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皇紀について


皇紀とは「日本書紀」で伝えられる神武天皇の日本建国を称える年号のこと。

1872年11月に大日本帝国が太陽暦導入を決めた時、併せて公用紀元と定められ、神武天皇の日本建国と伝えられる前660年を元年とし、2月11日を紀元節と定めている。敗戦まで使用された。

紀元節は、現在でも「建国記念の日」として国民の休日となっており、神話上の記念日を祝日とすることについては、皇国史観が軍国主義を想起させるという理由から批判も強い。戦争を抜きに考えれば、「建国説話の英雄を偲ぶ」という意味で正当だと思うのだが、「大日本帝国を国民国家にしよう」という試みの中で、教育勅語・皇国史観が前面に押し立てられた過去を考えれば、安易に肯定すべきではないのだろう。

ちなみに西暦2001年は、皇紀2661年。



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