::: NPO法人 アジア連邦21 :::


 

設立趣旨書

2001年9月11日、大国アメリカを象徴するニューヨーク国際貿易ビルがテロによって、世界の人々が注視するなかで、無残にも一瞬の内に崩壊し5,000名の死傷者を出した。
民主主義対共産主義の対立であった東西の冷戦構造が終結し、世界に平和が訪れるかに見えた矢先、このテロ事件は世界の良識ある人々に平和とは何か、どうしたら平和を創り出せるのかという課題を再度、投げかけることとなった。
一方、北東アジアにおいては、50年を経た現在も韓国、北朝鮮が38度線で分断されたままである。同じ民族同士が各も対立してきた背景は何か。36年間の植民地支配をしてきた日本にとっても38度線問題は他人事ではない。北朝鮮との国交回復の期待も囁かれるこの頃であるが、歴史的に解決せねばならない課題も山積みしている。北朝鮮が拉致家族の問題も含めて何故にここまで常軌を逸した行動を取るのかは皮相的なことでは理解できない。理解できなければ何時までたっても平和は訪れない。況や力の論理、武力による論理では益々解決出来ない。
このテロ事件や38度線分断の背景にあるものは「持てる物と持たざる物」との対立、「祝福された者と祝福されざる者」のとの貧富の差に問題がある。すなわち宗教、思想、文化、文明を土壌として発展してきた価値観の違いが国々の国力の差となって今日の結果を生じているのである。
このような対立する価値観を調整し対立から和解へと導く理念こそ求められる時である。
世界の国々や個人に普遍的に導き出される価値観とは何か。それは他者の立場を理解しその他者と共に生きたいと思う心、他者の為に自分が役立ちたいと思う心、更には他者の為に犠牲になっても他者を生かしてあげたいと思う心や精神こそが尊い事であるという認識こそ共有すべきである。
紛争、戦争の始まりの動機は自己中心的な考え方から出ている事が多いが、それは個人においても国家間においても同じである。今後は「利他中心主義」を唱えるべきである。
「アジア連邦21」は「利他中心主義」の価値観を根底に個人個人の平和を願う心の輪を広げ、それがアジア、世界へと拡大することを期待して可能な限りの平和プロジェクトを実現することを目的として設立する。
日本は現在、世界第二の経済大国として開発途上国に対して物心両面の援助をしてきているが、将来、必ずや日朝平壌宣言をベースに国交正常化へと進展した場合、北朝鮮に対して無償、有償に係わらずどのような援助が有効なのかを検討せねばならない時に来ている。日本の発展と繁栄は朝鮮半島の平和的統一と中国、ロシア、台湾という北東アジアの安定と平和に基礎を置いている。特に日本はリーダー国となってアジア連邦構想を唱え、その設立のための努力が期待されている。
アジア連邦という壮大な構想や考え方はいままでもなかった訳ではないが、歴史上、一度たりとも実現したことは無かった事からすれば個人の実力や一団体の力で出来るものではない。日本のみならずアジアの国々の夢と理想を実現させるためにも、NPO「アジア連邦21」の出番が待たれる所似である。
やがて、北海道から九州、海底トンネルで釜山、ソウルへ、38度線のイムジン河の橋を渡って平壌、中国、インド、ロシア、ローマへの国際ハイウェイの建設等によって世界の恒久平和の夢が実現のものとなる日が近づいているのである。

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