三嶺-高の瀬

山行日:2003年6月21日
  • パーティ:猫の手
  • 天候:晴れのち曇り
  • 装備:GPS、デジカメ、ストック
  • その他:特になし
三嶺-高の瀬
2003年06月22日(日)更新

 梅雨の最中、台風が駆け抜けていった。その置きみやげの晴天を逃すわけには行かない。高い尾根を爽快に歩きたかったので、三嶺に登ることにした。ついでに高の瀬までの稜線を縦走することを計画し、奥祖谷に下山後、徒歩で車のところまで戻ることを考え、名頃橋のところに車を置いた。

ダケモミの丘
ダケモミの丘

 足拵えをして車を後にする。名頃の橋を渡り、林道に踏み出す。イノブタ牧場の脇を抜け、しばらく歩くとヘアピンカーブ。突き当たりから急斜面の獣道を登り、近道。上の道に出てしばらく行けば、右手にキャンプ場だろうか。その先のヘアピンには車が3台駐車中。釣りか、山か。その脇の登山口からいよいよ三嶺に踏み出す。よく踏まれた登山道に迷いはない。尾根への道はなかなか急登だ。尾根はすぐそこのように思うがなかなかたどり着かない。あきらめてじっくり歩いていると、登りが緩やかになり、左から奥の林道の登山口からの道と合流する。ダケモミの丘だ。

 ここからは登りが一旦緩やかになり、林の中を緩やかに登る。やがて尾根道が険しくなって、森が浅くなって森林限界を出ると、三嶺の頂上部が頭上に覆い被さる。水場への道標を越えると短いガレ場を抜け、岩の下を巻くと頂上部への最後の登りになる。最後のひと登りで、池の脇にでる。右手に行けばすぐにヒュッテがあるはずだが、左手に進み三嶺の山頂へ。山頂ではすでに二組が休憩している。天狗塚が懐かしい顔を見せてくれている。若干水蒸気があるので、見通しは悪いが、東には剣山、次郎笈がシルエットで浮かんでいる。

三嶺へ
三嶺への登り
三嶺山頂、池とヒュッテ
"三嶺山頂、池とヒュッテ"

 ポカリスェットを飲んで水分補給。水だけではなく、失われた電解質を補給しなければ、真の意味での水分補給は出来ない。最近は、少し気を使っている。予定していた時刻よりも三嶺に早く到着したので、予定通り高の瀬へ向けて縦走することにする。山頂から南東方向に降る。最初は急な鎖場を降る。あっという間に高度を失っていく。去年、歩いたときはガスの中、小雨交じりで、ほとんど何も見えなかった。今日はまずまずの天気の中、周囲の景色を楽しみながらの縦走だ。日差しはさほど強くなく、谷から吹き上げる風が涼しく気持ちいい。東熊山に達する。振り返れば三嶺がかなり高い。さらに白髪山への分岐を過ぎ、避難小屋へ向けて降る途中の笹原で休憩をとる。今日最初のお握りを食べ、水分を補給する。天気も風も気持ちいい。GPSの電池を交換し、出発する。ここまでは順調だ。

 ここから先は、始めてのコースだ。いきなり笹藪になる。背はそれほど高くなく、密度もそれほどではなく、道ははっきりしているので、歩くことに不安はないが、今期初の半ズボンには堪える。膝のところに笹が当たって痛い。その後も、藪気味だったり、そうでもなかったりを繰り返す。右手には中東山から石立山へ続く尾根が近づいてくる。岩の上で、再び休憩をとる。


中東山へ

 中東山へ続く尾根を分けるピークに達する。尾根の上から分岐があるかと思っていたが、分岐はもう少し剣山よりにあった。このあたりは結構藪になっていて歩きにくい。さらに高の瀬を目指して深い藪を歩いていると、左足太股の内側の筋肉が痙攣を起こした。以前にも痙攣したことがある。かなり負荷をかけて歩いてきた証拠だ。ただやっかいなのが、この痙攣がコントロールできないところだ。痙攣が治まらないまま歩き続ける。次第に痛みが引いてきたので、そのまま進む。高の瀬の手前であと1キロの標識。さらに250メートルの標識も。しかしそこからが長い。なだらかな登りの末、高の瀬山頂に達する。

 山頂で休息。人の声がする。登山道の藪を刈っている人たちが、休憩をとっていた。そこからは切り払われたばかりの笹の葉の上を歩く。結構急な降りが続く。丸石避難小屋を目指し降るが、その避難小屋は壊れていて使える状態じゃない。その付近に奥祖谷かずら橋へ降る道もわからない。どうしようかと思っていると、剣山方向へ歩いていく人影。あわてて後を追い、道を尋ねる。新しい避難小屋が剣山方向にあるらしい。分岐はその手前にあるとのこと。話を伺うと、私と同じように名頃に車を置いて三嶺に登られたとのことで、このまま剣山まで縦走し見の越からは自転車で名頃まで降るとのこと。こういう話を最近よく聞く。高の瀬まで来ていれば、確かに剣山まではそう遠くない。「丸石山はすぐだし、あとは次郎笈の登りが少しつらいだけ」との話。今日なら時間的にも可能だろう。そっちもいいなと少し迷うが、予定通り奥祖谷かずら橋へ下山することにし、分岐で別れる。
 奥祖谷への下りの道はしっかりしていて、よく踏まれている。しばらく降ると人の声がする。やがて、休憩をとっているご夫婦連れに会う。そこで私も休憩し、二つ目のお握りを食べる。さらに尾根を葛籠折れに降る。川音がするが、なかなか川に達しない。やがて、台風が過ぎたばかりのせいか、水量豊富な川に沿った道となり国体橋を右岸に渡る。袂のベンチにザックを置き、川の水で顔を洗う。冷たくて爽快。その後も、小さな流れを渡り、水量豊富な川に沿って進むと奥祖谷かずら橋に達する。観光客がいる。たぶん、彼らはこの橋のたもとでうろうろするのみ。少し足を延ばせば、奥入瀬渓谷にもまけない清流の美しさを見ることも出来るのに。小さい子供に混じってかずら橋を渡り、道路に上がる。先ほどのご夫婦に名頃まで車に乗せていただく。お陰で道路を歩かずに済みました。ありがとうございました。

国体橋
国体橋
奥祖谷かずら橋
奥祖谷かずら橋

タイムコース
山の花・植物
タイムコース
地点時刻距離標高経過時間
名頃08:18093100:00
登山口08:492111400:31
ダケモミの丘09:223.2149701:04
09:584.6184201:40
三嶺10:074.9188901:49
東熊山10:406.4170902:22
白髪避難小屋11:208166603:02
1692峰11:268.3167703:08
1700峰11:379170203:19
1732峰11:5910.1172303:41
1738峰12:3111.2172404:13
高の瀬12:5112.1173204:33
奥祖谷分岐13:2513.7155905:07
国体橋14:1015.1112805:52
二重かずら橋14:3417.998906:16

    同定できた花・植物

    • ギンリョウソウ
      ギンリョウソウ


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