01年12月のニュース

  
中村捕手を獲得(28日)  横浜は中日の中村武志捕手(34)を金銭トレードで獲得した旨を発表。背番号は「39」、年俸1億2500万円+出来高の2年契約を締結する見込み。なお、同捕手の背番号決定に伴い、これまで「39」をつけていた稲嶺投手の背番号が「38」に変更される。
 これは谷繁が入団したことで自らの働き場所がなくなったと感じた中村が他球団への移籍を希望したことに端を発したもので、当初FA人的補償のプロテクトから外れるのではないかとの観測もあり捕手不足を露呈した横浜が獲得を画策。他球団も獲得に動き始め争奪戦となる可能性もあったが、これまでのの功労から中日が中村の希望を尊重、選手枠が一杯ということもあり金銭での横浜移籍が決定した。中村は衰えが見えるとはいえ今年も中日の主戦捕手であり、首尾よく獲得できたことは横浜にとってラッキー。しかし、彼の扱いは長期的にはなかなか難しいのではなかろうか。横浜が中村を獲った真意、それは捕手層の強化や彼が培ってきた経験を評価したことも無論あるだろうが、相川を成長させるためのアンダードッグとしての役割も期待されているに違いない。10年以上主戦として活躍してきた中村がこの扱いに納得できるのか・・・。とりあえず当面は谷繁退団のショックは軽減されることには違いないが、長期的には火種の元になることも否定できないだろう。
 なお、中村捕手の移籍は飽くまで金銭トレードによるものであり、谷繁のFAによる人的補償請求権はいまだ失われてはいない。中日からのプロテクト外リストの提出を待って動くことになるが、一部フロントは「捕手だけではなく野手も足りない」(今更何を言ってるのだか)とコメントしており、野手中心の人選をすることになりそうである。また、リスト内容によっては金銭補償を求める可能性もあるが、これには譲渡による税金が発生することから消極的との観測もある。

  
谷繁、中日移籍(24日)  FA宣言後その去就が注目されていた谷繁捕手は、結局メジャーを諦め中日入りすることになった。国内ならば横浜残留を優先する旨明言していたのだが、横浜側が最近まで条件提示すらせず具体的な残留要請をしなかった交渉態度に失望、中日側の熱意ある交渉に移籍を決断したものと見られている。戦力的に正捕手が抜けるダメージは計り知れずく、勝ち頭だった小宮山退団を含めて横浜は来季の最下位候補の筆頭となったといえよう。横浜大洋時代、正捕手を固定できずセリーグのお荷物球団と化していた過去が頭によぎるところである。正に最悪のオフだが、この「最悪」にいまだ底が見えていないのが怖い。谷繁をいわば裏切り者として敵視することは容易いことだが、こういうことが毎年起こっているのが現実。なぜこうなったのか球団は真摯に考えるべきだ。
 来季FA権を取得する見込みの三浦・斎藤・鈴木尚・佐伯・種田の複数年提示交渉も全て失敗、下手すると全員退団する可能性も否定できない。報道で伝え聞く限り、交渉に当たっている野口・笹川両氏の高慢且つ無神経なコメントを見るとある意味この球団について選手に見切りをつけられても仕方がないかなとも思う。毎年主力を流出させること自体、フロントの無能を証明しているようなもの。優勝から僅か3年、横浜は淘汰されるべき存在に成り下がってしまった感もある。楽観的に考えると主力が抜ければ若手が台頭する余地も出てくるが、現行のフロントでは彼等が育ったときまたも見切りをつけられることだろう。そしてファンも・・・。最早「君側の奸」とも言える現フロントを一掃する以外未来は見えない。しかし、TBSに筆頭株主が変わってもフロントは現行のままらしいから・・・。正に暗夜航路だ。
 なお、横浜は谷繁退団のアナを埋めるべく中日に人的補償を求める見込み。人選的には捕手が有力視され、鈴木郁や藤井・柳沢・中野あたりがターゲットかと思われる。しかし、鈴木は故障中だし他の中堅捕手もよくて第3捕手がいいところ。それならば、ポジションを限定せず好素材を獲るべきだろう。

  
TBSが筆頭株主に(22日)  横浜の中部慶次郎オーナーはこの日、TBSへ筆頭株主を譲渡する考えを初めて公式に明言、TBS砂原幸雄社長もこれに応ずる旨を示唆し、混迷状態にあった横浜株譲渡問題がようやく決着に向かうことになった。今後は譲渡金や株式保有率など詳細を煮詰めて、早ければ一月中旬にも正式決定する見込み。但し、TBSは今後の球団経営について積極的指針は示しておらず、当面はフロントなど現行体制を継続させる考えであり、筆頭株主が変わるということ以外横浜球団は何も変わらないことになりそう。つまりはどうしようもない状況が続くということか。
 なお、筆頭株主となるTBSもあまり経営状態が芳しくないことから、今回の株引き受けは飽くまでも一時的なものではないかとの観測もある。新たなる譲渡先として横浜市と関係が深い?横浜スタジアムの名も噂されている模様。

  
身売り先決定は来年後半か(13日)  TBSの横浜株買収が有力視されている身売り問題だが、マルハ本社の高山稔専務は「1年近くじっくり時間をかけて決めることになるかもしれない」として身売り先決定に時間がかかることを示唆する発言を行った。先に中部慶次郎オーナーは一月中旬にも筆頭株主変更の申請する旨川島コミッショナーに申し出ているものの、焦って決めることはファンにも失礼ではないかとの意見もあり、どうもマルハ内でも意見の一本化を見ていない模様。

  
谷繁、残留の目も(13日)  横浜からFA宣言しメジャー移籍を目指している谷繁捕手だが、ここにきて横浜に残留する可能性が出てきた。これは移籍先として最有力と見られていたマリナーズがトレードによって若手有望捕手を獲得したことで門戸を閉ざすことになり、他のメジャー球団からも今のところ具体的な条件提示もないため、急遽横浜と交渉の席を設けることになったもの。この席で横浜側の条件提示に谷繁は「満足できた」と語り、国内ならば横浜を第一とする旨発言、退団が決定的と見られていたが僅かながら残留の可能性が出てきた。しかし、メジャーのパドレスやロッキーズなども同捕手に依然として興味を示しており条件提示もこれから。国内でも金銭面では中日が上回っており、横浜にとって事態はそれほど好転していないというのが実情であると思われる。まあ、あまりメジャー側の条件が低いと来年の所得税納税はかなり過酷なものになるだろうから、生活とのバランスを考えての決断になるだろう。

  
FA予備軍の引き留めは不調(13日)  来季以降のFA残留を認めない方針を示している横浜だが、来年FA権を取得することが濃厚な選手との契約更改交渉を始めている。球団は対象者に複数年契約を提示することで引き留めを図っているものの、選手側の反応はイマイチで不調の様相を呈している模様。特にエース格の三浦投手は球団が提示した3年5億という破格の条件を蹴り上げ、単年契約を希望。移籍希望を示唆するような発言もしており、来オフに流出の可能性が高くなった。また、三浦と同じく複数年契約の提示を受けた斎藤隆と佐伯も態度を保留、今後に検討していくことになるという。しかし、FA対策が急遽変わったことについて佐伯は「なぜ今になって慌しくするのか」と球団に不信も感じているようで、現段階では単年契約を結ぶことが濃厚。他に既に単年契約を結んだ種田、2年契約が来季で切れる鈴木尚も含めて来オフ一気に5人の主力選手が退団する可能性すら出てきた。やはり横浜という球団は選手にとって見限られるべき職場なのだろうか。
 一方、再来年に複数年契約が切れる石井琢は2003年にFA権を再取得する予定だが、「年俸吊り上げも移籍も考えていない」として生涯横浜を示唆。泣かせるじゃないか。

  
新人5人の入団を発表(12日)  横浜は先月にドラフト会議で指名した新入団選手5人を発表した。大堀球団社長は「少数だが精鋭を獲得できた」として今後に期待すると挨拶。森監督も横須賀でのキャンプイン時の状態如何で沖縄に連れて行く旨を明言した。なお、5選手のコメントの概略は以下のとおり。
 秦 祐二・・・投手、智弁学園高、契約金8000万円、年俸800万円、背番号「28」、高校通算17勝4敗、最速143キロの直球とシュート・スライダーが武器。内角攻めが信条。「子供たちの憧れの的になるような投手になりたい。」
 小田嶋 正邦・・・捕手、東海大、契約金1億、年俸1500万円、背番号「26」、捕球から送球まで1.8秒、打撃はセンター越えの打球が伸びる。「開幕一軍を目指して強肩や打撃をアピールする。森監督にインサイドワークを一から教えてもらいたい」
 岡本 直也・・・投手、岡山理大附高、契約金5500万円、年俸540万円、背番号「13」。キレの良いカーブが魅力。とにかく投球は強気。「自分の持ち味は打者に向かっていく強気の投球」
 田崎 昌弘・・・投手、JR九州、契約金5500万円、年俸1000万円、背番号「30」。最速152キロ。野口取締役曰く「中継ぎに十分入ってこられる」。大学卒業時の卒論は発光ダイオードの研究というインテリ。「即戦力だから何としても開幕一軍。がむしゃらさを全面に出して攻めていきたい」
 千葉 英樹・・・投手、日大三高、契約金3000万円、年俸450万円、背番号「63」。192センチの超大型サイド。スライダーが勝負球。「背が高いという特徴を生かしてイニング数以上の三振を奪いたい」

