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2005年02月04日
経済
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新技術

凸版印刷、リアプロジェクションTV向け新スクリーン技術を開発

平成17年1月28日

 凸版印刷(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:足立直樹)は、市場が飛躍的な伸びを見せているMD(マイクロディスプレー)リアプロジェクションTV用の部材であるFCスクリーンに関する新たな技術開発に成功しました。また米国の事業拠点であるTOP(Toppan Optical Products,Inc.)に第二工場が完成しました。

 新製品を順次投入していくと共に、旺盛な需要に対して生産体制を強化していきます。

◎背景

 近年、40”以上の大画面TVの市場が拡大しています。また今後の地上波放送の完全デジタル化や高画質次世代DVDの普及により、大画面TVの需要は更に高まると同時に一層の高画質化が求められていくものと思われます。

 大画面TVの中でもMDリアプロジェクションTV(以後MD)は、その大画面性、低価格性、フルHD化の容易性、などから優位性を発揮し05年にも米市場で最も支持される大画面TVとなることが予想されています。

 MDの市場の成長は続き、2008年の市場規模は700万台を超えると予測しています。

◎当社のFCスクリーン事業

 当社では、微細なレンズ加工技術により、安定した輝度特性、広い視野角性、高解像度性を実現したスクリーンを生産し、全てのMD方式に幅広く対応してまいりました。優れた生産技術と実績を基盤とし、MD用スクリーン市場で約80%のシェアーを獲得しております。

 現在、国内工場と米国TOPの生産能力を合わせ、最大で月40万セットの生産体制を構築しています。

◎新スクリーン技術の開発

 当社は市場からの高画質化と薄型化の要求に答えるべく、3項目の開発に成功しました。

1:高精細MD対応、スーパーファインピッチFCスクリーンの開発

▼世界初となるピッチ幅64μ(従来98μ)のMD用スクリーン

▼地上波放送のデジタル化や、高画質次世代DVDによってMDに求められる高解像化に対応。1080pのフルHD、更にその先の高画質仕様にも対応が可能。

▼更に拡散板との光学特性の整合により、画素レベルにおける表示鮮明度を向上。

▼42”前後のMDにおいて発生しやすかったモアレ(周期的な縞状のパターン)も防止。

▼既に一部の有力メーカーにサンプルの提出を開始。

▼光学設計、レンズ金型の製造、レンズ形成にいたるプロセス条件の最適化と、微細化に限界のある押出製法に依存しない当社独自の製造技術により量産化技術を確立。

2:広視野角対応、マイクロレンズFCスクリーン、クロスレンチFCスクリーンの開発

<マイクロレンズFCスクリーン>

▼微細なマイクロレンズをスクリーン上に正確に成形し、視野角を全方位的に拡大。

▼従来品と比較し、垂直視野角を約2倍に拡大。

▼全方位からの視野角を均一化できるため、より理想的なディスプレイの設計が可能。

▼06年に市場投入の予定。

▼特殊な露光技術の開発により、高精度かつ大面積のマイクロレンズ形成の量産化を確立。

<クロスレンチFCスクリーン>

▼同一のシート上に、水平、垂直の両方向の視野角拡大レンズを一体化して成形。

▼従来は拡散板に大きく依存していた垂直視野角の拡大を、レンズ部主体とする構成。

▼従来品と比較し、垂直視野角を約1.5倍に拡大。

▼同一シート上の一括形成のため、低製造コストによる生産が可能。

▼05年に市場投入の予定。

3:薄型MD対応スクリーンの開発

▼薄型筐体のMDに対応させたフレネルレンズの開発。50”MDで奥行20cmが実現。

▼透過型のレンズ方式を応用することにより、従来よりも鋭角な光の入射角度に対応。

▼従来の金型製作機でそのまま加工ができ、製造コストの抑制が可能。

▼50”品はサンプル出荷を開始、夏より市場投入の予定。また春以降に70”MDにも対応。

▼将来的には全反射型によるフレネルレンズを開発し、50”MDで奥行20cm以下を目指す。

◎TOP第二工場の完成と、今後の展開

▼TOPでは、第一工場の3倍の延床面積(28,859平方メートル)を持つ第二工場の建物が2004年末に完成。市況に応じて順次生産能力を増強させ、05、06年度以降の旺盛な需要にも対応。

▼現在は国内に分散配置しているレンズ金型の生産拠点を、幸手工場内へ順次集約。スクリーンの生産部隊と密に連携をとり、開発スピードと金型の生産能力を向上。

▼FCスクリーン、セット販売数量の見込み:04年度−200万セット弱、05年度−約300万セット、07年度−約500万セット。

▼設備投資額は、100億円(建物と2ライン)。

 当社では高精細、広視野角、薄型化の新しい技術を組み合わせることでMDの競争力の向上に貢献し、今後もMDスクリーン市場におけるトップシェアを堅持し、得意先や部材メーカーとの信頼関係を構築すると同時に、パートナー企業と業界内の情報を共有し、他社に先行して競争力のあるスクリーンを市場に提供してまいります。

■問い合わせ先■凸版印刷[7911.T]

※発表日 2005年1月27日

以 上

 2005年1月28日
本文ここまで
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