発掘!あるある大事典/#358 皮下脂肪2:3page

2.皮下脂肪撃退を阻む、
女性特有の壁を大研究!!

プログラムがスタートして2週間。ここにも体重が一行に減らない人が。

小林さん 「やせてもくれないし、どうしたんだと・・・。」

通販のダイエットグッズが大好きな、小林さん。開始2週間後に計測してみると体脂肪は減っているにも係わらず、体重はほとんど変わらず横ばい。いったい、どうしてなのか?

埼玉県体育協会 スポーツ科学委員 医学博士 矢地孝
「体内水分量が増えている。」

体脂肪は減っているのに、体重が減らない。その原因は、体内水分量の増加。実はそこには、生理周期が係わっていたのです。

皮下脂肪撃退、第2の壁 生理周期

生理周期とは
そもそも生理周期は、排卵日を中心に、女性ホルモン、エストロゲンの分泌が高まる生理後2週間の卵胞期と、黄体ホルモン、プロゲステロンの分泌が高まる生理前2週間の黄体期の2つの時期に分けられます。

通常、黄体期に入ると、
プロゲステロンが生理の時の出血に備え、からだに水分を溜め込むよう働きかけます。実は小林さんはプログラムを始めた直後に黄体期に入った為、体内水分量が増え、その分体重が増えてしまったのです。

そして、黄体期には更なる問題が。それは食欲の暴走。

黄体期に食欲が増すメカニズム
実は、女性ホルモン、エストロゲンが分泌する性中枢と食欲をコントロールする満腹中枢は脳内のすぐそばの場所にあり、黄体期で、性中枢の動きが鈍くなると、その影響を受けた満腹中枢も活動が低下。ついつい食べ過ぎに。

小林さん 「お腹がすく、なんか食べたりない。」

これは、満腹中枢が働かない黄体期の特徴。体脂肪が減っても体重が減らないのは、黄体期と重なったのが原因だったのです。
逆に、ダイエットを始めるなら生理後の2週間、卵胞期にスタートするのがお薦め。しかし、ここで気になるのが。

女性ホルモン、エストロゲンには、皮下脂肪を溜め込ませる働きがあると前回お伝えしましたが、

東峯婦人クリニック 院長 医学博士 松峯寿美
「エストロゲンの時期は、脂肪が作り上げても、すぐそれが代謝されやすい時期なので、やせやすい時期。」

卵胞期にスタートすると・・
エストロゲンには、出産に備え脂肪を溜め込む働きがある一方で、エストロゲンが増える卵胞期は、基礎代謝がアップする時期。
このチャンスに運動をすれば、効率よく皮下脂肪を落とす事ができるのです。

では、ダイエットに挫折しやすい女性特有の壁、黄体期は、どうやって乗り切れば良いのでしょうか?

東峯婦人クリニック 院長 医学博士 松峯寿美
「性中枢が満腹中枢と一緒に刺激されることが一番理想的なんです。」

というわけで黄体期を乗り切る秘策!!
ここで再びパワーヨガ!!名付けてバッタのポーズ!!

綿本ヨガスクール 綿本彰
「お尻の筋肉(中殿筋・大殿筋)を引き締めるので、仙腸関節がとても良く刺激され、性中枢も刺激される。」

性中枢が刺激されると隣にある満腹中枢も活性化することになり食べすぎを防ぎます。

バッタのポーズ
まず、うつ伏せに寝て、足を肩幅に開きます。
続いて、鼻で息を吸いながら足を上げ、仙腸関節に刺激を与えます。そして、そのままの状態を15秒間キープ
その後、息を吐きながらゆっくりと元に戻します。これを1日、5セット

黄体期はまた、あまりやる気が出ない時期。無理せず乗り切って、卵胞期になってから元のプログラムに戻しましょう。バッタのポーズを組み合わせれば、更に効果的です。
生理周期のタイミングを知り、対処法を切り換えれば壁を乗り越える事ができるのです。 スタッフから報告を受けた小林さんは

小林さん 「より一層初心に返ってがんばってみたい!!」

果たして、皮下脂肪減少のXデーは訪れるのか?


皮下脂肪撃退第二の壁
女性特有の生理周期はスタート時期の考慮が大切と心得よ


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