たぶん、日記

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わたし(ogarin)の、日記を書き入れる場所です。音楽、アニメ等の感想が中心。ポリシーは隠し事はしても、ウソはつきませんが、間違いは多分多いです。直しますけど。なお、リンクは勝手にどうぞ。

 

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今月の日記

10月1日〜10月31日

日記最新日付2003xxyyが最終更新日xx月yy日です。

20031029日記

 

映画「リーグ・オブ・レジェンド」の予習3。プロジェクト杉田玄白による電子テキスト版(150kですから中編でしょうか)R.L.スティーブンソン著 Katokt訳「ジキルとハイド」を読了しました。

 

「ジキルとハイド」という言葉自体が2重人格の一般名称みたいなもので、超人ハルクTV版とか、このネタはわたしだって既にけっこう観てきています。歴史的意義はともかく、ネタが割れていると、この種の話は今読むと間抜け以外の何者でもないのでは、と危惧していましたが、意外や意外、面白く読めました。

 

ネタが割れるまでは、怪しい二人を描いた怪奇小説なのですけれど、作品の肝は、そのネタ自身ではなく、むしろ、ネタが割れてからの、ハイドを憎みながらもどうしようもなく、ハイド氏に、「悪」に、惹かれていくジキル博士の遺書のほうにあります。そして、それは、人の心のなかにある闇、という精神分析系の概念で犯罪を説明することが普通になった(普通の人が「闇」を持つことを前提にして犯罪心理が語られるようになった)現代のほうが「モンスター小説」ではなく受け取られうるものだと思いました。というわけで、今読んでも面白かったです。

 

さ、次は「ドリアン・グレイの肖像」です。

 

20031028日記

 

映画「リーグ・オブ・レジェンド」の予習が続きます。あまりの面白さにサクサクと、創元推理文庫版のH・R・ハガード著 大久保康雄訳「ソロモン王の洞窟」を読了しました。

 

日食時間を予測して、魔法に見せかける、って奴は本作がオリジナルなのかもしれませんが、「お約束キター」とか思ってしまいましたが、1885年の作品(訳書は2003年10月で第30版を数えています)ですから、そこはそれ。砂漠横断、戦争、王位継承争い、美人で健気な原住民の踊り子とのロマンス、地下迷宮からの脱出と、300ページに冒険小説の魅力がつるべ打ちでした。

 

さあ、次は、「ジキル博士とハイド氏」です。

 


 

好調「ヤング・スーパーマン」に刺激されてか、「Xメン2」「ハルク」とアメコミヒーロー映画人気のせいか、深夜の日本テレビで始まったアメコミヒーローもの「超音速ヒーロー ザ・フラッシュ」の第1話を観ました。いきなり、「アンタッチャブル」のような50年代アメリカなファッションと、黒ずくめ悪の暴走族のアナクロぶりにびっくりしました。画像自体も少々くすんだ感じで、結構前の作品でしょうか。部屋の中を走り回って床を焦がすシーンは、観た覚えあります。ダニー・エルフマンによる、ホーンに妙なエコーがかかった不安定なBGMと、夜のシーンが多くて画面が暗いので、映画バットマンに似た雰囲気ですから、そのころの作品かもしれません。

 

父と兄が白バイ警官で、日陰職場コンプレックスに悩む鑑識課の弟が、研究中に事故で薬品をかぶって、スーパーパワーを手に入れるのと、兄が暴走族に殺される所までが、第1話のストーリーですが、「ヤング・スーパーマン」に較べると、ストーリーはともかく、全体に古臭いです。主ヒロインが金髪科学者で部屋には怪しく光るネオンチューブが出てきたときには、さすがに苦笑してしまいました。主役の好青年系を演じる声優は万能の山寺宏一で安定感あるのですけれど、見続けるかというと、、、

 


 

まだ、あったアニメ系視聴記録8基準は、同じです。

 

「無人惑星サヴァイブ」宇宙船のコンピュータにランプが並んでいてピコピコ光ったときは唖然としましたが、絵はオタク臭ゼロでそっちの魅力はなく、面白くなるとすればストーリー展開のほう。漂流ものになってからが本筋でしょう。お嬢、金持ち、メカオタ、無口、大柄気弱、主人公、メガネ女と、類型的に過ぎるキャラクタに意外性が出れば良いのですが、△×

 

「F−ZEROファルコン伝説」アメリカ安物アニメのような、歪みきったキャラで、正義のレーサー話でしょうか。まだ、キャラクター紹介編ですけれど、シナリオにひねりが全くないので、キッズだってこれは嫌がるのではないでしょうか×

 

20031027日記

 

あまりにベタな人情話で観るのがつらくなりつつある「プラネテス」の舞台裏紹介特番を観ました。+来週からの「ふたつのスピカ」紹介。主人公の椎名つばさっぷりに安心。

 

それはさておき、「プラネテス」の谷口監督が「映像版はSFにしてはいけない(観客がひくから」)というコメントを聞いて、苦笑(正論ですけれど)。その後、本屋でSFマガジン買いに行ったら「お客さん、この雑誌昔は凄く売れていましてねぇ」というコメントを聞いて苦笑2。

 


 

古典冒険小説の主人公たちが主役の映画「リーグ・オブ・レジェンド」の予習でマーク・トウェイン著 鈴木幸夫訳「トム・ソーヤーの冒険」を読みました。「グーテンベルク21」の電子書籍版を初読です。