  
TBS、横浜株購入を示唆(10日)  身売り問題に揺れる横浜球団だが、ここにきて総株式の15%を保有する第三株主のTBSの砂原幸雄社長がマルハ所有株購入を示唆するかのような発言を行った。同社長は飽くまで慎重な対応を崩していないが、マルハから話があれば「買うこともあるし、買わないこともある」と微妙なコメントを出しており、今後のTBSの動向に注目されるところである。また、別の風説としてテレビ朝日も身売り先として急浮上中との話もあるという。一介のファンとしてはさっさと解決して欲しいところだが・・。

  
石井浩の入団を発表(6日)  横浜は先にロッテを自由契約となった石井浩郎内野手(37)の入団発表を行った。年俸5000万円+出来高(打点に比例)の単年契約で、背番号は近鉄・ロッテ時代と同じ「3」に決定。本人は会見の中で佐伯とファーストを争う決意を表明、主導で獲得を進めた森監督も彼の勝負強さに期待し、対左投手用の切り札として代打と併用して起用する方針の模様。
 なお、前近鉄の吉田好太内野手の発表も既に発表済で、背番号は「60」に決定。他の戦力補強としては入団が有力だった前読売の野村空生投手はメジャーの入団テスト受験を画策中との風説があり、どうも横浜との契約は流れることが濃厚の模様。また、読売から戦力外通告を受けたメイ投手・マルチネス内野手についてもフロントは獲得を考えていない旨明言、逆輸入の話が出ていたエキスポズの大家友和投手も今のところ日本球界復帰の意思はないようであり、どうやらドラフトを含め今年の戦力補強(というより減耗か?)は最小限で終わることになりそうだ。

11月のニュース

  
身売りは白紙に・・(29日)  15日に発表された横浜ベイスターズの筆頭株主がマルハからニッポン放送に変更されたことについて、すったもんだの末結局白紙撤回されてしまった。フジサンケイグループによる横浜・ヤクルトの株式保有問題が焦点となったこの騒動は、身売り発表直後にヤクルトの多菊球団社長の「業務提携」発言が端緒となる形で始まり、読売・渡辺オーナーが「協約違反」を掲げ反発、あっという間に多数派工作しコミッショナーを事実上恫喝、これに折れる形で一度了承したニッポン放送への身売りを実行委員会で白紙撤回することが決まった。今後、マルハは新たな身売り先を探すことになるが、有力な身請け候補であったTBSも身請けには消極的であり、当面はマルハがそのまま筆頭株主の座に止まることが濃厚。かといって業績不振のマルハがこのまま球団を抱えることは困難であり、現段階において全く先行きが見えない状態、正に暗夜行路である。一説には某消費者金融会社や外食企業・酒造会社などが球団買収に興味を示しているとも噂されるが、一度決まったニッポン放送との関係からその友好企業が筆頭株主となるのではないかとの観測もあるようだ。果たしてどうなることやら・・・。

  
吉田内野手を獲得(28日)  横浜は前近鉄の吉田好太内野手(23)の獲得を発表した。同選手は26日に行われた合同トライアウトで横浜編成部の目に止まり獲得することになった。これにはドラフトでチームの懸案だった内野手補強が全く出来なかったことによる人事と推定され、正に「泥縄」補強である。これを象徴するかのように吉田と同じくトライアウトに参加していた前・横浜の大野を見て「野手の中で一番良く見えた」と余計なコメントも編成陣は出しており、後先考えない補強方針が伺えるところ。また、退団が濃厚な谷繁捕手の保険として、同じくトライアウトに参加した前・ロッテの光山英和捕手(36)の獲得も検討している模様で、泥縄ぶりに拍車がかかりそうな雲行きである。なお、吉田内野手の略歴は以下のとおり。
 吉田好太内野手(23)・・・175センチ、73キロ、右投右打。桐蔭学園高在学中は1年からレギュラーだったが、明大のセレクションに不合格、その後アメリカ球界入りした。97年レッドソックス傘下のルーキーリーグ・スコッツデールで打率.238ながら俊足を生かし22盗塁を記録。98年に近鉄のテストに合格しドラフト8位で入団した。本職はセカンドだが内野ならどこでも守れる汎用性と50m5秒86の俊足が売り。

  
大家を逆輸入?(24日)  現在メジャーのエキスポズに在籍している大家友和投手(25)が古巣の横浜と再契約する可能性が出てきた。これはエキスポズが経営難から球団消滅が高まっていることによる余波によるようで、同投手も「どこでも良いから野球を続けたい」と話しているという。古巣の横浜との関係は横須賀スタジアムにトモ大家シートを自費で設けるなど良好であり、この日も湘南シーレックスのファンフェスタに参加している。その後、挨拶を受けた野口取締役は大家に日本球界復帰の意思があるならば再契約も考える旨発言しており、今後の展開に注目される。彼が戻ってくれれば退団濃厚な小宮山のアナも埋められるのだが・・・果たして日本、いや横浜でもう一度やる気があるかどうかは?である。

  
山崎獲り、また失敗(21日)  横浜がFAにて獲得に乗り出していた中日の山崎武司内野手は結局中日残留を表明、横浜は吉井・江藤・新庄に続き4年連続してFA補強に失敗した。今回、横浜は中日を上回る条件提示を行ったが、それでも結局は駄目。一時的に有利報道が出て段々と萎れていくことも例年どおりであった。そもそも山崎側が本当に移籍する意思があったのかは最初から懐疑的なところがあり、日々変わっていく彼のコメントに横浜は翻弄されたのが実情ではないか。条件闘争のだしにされたことも否定できないところ。まあ、沈みゆく船に乗るほど彼は酔狂者ではなかったということだろう。
 しかし、この結果を球団は真摯に受け止める必要がある。4年連続してFA補強に失敗したのは最早金銭だけのせいではなく、交渉能力そのものに問題があることをフロントは認識すべきであろう。笹川チーム運営部長は「縁がなかった」の一言でこの失策を締めくくっているが、それでも来季以降も良い選手がいればFA補強に乗り出すことを明言もしている。それならば、次こそはこの失敗を糧にして欲しいものである。FAに関して横浜ファンは否定的感情の人も多い。だが、制度としてある以上これを効果的に利用することも補強戦略の一つのはず。赤っ恥を掻き続けても、必要と判断したならばアタックすべき。どうせ今更この球団が失う面目などありはしないのだから。
 なお、今オフの今後の補強策として笹川氏はトライアウトで野手の獲得を検討する旨、発言。それ次第でトレードの可能性をあることを示唆した。

  
FAカルテットに複数年提示へ(20日)  横浜は来季FA権を取得する予定の斎藤・三浦・鈴木尚・佐伯の生え抜き4選手に対して、来季以降の「縛り」をかけるため複数年契約を提示することが判明。既に数選手に下交渉で打診をしているという。しかし、笹川チーム運営部長は「2人くらい結んでくれれば・・」と既に及び腰の様子で交渉は難航しそうな雲行きだ。中でも斎藤は歴年のフロントとの確執で来オフに流出の可能性は高く、三浦もメジャー入りをちらつかせるなど一筋縄ではとてもいきそうもない。首尾よく複数年契約を結んでも、横浜には過去に五十嵐元投手との一件もあり、選手のモチベーション維持が懸念されるところ。なかなかに難しい・・・。

