産業映画

社団法人 日本産業映画協議会(産映協)
Japan Industrial Film Council(JIF)

〒100-0003
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日新聞社内
TEL 03-3213-2696
FAX 03-3213-2787

【設立】
昭和42年12月

【目的】
産業映画の普及振興のために産業映画・ビデオコンクール、産業映像研究会の開催、産業映画の製作利用を促進し、産業映画の健全な発展と視聴覚教育の普及をはかり、併せて文化の向上、産業の振興に寄与する。

【事業】
日本産業映画・ビデオコンクールの開催。新作産業映画発表試写会。(全国)

【刊行物】
「産業映画」(B5・90頁・年刊)
「産業映画目録」 (B5・70頁・年刊)

【取引銀行】
りそな、UFJ、みずほ

【年予算】
2,800万円

業務・財務等に関する資料

(1) 定款または寄付行為
(2) 役員名簿
(3) (社団法人の場合)社員名簿
(4) 事業報告書
(5) 収支計算書
(6) 正味財産増減計算書
(7) 貸借対照表
(8) 財産目録
(9) 事業計画書
(10) 収支予算書



[特集]日本産業映画・ビデオコンクール
◇118本が参加

  参加作品は118本(フィルム4本)。部門別では企業紹介24、技術記録9、販売促進9、教育訓練15、学術・研究7、広報20、観光8、教養26だった。審査は部門別に第1次、第2次審査を行い34作品を入選とした。最終審査会で討論、投票の結果、「未知への航海 すばる望遠鏡建設の記録」が大賞に選ばれたほか、文部科学、経済産業両大臣賞、日本経団連会長賞、部門賞8本が決まった。参加作品の業種別本数は電気・機器8、建設3、運輸2、金融2、化学・繊維・鉱業4、造船・自動車・機械7、食品・薬品6、公共団体44、官公庁11、商業・その他31だった。

【主催】日本産業映画協議会
【後援】文部科学省/経済産業省/毎日新聞社
【協賛】日本商工会議所/日本経済団体連合会/経済広報センター/日本視聴覚教育協会/映像文化製作者連盟
第42回日本産業映画・ビデオコンクール開催要項
第42回 日本産業映画・ビデオコンクール受賞作品

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大 賞

小津安二郎監督作品 DVD化の軌跡
企画/制作・松竹

小津安二郎監督作品 DVD化の軌跡

  映画監督小津安二郎の生誕100年を記念して、無声期から晩年にいたる彼の作品がかつて小津組であった人々の協力を得て、DVD化され市販された。そのデジタル技術化がどのように行われたかを紹介したものである。DVD作品は、上映当時の、小津監督映像世界の再現に、デジタル技術者と小津組スタッフが取り組み、完成された。スタッフがどのように小津作品に協力してきたかも理解できる。また作品中に挿入される小津作品のシーンを見ることにより小津世界の一端に触れ、巨匠をしのぶ映像ともなっている。(映画評論家・登川直樹)

文部科学大臣賞

『不思議の星 地球 国立天文台紹介ビデオシリーズ』
企画・国立天文台、制作・イメージサイエンス

不思議の星 地球 国立天文台紹介ビデオシリーズ
 宇宙空間に浮かぶ地球は実に不思議な惑星である。地球の回転には自転速度の変化、独楽(こま)のように首を振る歳差・章動があり、自転軸が地球の中心軸からずれて回転する極運動がある。この作品はその極運動と地球内部構造の核を分かりやすく描き、改めて地球の謎――意外な構造――を解き明かす。今日の惑星研究を最先端技術による工夫に富んだ技法でコンパクトにとらえた映像は、宇宙科学への限りない興味を誘う。(日本大学芸術学部教授・横川真顕)

経済産業大臣賞

『大河 明治を貫く住友のこころ』

企画・住友商事/住友グループ広報委員会、
制作・日本宣伝/ニッポンムービー大阪

大河 明治を貫く住友のこころ

 1983年に制作された「住友の源流」の続編で、住友グループ企画の映像による住友史の第2弾。江戸時代から明治大正時代までの住友の事業を振り返り、現代まで継承されている「信用」重視の事業精神をあらためてみつめなおそうとした意欲的作品。中に再現ドラマが登場するが、台詞がないので違和感はさほどない。又、時代考証が丹念になされているため、単なる社史の域を越え、全体として近現代史資料のひとつともなっている。(川崎市市民ミュージアム研究員・奥村賢)


日本経団連会長賞

『日本の食文化を語り継いできた…醤油樽の物語』
企画・キッコーマン/キッコーマン国際食文化研究センター、
制作・菊池邦夫事務所

日本の食文化を語り継いできた…醤油樽の物語

 昭和の中期まで醤油(しょうゆ)の輸送容器として使われてきた醤油樽(だる)は、杉材と竹だけで組み立てられているのに、醤油は一滴もこぼれない。醤油樽はリサイクルできる資源再利用型の容器として優れているばかりか、伝統工芸品としての価値もある。この作品は、樹齢数百年の杉が板材に加工され、真竹で作られたタガがはめられて樽になるまでの過程を丁寧に描いている。職人の知恵とワザが見事に結実した樽造りの記録は、実に興味深い。(映画ジャーナリスト・野島孝一)

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