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芸予地震 M6・7に、気象庁が修正


'01/04/24

 ■「阪神」は7・3  昨年十月の鳥取県西部地震を機に、気象庁が発表するマグニチュ ード(M)の在り方を検討していた同庁のマグニチュード検討委員 会(座長・阿部勝征東大地震研究所教授)は二十三日、現在使われ ているマグニチュード計算法の見直しを決定。気象庁は最近の大規 模地震を再計算し、阪神大震災のMを従来の「7・2」から「7・ 3」に修正した。  今回は一九九四年以降のM6・0以上を中心に十五の地震を修 正。九四年の北海道東方沖地震をM8・1から8・2、青森県中心 に被害が出た同年の三陸はるか沖地震をM7・5から7・6、三月 の芸予地震をM6・4から6・7とした。鳥取県西部地震のM7・ 3は修正しなかった。  気象庁が九四年から全国の観測網を更新しており、地震計を置く 地盤の性質の違いなどから、更新前に比べマグニチュードが小さめ に算出される傾向が分かったため見直しを決めた。  検討委は@死者がなかった鳥取県西部地震が、阪神大震災のM7 ・2を上回ったA計算法が異なるモーメントマグニチュード(M w)は鳥取県西部地震がMw6・8(気象庁計算)で、阪神大震災 のMw6・9を下回る―などから、気象庁発表のマグニチュードの 整合性を点検するため発足した。  マグニチュード 地震の規模を示す尺度。値が0・2増えるとエ ネルギーは約二倍、1・0増えると約三十倍になる。複数の計算法 があり、気象庁は地震の揺れの最大幅などから計算して速報性に優 れ、鳥取県西部地震までは被害との整合性が高いとされた気象庁マ グニチュード(M)を発表している。これに対し、地震を起こした 断層の大きさなどから求めるのがモーメントマグニチュード(M w)で、計算に時間がかかるが、地震のエネルギーをより正確に表 すとされる。同庁は将来的にはMにMwを併せて発表する方針を固 めている。


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