  
新外国人選手4人を発表(20日)  横浜は来季の新外国人選手4人の獲得を発表。単純な年俸積算からすると去年獲得した4人とさして変わらないが、期待度は高そう。小宮山・谷繁の流出が濃厚となった現況からすれば、彼らの活躍が無ければ最下位も十分有り得るだけに「外れ」は許されないところだ。なお、残留したシェーン・バワーズ投手を含め来季は外国人5人体制となる見込み。4選手の概略は以下のとおり。
 ジェイソン・ターマン投手(26)・・・右投右打。去年はマリナーズ傘下3Aタコマで主にリリーフとして29試合に登板、7勝5敗1S、防御率2.25。身長208センチの超巨漢投手で、140後半のストレートが武器。年俸4000万円+出来高で契約、背番号は「42」に決定。
 ドミンゴ・グーズマン投手(26)・・・右投右打。ドミニカ共和国出身。昨年は台湾の和信鯨に所属し25試合登板、5勝8敗1S、防御率3.39。荒削りながら最速155キロの直球が売り。年俸2000万円+出来高で契約、背番号は「50」に決定。
 マイク・グラン内野手(30)・・・右投右打。ポジションはサード一筋。昨年は3Aカルガリーで124試合出場、.327、22本塁打、92打点と好成績を残しシーズン終盤にはマーリンズに昇格した。長打も打てる広角打者。年俸5000万円+出来高で契約、背番号は「4」に決定。
 ボイ・ロドリゲス外野手(35)・・・右投左打。プエルトリコ出身。昨年はメキシカンリーグで124試合出場、.304、33本塁打、104打点で本塁打王・打点王の二冠に輝き、リーグMVPに選出された。横浜は先に唾をつけていた中日を出し抜いて入団テストを受けさせ、強奪した格好。年俸3000万円+出来高で契約、背番号は「35」に決定。

  
5選手、入団に前向き(20日)  19日のドラフト会議で横浜が交渉権を獲得した秦投手ら5選手は何れも入団に前向きな態度を示している。彼等のコメントの概略は後述するが、会議終了後で森監督が発した「最低のドラフトだった」というコメントは私的に非常に失望させるものだった。確かに近年にない惨敗のドラフトではあった。しかし、その真意はどうあれ監督という立場の人間がああいう無神経な発言をするのは軽率ではないのか。大体彼くらいマスコミ慣れしている人間であれば、他愛のない一言であっても周囲にかなりの影響を与えることくらい分かっているはずだろうに・・・。不甲斐ないフロントといえど対外的には顔を立ててやるのが、大人の義理というもんだろう。なお、5選手のコメントの概略は以下のとおり。
 ・・・「1位で指名して頂いて大変嬉しい。桑田投手の投球術を見習いたい。クレメンス投手のような長い年月が投げられる投手になりたい」
 小田嶋・・・「高校3年の頃から横浜でプレーしたいと思っていた。夢が実現したというか、今はそれしか言えない。フットワークを磨いて、大きな体を逆に武器にしたい。開幕一軍を目指す」
 岡本・・・「プロは小学生のときからの夢だったから、本当に嬉しい。同じ左投手としてヤクルトの石井一久さんが目標。どんどん打者に向かっていける投手になりたい。」
 田崎・・・「嬉しいというよりほっとした気持ち。指名を3年間待っていたので長かった。先発でも抑えでも一年目からバリバリ投げる」
 千葉・・・「何が何だかわからない。まさか指名されるとは思わなかったんで、意外でした。右のランディ・ジョンソンを目指す」

  
秋季キャンプ終了(19日)  横浜は10/28から行っていた沖縄秋季キャンプをこの日打ち上げた。日程中途で福盛・谷口が負傷で離脱、逆に風邪が癒えた神田が合流するなど若干の選手の入れ替えはあったが概ね順調なキャンプだった模様。なお、黒江ヘッドはこのキャンプで伸びた野手として金城・田中一・内川・相川・多村を挙げている。

  
秦ら5選手の交渉権を獲得(19日)  19日に行われたドラフト会議で横浜は秦祐二投手ら5選手を指名しその交渉権を獲得した。横浜は1位入札指名した日南学園・寺原投手を籤で外した後、指名予定だった選手を他球団に先指名されるなど大苦戦、結局5選手の指名で打ち切らざるを得ない状況に追い込まれてしまった。また、チームの懸案だったはずの内野手の指名は一人もなく、今後のチーム編成に不安を残す結果に終わった。ドラフト指名戦略としては近年にない惨敗といえそうだ。なお、指名5選手は以下のとおり。
 

1位 秦 祐二 18歳 投手 右右 智弁学園高 143キロ。投球センス◎
2位 小田嶋 正邦 22歳 捕手 右右 東海大 大学屈指のスラッガー
3位 岡本 直也 18歳 投手 左左 岡山理大附高 中日前田タイプの左腕
4位 田崎 昌弘 27歳 投手 右右 JR九州 150キロ近い速球武器
5位 千葉 英貴 18歳 投手 右右 日大三高 192センチの大型サイド



  
外れ1位候補に秦投手が急浮上(16日)  ドラフト会議まで後数日に迫っているが、横浜は既に1位入札が決定している寺原隼人投手を籤で外した場合の次1位候補として智弁学園の秦祐二投手をリストアップしていることが判明した。秦は10球団がマークする逸材で特に西武の2位指名が有力だったが、指名機会が西武より早く到来するためこれを生かそうという戦略。因みに別の報道媒体では秦以外の外れ入札候補として、姫路工の真田裕貴投手、水戸短大附高の鴨志田貴司投手の名もを挙がっている。

  
山崎の去就は不鮮明(16日)  横浜がFAにて獲得に乗り出している中日・山崎武司内野手が中日と4度目の交渉を行ったが、移籍・残留に対する回答はまたも保留した。これは中日側が出来高の部分で前回提示額よりも上積みしたものの、山崎側は基本条件に変更がないことを不満として回答を留保したもの。交渉後の談話では「横浜は2億もの補償金を用意して獲ろうとしてくれている。有難い」と横浜よりに話すかと思えば、「子供が引越しを嫌がっている」とも残留を匂わせるコメントもするなど態度は依然として不鮮明な状態。スポーツ紙においても日刊・サンスポが横浜移籍、スポニチ・報知では中日残留、中日スポーツでは「どちらか不明」という立場の報道をしており、今後の展開がまだ見えない状態のようだ。個人的には将来の先行きが不透明な横浜に敢えて飛び込む気概や覚悟を持っているのならば、彼の獲得を支持したいと思っている。

  
さよなら大洋・・・(15日)  この出来事は私のような大洋以来のファンにとっては正に青天の霹靂だった・・。横浜ベイスターズの筆頭株主がマルハから?ニッポン放送に変更されることが決定、15日に正式発表された。これはマルハから第2株主たるニッポン放送が一部球団株の譲渡を受けたことで51%以上の保有割合を持つ筆頭株主となったもので、実質的には「身売り」である。そもそもマルハ本社は商業捕鯨禁止の余波を受けて年々業績が悪化しており、100あった子会社を60社まで統廃合するなど事業再構築を余儀なくされていた。横浜球団自体は黒字経営を続けていたが、この経営権譲渡もその一環で中部オーナーも本社の資金難が球団譲渡の一因であることを示唆していたほど。新球団オーナーにはニッポン放送会長の川内道康氏が就任する見込み。また、横浜ベイスターズという球団名とフランチャイズは変更されず、当面は人事の見直しもしない方針だが大堀球団社長は自身の任期は来年3月で切れることもあって退任が濃厚、次期社長にはニッポン放送の本間康二ゼネラルプロデューサーが有力視されている。見直しをしない方針の人事に関しても恐らくは建て前で、実際はマルハに連なる役員は数年のうちに一掃されることだろう。
 マルハが球団経営の表舞台から去ることは、横浜は最早「大洋」ではなくなったことと同義。私は別にマルハの前身たる大洋漁業に特に思い入れがある訳ではないが、「大洋」でなくなることに堪らなく寂寥感を感ずる。大洋という記号には大味・渋ちん・野放図・弱小といったロクでもないイメージが付きまとう。しかしこのへたれ具合こそ魅力だったのかもしれない。これはチーム名が横浜になっても変わらない、この球団の深層には「大洋」というシンボルが依然として息づいていたのだから。しかし、今回の件で名実ともに横浜は大洋ではなくなった。果たして大洋でなくなった横浜に今までと同じような愛着を私は持てるのか、正直自信がない。
 さて、資金潤沢なフジサンケイグループの一翼を担うニッポン放送が親会社となったことで、今後の球団経営に期待が持てそうに見える。しかし、フジサンケイグループはヤクルトの球団経営にも参画しているのだ。昨今の球界再編の動きを鑑みればヤクルトとの合併も十分あり得る話。私的には最近横浜はFA残留を認めない方針を内外に示しているが、この真意は敢えて有力選手を流出させることで球団の資産価値を減耗させヤクルトに吸収合併しやすくすることが狙いなのではないかと下衆な勘ぐりもしている・・・。果たしてニッポン放送への身売りは、横浜がより魅力的な球団になるための通過儀礼なのか。それともフジサンケイグループの「捨て駒」の立場に失墜する前哨なのか・・・。新たな親会社が前者の道を志向してくれることを願ってやまない。