 

色んな「少年」ものに影響を与えた歴史的意義を前提に評価する古典だからか、あるいは、訳が英米文学的まじめ風のせいかもしれませんが、今読むとタルイ教養臭くて厳しかったです。いい年して今頃読むなって意見もありましょうが、わたしは子供の頃から、名作劇場系全然ダメな人だったので、しょうがありません。というか、子供の頃からガジェット信奉者な、わたしに進歩が全くない、というだけかもしれませんが。

 

というわけで、2冊目は、H・R・ハガード「ソロモン王の洞窟」を読破中ですが、こないだの藤岡弘探検隊のような、秘境に未開人の王国が!、という盛り上がる展開で、こちらは面白いので一安心です。

 

20031024日記

 

ラジオ新番組「電撃大賞」が松風雅也主導な展開で、今一魅力が出ていないのが少し残念な気がする浅野真澄の1st mini album「nostalgia」を聴きました。

 

CDで浅野真澄を聴くのは、ガンダム・ガールズ以来ですが、企画ものアイドル合唱ソングとは違って、結構歌い上げる感じでsingerしています。基本的には、「スパスパのブルース」路線ですが、JAZZ風トラッド風のキーボード伴奏と相まって、ぷちエゴラッピンといった趣。

 

鷲崎ギターに全然負けていなかった「スパスパのブルース」を聴いていなければ驚愕したぐらいに良くできていると思う反面、自作詞、自然体アーティストっぽいジャケなど、本人サイトでの日記に通じる誠実さ路線で「ますみん」ノリ封印は、折角のいいキャラがもったいない気もします。

 

というより、CD補完するのが、アニメイトでイベント多数ってことなのかも、しれません。

 


エロゲー歌手特集DVD「電撃歌姫」が気になって(視聴はしましたが、ファンでもないのに初見が画像は拙かったと反省)買った「電撃姫」11月号エロゲー紹介雑誌ですが、サブジャンル表記(最近はファミ通あたりでも題材・システム両表記して説明していますが)が、ちょっと面白くて数をカウント。

 

サブジャンル紹介数
恋愛62
やるゲー49
鬼畜
ダーク
サスペンス
冒険
コメディ
エトセトラ

 

(アニメ版は今のところ水月以外のキャラが全く魅力がないので、なんでこんな内舘牧子系?な修羅場ドラマっぽいのやってるんだろうって気がしなくもない)「君が望む永遠」は恋愛に、「月姫」製作チームの新作は冒険に分類されていました。鬼畜・ダーク・サスペンスがどこで線引きされているかは画面写真からは微妙です。やるゲーは、シスプリ+エロみたいな感じでしょうか?なんか、なるほど感。

 

20031022日記

 

CECILの1stAlbum「CINEMA SCOPE」を聴きました。作曲・演奏をtaichi ohiraって人が一人でやってるならアルバムも「待ち合わせ」の宅録エレポ路線に違いない、と思ってたのですが、ギターのひとだったのか、半分以上がテンポ速めの、エコーかかった声優声(田中理恵を想起)のギターポップ(国産メジャーだと「my llitle lover」とか)だったのは、ちょっと以外でした。エレポ系は「きみをさがしに」「流星の後−scope version−」ぐらいか。「きみをさがしに」がボコーダー声もあって、かなり「待ち合わせ」に近く、アルバム中では、ベストです。

 

あと、Vocalのyukichi、詞が少女ポエム路線なのですが、良い意味で日本語が変で印象に残りました。

 

20031020日記

 

そろそろ、1段落(c.v.矢島晶子に期待の「ふたつのスピカ」とか、11月スタート組がすぐやって来るのですが)なアニメ系視聴記録7基準は、同じです。

 

「カレイドスター新たなる翼」キッズ・アニメでは、ほぼ唯一観ている作品の新シーズン。新ライバル、才能はあるが生意気な奴とのバトルを中心に話が進む展開のようですが、大時代な根性ドラマっぽさは継続されそうな感触だったので○△

 

「バトルプログラマーしらせ」1/3×3で1話がやっと終わったわけですが、主人公がプログラム戦いに強い、というだけに終始していて、その強さに説明も演出もないために、ただ「勝った」だけに見えてしまって、(キャラとしての魅力もないので)共感できないです。天野美沙緒にも福圓美里にも思い入れがないと、3週連続強制視聴に耐えるモチベーションがありませんので×

 

20031019日記

 

昨日購入した、TOWERRECORD新宿店限定?コンピレーションCD「前略おめでとう ありがとう」を聴きました。一応知名度のある、「空気公団」と「クラムボン」の曲が入ってて全16曲、1600円なら安いし、新人サンプラーとして、気に入った曲があればラッキー、というぐらいの気持ちであります。上の2者はまぁ過去に聴いた曲の印象通りだったので、以下は、他の14曲を聴いた感想です。

 

前記2者の名前が気になって買う人向けの選曲というか、基本的にネオアコ〜ソフトロック文脈の人が中心でした。「暴力温泉芸者」に影響を受けた、なんてライナーに書かれた「HEADPHONE REMOTE」が一番中心から外れてると思いますが、その曲ですら、BECKの1stAlbumような、テープコラージュ系だが妙にポップさが残る感じで聞き易いです。

 

