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会期:1998年9月10日(木)〜10月30日(金) |
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『近代辞書に魅せられて』では、辞書研究家である境田稔信氏の個人文庫・書香文庫コレクションが所蔵する辞書の数々をご紹介しました。明治期からはじまる近代辞書の歴史は、そのまま日本の国語の歴史を語るもので、同時に辞書は印刷文化・活字文化の総合力の書物との視点から、その変遷をご紹介できることはタイポグラフィーの世界に身をおくものにとって、意義深いことと考えます。書香文庫コレクションの中から、近代的な国語辞典を確立した『日本辞書言海』をはじめ、『大言海』『新言海』など、明治・大正・昭和のエポックメーキングとなった学術的・文化的にも重要な国語辞典で、特に稀少なもの60点を出品していただきました。
会場では、近代国語辞典の歴史的背景や全体の概要に接していただく一助として、簡単な「図録」をご用意しし、展示辞書の解説とともに、近代辞書の系譜、書香文庫コレクションの所蔵リストも掲載しました。
◆書香文庫(しょこうぶんこ):境田稔信氏(辞書研究家・校正者)の辞書コレクションからなる個人文庫。『言海』222点をはじめ、明治以降の国語辞典を中心に漢和辞典・百科辞典など総計3000点余りを蔵する。 |
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