  
野中遊撃手もマーク(12日)  横浜が今秋のドラフト指名候補として神埼高の野田新吾遊撃手の獲得を目指していることが判明。チームにとって最重要補強ポイントである内野手でようやく具体的名前が挙がった格好である。野中は171センチと小柄ながら「1番遊撃」として神埼高の甲子園出場の原動力となった逸材。50mを5秒8・塁間を3秒4で走り抜ける俊足であり、高校通算19本塁打の思い切りの良い積極的な打撃が持ち味。遊撃守備でもフィールディングに非凡なセンスを持っているという・・・何となく社会人時代の万永をイメージさせるが筆者の気のせいか?因みに同選手に関しては夏場まで中日の高評価が目立っていた。

  
片田・岡本をドラフト指名へ(10日)  横浜が今秋のドラフト会議の指名候補として日南学園の片田晃平投手、岡山理大附高の岡本直也投手の高校左腕2人の獲得を目指していることが判明。片田はドラフト1位入札が確実な寺原隼人投手と同一高校で、2番手に甘んじていた控え投手。しかし、夏の甲子園でも東洋大姫路戦で先発し、7回を無失点に抑える好投を見せるなど只の控えではない。最速142キロのストレートと大きなカーブが武器で、球団関係者は「左腕として全国トップクラスの力がある」として潜在能力を高く評価している。なお、本人の希望進路はプロ入りか関西外語大への進学。寺原との抱き合わせ指名が有力だが、これは横浜の十八番戦術。近年の松坂と小池、矢野と福本、田中一と七野、後藤と渡辺など過去から遡るとキリがないほど先例があるが、この是非についての判断は難しいところである。
 一方、岡本投手は1年夏・2年夏と甲子園で登板経験がある実力派左腕。最速141キロのストレートと落差があるカーブのコンビネーションが武器だが、強気なマウンド捌きにも定評あり。担当スカウトは「細身だがキレが良い。中日の前田タイプ」と評価している模様。

  
山崎と初交渉(9日)  中日からFA宣言を行った山崎武司内野手に対して、横浜は名古屋市内のホテルで初の入団交渉を行った。大堀球団社長・野口編成取締役の臨席のもと2時間にわたる交渉を終えた後、山崎は神妙な表情で記者会見を行い去就についての即答を避ける旨、コメントしている。横浜側は条件面で中日を大きく上回る3年5億〜6億円を提示し、山崎に「良い印象。グッとくるものがあった」と言わしめる熱心な交渉を行ったが、去就について熟考させるに止まった模様。とはいえ現段階において横浜入りにやや傾いたとの報道が目立ち、山崎も「横浜スタジアムなら今よりホームランを絶対打てる」や、懸念される森監督との関係についても「前監督(星野)を経験してますから、誰でもイケルでしょう」と入団を意識したようなコメントも。
 交渉に当たった大堀社長も好感触を得たようだが、「一発勝負」に拘る横浜からの直接交渉はこれが最後になる見込み。まあここ数年の吉井・江藤・新庄の交渉経緯を鑑みると、あまり期待は出来ないかもしれない。というのも彼等との交渉でも一度は横浜有利とデカデカと新聞紙上で報道されたが、暫くすると不利になるような情報が出てきて結局争奪戦から脱落するのがいわば「お約束」だからである。「兵は拙速を聞く」とも言うし、長期戦は不利になることは間違いないだろう。

  
谷繁も中日と初交渉(9日)  横浜からFA宣言しメジャー入りを目指している谷繁捕手が、中日と初交渉を行った。横浜の3年6億の条件を大きく上回る4年12億もの条件提示を行った中日だが、飽くまでメジャー入りを第一希望とする谷繁の反応はイマイチだった模様。なお、同捕手に対してマリナーズ・ダイヤモンドバックス・ドジャース・ジャイアンツのメジャー4球団が獲得に興味を示しているという。
 それにしても谷繁・山崎のFAでの駆け引き、新外国人のロドリゲス・読売戦力外の野村投手に関する争奪戦など今年のオフは悉く横浜と中日が凌ぎを削っている。もともとドラフトでも横浜は東海・愛知方面に、中日は神奈川の選手を指名することが多く、いわば互いのシマを荒らしているともいえる関係だが、今オフの結果如何で来年の横浜対中日は遺恨試合になるかもしれない。

  
山崎獲りを正式表明も・・・(7日)  FA宣言を行った中日の山崎武司内野手に対して横浜が正式に獲得を目指す方針を正式表明、9日にも交渉の席を設けることになった。ところが、ここにきていくつかの新聞紙上で山崎獲得に疑問を唱える報道がなされており、今後の交渉の展開に影響を与える公算が強くなった。石井獲得内定で山崎獲得の意味がなくなったという論調だが、石井は代打など補助戦力として期待されているのであり、そもそも山崎と同列に置くのは無理がある。また、チーム関係者という不特定な人物を持ち出し、不要論を展開させる報道内容・・・果たして一部マスコミが悪意をもってご破算としたいのか、それともチーム内の方針に反発する背信者が本当にいるのか定かではないが、一体このチームの機密保持はどうなっているのだろうか、疑問を感じざるを得ない。去年の新庄のときもそうだったが、山崎がチームにとって必要か否かが問題ではなく、上層部が進めている補強方針に対して身内や一部マスコミに相反するような情報をリークされる事じたい、情報の統制が取れていない証拠。上意下達が徹底しているとは言いがたく、一介の株式会社として考えても組織的におかしいのではないだろうか。全く呆れるばかりである。

  
石井浩郎の入団内定(6日)  横浜はかねてから獲得を画策していた石井浩郎内野手(37)と入団交渉を行い、条件面で大筋の合意に達した。これはロッテから戦力外通告を受けた同選手に対して阪神・日ハムとの争奪戦が展開されていたが、年俸5000万円+出来高で横浜入団を決断したもの。正式契約はロッテの保有権が切れる12月初旬にも締結される見込み。森監督曰く「将来の指導者としても期待している」とのこと。年齢面で過度な期待は出来ないが、存在感のある右の代打としてしぶとい活躍を期待したいものである。横浜で是非とも完全燃焼を!

  
外国人選手枠、審議中(5日)  この日行われた12球団のオーナー会議で、外国人選手枠の改正について審議が行われた。これは当初、機構側から現行の4人から5人へ増枠が提案されたが、選手会側がこれに難色を示したため機構側による継続審議事案となっていたもの。今回の会議では外国人選手枠を4人の据え置きとしたものの、現行の投手2人・野手2人の出場枠を、投手・野手の区別をなくし同時出場4人とかる新案が報告され、今後労組・選手会と交渉することになるという。
 なお、横浜の一部外国人選手の背番号が決定。グランが「4」、ロドリゲスが「35」、そして残留が内定しているバワーズが「44」から「31」に変更されることになった。何でもブレーブスのマダックスに肖ったものとか。

  
PL桜井をドラフト指名へ(4日)  横浜は今季のドラフト候補としてPL学園高の桜井広大外野手をリストアップしていることが判明。同外野手は荒削りながらパワー・脚力・肩力に可能性を秘めた素材型(かつての横浜高・幕田のようなタイプか)の逸材だが、所属していたPL学園が不祥事により春・夏と対外試合禁止処分を受けていたため試合出場できず実績にはやや欠けている。他の複数球団も注目している模様。

  
FAコンビ、メジャー優先(2日)  前月31日にFA宣言した谷繁捕手・小宮山投手の両名だが、希望進路であるメジャー入りへの動きが具体化し始めている。まず谷繁に関して、かつて横浜に在籍していた佐々木がマリナーズの筆頭オーナーである任天堂の山内社長に推薦、これを受けて同社長がマ軍に紹介することを明言した。これはイコールマ軍が谷繁を獲得するということではないようだが、メジャーへの道が具現化しつつあることは間違いないだろう。一方、小宮山も敬愛するバレンタイン監督擁するメッツが獲得調査に入ったとのこと。両選手ともメジャー移籍が不調に終わったときは横浜に残留する第一とコメントしているが、国内他球団の話も聞くとも話している。横浜は体の良い逃げ道と言ったところか。私的に彼等がFA宣言した際のインタビューの中で、これまで応援してくれたファンへのコメントが一切無かったことが残念でならない。成る程フロントや首脳陣に関して恨みつらみがあったのかもしれない、だがこれまで声援を送ってきたファンに対して何らかの配慮あるコメントも発すべきではないのか・・・。
 選手以上に腹が立つのは球団。3年続けて主力選手を流出させる失態を続けつつあるが、これがどれだけファンに失望を与えているのか果たして認識しているのだろうか。この分では来年のオフも恐らく無傷では済むまい。かつての身内に切り崩されていることも情けない限り。経営権をどこかに譲渡したほうが今後の為かもしれない。拙サイトを閲覧して頂いている方々には申し訳ないが、この球団を扱うことが最近バカバカしくなってきたのが正直なところである。

