ためしてガッテン
放送予告過去の放送ガッテン台Q&Aご意見・ご感想番組について
テーマで探す放送日で探すダウンロード一覧
   だるさ解消! クーラー快眠術

2002年7月17日放送

 今回の番組について

熱帯夜が年々増えている今、クーラー無しで寝るのはなかなか難しい。だがその一方でクーラーをつけて寝ると体がだるくなるなど、上手に使いこなせない人も多い。番組はクーラーを使いこなして、春の熟睡環境を夏に再現することを目指す。

 基礎講座

  • 問題:日本で初めてクーラーが設置されたのは何の生き物のため?
    答え:蚕
    大正10年、養蚕試験場の卵保存室に設置された。
  • 問題:毛利さんが宇宙で目覚まし代わりに聴いた曲は?
    答え:銀河鉄道999
    毛利さんのスペースシャトル登場予定が1999年9月だったため、家族が選んだ。
  • 問題:東京で熱帯夜が一番多かった年は年に何回?
    答え:47日
    1994年に記録

 設定温度の基礎知識

政府が推奨している温度は?

28℃ (内閣府が中心となった省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議が発表している「夏季の省エネルギーについて」より)

街の人々の寝るときの平均設定温度は?

23.8℃ (150人への街頭アンケート結果)

 「はるばると眠り旅」

Aさん一家と、Bさん一家に協力してもらい、軽井沢、沖縄2泊3日の睡眠旅行を決行。軽井沢、夜の温度16℃では全員熟睡できた。

一方沖縄では、クーラー無し、30℃の部屋ではやっぱり眠れず。多くの人が快適と感じているクーラーあり24℃の部屋では、体がだるくなったり、頭がぼーっとなったりしてしまった。

クーラーをつけた環境では熟睡はできているのか?

熟睡度を睡眠脳波δ(デルタ)波が多くでている時間の長さで比較してみると…
(δ波が多くでている時は、熟睡できている)

熟睡の時とくらべて

  • 30℃の部屋 ⇒ 67%に減少
  • 24℃のクーラー部屋 ⇒ 69%に減少

暑い部屋だけでなく、24℃で寝ている場合も熟睡出来ていなかった!

 「グ〜な眠りのメカニズム」

双子の姉妹に協力してもらい、春の部屋(室温16℃+暖かい布団)と、夏の環境でクーラーあり(24℃)の部屋で寝た場合とで比較。発汗量・皮膚温度・深部体温(身体の内部の温度)を見てみた。

24℃の夏部屋、クーラーありの部屋では汗もかかず、皮膚温度も冷えていた。一方、16℃の春部屋はより涼しいが、布団の中は汗をかき、腕も温かくなっていた。

⇒春の布団の中は汗をかくほど暖かい!

しかし、深部体温を測定すると……

  • 夏のクーラー部屋(24℃) ⇒ 深部体温が低下しない!
  • 春の部屋(16℃+暖かい布団) ⇒ 深部体温が低下する

熟睡のキーワード「深部体温の低下」

熟睡するには深部体温を低下させないといけない。冬眠する動物のように、熟睡の時は体の深部の体温を低下させて、体の活動を休ませる必要があるためである。

“涼しい”のに“深部体温”が低下しない謎

汗を全くかかない、十分に涼しいと思うくらいの温度では深部体温を低下させることができない。それは私たちの体が涼しいと感じると、手足の血管を収縮させ、熱を逃がさないようにしてしまう。そのため深部体温が低下できない。

24℃以下は×

サーモグラフィーで皮膚表面の温度変化を調べた結果、室温が26℃から24℃に下がったとき、人間の体は熱を保持するために、手足の血管が収縮することがわかった。

ガッテンのおすすめ設定温度は 26℃〜28℃

 「ひぇ〜クーラー最大の勘違い」

風量の「強」「弱」そして「除湿」の3つの設定で部屋の冷え方を比較。26℃に設定し、部屋の中央で温度を測定。

15分後の部屋中央の温度は……

  • 「強」 ⇒ 26℃
  • 「弱」 ⇒ 25℃
  • 「除湿」 ⇒ 23℃

弱や除湿では冷えすぎてしまった。

理由1:風が弱いほど、吹き出し温度は冷たい!

弱や除湿など風の勢いが弱いと、その分、クーラー内部で冷やされる時間が長いため、吹き出し温度が下がる。
※「強」「弱」の設定は冷房の強さではなく、風の強さ。

実験で使ったエアコンの吹き出る風の温度は……

  • 「強」の風の温度 ⇒ 20.6℃
  • 「弱」の風の温度 ⇒ 19.5℃
  • 「除湿」の風の温度 ⇒ 16.7℃

除湿で冷えすぎてしまう訳

除湿は、空気を冷やすと湿気が水滴になる現象を利用している。温度を下げずに除湿をすることは構造的に出来ない。
※新製品に搭載されている「冷えない除湿」機能は一度冷えた空気を暖めなおして吹き出している。

理由2:風が弱いほど、風が体に直接当たりやすい!

風量が強の場合、風向を上に向ければ下にいる人間に直接当たることはない。だが、弱や除湿の設定で、風の勢いが弱いと風向を上に向けていても、風が下に落ちてきてしまい、体に直接当たってしまうことになりがち。

弱や除湿では風が体に直接当たらないよう、風向を左右どちらかにずらす。

 「お得な情報まとめて紹介!」

クーラーの設定温度より暑く感じる! → 日中の光に要注意。

クーラーの温度設定より、体感温度が高く感じることがある。これはクーラーが壊れているのではない。

クーラーは気温が一定になるように動作する。だが、私たちが感じる温度は気温だけではなく、壁や家具など周囲のものから出る赤外線の光によっても体が暖められる。(放射熱)

気温だけが下がっても、壁や家具が熱くなっていると、そこからでる赤外線によって体が暑くなってしまうことになる。 原因は日中の光で部屋が暖まってしまったこと。カーテン、簾、葦簀などを活用して、部屋ができるだけ暖まらないようにしましょう。

蒸し暑さ解消に布団の下にスノコ。畳でも効果大!

夏、寝ていて一番、蒸し暑くなるのが背中。できるだけ背中の熱や湿気を逃がしてやることが大切。

熱や湿気を逃がしやすい麻やシルクの素材のパジャマやシーツを使う他、通気性のいい場所に布団を敷くことも大切。場所は畳の方がフローリングより布団の湿気を逃がすことが出来る。だが、最近の畳の7割は中が発泡スチロールや木材で出来ているため通気性が良くない。畳の上でに布団を敷く場合も、下にスノコを敷くと、より通気性が高まる。

クーラー+扇風機で寝苦しさ解消!

クーラーの設定26〜28℃が最適! とはいえ、もう少し冷やしたいときにおすすめなのが扇風機の併用。扇風機の風は汗を蒸発させ、熱を逃がす。だが風が直接当たると冷えすぎてしまうので注意。扇風機を壁に向けて、弱に設定。汗を沢山かく寝始めの2時間だけタイマーで利用すれば、柔らかな風が汗が蒸発するのを助けてくれる。

   NHK制作・著作 NHK (Japan Broadcasting Corp.)
このページに掲載の文章・写真および動画の無断転載を禁じます。