開設日:2000.10.10 最終更新2005.7.10

清和天皇の皇子、貞純(さだずみ)親王を祖とする清和源氏。それは永代に渡り源氏の長者とされ、歴代の征夷大将軍を生みだし、この官位は清和源氏の占有特許とさえ言われた。
源頼朝公や足利尊氏公、そして徳川家康公をも輩出したこの清和源氏の流れを汲む家に、「森」と冠した家がある。
 その家号が日本史上に初めて姿を見せたのは平安時代末期の平治元年(1159年)12月。二条天皇の即位によって改元されたその年、平治の乱と呼ばれる騒乱が勃発。そのときの記述が次のように残されていた。
「森冠者義隆、源義朝に従ひて都を落ち、比叡山で流れ矢に当りて死す
敵に首をとらせじとて、義朝みづからその首に石をつなぎつけ、
近江の湖(琵琶湖)に沈み給ふ」

【森氏家譜 義隆の項より抜粋】