  
グランに高い評価(2日)  横浜入団が内定している新外国人のM.グラン内野手がこの日から秋季キャンプに合流、早速フリー打撃を行い首脳陣から高い評価をえた模様。時差ボケで本調子でなかったようだが、その内容は102スイング中安打性の当たりが47、柵越えが9本となかなかのもの。左右に打ち分ける広角打法が目立っていたという。練習ぶりを視察した田代打撃コーチは「軸がぶれないし、右にも飛ぶ。3週間ぶりの練習を考えたら良いと思う」、落合臨時コーチ曰く「きっちりスイングできるし、面白い」、山田打撃投手も「化ければローズになるかも」と評価、森監督も楽しみである旨語っている。なお、グランとともに秋季キャンプに参加予定だったD.グーズマン投手は何でもホームシックのため予定をキャンセルしたという。大丈夫なのか・・。
 全体としてはキャンプ日程は順調に消化されているが、ここにきて福盛が右手人差し指を脱臼しリタイア。全治期間は2週間。個々の選手の状況としては河原がジョンソンのようなサイドにフォーム変更、古木は古巣のサードの練習をしている模様。

10月のニュース

  
谷繁・小宮山がFA宣言(31日)  去就が注目されていた谷繁捕手と小宮山投手が遂にFA宣言することを正式表明。両選手ともメジャー移籍を第一希望としている(小宮山はメジャーからオファーが無ければ横浜残留)。私的には今筆舌に尽くしがたい感情であるが、敢えて一言。「あ〜〜〜あ、どうすんだよ」

  
元近鉄の谷口に関心(30日)  プロ球団から戦力外通告を受けた選手を対象とした合同トライアウトがナゴヤ球場で行われ、横浜も「掘り出し物」の発掘のため編成担当を現地に派遣した。元中日の小池らビッグネームも参加していたが、横浜が関心を示したのは元近鉄の谷口功一投手(28)。かつての読売のドラフト1位であり高校時代は三浦の好敵手でもあった投手だが、故障に泣き去年近鉄より戦力外通告を受けていた。今年は米独立リーグのアトランティク・サーフに所属、体の状態が良くなったためストレートの球速が最速148キロを計時するまで回復。この日も193センチの長身から豪快な投球を披露し、宮里編成部員曰く「もう少し見てみたい」と言わしめた。なお、同投手はダイエーのテストを既に受験済である。

  
山崎武、FA宣言へ(30日)  去就が注目されていた中日の山崎武司内野手(32)はこの日球団首脳と2度目の話し合いをもったが条件面で交渉が決裂、FA権を行使することを明言した。中日生え抜きの彼が敢えて宣言した背景には立浪との待遇格差によるとの観測もあるが、どうも勢いで宣言してしまった感もあり数日たったら事の重大さを悟り態度が変わる可能性もあるかもしれない。山崎の動きを受けて横浜も迅速に対応、笹川運営部長は「公示されたらすぐに連絡をとりたい」として獲得に乗り出すことを明言した。同選手について笹川氏は「長打力が魅力。環境を変えたらもっと実力を発揮できるだろう」と語っている。

  
中日・山崎武獲りに方向転換(27日)  今年のFA資格者の目玉として去就が注目されていた読売・清原内野手が読売残留を表明、同選手の獲得に動くことが濃厚だった横浜は方向転換を余儀なくされることになった。清原の残留宣言を受けて笹川運営部長は「仕方がない」としながらも、次順位の獲得候補であった中日・山崎武内野手の獲得に名乗りを挙げることを示唆、3年5億とも条件を用意している模様。但し、肝心の本人の態度はイマイチ不明瞭で日ごとに言っていることが移籍・残留と揺れ動いており、実際FA宣言するのかは不明。一説には清原の動向如何で、自身の去就を変えるということだったか・・・。彼に関して今季25本塁打を放ちながら僅か51打点に止まった勝負弱さを懸念する声も多いが、私的には左打者主体の横浜打線にとって「右の大砲」である彼が加わると面白そうだと見ている。5番あたりを任せてみたい選手である。ただ、この選手はアベレージとホームラン数を両立することができない選手なので、彼に何を期待するかで成績が左右してしまうことを留意する必要がありそう。まあ、暫くは様子見というところか。
 また、清原残留を受けてロッテから戦力外通告を受けた石井浩郎内野手に対しても横浜が接触。週明けにも正式契約に向けて動き出すことが濃厚。なお、同選手には阪神も注目している。

  
野村空生も獲得へ(27日)  読売から戦力外通告を受けた後、複数球団による争奪戦状態となっていた野村空生投手の横浜入りが濃厚となった。同投手はかつての上司ともいえる山田監督擁する中日入りが有力視されていたが、本人曰く「東京のチームで投げたい」として横浜が争奪戦を制する可能性が高くなった。正式契約に成功した場合、かなりの個性派左腕が横浜に加わることになる。

  
ロドリゲスとの入団合意(26日)  中日との入団テストのバッティングが発覚したロドリゲス外野手だが、この日までに年俸4300万円の一年契約で横浜と契約合意に達し入団が内定した。中日も米国で同選手でテストを行ったものの、同じく獲得に乗り出していた韓国・斗山のタイロン・ウッズ内野手とともに「打つだけ」との評価で採用が見送られていた模様。とりあえず他球団からも打撃に関しては評価されたわけで入団内定は喜ばしいことだが、反面守備面での不安が懸念されることになりそうである。

  
田崎投手をドラフト指名へ(26日)  横浜は今秋のドラフト指名候補としてJR九州の田崎昌弘投手(27)をリストアップしていることが判明。同投手は毎年のようにドラフト候補に挙げられていた社会人屈指の速球派右腕で、担当スカウト(岩井氏か?)曰く「ストレートの速さは社会人屈指。速球派は補強ポイント」と高い評価を与えている。本人もプロ入りに前向きで、調査書を送っているのが横浜のみということもあって指名の可能性は高そう。横浜はここ数年、中野渡や竹下など社会人で実績を残した比較的高年齢の選手を下位で抑えることを指名戦略の一つとしているが、彼もその一環なのだろう。なお、同投手の略歴は以下のとおり。
 田崎昌弘投手・・・27歳、185センチ、80キロ、右投右打、既婚者。高田高では外野手、国立の九州工大時代に投手転向し一年からエース。野球のみならず学業でも卒論が海外の学会で発表されたほどの秀才ぶりを示す。JR九州でも150キロ近いキレのあるストレートと威力のあるフォークで活躍、今季は日産自動車九州の補強選手として都市対抗にも出場している。

  
FA戦線解禁(26日)  日本シリーズが終了した翌日であるこの日、フリーエージェント資格者のFA宣言が解禁された。横浜は谷繁・小宮山・小川の3人が有資格者。中でも注目されるのが谷繁捕手の動向だが、諸般の情報を総合するとFA宣言することが相当濃厚。横浜フロントも慰留に努めるようだが・・・。小宮山も現時点で「白紙」を強調し期限ぎりぎりまで熟考することを表明、小川は複数年契約を求めているとされる。

  
キャンプ参加選手を変更(25日)  横浜は先に発表された秋季キャンプ参加選手の一部変更を発表。怪我のため神田と石井義がメンバーから外れ、代わりに多村・福本が参加することになった。石井義については井上とともに右肩の関節唇損傷の疑いがあるため内視鏡によるクリーニング手術を11/6に行う。術後一ヶ月でキャッチボールが再開できる見込み。なお、秋季キャンプには春と同じく落合博満氏が臨時打撃コーチとして招聘、伸び悩む若手野手の徹底指導が図られることになった。

  
ドラフト戦線動く(24日)  残り一ヶ月弱に迫ったドラフト会議に向けて指名する側される側の動向も活発化してきているが、横浜も例に漏れず動きが表層化しつつある。1位入札が決定的な日南学園・寺原投手に対して、野口取締役編成部長と岩井スカウトが面接。背番号「1」を提示するなど球団姿勢を説明し、感触は良好とのこと。本人にとって横浜はさして思い入れは強くはないものと推定されるが、まあ現時点では争奪戦に不利ではないといったところか。なお、入札後の抽選が確実視されており、その籤を引き手に森監督が検討されている。監督自身はこれには否定的とも言われているが、どうなるのか。私的には屋島合戦の那須与一を思わせるところ。引かせる側にも色々と思惑があるのではないかな。
 一方、横浜が上位指名候補としてリストアップしていた東海大の小田嶋捕手が23日にプロ入り表明。それも「ベイスターズに行きたい。他は考えていない」として事実上の横浜逆指名を明言した。この発言で彼に対しての横浜の囲い込みがほぼ完了したと思料される。寺原を抽選で外した場合の1位入札候補の一人だが、浦和学院の大竹が他球団の1位入札となることが濃厚な情勢のため、現実的には彼が最右翼の存在だろう。果たして大学の先輩である市川和正を超えられるだろうか。
 他に、大阪体育大の子池哲平投手もマークしていることが判明。同投手は長身の140キロ左腕で、特に球団に拘りはない模様。横浜のほか読売・近鉄も注目している。