ただ、ネオアコ〜ソフトロックの音楽だと、男子Voは、「くるり」や「サニーディサービス」的へなへな系にみんな聞こえてしまって、いまいち没個性な印象を受けました。わたしの偏見でしょうか。男子Voで一番気に入ったのは、少女趣味歌詞+ギター弾きまくりロック、っつう、まるで「BUMP OF CHICKEN」な「メレンゲ」なのですが、BUMP藤原氏の「あンはぁ〜ン」みたいな(ダサい)決め技がないので、ギターに歌が負けちゃってる/インストパートの方がかっこいいのが弱点に思えます。

 

んなこともあって、一番良い、と思ったのは囁き系甘甘女子Vo+電子伴奏な「CECIL」。収録曲「待ち合わせ」は、かなり、80年代テクノ大名曲、バグルスの「ラジオスターの悲劇」に似た序盤から、ボサノバ風まったりへの無理展開が面白かったです。他の曲の出来が気になるので、今度アルバム買いに行きます。

 

秋葉原のとあるパーツ屋さんの2階で、カフェイン入り飲料「BAWLS」を飲みました。プログラマーの方たちの間で流行してるとの話ですが、つまり、それは、ジャンク食、、、と思ってしまうのは偏見ですか、そうですか。

 

瓶入り飲料なんて飲むの久しぶりで、缶切(付ペンチ)まで買う羽目になったりしたのはご愛敬ですが。弱炭酸で味は、抽象的に甘いというか、くせのない三ツ矢サイダーのようでした。

 

効き目は、というと、かなりつまらない映画(「フレディVSジェイソン」)を観た後でも何時間か眠くはなりませんでした。ですが、それは秋葉原を歩き回っていたからで、だから今疲れているわけで。

 

350ccぐらいの小瓶で350円でしたが、うーん、権威・ブランド盲信主義者な、わたしの場合、その値段ならばユンケル黄帝液のほうがプラシーボ効果が高いようです。

 

20031018日記

 

映画の字幕観るのがきつくてメガネを買い換えました。7000円で1時間で出来ますよ、と新宿「hatch」で聞いて、即納好き(だって時間があくと絶対後悔するし)なわたしは、視力検査して買おうとしたら、「オマエは乱視が入ってるレンズ注文するから+9000円で数日かかる」、というボッタクリ店のような展開にシオシオ。値段はともかく、即納じゃないというのに、、、。あ、でも店員が全員メガネをかけた妙にフレンドリーなイケ面ぶりに、「ここはメガネ屋版GAPか!」と笑い出しそうになったからいいや。(どこがいいのやら>わたし)

 


 

TVと同じように、「オマエは何でそんなに嬉しそうなんだ」とつっこみたくなる無駄に満面の笑顔な生ソニンってのも可愛いなぁ、と少しだけ思った、彼女出演のラジオの公開録音をやっておりましたTOWERRECORD新宿店で、かつての「洋楽ファン」に向けた93年以降の音楽特集の「ミュージックマガジン」の11月号早売を購入しました。

 

高橋修編集長の表題原稿も、小野島大のテクノへ転向を語る原稿や、萩原健太のチャートの意義変遷原稿も面白かったし、「a tribe called quest聴いていた層はeminem以降を聴いていないだろう」というわたしには耳の痛いご指摘もあったのですけれど。しかし、その認識からどこへ向かうべきなのか、具体的にはどんなCD聴けばいいのか、の指標になるものが特集目玉のリスト100枚にないのにちょっといつも通りの今一感な特集でした。「オウテカ」も「デスティニティーズチャイルド」も新しもの好きのための音楽ではなく、必要なものが解っている人のための実用品でしょうに。「ホワイトストライプス」とか、いつも通りケナしてるし。レビュアーに特集意図が伝わっていないのではというレビュー記事も散見され、総じて、この特集、未来に繋がっていない気がしました。

 

雑誌自体は10年前に解散した「FAIRGROUND ATTRACTION」の未発表LIVEが出ることを知ったのが収穫でしたが。NO FUTURE。

 

20031017日記

 

ようやっと月姫読了しました。5000枚は、ほとんど同じ結果になる分岐の重複記載分が割とあるとはいっても結構な分量。世が世なら、「ソノラマ文庫」あたりで出版されそうな懐かしい雰囲気の学園伝奇ものでした。やはりベストヒロインはシエル先輩になってしまいますが。ともあれ、次の花月十夜1500枚を読もうという気になるくらいには気に入っております。

 

アニメ版「真月譚 月姫」第2話は、主人公の、世界最強の殺人鬼+殺人衝動という異常さ/ギャルゲー主人公な普通さをともに描くことの困難さに、当然のように苦労している模様です。来週からの「線」の描写と声優鈴村氏の力量に期待したいです。

 

というわけでやっと、雑誌ファウスト掲載の月姫製作者インタビューが読めるようになりました。作品のネタばれとか特にないインタビューでしたが、読み終わって作者に思い入れが出来てから読んだほうが、作者の(「ファウスト」他のインタビュー記事での新本格作家の斜に構えぶりとは対照的な)真面目さに好感が持てて良かったです。笠井先生のインタビュアーといいつつ語りまくるぶりも、あいかわらずで微笑ましいです。とはいっても一番気になったのは、法水綸太郎の新作長編情報だったのですが。

 

