別に、辛口とか批評性とかを意図して「つらい」「つらい」と書いている訳ではなく、普通に観ての感想がそうである、ということなので、映画を観ることがそんなにつらくないという読者のかたは、「つらくなかった。」→「素晴らしい!」、「つらかった。でも、まぁ、これが現代的なのかなぁ、、」→「普通。」、「あまりにも、つらすぎる。」→「つまらない。」と、読み替えていただけると、だいたいチューニングが合うのではないか、そう、ogalinは考えています。
去年、映画のほうの「旅の仲間」を観てるんですけれど、もう、あらかた忘れちまったし。いや、つまらなかったってことじゃなくてね。1年も経てば、わたしのような頭の弱い人にはさ、すっかり抜け落ちてしまうわけですよ。そういや中学生のころラルフ・バクシのアニメ版も観てるんですが、ロトスコープの黒い人たち以外全部忘れてたしな、わたし。
DVDかなんかで映画を観直すってのも考えましたが、同じのもう一回観るよりは別なのをってわけで小説版を読むことに。
「挫折する」とか「ファンタジィ小説の源流」みたいな前評判に気構えてたんですが、面白いじゃないですか。
こないだ読んだJ・R・RマーティンのハヤカワFTや「ノービットの冒険」にくらべてもはるかに読みやすいし。(やっぱりハヤカワ語は日本語じゃない気が、、、そこが翻訳小説風味といえばいえるんですけれど。)
さすがに「スレイヤーズ!」クラスとまでは言いませんが、「デルフィニア戦記」や「12月のベロニカ」位のちょっと漢字多い系ライトノベル並みのリーダビティなので、1日1冊ペースで3冊目読了。
「エルフの鎖かたびら」が出てきたときにはウィザードリィのはこれが元ネタかぁとか思ったりしてちょっと楽しい。
しかし、映画ではサムとかのホビット連中、もっと影薄かったような気がしたんですが。小説ではドラゴンボールのクリリン的な弱いんだけれどおいしいポジション。超戦士アラゴルンと伝説の魔導師ガンダルフと魔法のアイテムを持った主人公が勝つ話という映像的に盛り上がり重視の映画より、小説のほうが「世界を救う小さきものの勇気」という感動はありますね。
あと、「歌」が小説には結構あるんだけれど、そのままやってしまうと間延びするし、現代的な表現をするわけにもいかないしで、そこら辺の省略はP・ジャクソンの英断だとは思うけれど、この小説のいい箸休めなんでもったいない気も。
3/9(最初3冊で旅の仲間終了だと思ってたら、4冊なのでびっくり。9÷3=3だよねぇ)しか読んでないで言うのもなんだけれど、映画も良いのだけれど小説も読んで欲しいという原作厨の言い分にも一理ありか、と思った。
2003.02.24
けっして歌もサックスもうまい人ではないと思うが、このブルース臭さゼロのファンクを聴くと、やはり正統JAZZFUNKは物足りないよなぁ。圧倒的なオリジナリティは、確かにアフロビートという言葉を新しく作るしか、この音楽を語る方法がなかったのかもしれない。
本作all previously un-released versionsとライナーにはあるが、別テイクなのかなぁ。今、CDラジカセとpcのCDROMとで同時にロフォロフォフォイトを聴いてるんだけれど。収録時間も国内盤のアフロビートコレクションと15:28と15:30ぐらいの差だし、ミックス違いとかじゃなかろうか。たまに入るシンバルの有無とか歌声がちょっと違うような気もするが、気のせいレベルだよなぁ。ジャケット違いのゾンビ3枚もってるような人だから、私はそれでも良いんだけどさ。別テイクだとしたらかなり構成がきっちり決まってるんだなぁ。
しかしP−VINEは早く発売日にいきなり延期したフェラ・クティ・アンド・ヒズ・クーラ・ロビトス3枚組を出せ。国内盤のみなんだから。音楽雑誌に広告やレビューまで載せてシュラインでのライブテイクの出来は凄い、とか煽っておいて、発売延期後アナウンスがナシのつぶてってのはあんまりだろう。
2003.02.22 私のじゃ、ないんだけれどCDラジカセに、トミー2月のレーベルゲートCDがかからなくて悲しみ。古い機種だけれど。「可能性」が現実になる瞬間。
2003.02.20
折角だから認証手続きもしてみたよ。
ザウルスの音楽プレイヤーはMP3しか対応してないんで、実用にゃなんないけど。純CCCDに比べれば、「可能性」が、あるのかもしれないし。クイックタイムのインストールとかもあったので都合3回は承認するボタンを押したなぁ。一応読みましたよ、管轄は東京地裁で云々まで。PCのソフトインストールじゃおなじみのフレーズだけど、ちょっとビビるね、シングル買うごとにこれだとすれば。
「12さいいかのおこさんはおとなのひとといっしょにそうさしてください」は笑った。承認に年齢制限があったのか。それって、当然のような、無茶のような。
