコン初登場1位を獲得するなど今年最も売れた新人アーティストだ。

 当然、出演のNo.1候補に上がったが、KinKi側から出演を辞退してきたという。島田部長は「大みそかに東京宝塚劇場で公演を行うというのは夏ごろから決まっていたそうです。それでも、何とかと頭を下げたが『舞台の合間にちょっと歌うのでは申し訳ない』と断られた。V6も同じ理由」と説明。

 スケジュールを盾にされては手も足も出ないが、業界関係者は「出演順序をやり繰りすれば出られないこともなかったはず。KinKiやV6が出るとTOKIOの枠が無くなるから辞退させたらしい。ジャニーズ側はグループの中でも人気が今ひとつのTOKIOを何とかKinKi並みに売り出したがっていますから」と打ち明ける。

 やはり今年デビューした猿岩石もデビュー曲「白い雲のように」は150万枚をセールス。話題性は十分だったが、こちらは辞退ではなく落選。「レコード会社からは『出場できますから』と早くからお話があったんですが…。確かにCDは売ったかもしれないが、視聴者の支持が得られなかった」(島田部長)。同局は今年、全国の7歳以上の男女3600人を対象に「紅白に出てほしいタレント」調査を行ったが、その順位が奮わなかったのが落ちた理由のようだ。

 一方、昨年出場しながら今年辞退したアーティストも多い。昨年はglobe、TRF、華原朋美、安室奈美恵ら“小室ファミリー”4組が出場を果たし、紅組をジャックした音楽プロデューサー、小室哲哉(39)。今年の“ファミリー”は華原と安室の2組だけで、自らが参加するglobeも「小室さんが海外にいるため出場できないと断られた」(伊藤晃チーフプロデューサー)。

 だが、あるレコード関係者は「一部のスタッフの間でボーカルのKEIKOをソロで売り出そうという動きがあるんです。もちろん、小室はこれに反対で、今やglobeは崩壊寸前とも伝えらるます」。3人揃ってステージに立てる状況じゃないという。

 先日、GLAYのリーダー、TAKURO(26)と熱愛が発覚した相川七瀬(22)も大みそかは仕事で海外に滞在。GLAYが初出場を決め、ステージ上のツーショットを楽しみにしていたファンも多いが、「数年前の紅白で当時、付き合っていたX JAPANのYOSHIKIと工藤静香が対決させられたように“見せ物”にされるのを相川サイドが嫌がって出演を辞退したらしい」(プロダクション関係者)。ほかに、JUDY&MARYは「ボーカルのYUKIが声帯ポリープ手術のため」、松田聖子は「海外で映画に出演するため」と早々に辞退。

 また、毎年、ソッポを向かれながらも粘り強く出演交渉を行ってきた松任谷由実、井上陽水といった大御所は「出てもらえないと思って最初から声もかけなかった」とか。女性歌手では34回と最多出場の島倉千代子が落選するなど今年の紅白はとにかく世代交代が著しいようだ。