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ゲームソフト批評
BSドラゴンクエスト・ 林村わたる(ゲームライター)
リアルタイムを考慮した巧みな演出を

名作「ドラゴンクエスト」はサテラビューの力で新しいゲーム性を有することができたのだろうか。


 リアルタイムゲームの面白さを提示した「BSゼルダの伝説」に続き、大人気RPGのドラゴンクエストがサテラビューでオンエアされた。魅力ある素材だけに期待は大きかったが、はからずも放送を通してゲームを遊ばせることの難しさを明らかにしてしまったようだ。
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 ドラクエ1作目を4話に分け、1週に1話放送するスタイルは「BSゼルダ」を踏襲している。プレイヤーは1時間という時間の中、シナリオを進め、レベルを上げ、隠されたメダルを集める。BSを利用したゲームの特徴は定時に起きるイベントにある。そこに音声をうまく使い「BSゼルダ」は神のような存在に見守られている不思議な感覚を与えてくれた。だが「BSドラクエ」の場合、かなりちぐはぐなことも多かった。屋外のイベントが起きる時間にダンジョンにいたために、音声部分だけを先に聞かされ、実際画面上でイベントが始まったのが数分後ダンジョンを出てからだったり、ダンジョンにいたなら役立ったはずのイベントを野原のど真ん中で体験したり。「ゼルダ」のように一つのフィールドですべての出来事が展開されるならいざ知らず、城や町、屋外とダンジョンと、それぞれが持つ意味が違うドラクエのようなゲームでは、場所が限定されるイベントをリアルタイムに起こしても、それが制作者の意図通りに運ぶとは限らない。このあたりゲームの形式に合わせたイベント構成が欲しかった。
 また、ゲームを盛り上げる重要な要素である「声」の部分にもあと一歩の配慮が欲しかった。本当にプロの声優なのか、という疑問が浮かぶほどのつたない演技も見られた。これでは「声」が雰囲気を盛り上げるどころか、やる気をそいでしまう結果にもなりかねない。
 メダル集めなど、他人と競争すると面白い要素もありトータルでは楽しめたゲームだが、人気のゲームをそれに合わないシステムにはめ込んだという印象も多分に感じてしまった。次回「BSスーパーマリオUSA」は初の横スクロールACGだ。サテラビューの魅力を発揮できるかどうか、任天堂の手腕が問われるところだろう。
(C) エスニック (C)バードスタジオ

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