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【社説】

2005年12月20日(火曜日)付
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診療報酬 配分にメリハリを

 病気になったときの治療や薬の代金として健康保険から病院や開業医に支払われる診療報酬の総額が、来年度から3・16%削られることになった。

 診療そのものに対する報酬である本体部分が1・36%、薬や医療材料など薬価部分が1・8%の引き下げだ。これまでにない大幅な削減である。

 日本医師会は逆に3%以上の引き上げを求めていた。が、総選挙で圧勝した小泉首相が「過去最大の引き下げを」と指示し、なすすべもなく押し切られた。

 私たちは、やみくもに医療費を削ればいいとは思わない。だが、必要な医療を必要な人にという仕組みを維持するには、ムダをなくさなければいけない。

 医療機関の経営は2年前より改善しており、特に開業医は安定している。一方、高齢者を中心に患者側の自己負担は来年からまた重くなる。今回のマイナス改定は当然のことだろう。

 これを受け、中央社会保険医療協議会(中医協)を舞台に診療や薬の具体的な価格を決める論議が来春まで続く。

 医療費全体は少し減るものの、それでも30兆円を超える。工夫し、メリハリをつければ、より患者本位の医療に近づけることができるはずだ。

 その際、開業医より病院の診療を手厚く評価するよう提案したい。医療費の52%は病院に、24%は開業医に配分されている。病院の比重をもっと増やすべきだ。そうすれば、医療の中身は改善されるのではないか。

 というのも、私たちの医療をめぐる不安のほとんどが、病院できちんとした医療を受けられるかというところにあるからだ。

 確かに、病院で医療事故が多発している。病院で働き盛りの医師が次々と辞め、空洞化が心配されている。医療の矛盾の大半は病院に集中しているといっても言い過ぎではない。

 医者の人件費を見ても、病院が厳しい環境にあることがわかる。

 厚労省の調べによると、病院で働く勤務医の平均年収は約1370万円。一方、診療所を経営する開業医の平均的な収入は年約2744万円。勤務の実態も考えれば、この差は是正されてよいのではないか。

 このほか、中医協での検討が期待される課題は山ほどある。

 患者にも医療費の内容が分かる領収書の発行を義務づける▽急性期、回復期、慢性期と病院ごとに機能を分け、効率的に連携させる▽不足している産科や小児科、救急医療などを充実させる▽成分や効果は同じだが、コストは半分程度の「後発医薬品」をたくさん使う。

 これらは診療報酬を厚く配分して、実現させるべきだ。

 高齢者が増加すれば医療費は増える。必要な医療を確保するには、いずれ保険料の引き上げなど負担増も必要だ。だが、そこに至る前に今ここにある非効率や不公平をなくさなければいけない。

浅田真央さん トリノで見たい

 「くるみ割り人形」の曲に乗って氷上を舞う。ジャンプの絶妙なバランスと手足の伸びやかさが印象的だった。

 東京で開かれたフィギュアスケートのグランプリ決勝大会で、会場を埋めた観衆の心をつかんだのは15歳の浅田真央(まお)さんだった。

 この国際的な大会には世界の有力選手が顔をそろえた。その選手たちを抑えて世界の頂点に躍り出た真央さんだが、来年2月のトリノ冬季五輪には年齢が足りず、いまのところ出られそうにない。

 とても残念だ。なんとか五輪で晴れ姿を見ることができないものかと思う。

 真央さんの前に立ちふさがっているのは、国際スケート連盟が96年に決めた年齢制限の規定だ。五輪前年の7月1日の前日までに15歳になっていない選手は出場を禁じられた。9月生まれの真央さんは3カ月足りない。

 難しい技を幼いころから練習しつづけると、からだに無理がかかり、悪影響が出る。そうした医学的な見地から、年齢制限が導入された。

 同様の年齢制限は体操にもある。曲芸のような危険な技を追求する中で、トップの選手がどんどん若くなったからだ。

 フィギュアや体操では、成長しきっていない10代半ばの方がからだが柔らかく、大人よりも大技を習得しやすい、といわれる。あまりに幼いころから激しい練習をさせる行き過ぎを抑えるためには、何らかの歯止めは必要だろう。

 しかし、フィギュアの年齢制限はわかりにくい。15歳の制限を適用しているのは五輪と世界選手権だけだ。今回のグランプリのような国際大会は「五輪などに比べて重圧は小さい」として、15歳の制限を外している。

 これでは国際連盟がどこまで「医学的な見地」を重視しているのか疑わしい。

 年齢制限をつくった当初は、大きな大会でメダルを取った選手には、期限までに15歳に満たなくても例外として五輪や世界選手権への出場を認めていた。その特例をやめたのは、五輪などで優勝した10代半ばの選手がプロのアイスショーへ転向したからだ。

 フィギュアは欧米で巨額の興行となる冬の人気競技だ。若い有力な選手をできるだけ長く抱えたい。年齢制限には、そんな国際連盟の思惑と打算も見える。

 日本スケート連盟には、真央さんについて特例を求める動きはない。年齢制限をつくったときに賛成したので、いまさら立場を変えるのはみっともないということのようだ。

 しかし、真央さんを外した争いでは、トリノの優勝者は真の世界一とはいえなくなる。日本の連盟はすでに持つ3人の枠に加え、真央さんの出場を特例として認めるよう世界に働きかけたらどうか。

 真央さんは「トリノ五輪に出たいという気持ちは少しあるけど、バンクーバー五輪に出られたらいい」と話している。

 次回といわず、トリノで華麗な演技を見たい。そう思う人は多いはずだ。

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