「あご」とは「波静かな海」という意味で真珠貝(あこや貝)の「あこ」と同じ意味です。 志摩には多くの万葉言葉が残されており、今でもこの地域では英虞湾を「うら」と呼んでいます。

この英虞湾。「リアス海岸」又は「リアス海岸」と呼ばれています。
最近、「『リアス海岸』と『リアス海岸』の違いは?」と尋ねられる方がいます。
「リアス」とはスペインのガリシア地方の言葉で、「川と緑と海が出会い1つに溶け合う」と言う意味です。「リアス海岸」は「川と緑と海が出会い1つに溶け合った海岸」と言う意味になります。
辞典などには「リアス」を川または川が沈んだ入り江を意味する「リア」から来ていると記されていますが、現地語はちょっぴり違う意味だったわけです。

「リアス式海岸」は後から作られた言葉の様で、単純に潮入の海岸を「リアス式海岸」と使う用法が多い様です。

英虞湾や三陸海岸などは、似ていると言うよりも、海と緑と川が織りなす形式で選定されていますので、「
リアス式海岸」よりも「リアス海岸」の方が適切な表現方法になります。

英虞湾、的矢湾は幾筋もの小さな川や大きな川が谷を形成し、それが沈降して潮が入り生まれました。小さな川は今でもその上流部が残り、水田などに利用されています。大きな川は北側に多く流れています。そして緑の多くは国立公園の自然保護区として残され、どの方角から見ても緑と入り江が一緒に視野に入ります。文字通り「リアス海岸」と言うことになります。

実は、リアス海岸。英虞湾、的矢湾だけではなく、市内の太平洋側の海岸もリアス海岸です。緑に覆われた山が競っている海岸には必ずと言っていいほど川が流れ、小さな入り江を形成しています。山からの小さな川は多くの貝類や海藻類を育て、古くから御食つ国と呼ばれてきました。

「あごの浦 船乗りすらむ 乙女らが 珠裳のすそに 潮みつらむか」は柿本人麻呂が持統天皇の伊勢行幸の際に読んだ歌です。



海苔養殖の竹が列をなしてます。

この地域はアオノリの産地でもあります。
 


真珠の核入れなどの一時的にアコヤガイを置く為の筏です。隣に作業小屋が付いています。

 


初夏の海です。小雨が降った後、2、3日後の海水は緑色を増し、鮮やかな色になります。


ここも春先は桜の名所になります。

芝生が直ぐ横にあり、駐車場もあるため格好の行楽地ともなっています。


伊勢志摩でこの高見山地(太陽の右側の台形の山)が見える場所は、大王町と志摩町、阿児町の立神地区に限られています。

これらの地区はその昔、志摩国英虞郡と呼ばれていた地域です。

持統天皇の伊勢行幸の際、石上麻呂が「我妹子を いざ見の山の高見かも 大和の国見えぬ 遠見かも」と阿胡行宮で歌っています。

この歌が元で、「高見山」の名称が付いたそうです。

5月頃、持統天皇は春霞の掛かるこの情景を見ていたのかも知れません。


秋から冬にかけての夕日は真っ赤に染まります。

若干、絞りを暗めにすれば鮮やかな夕日が撮影出来ます。


日没後30分程度は不思議な情景が続きます。

夜の帳が静かに降りてくる情景は次第に英虞湾の情景を変化させていきます。


この高台は土曜日の夕方になるとカメラマンが多く集まる場所でもあります。

NHKの「美しき日本百の風景〜茜鮮やか真珠の海・英虞湾〜」のオープニング風景はこの場所から撮影されています。


年間を通して夕日の撮影には格好の場所ですが、特に春の行楽シーズンと、9月半ばから10月半ばまでの土曜、日曜、祭日は展望台そのものの駐車場が混雑します。 日没30分前には一杯になりますので、日没30分前をすぎて起こしになられる場合は、隣のともやま園地(展望台までの距離は150m程度)へ駐車されることをお勧めします。(料金無料で、大型バスも駐車できます。)
撮影時には、三脚が必須で、マニュアル撮影のできるカメラが便利です。 日没直前は120mmから200mmのレンズを使われると綺麗に撮影できます。
 一般の35mmフィルムのカメラで100mmでフィルム上に1mmの太陽、200mmで2mmの太陽が写されると思いますので参考にしてください。(上の写真は、最下段を除き、カメラ内蔵のズームレンズ撮影されています。) また、オートで撮影すると、カメラ自体が明るさを強制的に取り込もうとするので、実際に目で見たものより、かなり白っぽくなったり、あまり綺麗に写らない場合があります。
 カメラによっては、わざと暗くする事も出来ますので、調整しながら何枚か撮影してみてください。 ちなみに、上記の写真は、1回の撮影に70枚程度、明るさ、シャッタースピードを変えて撮影したうちの1枚です。 人の背景に夕焼けを入れる際には、逆光になりますのでストロボ付きのカメラが必要です。