◎デスクリムゾン◎

1996年8月9日/エコールソフトウェア/セガサターン

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注:「デスクリムゾン」(株)エコールソフトウェアの登録商標デス。


STEGE 1:デスクリムゾン

 サターンユーザーであるならば決して避けては通れないソフト。それが、「デスクリムゾン」デス。

 「デスクリムゾン」はソフトバンク社の「セガサターンマガジン(現ドリームキャストマガジン)」内の読者投票によってソフトの採点をし、順位付けをするコーナー、「セガサターン読者レース」において、何と、初登場時、10点満点中1.0909点という究極なまでの低得点で「最下位」の玉座に踊り出ました。しかも、この1.0909という点数は、当時の最低記録をマークしたのデス。余談デスが、この誰にも破られないであろうと思われた最低点数は、後に、「声優魔人」の称号を持つ「スタンバイ Say you!」によって破られています。
 そして、いきなり最低記録で最下位という衝撃的デビューを果たした「デスクリムゾン」は、それ以来、時々、ライバルや突発的クソゲーに最下位の玉座を追われることがあったものの、ほとんどの期間を玉座で過ごし続け、「超魔王」の名誉ある(?)称号を与えられました。
 話は前後しますが、実は、発売時の「セガサターンマガジン」のライターによるレビューでも、「バーチャガンを置いてさっさと帰りました」などと書かれています。商業誌でライターがゲームをボロクソにけなす。よほどのことが無い限りそんなことがありえないのは言うまでもありません。「デスクリムゾン」とはそれだけ強烈な存在なのデス。

 さて、「デスクリムゾン」のジャンルは、「ガンシューティング」となっています。しかし、それは誤りデス。なぜなら、「ガンシューティング」は「デスクリムゾン」を構成する一要素でしかないからデス。ストーリーやキャラクター設定などの世界観や、エコールロゴやタイトル画面、オープニングデモなどの非ゲーム部分は勿論のこと、マニュアルやケースなどというソフト以外の部分でさえも、「デスクリムゾン」を構成する欠かす事のできない要素なのデス。言うなれば「ガンシューティング」をきっかけとし、展開される「デスクリムゾン」という存在のすべてが「デスクリムゾン」であるのデス。もし、「デスクリムゾン」に最も相応しいジャンルを与えるとするならば、それは、「デスクリムゾン」しか無いかも知れません。それだけ、「デスクリムゾン」は深い存在なのデス。

 そんな「デスクリムゾン」の世間での評価は「傑作」と「ダメなゲーム」の真っ二つに分かれています。矛盾した2つの評価。しかし、その評価のどちらもが真実なのデス。「デスクリムゾン」のもつ高い敷居、それを乗り越えてしまった者にとっては「デスクリムゾン」は「傑作」であり、乗り越えられなかった者にとっては「デスクリムゾン」は「ダメなゲーム」なのデス。
 では、「デスクリムゾン」のもつ高い敷居とは何なのか。それは、すぐには受け入れられ難いとにかく強烈すぎる個性とアクの強すぎる操作系デス。多くの人はこの2つ(特に後者)を理解できずにあきらめてしまい、「デスクリムゾン」に「ダメなゲーム」のレッテルを貼ってしまうのデス。しかし、それらを受け入れ、理解し、乗り越えた人は「デスクリムゾン」の真の魅力を発見し、「デスクリムゾン」を「傑作」と評価するのデス。

 

STEGE 2:デスクリムゾンの個性的な世界

 「デスクリムゾン」のとにかく強烈すぎる個性。それは、グラフィックなどの出来の悪さと、初心者は5秒で死ねるゲームバランスにもあると言えます。しかし、「デスクリムゾン」の真の個性はそのような出来の良くない所にではなく、「デスクリムゾン」を生み出した「エコールソフトウェア」の、「真鍋社長」を筆頭とする「エコールSTUFF」の超人的センスにあるのデス。