20031016日記

DVD買う予定というより脳内決定事項なので地上波放映観る必要は全然ない、といえばないのですけれど、漫画版買うくらいにファンなので「R.O.D−TheーTV」第1話観ました。あー、面白いなぁ、と思ってるうちに終わる、という、OVA第1話後半を思わせるアクション連発の幸せな30分でした。ただ凄く動くというだけでなく、キャラクターの心情描写も、感情に無理がないので「第1話だから」という(これまでの感想で頻出してた)エクスキューズなしに観ることが出来たのは久しぶりです。

 

DVDではOVA版で爆脱力笑だった付属のコメンタリーに期待してます。しかし、「プラテネス」「フルメタルパニックふもっふ」「R.O.D−TheーTV」と見続けようとする気のある傑作が全部、雪野五月ヒロインなのはいかがなものでしょうか。

 

と、思ったら、「ガンスリンガーガール」の第2話と、「無人惑星サヴァイブ」の第1話録画忘れてました。とほほ。そうそう、幸せばかりはないですね。

 


 

実写ドラマ2題。TRICKの第1話を観ました。今週から公開中の映画「2LDK」でも炸裂していた、ドッキリ映像の連発で、演技力?な俳優(2LDKでは、同姓ルームメイトに嫉妬でキレて暴れる役を前作「恋愛寫眞」から続投した小池栄子。超音波でガラスを割るシーン、相手の顔を無理矢理畳にこすり付けるシーンなど怪演多数。)を、変な奴に見せる堤幸彦演出健在。つまり、いつものTRICK3rdシーズンです。わたしは森本レオ声に弱い人なので、森本演ずる言霊使いという今回の敵はなかなか。第1シーズン最初の2人を超える敵が、第2シーズンはいなかった気がするので、そこら辺期待してます。レギュラーは当然のように堅調ですが、唯一変更されたギンガレッド→ゴウライ弟は、別に変な奴なら誰でも良いところあるので、今のところは問題ありません。

 

第1話を見逃していた宮藤官九郎の脚本作「マンハッタンラブストーリー」第2話を観ました。劇中劇「軽井沢物語」や歌謡曲を小泉今日子に歌わせるなど、細部に変なくすぐり多数で面白いのですけれど、全体としては夜10時の恋愛ドラマになってるところは、、、モラトリアムもの「木更津キャッツアイ」の方が好みではあります。モー子やアニ(ローズもか)が「木更津キャッツアイ」からキャスト続投してる縁もあるので、しばらく観るかもしれません。

 

20031015日記

「おねがいツインズ」12話、とりあえず放映最終回を観ました。先週の「真犯人の手記」という本格ミステリだったら怒られそうなスーパーアイテム使いからも予想はされてましたが、謎を1言台詞で終わらせたのは痛快でした。フラグ立ってる/感情的な結論は出ている以上、謎はもう、どうでもいいことなんですよね。しかし12話後半での、「いなくなってしまうと勘違いしてラブラブ本音を言う」や、携帯時代には成立しない筈の「すれ違い」ネタで、困ったとき顔が目にバッテンが着くような古き良き少女マンガラブコメを、20030716の日記で書いた当初の予定通り楽しめました。

 

もっとも、ラジオもしばらくは続きそうですし、13話もあるでしょうから、ネタ振り終了、本番はこれからってところでしょうけれど。

 

映画版の絡みということで再放送している「木更津キャッツアイ」の第1話を観ました。本放送は、5話目ぐらいから観だして、1話完結ながら、主役の「ぶっさん」をはじめとしたキャラが魅力なので、あぁ、1話から観とけば良かった、と思いましたが、DVD買っても何回も観るタイプの話じゃないことも確かなので、再放送を待っていたのでした。たしか、DVD発売の頃に1回再放送あったはずですけれど。

 

「木更津キャッツアイ」キャストがジャニーズってことで、要は、小じゃれ+ヘタレ若者風俗ものですが、早口台詞に(オタク系、フジテレビ深夜系など色んな流れの)小ネタがやたら多くて宮藤官九郎(おお、前の話題と「宮藤」つながりだ、たまたまですけれど。)って、「TV'S HIGH」(これも小じゃれ系でしたが)の劇中脚本家役なだけじゃないんだ、と蒙を開かれたわけです。前述の無意味早口系の台詞回しの他に、おどかす以外に意図不明なカットバック構成と、過去の人な「薬師丸ひろ子」の存在感を、くたびれた感じで使う手法に、ちょっとQ・タランティーノの「パルプ・フィクション」に雰囲気似てるなぁ、と思っていたのですが、第1話で同監督の「レザボア・ドッグス」に言及した台詞があったので、「ははぁ〜ん(脳内cv.田村ゆかり)」だったのでした。第1話も面白かったので映画も行く予定。

 

20031014日記

アニメ系視聴記録6基準は、同じです。

 

まぶらほ(火夕)スカウターでわかる残りMPで人間の価値が決まる社会を舞台に、高MPの子供を産む家系であるから、という理由で主人公がモテるハーレムものって、なんかすごく後味が悪かったです。Xメンのサイクロプスが大して強くないが、子供が世界最強エスパーっていう設定だったけれど、あれはギャグ半分、サイクロプスのそれでも健気にヒーローぶりを見せるとこ半分って意味があるわけですし。本作は...この設定が、こっちの世界でいう「金」の隠喩に見えて仕方ありません。こんな世界で下心アリな人たちに表面的に好かれても、萌えられるわけもないし、そもそも、この話は単なる好意ではなく実益が得られる18禁展開可なメディア向けの話なのではないでしょうか。いや、もちろん下心じゃなく本当に好かれている、という方向に、話は進んでいく、のだとは思います。そうじゃないとみじめ過ぎますし。けれど、主人公、ヒロイン、世界設定の説明で終わっている第1話の段階ですと、主ヒロインすら下心で動いているように見えてしまってるので、共感完全不能です。声優、絵、音楽、脇役などのオプションに、先を見続けさせる動機になるものも特にないので、さすがに×かな。

