◆特集◆ 福岡県警カジノ汚職
◆松尾被告、暴力団からも収賄容疑で再逮捕 (02/3/7)

捜索のため道仁会本部事務所に入る捜査員(福岡県久留米市で)
 福岡県警は7日、福岡県久留米市に本拠を置く指定暴力団・2代目道仁会に捜査情報を提供することを約束し、その見返りとして現金を受け取ったとして、カジノバーを巡る汚職事件で逮捕、起訴された元同県警大川署警部補、松尾和弘被告(56)を受託収賄容疑で再逮捕し、道仁会会長の松尾誠次郎容疑者(55)(久留米市山川町)を贈賄容疑で逮捕した。松尾被告は容疑を認めているが、松尾容疑者は「そんな事実はない」と否認しているという。県警は同日、同市通東町の道仁会本部などの捜索を始めた。

 調べによると、松尾被告は2000年12月ごろ、松尾容疑者から「自分の組織に関する捜査情報を教えてほしい」と頼まれ、同市内で約50万円を受け取った疑い。

 松尾被告は1994年3月から2年間、博多署刑事2課の暴力犯係長を務め、96年3月に捜査4課特別捜査班に異動。98年8月まで、同県筑後地方の暴力団犯罪の取り締まりを担当し、久留米署を拠点にしていた。県警はこの間に2人が親交を深めたとみている。

 県警によると、道仁会は71年2月、久留米市で結成された。同県のほか佐賀、長崎、熊本県に勢力を持ち、3月1日現在の構成員は約750人。暴力団対策法が施行された92年12月、指定暴力団に指定され、昨年12月に4回目の指定を受けた。

 86年ごろには構成員が1000人を超え、資金源を求めて福岡市に進出。同年11月に起きた大分県の山口組系組織とのトラブルがきっかけとなり、福岡市の山口組系伊豆組との抗争に発展した。

 約2か月間の抗争では、双方で61回の襲撃事件が起き、死者7人、負傷者17人が出た。抗争を契機に福岡県警が集中的な取り締まりを行い、87年末には組員が3分の1に減少した。松尾容疑者は92年1月、2代目の会長になった。

 渡辺晋也・首席監察官は「暴力団との癒着があったことは誠に遺憾であり、引き続き、全容解明に全力を挙げたい」と話している。

 久留米市通東町の道仁会本部事務所には7日正午すぎ、バス3台に分乗した捜査員らが到着。入り口に出てきた組員5、6人と言葉を交わし、捜査員約60人が中に入った。事務所前には機動隊員ら約30人が立ち警戒した。

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