 最も良い例は、主人公の「コンバット越前」デス。「コンバット越前」という名前はコードネームですが、本名越前康介の一部が入っています。しかも、仲間(ダニー、グレッグ)には「越前」と呼ばれています。これでは、もはやコードネームの意味がありません。さらに、彼の好きな食べ物は「焼きビーフン」なのデス。「焼きビーフン」が好きで名前が「コンバット越前」。今だかつて、こんな妙な設定の主人公がいたでしょうか? しかも、グラフィックも設定に負けないヘッポコさデス。
 そして、恐ろしいことに、このセンスはこうした設定だけに留まらず「デスクリムゾン」のすべてにおいて発揮されているのデス。
 例えば、「デスクリムゾン」の始まり、エコールロゴ画面。赤とオレンジのマーブル模様(?)の地に灰色の無表情な人間の顔が2つ並んでいるというシュールな画面に、これまたシュールな音楽に乗せて、画面の上中央から「E」「C」「O」「L」「E」の文字が1文字ずつ画面左下を回って画面中央右へと流れていきます。シュールな上に灰色の顔がむやみに怖いデス。
 また、オープニングデモでは、「上から来るぞぉ、気をつけろょ!」、「何だぁ、この階段はぁ」、「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」をはじめとする名言の数々に妙にかん高い越前の声が何度見ても笑わせてくれます。しかも、何か魂に響くものがあり、何度みても飽きません。はっきり言って、他のゲームの綺麗なだけのデモとは格が違います。
 それから、ゲーム中の越前の動きもかなり妙デス。ゲーム中、越前は町の中を無意味にうろついたり、突然高速移動したり、視点を斜めにして戦ったり、空を飛んだりします。はっきり言って、非常識極まりありません。しかも、どう見てもそれらは明らかに技術力不足などでは無く、あえてそういった行動を取らせているのがわかります。
 悪夢そのものが実体化したようなシャナファーラのクチビルお化けも忘れてはいけません。卵のような形状にモザイクのような目。そして、赤く大きなタラコクチビル。こんな変な存在が画面内で何匹もぶるぶる小刻みに震えているのデス。尋常なセンスではありません。まさに精神汚染デス。

 この、ここに上げたものを始めとする、「デスクリムゾン」の全体に存在する常識なんてクソ食らえなセンス。それが「エコールSTUFF」のセンスであり、「デスクリムゾン」の強烈な個性の根源なのデス。

 

STEGE 3:デスクリムゾンのゲーム性

 「デスクリムゾン」は、難易度が高く、すぐにゲームオーバーになって遊べないと良く言われますが、それは誤解デス。難易度が高いのでは無く、単に操作系に極めて強いアクがあるだけデス。特にパッドでのプレイの場合、初めは思った通りにカーソルを動かすことすらままなりません。そして、パッドにしろクリムゾン(バーチャガン)にしろ、この操作系のアクの強さを克服しなければ、5秒で死んでしまいます。しかし、慣れてしまえば、最初は5秒で即死のサロニカの町も鼻歌混じりでクリアできます。事実、昇龍拳の出せない僕でさえ、今では1面ぐらいなら、鼻歌まじりでクリアできますし、全ての面を1度はクリアできました。もちろん、それは「デスクリムゾン」の操作系とゲームシステムに慣れたからに他ありません。このように、「デスクリムゾン」は決して難易度の高いゲームではないのデス。
 しかも、「デスクリムゾン」は、真にユーザーフレンドリーなゲームでもあるのデス。
 例えば、ゲーム中にリセットしたり電源を切ってしまっても、ステージ選択画面に「続き」の項が現れ、その面の最初からやり直せます。しかも、それだけでは無いのデス。もっと素敵なプレゼントが用意されているのデス。

「R+Z+スタート」

 このコマンドこそ、「エコールSTUFF」からの心づくしの贈り物、「面クリアコマンド」デス。しかも、どこでも使えます。たとえ、ラスボス、デスビスノスとの戦いの最中においてでも効果を発揮し、デスビスノスを泥の海に沈めることができるのデス。「エコールSTUFF」は、操作系のアクの強さと難易度の代わりに、ちゃんと抜け道を用意してくれているのデス。このコマンドのおかげで、クリアができなくて腹がたつという思いをしなくて済みます。そして、「先が気になる」とか、「エンディングが見たい」などの目的ではなく、「純粋にプレイする」ことを目的として、「デスクリムゾン」をプレイすることができるのデス。だから、どんなに難しくてもストレスにはなりませんし、何度ゲームオーバーになっても許せるのデス。
 そういったことから、「デスクリムゾン」は平均以上に楽しめるゲームとなっているのデス。