 

おねがいツインズの永遠ハーレムぬる甘ハッピーエンド、なのに主人公の決意表明+声優力により、妙にさわやかになってる放映最終回を観た直後で、ハーレム系ラブコメに求める基準が高くなっている、という当方の事情もありますが。

 

20031013日記

アニメ系視聴記録5基準は、同じです。

 

藍より青し 縁(日夜)みんなに好かれているが、本命は確定、という1stのスタンスを維持することを示した2ndシーズン第1話でしたので、1st途中脱落組は、遠慮します。×

 

銀河鉄道物語(日夜)BSフジが正規放送枠であるかのオープニングテロップでしたが、動画大陸と時間が重なっていたので、フジ地上波版を視聴しました。こちらのほうが、キャプテンハーロックより、松本アナクロ美学に溢れています。が、しかし、だから面白いのかといわれると、「無限に広がる大宇宙」のナレーションからして、ギャグにしか見えないです。×

20031012日記

アニメ系視聴記録4基準は、同じです。

 

ギルガメッシュ(土夜)1,2話連続放映でしたが、1時間費やして、銀英伝帝国軍っぽい謎美形が戦ってるらしい、ということしか解らないと先を観続けるモチベーションがないです。主人公姉弟も、超能力者側も、同じように感情移入しづらい謎キャラなのは、どっちかは分かり易くして欲しかったです。原作もそうなのかもしれませんけど。(売りかな?)超能力描写も、最近だとEsでしょうか、石ノ森伝統タイプで、気取ってる割に陳腐な印象です。低俗霊狩りではなくFLOWERSな劇画系奥瀬キャラで萌えやアニメ的記号排除してますし、現代と繋がらない何でもあり世界では、何やってもそういう世界だったと、納得されてしまい驚かれない→面白がれない、とすると、キャラクタの801的からみしか見所がないのかもしれません△×。

20031011日記

通信・放送の博覧会?CEATECに行ってきたのですが、それにしても、幕張メッセって遠いですねぇ。疲れてたのか、着いて即入ったSTテクノロジーさんの説明中爆睡してしまいました。すみません。かかっていたテクノ風BGMが気持ちよかったもので。CPUがくっついては消えてゆく、CPUを融合することの大事さを説いたビデオで、落ちゲーにしたら面白そうとか思ってました。

 

さて、いちおう目当てということで、話題のPSX見て来ました。ガラス箱の中でしたから、動作音や発熱とか、実際に使ってみたときに気になるいくつかの項目は?なのですが、PS2×2ぐらいの大きさで、パッドで操作させてもらいましたが、PS2の設定画面のようでしたけれど、カッコつけ演出なく操作性悪くないと思いました。110°CSや来年以降のBSデジタル用にライトワンスが録画できるレコーダーが欲しいので、ちょっとイイかな、と思いました。PS2は、GTA3を30分で挫折して以来やってないので、ゲーム機欲しい訳じゃないんですけれど。

 

他には、対応PCカードの来年夏発売以前には聞く方法がないが、放送免許の関係で放送中とのデジタルラジオ受信機で音楽聴いたりしてました。

 

CEATEC全体については、脈絡なくコンパニオンさんが踊るのが多かっただけの印象なのは、体験もののないもっぱら見るだけの新製品展示会というものに、わたしが、興味が持てないからなんでしょうけれど。

20031010日記

 アニメ系視聴記録3基準は、同じです。

 

真月譚 月姫(木夜)雑誌「ファウスト」のインタビューを読む前にゲームを終わらそう、とばかりに「月箱」買って原作ゲームに挑戦したのですが、文章スクロール速度の不快さに5分で挫折(絵の素朴さを含め、わたしの数少ないエロゲー体験の中では「雫」に似た印象です。「雫」プレイした時も思いましたが、ノベル型ゲームが、文字スクロール制御や文字の繰り返しを狂気の演出として使いすぎることが、「ゲームの操作性」をある種の小説読みには耐えられないほどに下げてるってことに、作り手が無自覚すぎると、挫折して思いました。映画「シャイニング」での文字繰り返しには、そりゃぁわたしもビビリましたが、半分はJ・ニコルソンの顔に怯えていたわけですし、文字繰り返し技法ってここまで多用するほどには、有効じゃない気がします。サターン版「街」のときはうっとうしいと思わなかったのは、操作性に繊細なファミコン文化と、そこら辺ユーザー依存なPC文化の違いだと、思ってるのですが。)しました。

 

しょうがないので、ゲーム内のテキストをぶっこ抜いてZAURUSで読んでいる最中です。ゲームブックを1ページ目から順に読むような無粋なまねは、作り手にはやや申し訳ないとも思うのですが、文章だけ読むと面白い話です。話題のゲームってことで、今までにないようなもの、と思いきや、8割方読了したところでは、主人公の殺人衝動をくどいほどのモノローグで示すこと以外は、小悪魔系、世話焼き姉系、意地張り妹、無口綾波系と、ある種「天地無用!」的といってもいい程ベタなキャラ配置の手堅い作りの印象で、伝奇ものライトノベルしてます。

