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痴呆のような『メール脳』

中高生の脳波調査 森・日大教授が指摘


パソコンに映し出したメール脳の画像を前にした日大の森昭雄教授=東京都世田谷区で

 森昭雄日本大教授が著書「ゲーム脳の恐怖」で、テレビゲーム漬けとなった若者の脳波が、痴呆のお年寄りと似た状態になっていると訴えてから二年。今度は、携帯電話漬けの中高校生の脳波も同様の状況になっているとする調査結果をまとめた。森教授が「メール脳」と名付ける、ケータイ中高校生たちの実態を紹介する。

 (ルポライター・瀧井 宏臣)

 森教授は一九八〇年から痴呆者の脳を研究し、ブレインモニタという簡易型の脳波計を開発した。痴呆者の場合、思考や意欲をつかさどる大脳の前頭前野の活動が低下し、脳波のうち振幅の小さいβ波の活動レベルが低下、振幅の大きいα波のレベルと接近するが、脳波計はこの事実を応用したものだ。

 この脳波計を使って大学生を調べたところ、テレビゲーム漬けの生活をしているとβ波が著しく低下し、痴呆者の脳に近い「ゲーム脳」の状態になっている人が見つかった。二年前の夏、森教授はこのことを著書「ゲーム脳の恐怖」(NHK出版)で紹介、世に警鐘を鳴らした。

 しかし、当時、一番気になっていたのは携帯電話だった。電車の中などで、小さな画面を見ながら親指でボタンを押し続ける若者の姿だった。以来二年間、携帯メールに熱中している中高校生の調査を進めた。今回、首都圏を中心とした全国二百十人について調査、結果をまとめた。

 それによると、全体の60%にβ波の低下が見られ、ゲーム脳と同等かそれ以上にひどい若者が目立ったという。β波の低下している中高生には、教科書を十分間以上集中して読めない、簡単な漢字が思い出せない、忘れ物が多いなどの傾向があった。

 ある高校三年の女子の場合、メールを一時間に四十通ほどのペースで、毎日六時間から八時間も送受信し続けていた。帰宅後、朝食の内容を聞いても思い出せなかった。

 「一見、メールで文章を作っているので脳が働いているように思えますが、実際は一覧表から言葉を選んで文章を作っており、ほとんど前頭前野は働いていません。指の筋肉を収縮させているだけです」と森教授は厳しく指摘する。

 東京都の調査では、高校生の85%が携帯電話を持ち、71%が毎日のようにメールのやりとりをしている。東京・渋谷の街頭で、ごく普通の服装をした二人の女子高生に聞いてみた。

 三年のAさんは、朝十時ごろから夜寝るまで携帯でメールを送受信。相手は彼氏のことが多く、授業中も机の下でやり続けている。「相手が遠い所にいても連絡がつくし、本音で話せるからいい」。同じく三年のBさんは中三の時から携帯電話を持ち、メールの相手はほとんど友達。「最初は指が疲れて嫌だったけど、今は何も考えなくても指が動く。メールが来たら返事を出さないと不安」という。

 返事を出さないと不安になり、いつの間にか依存症的になる。森教授は、このような携帯電話漬けのケースがよく見られると指摘する。メール脳の予防について、「携帯電話でメールをする場合、用件だけにすることです。続けても十五分以内。一日のトータルで十五分程度にするようアドバイスしています」という。

 十月二日、東京都世田谷区の日本大文理学部で開催される「日本健康行動科学会」の公開特別講演で、森教授がメール脳について報告する。



 


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