Semi Frank
これはもらったカメラである。私のコレクション中、唯一の蛇腹式スプリング・カメラである。Semi Frankという名前の通り、画面は6cm×4.5cmの、いわゆる「セミ版」である。
スペックを説明すると、シャッターにはTKOと書いてある。B, 1/10, 1/25, 1/50, 1/100, 1/200秒で、シャッター・ダイヤル脇のレバーでチャージし、アクセサリー・シュー横のボタンでレリーズする。巻き上げ機構とは連動していないので、2重露出には注意が必要。レンズはTOSEI Anastigmat 80mmm/f3.5、ピント合わせは前玉回転式で、距離計はない。フィルム給送は単純な赤窓確認式で、オートマット機構はない。
実は私はこのカメラを二回ほどしか使ったことがない。というのは、フィルムの出し入れが恐ろしくやりにくいのである。多分設計ミスと思われるが、ロール・フィルムを出し入れするための「遊び」がこのカメラのボディにはないのだ。だから、フィルムは、装填するときには無理からに押し込めば入るけれども、取り出すのがほとんど不可能に近い。結局私は二回とも、スプールのツバと自分の指の爪を割ってしまったので、このカメラにはあまり触っていない。しかし、レンズはきれいで、シャッターの調子も良いので、使ってはやりたいのだが・・・。
写りは結構平板である。