 

FINAL STEGE:デスクリムゾンの評価

 「デスクリムゾン」は確かに出来のいいゲームではありません。
 しかし、そのすべてに溢れる「エコールSTUFF」の独特のセンスはプレイヤーを十分すぎるほどに楽しませてくれますし、ゲーム部分もアクの強い操作性に慣れてさえしまえば、平均以上に楽しめるゲームに仕上がっています。
 そうデス。「デスクリムゾン」は見た目と取っつきにくさから誤解されているだけなのデス。本当は、ユーザーが苦痛なくその全てを楽しめるように作られた最高のエンターテイメントソフトなのデス。
 だから、僕は「デスクリムゾン」をこう評価します。

「ゲーム界の異端なる絶対的最高傑作の1つ」

と。
 僕はそんな「デスクリムゾン」を心から愛しています。もちろん、「デスクリムゾン」を生み出した「エコールソフトウェア」は僕が最も大好きなゲームメーカーの一つデス。そして、「真鍋社長」以下の「エコールSTUFF」を本当に心から尊敬しています。
 最後に一言。

エコールソフトウェアに栄光あれ!!

 

 

EXTRA STEGE:エコールソフトウェアの偉業

 僕が「エコールソフトウェア」を好きなのは「デスクリムゾン」を作ったからだけではありません。「エコールソフトウェア」は本当にファンを大事にしてくれるメーカーだからなのデス。ここで、その「エコールソフトウェア」の数々の偉業を紹介することにします。

偉業1:「超クソゲー」アンケート事件

 「超クソゲー」という名前の通りのクソゲーの本が出版された際、「デスクリムゾン」が大きく取り上げられました。この本では、なんと、「エコールソフトウェア」に対し、「デスクリムゾン」に対してのインタビューを打診したのデス。さすがにインタビューは断られましたが、しかし、質問を送ってくれれば答えるということを約束してくれ、実際に、出版社からの質問状に対して返信をしてくれたのデス。その多くは「※…黙して語らず」というものでしたが、確かに、質問に答えてくれたのデス! 普通だったら、絶対に答えたりはしないデス。自分のメーカーで作ったソフトをクソゲー扱いした上での質問状なのデスから。
 さらに、この質問状の質問の一つ、「デスクリムゾンリンク集 を知っていますか?」という問いにリンク集を知っていることを意味する好意的な(?)答が返って来たのデス。もちろん、それは、「エコールソフトウェア」が事実上「デスクリムゾン」のホームページの黙認していることを意味しています。しかし、それ以上に、「エコールソフトウェア」側がクリムゾナーの動きを知っているということを意味しているのデス。

偉業2:聖地アゼリアタワー巡礼事件

 今はもう閉鎖されたあるホームページで、「デスクリムゾン2希望署名」を募集していました。ある日、そのホームページの管理者をはじめとする、クリムゾナーたちがアゼリアタワーにある「エコールソフトウェア」を訪れることにしました。
 「エコールソフトウェア」に辿りついた彼らを、思いがけないメッセージが歓迎してくれたのデス。

 

エコールにようこそ

デスクリムゾン2の署名は

ここに置いてください

 

デス2は来年夏頃発売を目指して

現在企画中デス

 

ポスターとTシャツは

プレゼントです。

 

エコール 真鍋

 

 何と、「エコールソフトウェア」は、「真鍋社長」は、個人のページで勝手に集めていた署名の存在を知っていて、それに応えてくれているのデス。こんなにユーザーを大事にしてくれているメーカーが他にあるでしょうか?
 なお、この事件に関する当事者による詳しいレポートはここにあります。