  
ロトリゲス問題は暫し静観(23日)  横浜入団が内定したはずのボイ・ロドリゲス外野手について中日も獲得に乗り出している問題で、横浜は古河国際業務担当が渡米する11月まで静観する姿勢を示した。笹川チーム運営部長曰く「仮契約も済ませている。何も心配していない」と飽くまで強気に主張。しかし、この「仮契約」がどういう形式で締結されたのか、法的拘束力をもつものなのかは不明。野球に限らずビジネスで外国人との契約に関する見解の相違でトラブルに発展することはよくあることなので、不安である。果たして横浜球団の法務対策は万全なのだろうか。

  
ドスター解雇(22日)  来季の去就が曖昧だったドスター内野手の解雇が決定、この日ウェーバー公示された。これで今オフの横浜退団選手は14人目。安定したセカンド守備には定評があったものの、とにかくチャンスに弱すぎた。ホームランと思った打球がフェンス手前で失速するのも最早お約束の感もあり、見切りをつけられても仕方ない。ただ、来季のセカンドはどうするのか不安が残るところ。打撃だけなら文句無く種田だろうが、体力面の不安もある。セカンドで新外国人の当たりを引くのも無理がある(敢えて挙げるなら春先に名前が出たバイエガや先日テストしたミラーあたりか)ので、ドラフトやトレードでのリストアップに期待するしかなさそうだ。

  
秋季キャンプメンバー発表(22日)  横浜は10/28から11/19まで宜野湾で行われる秋季キャンプの参加選手を発表した。全25人のメンバーだが、徹底強化したい多村や新沼の名前が無いのが気になるところである。グランやグーズマンも参加予定だが、バワーズは結局どうするのだろうか。
 投手・・・森中、河原、川村、杉本、吉見、細見、山田、福盛、稲嶺、谷口、神田、後藤、竹下
 捕手・・・鶴岡、相川、西崎
 内野・・・金城、内川、石井義、七野
 外野・・・古木、鈴木尚、田中一、佐伯、小池

  
明大・前田内野手に興味(21日)  横浜が今秋のドラフト指名候補として明治大・前田新吾内野手に興味を示していることが判明。同選手は攻守にスピード感があるプレーが持ち味で、名門明大の「4番遊撃」且つ主将として活躍。彼に興味を示しているのは横浜のほか読売・中日だが、本人は12球団OKの姿勢を示している。内野手不足のチーム状況、PL-明大という経歴を考慮すると機会があれば横浜が指名する可能性は高いのではなかろうか。

  
小宮山、FAについて熟考中(20日)  谷繁のFA動向に揺れる横浜だが、球団との2年契約を満了した小宮山投手もFA権行使について熟考中である旨、判明した。現在、同投手は去就について「白紙」と話しているようで、念願のメジャー挑戦への想いがいまだ胸中に燻っているとの観測もある。ただ、拾ってもらった横浜への義理を欠きたくないとも考えており、権利行使期間ぎりぎりまでFA行使するか否かを考え抜く所存だという。36歳とはいえ、今季の横浜投手の勝ち頭。彼も流出となるとなかなか洒落にならない事態になるが・・。
 また、FA権行使を明言している谷繁捕手もメジャー移籍を選択肢の一つとしているため、結論を決めるまで長期化することを示唆。なお、横浜からの残留交渉は日本シリーズ明けに行われる見込み。正直こういう報道は不愉快だが、これも現実。横浜という球団は選手から見てやはり魅力に欠ける球団なのだろうか。

  
宜野湾秋季キャンプ挙行へ(20日)  アフガン紛争余波で開催が危ぶまれていた宜野湾秋季キャンプが予定どおり挙行されることになった。キャンプ参加選手は約30人となる見込みで、入団が内定しているM.グラン内野手・D.グーズマン投手も参加する予定。新外国人選手が秋季キャンプに参加するのは異例なこと。両選手の「やる気」は大いに買いたいものである。

  
ロドリゲス獲り、一転ピンチに(19日)  18日に入団テストに合格、正式に獲得に乗り出すことになっていたボイ・ロドリゲス外野手について中日も入団テストを米国で行うことが判明。テスト合否次第で中日に出し抜かれる可能性が出てきた。同選手に関して中日も同じプエルトリコ出身のゴメスを通じて獲得リストにもともと載せていたようで、川又二軍打撃コーチを渡米させフェニックスでテストをする。仮に合格となった場合、人脈面・条件面を比較しても中日に勝つことは難しそうで、頭が痛くなる事態になったといえよう。そういうことなら最初から横浜テストを受けに来ることもないだろうにと愚痴を言いたくもなるが、あれだけ現場の人間に絶賛を受けた選手だし何とか正式契約にこぎつけて欲しいものである。それにしてもFAでの谷繁や読売から戦力外通告を受けた野村など、中日とかち合うことが多い。かつて森中を強奪した意趣返しかと勘ぐりたくもなるところ。
 こういう事態になった以上、宜野湾秋季キャンプでホセやヒルを招いた上で新たな新外国人選手のテストも挙行すべきだろう。どうせFAによる選手の獲得は期待できないし、せめて外国人で他球団を凌駕する戦力を揃えなきゃどうしようもない。ロドリゲスと正式契約となっても、もう一人大砲を獲得しといても損はないだろう。しかし、この球団は交渉に関して本当に詰めが甘い。選手を補強するより、有能なネゴシエイターをヘッドハンティングしたほうが長期的には有効に違いない。

  
来季スタッフを発表(19日)  横浜は第二次森内閣と言うべき来季のコーチングスタッフを発表。森繁和氏・辻発彦氏をそれぞれ投手・守備走塁コーチとして外部招聘し、田代コーチを湘南から昇格させた。一方、これまで一軍打撃コーチだった高木コーチを二軍野手総合コーチに配置転換し、若手野手を徹底指導させることになった。なお、来季スタッフの全陣容は以下のとおり。
  

横浜 監督 森 祇晶(64)
ヘッド兼打撃 黒江 透修(62)
打撃 田代 富雄(47)
投手 森 繁和(46)
投手(ブルペン担当) 遠藤 一彦(46)
内野守備走塁 辻 発彦(42)
外野守備走塁 青山 道雄(41)
ブルペン担当 片平 保彦(38)
S&C ジョン・ターニー(29)
S&C補佐 平野 元章(23)
湘南 監督 日野 茂(56)
総合 高木 由一(52)
投手 堀井 恒夫(42)
守備走塁 銚子 利夫(40)
バッテリー 秋元 宏作(33)
バッテリー補佐 三浦 正行(50)
S&C 塚原 賢治(36)


  
ロドリゲスも獲得へ(18日)  15日から長浦で入団テストを受けていたメキシカンリーグ・モンクロバに所属するボイ・ロドリゲス外野手(35)の採用を決定、近日中に入団交渉を行うことになった。同選手は日ごとに評価を上げていったようであり、視察した黒江ヘッドは「4番を打てる。絶対獲ってもらう」、森監督もパンチ力に高い評価を与えた上で「日本向きの選手。技術的にも面白い」と掛け値なしに絶賛している。テスト最終日となったこの日も森中・前田を相手にしたシート打撃でホームラン性の打球を連発、テスト合格に駄目を押した。左打者・35歳という年齢や、この歳になるまでメジャー昇格経験がないのが気にかかるところだが、チームにとって久しい大砲候補、大いに期待したいものである。なお、同選手とともに入団テストを受けていたマイク・ゴスクローブ投手は結局不合格となった。ロドリゲス選手の略歴は以下のとおり。
 ボイ・ロドリゲス外野手・・・35歳、183センチ、87キロ、右投左打。プエルト・リコ出身。87年にエキスポズ入団、その後マイナーリーグや台湾球界を渡り歩き96年よりメキシカンリーグでプレー。99年に打点王。今季は124試合出場、.304、33本塁打、104打点を記録し本塁打王・打点王の2冠を獲得、リーグMVPにも選ばれている。守備位置は外野と一塁。