処理自体は、IEのセキュリティ設定を相当きつくしていたので、何回か失敗したけれど(アクティブエックス怖いじゃん。普段はネスケなわたし。)、そこ直したら認証作業自体は1曲10秒ぐらいで済んでました。エアエッジ32Kで。
そういう意味で普通のMP3化と比べてめんどくさい、ってわけじゃあないし、ツタヤに置いてある空CD−R買うようなユーザへの抑止力にはなるんじゃないかなぁ。音楽+電子機器マニアは別として。
MP3対応したらまた来ます、ということで、今回はアンインストールしときます。なんとなく。
2003.02.19
理由は簡単だ。文章が長い。
改行も少なすぎる。内容が区切られなくても改行だ。
そゆのがいま風のWeb文体だ。
基本は5ー7ー5。俳句風だ。文字数減らすためならば、ラ抜き言葉も多用しよ。
所詮は、真面目に聴いたJAZZがボブ・ジェームス、ってなJAZZヘタレな私には、ちと高級過ぎか。
2003.02.17
2003.02.15
第1シーズンが打ち切られて3年、アメリカで受けたとかいう理由で奇跡の再開をした第2シーズンは微妙にテイストが違うのだが、前より落ちる、のかといえば必ずしも、という気がする。絵とかは予算を感じさせるときもあるが、第1シーズンが「ハイペリオン」なら第2シーズンは「...の没落」をやっている訳で、感じが違うのは或る種あたり前かもしれないのだ。
ちょうどTHEピーズが五年ぶりに活動休止からの復帰作を出したので「復活」について考えさせられることが多い。調理師になったらしいという噂を聞いてはいたが、本当に料理人やっていて、そして何故か戻ってきた彼らの音は、以前のそれとはやはり違うのだ。
勿論久しぶりで声が出ていない、とか予算の関係か勢い重視したせいか、音質がかつての「マスカキザル」並にラフな点とかは改善の可能性もある。というかして欲しい。しかし彼らの最大の魅力であった詩の世界、「とりあえずここはいい気持ち」から「実験4号」まで一貫していた、未来への絶望を空元気まるだしのロックンロールに載せていた彼らが、本作では運命論的な諦念を歌っている。他にいないバンドなので私は一生彼らの音楽を聴いてると思うが、しかし。
パンクの名フレーズ、NO FUTUREって若者が言うのと自分はもう若くないという自覚がある人が言うのとでは違った意味合いがある。つまり、進歩どころか現状維持すら不可能な、自らの「老い」、を受け入れるのか、ということ。そしてそれは受け手である私のこの何年かについて、と重なる。「ブリーチ」、「夢のリーゼント」では未来への希望のなさの象徴として、ハゲねたをお気楽に使ってる彼らだがが、私も今ではリアップ使いだ。まぁ、そんなわけで復帰作でのテイストの違いもあり、ではある。
2003.02.13
2003.02.11
これが秋葉原+メイドというエロゲー文脈から生まれたものであるとは確かでしょうし、色眼鏡で、正直私も見てました。
例えば、
「ごしゅじんさまぁ〜」
床に見えない段差。
ガラガラガッシャーン
コップの水がこぼれる音。
「ふぇーん、ごめんなさいですぅ」
的、な。
けれど、行ってみて感じたのは、要は、制服の変わった喫茶店なんじゃん、てことでした。
ものすごい丁寧に「前を失礼します」とかいうセリフ回しなんかが、何かするごとにいちいちある点には驚き、こちらの方がちょっと恐縮してしまいましたが、 いわゆる「ひいた」ってやつじゃなくて、人んちで夕食をご馳走になるような恐縮する感じ。
直角椅子と無地の白っぽい壁とが醸す学祭模擬店風味と、丁寧語のよそいき感が、本来存在な見たことのない異空間を形成していて、非常に面白かったです。多分、言うまでもないですが、メイドがいる訳じゃなく、メイドコスプレの人がいるだけな訳です、本当は。メイドという、存在するはずのない2次元生物を、客も店員も了解の上での「うそっこ」ぶりが、本質か。
中華炒飯は胃にもたれましたが、コーヒーはだめな喫茶店やファーストフードのそれとは違う、コーヒーといっていいものでしたし、まぁ喫茶店で食べる軽食はたいていまずいものですから、噂に聞く待ち時間とかがなく、今日の私達のようにすぐに入れるのならば、ちょっと変わってるけど良い喫茶店だと思います。
あと、これは偶然なのかもしれませんが、注文、水運び、料理運び、飲物と違うメイドさんがテーブルに来てくれてたのはサービス精神が感じられて嬉しかったです。
何やかんや言ってもコスチュームを纏った若い女性にはプラス修正がつくのか、見飽きないですねぇ、と喫茶店にいる間中ずっと体は恐縮しながら頭の上に萌え〜と描かれた吹き出しが上がってるような状態だったので、ちょっとここちよい疲労感がありました。
2003.02.12