 

ただ、アニメ版は「おねツィ」後半のようなモノローグアニメということではないので、主人公の主観描写排除する世界を客観的に書いているようです。んで、萌え排除(シェル役の折笠富美子は本作ではかわいい声を意図的に封印してる気がしました)してしまうと、おどろおどろしさの足りない伝奇系少女マンガみたいで、アニメ単体として観ると微妙な出来です。とはいっても、第1話はメインヒロインが顔を出したところまでなので、まだまだ、これからですけれど。折角のBSデジタル視聴可能なので、○△。

20031009日記

嵐は続きます。 アニメ系視聴記録の続き基準は、同じです。

 

「ヤミと帽子と本の旅人」:(夜) 冒頭のレズ展開から、唐突にパラレルワールドものになって、話途中で終わりなのにはびっくりしました。ずるい引きですけれど、先が気になるのも確か。△

 

「ガンスリンガーガール」:(水夜) 少女洗脳して殺し屋させるだけならともかく、その少女と支配者との純愛って、壮絶に都合のいい話ですが、支配者系のお兄さんたち役には、宮本”ロジャー”充の甘い声で説得力持たすとは、ズルい技ですよね。わたしは引っ掛かりますが。他の支配者たちもERレギュラー系なので、もっぱらそちら側のドラマに期待して△。

 

「一騎当千」:(水夜) あばれ声優:浅野真澄のラジオでのキャラに合わせたかのような、主人公のバカ女ぶりが楽しい、学園バトルもの。回りはともかく、主人公は、このまま、あまり深刻に何かを背負わないでいてくれると、エアマスターとはまた違った、「アニメならではのバトル」ものになってくれそうですが、「月姫」と重なるので×

 

エディ・リーダーの新譜「SINGS THE SONGS OF ROBERT BURNS」を聴きました。「蛍の光」の原アレンジ「AULD LANG SYNE」もした、スコットランドではお札にもなってる詩人の作品集。っていうと、ケルト専門家以外お断りになりそうですけれど、意外なくらい、いつもの、エディさん。トラッド・ケルト風味をベースにしつつポップな曲も、何曲かあります。FAIRGROUND ATTRACTION時代の「AE FOND KISS」の再演がいい。

 

しかし、本作インディからのリリースとのことですが、コンセプトアルバムだからかもしれませんが、この人もインディ落ちなんでしょうか。前作のシンプルソウルの本国ではレコード会社に削られた曲を日本のみリリースしたり、今回のアルバム中ライナーでもレコード会社の批判もありましたし、喧嘩別れなんでしょうかねぇ。新譜がレコード屋さんで普通に入手できるのなら、リスナーであるわたしには、別に気にすべきでない、とも思いますけれど。

20031008日記

アニメ新番組の嵐の中で、最後まで観た(「そーなんだ」は最初の3分、ゲーム世界で博士に出会ったところで気力が尽きて視聴断念。キッズアニメですし。)第1話にはアニメ系視聴記録を着ける展開で行きます。○△×は、見逃したら悔しい/DVD買うかも?、が評価軸で、「おねがいツインズ」「フルメタル・パニックふもっふ」が○、オタク的興味を引かないキッズアニメが×、という評価になります。

 

ミルモでぽんごーるでん:(火夜:放映時間)第1話は前シーズンキャラの紹介で終了のキッズアニメ×

 

神魂合体ゴーダンナー:(金夜)ロボットアニメの第1話出撃→第2話敵撃破的お約束を動画枚数で押し切っているところは、キャラデザインが同じ「ガオガイガー」にも通じる「熱血だが熱血パロディにも見える」色が強い作品です。正直、渡辺宙明メロディの大盤振る舞いに騙されている気がします。動画枚数、音楽という魔法が解けたときがかなり不安ですが、今のところ○。

 

瓶詰妖精:(土夜)日常+妖精ものという点で、同じ黒田洋介脚本の佳作(なのは、舛成監督の力量かもしれないですが)「リスキー&セフティ」を連想しますが、あれとは違いドラマなしの低脳美少女映像です。×。動画大陸枠内で併映の「バトルプログラマーしらせ」は第1話前半のため評価を保留します。

 

AVENGER:(水夜)舞台の火星とロボは設定だけで、孤独な戦士(が多分最後に救われる)ファンタジィな話を、不親切に展開してます。ロボの萌えをあざとくやれば面白そうですが、ノワール、.hackの美学・設定に律儀なスタッフにはあまりそういうのは期待できないでしょうか。△

 

鋼の錬金術師:(土夜)異世界設定が、謎にはなっても、主人公の人格形成に影響しない少年マンガ/ライトノベルな異世界ファンタジィ。第1話のテンポを原作使いつぶすつもりで維持すれば、手堅くおもしろい作品になりそうです。○

 

魁クロマティ高校:(木夜)5分だった「すごいよ!マサルさん」並の不条理テンションを期待したのですが、15分は、表情と状況の違和感を楽しむだけのギャグには長すぎるか。若本声のメカ沢に飽きる前にアニメならではのノリが発生すればよいのですが△×

 

美少女戦士セーラームーン:(土朝)U15系実写美少女が見られればそれだけでオッケーというならともかく、ギャグ担当含め、中心に大人を配さないキャストで、真面目に毎週このフォーマットで行くのは、月曜ドラマランドより酷です。△×

