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S・スタローン来日

 シルベスター・スタローンが来日、9日に都内のホテルで記者会見を行った=写真。今回は新作「デイライト」のプロモーションのための来日。「デイライト」はマンハッタンとニュージャージーを結ぶ海底トンネルが爆発事故によって崩落、中に取り残された人々の決死の脱出を描いたもの。今月、日米で同時公開される。この作品でスタローンは、元緊急医療班のリーダー、キット・ラトゥーラを演じている。会見では「『クリフハンガー』以来の自信作。平和な時には人はともすると対立しがちだが、災害となると結束する。そんな人生の比喩として見て貰えれば」と語っていた。(96.12.9)


カンヌ審査委員長にアジャーニ

 フランスの女優、イザベル・アジャーニが来年のカンヌ映画祭で、審査委員長を務めることになった。主催者側が7日に発表した。同映画祭は世界有数規模の映画イベント。来年は5月7日から16日までを期間として開催が予定されている。写真は、今年製作のリメーク作品「ダイアボリク」に出演したアジャーニ。(記事、写真ともAP/96.11.10)


「失楽園」間もなくクランクイン

 人間のオスとメスの究極のセックスの形とは何か−広い層で反響を呼んだ渡辺淳一氏の新聞連載小説「失楽園」が完結し、映画も間もなくクランクインする。

 激しく動くストーリーだけを追っていては映像に負けるから、ディテールを追うのが小説の本筋とする渡辺氏。「わたしが書きたかったのはエロチシズムで、ポルノではない。/エロチシズムは人間だけがもつ高度な感覚で、文学の主要なテーマである」(「風のように・みんな大変」)。ポルノもご清潔すぎるのもどちらも嫌う。

 五月公開への製作発表で、森田芳光監督は「時代も変わっているし、私としては、人間の業や愛欲を描いて、感性豊かな女性に見てもらいたい」といっている。果たしてどんな映画になるか。(影山勲/96.11.7)


J・グリシャム作品めじろ押し

 ハリウッドご用達作家の一人といえば、ジョン・グリシャム。これまで映画化された『ザ・ファーム』『ペリカン文書』『依頼人』など、ことごとくヒットしている。公開待機中、製作準備中の作品もめじろ押しだ。

 注目は、撮影が進んでいる『ザ・レインメーカー』。フランシス・F・コッポラが監督、グリシャム自身が脚本を担当する。完成作品では、十二月に日本公開予定の『評決のとき』。彼の作品の中でも、最も重くて深いテーマを扱った法廷サスペンス。キャストも豪華。『パルプ・フィクション』のサミュエル・L・ジャクソン、『スピード』のサンドラ・ブロック…。若手弁護士を演じるマシュー・マコノヒーは、この作品での熱演で「ポール・ニューマンの再来」と騒がれている。

 米国でこの秋に公開された『ザ・チャンバー』は、製作したユニバーサルが本の出版前に著作権を約四億円で買い上げた話題作。新米弁護士が弁護を引き受けた爆破犯が、実は自分の祖父と分かって…といった内容。クリス・オドネルとジーン・ハックマンのキャストで、前評判は上々だ。

 このほか、ケネス・ブラナーが主演に決まった『ザ・ジンジャー・ブレッドマン』、『依頼人』『評決のとき』のジョエル・シューマッカーが三度監督に登板する『ザ・ランナウェー・ジューリー』などがひかえている。(ハリウッド=映画ライター・泉田真波/96.10.19)









淀川長治さん解説の
日曜洋画劇場30周年
 

 「僕にとっては長い長い三十年のようであると同時に、三十年前のことが、つい昨日のような気もします」−。“さよなら三回おじさん”こと淀川長治さん(八七)=写真右=が解説を務める朝日・ABC系「日曜洋画劇場」(後9・00)が今月で放送三十周年を迎え、タイトルバックもリニューアルした。


 「日曜洋画劇場」が始まった当時は、劇場用洋画がまだ一部の人の娯楽だった時代。その六年前からアメリカテレビ映画「ララミー牧場」の解説を務めていた淀川さんは、「ゴールデンアワーで毎週、洋画を放送できるなんて思わなかった。でも“それ”をやるというので、みんなが洋画を好きになってくれるようにと思って」、そのまま解説を“続投”した。が、「劇場関係者からは、あんたが“あんなこと”をやるから、映画館に人が来なくなったと言われた時代もありましたんですよ、ハイ」。

 「さよなら、さよなら、さよなら」は、“ララミー”時代に自ら考え出したトレードマークで、その“さよなら人気”とともに番組も定着。同局系列の看板番組になって久しいが、「僕がテレビで勉強したのはタイムと言葉。今なら“あと三十秒!”といわれても平気ですけど、昔はそう言われると怖くて、話を途中でやめてしまったし、テレビで使ってはいけない言葉があることも知りました」。

 今や、映画人気は“洋高邦低”。伝道師・淀川さんの功績は多くの人が認めるところだが、今回、タイトルバックを手掛けた大林宣彦監督=同左=も大の淀川さんファン。「二十秒のタイトルバックに映画百年の歴史を凝縮して、淀川さんに嫌われないよう、ひとこまひとこまを手作りで作った」というもので、よく見ると、映画史に残るヒット映画の名場面がいっぱい。

 「毎日、あした死ぬと思っているけど、あさっての写真(映画)を見ないで死ぬのはつらいと思うから、それが健康の秘けつ」と言う淀川さんの名解説は、このざん新なタイトルバックとともに、まだまだ続きそうだ。(96.10.16)




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