  
外国人補強状況(18日)  先述のロドリゲスとドミンゴ・グーズマン投手(25)のテスト採用を決めた訳だが、他にも3Aタコマのジェイソン・ターマン投手(25)とマーリンズのマイク・グラン内野手(30)の獲得も内定と伝えられる。ターマン・グランに関してはまだ入団交渉中と思われるが、過去の渉外実績からして順調にいけば正式契約は10月末から11月初旬といったところか。去就が曖昧なデーブ・ドスター内野手については、媒体によって再契約・解雇と両極端な報道が為されており、処遇はいまだ不明。ただ、外国人枠の増員やセカンドをこなせる代替選手の獲得状況によって処遇が左右されそう。
 また、宜野湾秋季キャンプでテストを予定されていたフェリックス・ホセ外野手やグレナレン・ヒル外野手のその後の状況についても不明。常識的に考えればロドリゲスを採用したことで、同タイプともいえる彼等のテスト実施は中止することが濃厚だろう。しかし、FA戦線で狙っている選手との交渉が不調に終わった場合、更なる外国人の獲得も検討される可能性がある。私的には韓国野球通の友人よりホセについて凄い選手と聞いていたので、少し残念な気分だ。

  
斎藤、手術成功(16日)  右肘の違和感を訴えていた斎藤投手だが、横浜南共済病院で右肘の内視鏡クリーニング手術を受けた。術後経過は良好で三週間後にはキャッチボールが再開できる見込み。

  
野村空生も調査へ(16日)  横浜は読売から戦力外通告を受けた野村空生投手(32)について獲得に向けて調査を進めている旨、判明。左のリリーフ投手が手薄なことからリストアップされたようだが、同投手に関して中日・日ハム・阪神など複数球団も注目しており争奪戦になりそうな雲行き。オリックス人脈に連なる山田監督を擁する中日がやや有利な情勢か。同投手は今季40試合に登板して、1勝2敗。私的には球云々よりもふてぶてしいマウンド捌きが印象的。洒落にならない雰囲気も。

  
グーズマン採用へ(15日)  12日まで長浦で入団テストを受けていたドミンゴ・グーズマン投手の合格が決定、笹川運営部長曰く「球が速いのが魅力。前向きに考えている」として横浜入団が濃厚となった。最速147キロのストレートが合格の決め手になった模様。「ハングリー精神をもっている」と森監督も評したが、極東地域にいわば「出稼ぎ」に来ている中南米選手の上方志向はもの凄い。グーズマンが和信から貰っていた年俸は約500万円にすぎず、より多くのサラリーを目指して横浜で頑張って欲しいものである。但し、彼の投ずる変化球についての情報は全く伝わっておらず、チームにとって即戦力かどうかは疑問。
 一方、15日よりテストを受けているボイ・ロドリゲス外野手の評価もまずまずのようで、笹川運営部長曰く「やってくれそうな選手」。具体的にどこが良いのかは今のところ不明。

  
森繁和氏、入閣(15日)  来季の横浜一軍投手コーチとして前日本ハム投手コーチの森繁和氏(46)の入閣が決定。阪神からも声がかかっていたようだが、結局横浜からの就任要請を受諾した。筆者的にはかつて西武のリリーフエースとして活躍していた現役時代が印象的である。一方、去年の段階でポスト森として入閣していた高木豊内野守備コーチが僅か一年で退団することが決定した。独断専行でダブルスチールを敢行して玉砕するなど咎もあったが、それほど汚点になったとも思えない。フロント入りを要請されていたが、固辞していた模様。どうもこの話には裏があるような気がするが・・・。

  
第二次外国人採用テスト(14日)  既報のとおり15日より外国人選手の第二次入団テストが長浦で行われる。テストを受験するのはメキシカンリーグのモンクロバ・ステイラーズに所属するボイ・ロドリゲス外野手(35)と米独立リーグのダイヤモンド・ドッグス所属のマイク・コスグローブ投手(25)の2名。ロドリゲスは既報のとおりメキシコで活躍、今季は本塁打王・打点王の2冠に輝いている。一方、コスグローブ投手は米独立リーグでリリーフとして1勝4敗12S、防御率1.14の成績。両選手とも決してレベルが高いとはいえないリーグに所属しており、成績を額面どおり評価することは難しい。球団も「大きな期待はしてないが、掘り出し物になるかもしれない」としており、ある意味予想を裏切る逸材であることを望みたいものである。

  
福盛が実戦復帰(14日)  6月に右肘の遊離軟骨除去手術を受けて以来、実戦から遠ざかっている福盛投手がこの日行われたコスモスリーグ阪神戦で復帰登板を果たした。結果は3回を被安打4、失点2とまずまず。登板後の肘の状態が気になるところだが、この試合を観戦した当サイトの論客・はまべー氏によれば、一軍戦力になるレベルのキレは戻っていたとのことなので、来年に向けて少しは希望が出てきたといえるだろう。
 また、この試合では新沼捕手がなんと「左打席」に入り2ベースを放ったとの驚愕ものの情報もある。いつのまにかスイッチ打法に転向したのだろうか?

  
ロッテ・石井を獲得へ(13日)  ロッテから戦力外通告を受けた石井浩郎内野手(37)について、横浜が獲得に動いていることが判明。石井は高年齢ということもありロッテ山本監督の戦力構想から外れており、近いうちに自由契約になる見込み。石井の実績を語るのは無粋なので割愛するが、もともとドラフトやトレードで横浜が獲得を画策していた選手である。右の代打として期待されるが、ストイックなまでに練習に取り組む姿勢などチームにとっての精神的支柱としての役割も睨んでの人事だろう。有り体にいえば、選手としてよりも将来の幹部候補としての期待のほうが大きいかもしれない。

  
グーズマンの評価上昇(12日)  現在長浦で入団テストを受けている台湾・和信鯨のドミンゴ・グーズマン投手の評価が急上昇している。同投手は来日以来尻上がりに調子を上げているようで、ストレートの最速も147キロを計時。シート打撃で湘南若手を力で押さえ込み、制球力も悪くないことから評価も一変した模様。森監督も「会社が決めること」としながらも球の速さに魅力を感じたようで、合格可能性が高くなった。一方、テストを受験中のもう一人の外国人選手オーランド・ミラー内野手の評価はやや下落。グーズマンとのシート打撃対決を2打数2安打と巧打したものの、非力さが目についたという。それでも黒江ヘッドは「ドスターよりも上」と評しており、ドスターの去就も白紙ということもあって合否発表は微妙なものになりそうだ。

  
ロドリゲス外野手もテスト(12日)  横浜は現在テスト中の2外国人に続き、15日よりメキシカンリーグに所属するボイ・ロドリゲス外野手(35)と投手1名(姓名不明)をテストすることになった。ロドリゲスは今季メキシカンリーグで116試合に出場、.303、33本塁打、100打点、122安打、11盗塁、100四球を記録している左打の外野手。ポジションは他にファーストも守っている。メキシコからの日本球界入りとなると日ハムのオバンドーや阪神のクルーズ、読売のマルチネスなどそれなりの成績を収めている人材も少なくない。彼等に肖れると良いのだが。

  
3位でシーズン終了(12日)  この日の試合で広島が破れ、勝利数で横浜の3位が確定。これで5年連続してAクラス入りしたことになる。ローズ退団や前半の投手陣崩壊などを考慮すれば、この戦力でよくやったというべきだろう。これを来年の飛躍に繋げられるか否かは、今季のストーブリーグの対応次第。正に正念場である。

  
中日・前田幸にも興味?(10日)  FA権を行使することを明言した中日の前田幸長投手について、横浜も獲得リストに載せているとの記事が某紙に掲載。左投手不足からのリストアップらしいが、具体的な動きは不明。ただ、FA選手にしては獲得資金もそれほどかからないため、可能性がないともいえない。

  
谷繁がFA権行使を明言(9日)  今季に2度目のFA権を獲得し去就が注目されていた谷繁捕手であるが、横浜残留を基本線としながらもFA宣言した上で他球団と交渉することを明言した。同捕手に関して中日が関心を示すほか、佐々木の手引きかマリナーズなどメジャー球団も注目しており、新聞によって論調もまちまちだが横浜退団の可能性も少なくない事態となった。大堀球団社長は慰留することを明言、引退後の身分保障を含めて条件面でも4年10億を提示し引き留める算段。しかし、球団側も本人の真意を計りかねているようで、今後どうなるかは読めない。所詮は奇麗事では済まない世界だが・・・。
 私的には残留させるように球団は最大限の努力をするべきと思う。扇の要は簡単に調達できないからだ。来年FA権を獲得する見込みの4選手(三浦・斎藤・鈴木尚・佐伯)と比較しても、残留させるべき優先順位は高いはず。ポストというべき相川ともいまだ役者が違う。球団は今が危急存亡の秋と心得よ。事の重大さから交渉には野口取締役ではなく大堀社長自らが行うべきだろう。