 

超星神グランセイザー:(土朝)博士と拳法少女が、かつての地味ヒーローもの「ガイファード」と同じキャストですが、話的にも80年代臭くて、あんまりなビデオ合成→あんまりなCG化しただけで似たような印象を受けました。話の謎と、変身するのが12人もいれば意外性ある奴もいるのではなかろうか、と、期待して△

 

プラテネス:(土朝)宇宙開発という職業ものですが、第1話が設定説明臭くなるのは仕方ないところでしょうか。物語的にはこれからに期待です。今期ひっぱりだこの、雪野五月のがさつ・鈍感だが根は善人なキャラは手堅いですが、他のキャラ含めてベタすぎ、の印象もあります。日経キャラクターズでの監督コメント「最近の方はTV放映を観て、おもしろければ買うという傾向。こちらも腹をくくって作っているので、まずは放映を観て」というので、まずは○

 

キャプテンハーロック:(火夜)悪魔と戦う伝説の勇者という、大ファンタジー。テーマ「真の男」も松本零士イズムとは少々違いそうです。単に崩れていない絵だからきれいな絵、というのではなく、細部まで考えて作った美学のある絵であるのは好印象です。△

 

ガングレイブ:(月夜)無口な戦士に白塗りゾンビが撃たれて爆散するという、映画ブレイドっぽい話です。ゲーム自体もそうなのでしょうか。op,edで出てくる美形×2話とどう絡むのか等、ちょっと第1話にしても謎すぎる第1話だった気がします。説明的な台詞が多いのは、第1話だから仕方がないですけれど、主人公、ヒロインいずれへの感情移入するとっかかりを与えて欲しかったところです。今堀恒雄の記号ジャズ、記号ボサノバな音楽が妙に気に入ってしまったので。△

 

君が望む永遠:(月夜)3角関係ものになるらしいですが、現時点で主人公とヒロインに対し、鈍感な奴以上の描写がないので、感情移入が出来ませんでした。エロゲー界では一世を風靡した作品らしいので、急展開との第2部までは評価保留します。△

 


”俺がJBだ ジェームズブラウン自叙伝の中で本人が、レコード会社に無理矢理作らされたディスコと、ぼろくそ言っていた1979年作「original disco man」聴きました。

 

リバイバルが妙に多い音楽という分野に限ってのことですが、当時酷評された、本人がインタビューで貶した、というような作品であっても、今の耳で聴くと結構イケルっってことがあります。が、本作はダメでした。

 

JB本人のVoは悪くないもののディスコな女性コーラス多用したため、JBが1種の効果音に堕しているのはいただけません。軽すぎるリズム隊と、きれいなだけのホーン隊が何とも迫力がないです。ディスコものとして見ると、曲は「still」とかポップと思うのですが、JBという毒が逆にポップさを殺しています。

 

bonus trackの非ディスコ曲「love me tender」があるのが救いです。

 

20031005の日記

松戸駅前のバンダイ・ミュージアム内にあるガンダム・ミュージアムに行ってきました。

 

巨大ガンダム胸像が目玉ですが、他にも巨大ザク頭(近くに寄れるってことでは、こちらに軍配が上がります。)や、1/30000スペースコロニーなど、映像、紙以外の展示物はいろいろあって、入場料300円は、損した気分になりませんでした。BB弾を連射するザクマシンガン射撃(+500円)では、わたしの腕力のなさが6kgのザクマシンガンを支えられなかったせいか、1発しか当たらない体たらくでしたが、前の人は数十発当たっていましたねぇ。とほほ。

 

付属のレストラン・バーであるガンダムカフェでは、「ザビ家の食卓」(オードブル+パスタ+肉煮込み+デザート+コーヒーで、lunchだと2500円)+アルテイシア(黄色のカクテル。酒類相当苦手なわたしでも飲みやすいです。800円)を頼みました。冷たくて油っこいパスタが難関ですが、ガンダム顔を眺められ、かつ、レストランとしては落ち着ける雰囲気なので、この価格も、アリかなと思いました。

 

バンダイ・ミュージアム自体(300円)のほうも、画像展示が多いとはいえ、ウルトラ・ライダー・マジンガー・ゴジラ・戦隊・どれみ、と人間以上大きさの人形が飾ってあって、どれか(ここ重要)見て「なつかしー」って言える過去のある人なら、ガンダム・ミュージアムと併せて見てみるのも一興か、と思います。ロボコン超合金など、昔のバンダイCM集の上映が印象に残りました。

 

松戸まつり、と重なったせいか、仮面ライダーカイザ・555、アバレブルー・ブラック・レッドとの握手会があったせいか、けっこう人が入ってました。興業自体より土産物販売のほうにビジネスの旨味がある、っていうのは、よく聞く話ですけれど、ここの出口関連グッズ屋も、賑わっていました。ミュージアムっていっても結局商売ですねぇってのもあるんですが、ただ、東映なり、円谷なりといった製作者自身ではなく、バンダイという関連商品やさんという存在であることが、こういうオールスターができる理由であるので、否定すべきことではないんでしょう。

20031003の日記

 

JAMES BROWNの武道館を観てきました。正味90分しかも、半分以上はメンバーのソロ演奏なので、JB分量は、実は相当に少ないのですが、シャウトのでかさには、70歳でも神は神、って感じで恐れ入りました。アニソン界で一番元気な水木一郎や、先日の探検隊で全然変わらなかった藤岡弘的、生命力を感じます。鍛え方が違う、ってやつでしょうか。わたしは観ただけでヘロヘロになってしまいましたが。