偉業3:デスクリムゾンビデオ事件

 かつてファミ通の「やりこみ大将」でも紹介されたことのあるデスクリムゾンの3−3で36万点という当時の全一記録の保持者、羽曽部デスさんがデスクリムゾンのハイスコアのビデオにメッセージを添えて送った事があったのデスが、何と、「エコールソフトウェア」は、ビデオを送った時以上に丁寧に包装した上で返却してくれた上、お礼のメッセージにTシャツまでつけてくれたのデス。もちろん、そこに30万点以上の極限的ハイスコアが記録されていたからというのもあるのでしょうが、何ともいい話デス。こうしたところが「エコールソフトウェア」のいいところなのデス。

偉業4:デスクリムゾンイベント事件

 ドリームキャスト発売前日。秋葉原の「メッセサンオー」というお店で、「デスクリムゾン」のイベントをが行われました。そのさい、なんと、「エコールソフトウェア」は「デスクリムゾン」のテレカを発売することをメッセサンオーに許された上、景品用のポスターとTシャツを用意してくれたのデス。しかし、この裏で、「メッセサンオー」が「デスクリムゾン」を2000本ほど注文しようとして、「エコールソフトウェア」から出版物(マニュアル)を破棄してしまったことから断られてしまったというせつなさ炸裂な出来事がありました。

偉業5:そして・・・

 1999年1月12日。デスクリムゾンの発売元、エコールソフトウェアのホームページがドラマティックに進化しました。その名も、

デスクリムゾン情報

そして、そのホームページで取り上げられている、コンテンツ。それは・・・

デスクリムゾン2
for DreamCast

 そう、ついに、「エコールソフトウェア」はやってくれたのデス。あの夏の日、張り紙で告知されたデス2制作の約束を本当に果たしてくれたのデス。全宇宙のクリムゾナーたちの願いを聞きいれてくれたのデス! しかも、リンクページがデスクリムゾンリンク集にリンクしています! 何というセンスでしょう!! 僕はこれをきっかけに、ますます「エコールソフトウェア」を好きになりました。一生、ついて行きます! ドリームキャストも買います!
 これに関する詳しいことはもちろん、4日で20000ヒットを越えた、デスクリムゾン情報で。

 最後に、「真鍋賢行社長」および「エコールSTUFF」のみなさん。「エコールSTUFF」の創りたかった、本当の「デスクリムゾン」である「デスクリムゾン2」、期待して待っています!

 

そして、デスクリムゾン2

 そして、デスクリムゾン2。悪くはないゲームです。デスクリムゾンよりもグラフィックと操作系は格段にレベルアップし、音楽もかなり良いデス。「越前康介、戦闘より帰還」のジャケットデザインや、湯川元専務のダウンロードボイスや、迫り来る名産品クリーチャー(さるぼぼ、設楽焼タヌキ)などの独特のセンスも健在です。
 でも、そつのない作りになってしまって、前作の荒削りすぎるハイパーなパワーが無くなってしまったことや、血痕射ちバグ、単に理不尽に難しいだけのカルマステージ(アッシムAほどに理不尽だと笑っちゃいますが)、ステージ中での撃ち込みよりクリア時のクレジットの方が得点への影響が大きいというスコアバランスなどの欠点ゆえに、前作を越えることができなかったという印象があります。しかし、だからといって、決して単なる駄作などではないと思うので、エコールには頑張ってデスクリムゾン3を作ってもらいたいところデス。話も完結していないデスしね。

でもって、デスクリムゾンOX

 何と、デスクリムゾンがアーケードにも進出! アーケードになってさらにパワーアップ(現在、ロケテスト中)。ベースはデスクリムゾン2ですが、コンボ表示やポイント表示などで画面はより派手に。また、背景のオブジェクトの一部も壊せるようになったり、敵キャラも追加されてたり、1ボスの曲がフライリハードの曲でカッコ良かったりとデスクリムゾン2の完全版のような感じになっています。ただ、アーケードということでパッドが使えないのが残念無念。

せっかくだから

100点+256那由他点


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