 

live自体は80年代もののlive-DVDとあまり変わらない感じでしたけれど、medleyっぽく短く纏めたのが多いとはいえ、代表曲も色々聴けたし、最後のsex machineまで、楽しませてもらいました。

 

ライブ・アット・ジ・アポロ4(でしたっけ、近年Ver.のライブ盤)も、全盛期に較べると、、、って敬遠していたのですが、今度買いに行きます。

 

20031002の日記

アニメ「エアマスター」の最終回がいきなり伝奇ファンタジーで、今までの純粋「戦い」を、より、格闘「ゲーム」っぽい絵空事にしてしまっている点で、1話で話を纏める手段としての有効性は認めるものの、気持ちのいい最終回ではなく、ちょっと評価が下がってしまったのが残念でした。キャラ内で唯一、戦いが「ゲーム」じゃなく、「人生観」が賭けられていた崎山香織の出てきた前半は良かったのですが、ラストバトルは印象が薄かったです。

 

その、アニメ「エアマスター」のエンディング「ROLLING1000TOON」を含む

 

マキシマム・ザ・ホルモンのシングル「延髄突き割る」(MCJL00004)を聴きました。

 

最初に考えたタイトルになってよかったですね、の2番まで付いた「ROLLING1000TOON」。デス声も入って、彼らの基本スタイルらしい、サビが耳に残るメロコア+ミクスチャーロック的色々が堪能できます。歌詞が「エアマスター」をかなり意識しているのもアニソン者としては評価高いです。インディーズなせいか、カラオケに入っていないのがもったいないです。

 

他の曲も、姉ナオ(このシングルは4曲+MPEGビデオ1曲なのですが、ビデオ中でMC/客いじりを,ds担当の姉がやっているのですね。ちょっとびっくりしました。)の美声が堪能できるメロコアな「恋のスゥィート糞メリケン」、アルバム収録曲を12インチ全盛時のように大胆にいじったハウスミックス「アバラボブBAMBOO MAN MIX#2」、ラモーンズの同曲のパクリではないメロコア曲の「フォーエバーHEY HO!LETS GO〜ラモーンズに捧ぐ〜」と、アニメのエンディングで興味を持った人には(4+1曲1000円と安いし)お勧めできる粒ぞろいのシングルだと思います。っつうか次のリリースも買います。

 

しかし、何より感動したのはライナーでの曲解説(Vo,G,曲の亮君が前作でも書いている)での「バンドってアルバムを出すたび出すたびに成長して何かクオリティ高くなってミュージシャンっぽくなっていくものですね・・・レッチリだってもう馬鹿な超ハイテンションな曲やらねぇし。俺はそんなの嫌だ!日に日に演奏が下手になる努力を!!」とのコメント、激しく同意です。引用長くてすみません。「フォーエバーHEY HO!LETS GO〜ラモーンズに捧ぐ〜」の曲解説からでした。引用目的は、ナンセンス言葉遊び系の歌詞と合唱ポップなメロディからは見えずらい、「ロックが80年代中期のレッチリなどのミクスチャーロック以後、結局自らはなんらの新展開も生み出せず、進化の袋小路に入っていること」に対して、彼らの音楽スタイルの選択が自覚的だ、ということを、このコメントが示しているからです。初期の英語歌詞で正統派ミクスチャーロックからの変遷を知ってれば別ですけれど。

 

レッチリだって、アビーロード前で全裸っていた反骨魂があったのに、「find a way」みたいなビートルズ伝承派的名曲歌うような奴になりさがりおって。ぷんぷん。君らはその純粋な反骨魂をいつまでも忘れないで(よけいなお世話ですけどね)。

 

今月号の「ミュージックマガジン」のロック特集って、全部含めても、結局このコメントと同じことを、展望なく語っただけのような気がするのです。こういうとき、自作を根拠に主張出来る実作者の論は強いですね。わたし自身も実作者じゃないので、「ミュージックマガジン」的立場に共感するところもありますけど。

 

20031001の日記

テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワ文庫SF1458)を読みました。「奇跡」とか「美」とか抽象概念をかなり直接的に扱った短編SF小説集です。現実テクノロジーがらみの話が少なく、奇跡ネタの「地獄とは神の不在なり」や、スチーム・パンクな「72文字」といった話が面白いので、キャラクターがどうのプロットがどうの、いうよりは、長いショートショートみたいな読後感です。ポリティカルコレクトねたの疑似イベントものともとれる、「顔の美醜についてードキュメンタリー」なんて特に。

 

抽象概念を直接小説化するアプローチという点では、グレッグ・イーガンに通じるものがありますけれど、イーガン的詐欺っぽい論理のアクロバットがないせいか、簡単な話はわかりやすく、複雑な話はわかりにくいという、当たりまえっぽい印象があります。そこを、驚きに欠ける、と見るか、小説的不自然さがないと見るかは好みが分かれるところでしょう。わたしはイーガンの方が好きです。

 

ただ、作者解説で引用されているヴォネガットの文章ほど印象に残るものがない、のは、1冊の本としてどうなのでしょう。「僕の妹でいてくれてありがとう」にも、ちょっとキましたけれど。

 

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執筆:ogarin