  
ミラー・グーズマンをテスト(9日)  横浜は来季の新外国人選手候補として台湾・和信鯨に所属するオーランド・ミラー内野手とドミンゴ・グーズマン投手の入団テストを行った。ミラーは三塁・遊撃・二塁でノックを受け、その軽快なグラブ捌きで関係者の注目を受けた。また、打撃練習でも柵越えこそ2本だったが、田代コーチより「体重移動が少なく素直な打ち方。日本では面白い」と評価。写真を見る限り、バランスが良さそうな体つきである。一方、グーズマンは一週間ぶりの投球ながら最速143キロを計時したが、遠藤コーチ曰く「外国人にしては球質が軽い」とイマイチ。両選手ともテストの合否は野口取締役曰く「まだ判断できない。じっくり見たい」とのことで、12日まで湘南の練習に参加する見込み。

  
五十嵐が現役引退(9日)  1日に戦力外通告を受けた五十嵐投手が、現役引退することを表明した。今後は球団職員への転身が濃厚。また、同じく戦力外通告を受けた小桧山投手も引退しスカウトに転身すると見られている。

  
沖縄秋季キャンプ中止か(8日)  今月下旬から沖縄で行われる秋季キャンプが米軍のアフガニスタン空爆の余波を受けて中止される可能性が出てきた。これはキャンプが行われる嘉手納は米軍の前線基地になる可能性もあることから、選手の安全面を考慮するとキャンプ開催は躊躇せざるを得ない事情から。若手のスキルアップには秋季キャンプ不可欠だが、事態が事態だけに開催に慎重にならざるをえないのは首肯できるところ。因みに横浜の合宿所がある長浦も米軍横須賀基地より至近。まあ、実際問題として有事の際は横浜だ、野球だと言ってる場合じゃなくなってしまうが・・。

  
斎藤も手術(6日)  最速154キロのストレートを引っさげ横浜の守護神として復活した斎藤隆投手であるが、シーズン終了後に右肘遊離軟骨の除去手術を受けることになった。同投手は9月より右肘の違和感を訴えていたが、精密検査の結果、遊離軟骨の初期症状が認められた。症状としては軽く現在でも登板は可能だが、大事をとる意味で手術に踏み切ることに。同投手が右肘手術は2度目のこと。新聞発表では軽症であるとのことだが、こういうことは内視鏡を患部に入れてみないと詳細は分からない。来年の多少の出遅れは覚悟したほうが良さそうだ。

  
横山、右肩手術へ(5日)  最近ファームでも登板が無く動静が懸念されていた横山投手であるが、右肩関節唇損傷のため手術を受けることが判明。この症例は数年来長期戦線離脱を余儀なくされた読売・河原投手と同じものであり、最近であればロッテ・竹清投手も手術を受けている。場合によっては選手生命に影響しかねず、慎重なリハビリが望まれるところ。術後の経過が良好ならば、来年の開幕に間に合うとのことだが・・。因みに筆者は彼の今季における最終登板を平塚で観戦しているが、打たれた訳でもないのに4回2/3で降板していた。投球数を区切って投げさせていたらしいのだが、もともと肩の調子が悪かったということなのだろう。ここ2年くらいの球速の低下もこれが原因かもしれない。

  
3選手が一軍復帰(5日)  Aクラス入りをかけて広島としのぎを削っている横浜だが、ここで育成路線を切り替え補助戦力の投入を決定。竹下投手・万永内野手・井上外野手を一軍昇格させ、吉見投手・七野内野手・古木外野手を湘南へ降格した。期待の若手の降格は残念だが、Aクラス入りに向けチームとして最善を尽くさざるを得ない状況を鑑みれば、この選択は正解だろう。若手3人にしてもそれぞれチャンスは与えられた。しかし、それを生かせなかったのだから降格もやむなしだ。コスモスリーグでしっかり精進して欲しいもんだ。

  
日ハム・片岡に興味?(3日)  今オフFA権を行使することが濃厚となった日本ハム・片岡内野手に対して横浜も調査中である模様。恐らくは彼のリーダーシップと勝負強さに着目してのことだと思われる。横浜は読売の清原争奪戦にも参戦することが濃厚でもあるが、マシンガン打線の再構築という観点からすれば片岡獲得も悪くないかもしれない。片岡は野村投手とも同期で、彼の母校のPL学園とは横浜も人脈がありそれほど無謀な話でもないと思う。しかし、今の横浜に二正面作戦をする余裕はないはずだが・・・。

  
杉山賢に引退勧告(2日)  9選手に対する戦力外通告の衝撃さめやらぬ横浜だが、ベテラン左腕の杉山賢投手にも引退勧告していたことが判明。球団は打撃投手への転身を進めているが、本人は態度を保留。現役続行を決断した場合、戦力外通告を行う見込み。それにしても同投手は今季途中で近鉄よりトレードで獲得したばかりである。シーズン途中で獲得した選手をそのオフに解雇した前例は、ハムから獲得した松浦投手に対する解雇など無いことも無いがかなり異例のこと。同投手は全盛期に比べ衰えは隠しようがなかったものの、左中継ぎとしてそれなりの仕事はしていたはず。それでも敢えて引退勧告とは、何のためのトレードだったのか・・・。練習に取り組む真摯な姿勢など若手の範になるべき選手だけに不可解な人事である。
 また、二軍バッテリーコーチの中尾コーチも今季限りで解任する方向とのこと。後任は一軍から秋元バッテリーコーチを配置転換させる見込みらしい。当然、一軍バッテリーコーチは空席になるが補充の予定はない模様。これには谷繁は育成段階ではなくなったため必要なしとの判断からのようだが・・・はっきり言って上は何を考えているのか、さっぱり分からない。人件費削減ということなのか。谷繁がFA流出する事態になれば対応が変わってくるのだろうか。
 それにしても前日戦力外通告された岡田投手を含め、杉山賢・中尾コーチとも西武色が強い人材である。日野二軍監督の去就も今のところ不明だが、彼らをレイオフしたということは、噂された清原獲得から手を引くということの現われなのかもしれない。

  
グラン内野手を獲得へ(1日)  先日4外国人選手のテスト受験が判明したばかりだが、今度はテストを介さずに獲得交渉を進めている外国人選手が浮上。現在マーリンズに在籍するマイク・グラン内野手(30)で、森監督も既にビデオでのチェックを済み。9/28に身分照会手続も終えており、近日中に契約交渉に入る見込み。球団関係者曰く「長打が打てて率も残せる。バランスが良い」。同選手の概略は以下のとおり
 マイク・グラン内野手・・・30歳、187センチ、80キロ、右投右打。92年にカージナルスよりドラフト2位指名。ポジションはサード。今季成績3Aで124試合出場、.324、22本塁打、92打点。メジャー通算で12打数無安打と殆ど実績はない。マイナー通算では1048試合出場、.279、143本塁打、599打点。マイナーの成績を見る限りここ数年は上昇傾向、但し三振数はかなり多い。

  
9選手に戦力外通告(1日)  横浜は以下に掲げる9選手に戦力外通告をしたことを発表。私的に投手・捕手に関してはほぼ予測どおりだったが、野手3名について若干意外。かなり厳しい人事である。
 五十嵐・・・98年の優勝にセットアッパーとして大きく貢献した「髭魔神」。しかし、優勝と引き換えに右肘を交換してしまった感もある。広島戦での「魂」が入った三者連続三振は忘れない。
 岡田・・・読売から請われて移籍するも、歴戦の疲労で故障多く殆ど戦力にならず。今季は腰椎捻挫で一・二軍とも登板が無かった。五十嵐と同じく中継ぎ投手の悲哀を感じさせる。
 小桧山・・・かつてのドラフト1位。ファームでは別格の変化球を投げていたが・・・。アーム投法と独特の「のらりくらり」ペースは印象的。今後はフロント入りか。
 田中敏・・・阪神とのオープン戦で三者連続三振で新聞一面を飾ったのが、彼にとって唯一の見せ場だった。今季は一軍起用されるも、右肘を痛め手術。このままで終わるのか。
 三野・・・読売からドラフト1位されるも、伸び悩み横浜移籍。ノーコンだったがサイドスローから150近い球を放れる存在だけに勿体ない気もする。彼も今季は故障に泣かされた。
 杉山俊・・・高校時代は大型捕手としてドラフト通の高評価を得ていたが、大成は叶わず。強肩を利したスローイングは非凡だったが、打撃が弱いことが命取りに。蒟蒻打法は独特だった。
 大野・・・高校通算71本塁打の実績を引っさげプロ入りしたが、故障が大成を阻んだ。最近はかつての大砲のイメージを捨て、2番タイプへの転進を図りつつあったが残念な結果に。
 宮内・・・湘南での不動の主軸だったが、一軍では僅か1安打で終わった。彼の場合、好調時には昇格させてもらえず、不調時に一軍に呼ばれるなど不運な存在であったといえよう。特に今年のオープン戦では一軍入りに文句なしの成績を収めたのにもかかわらず、湘南行きを命じられたのは余りに不憫。他球団で花が開くことを祈りたい。それだけの力量はある。
 金川・・・私的にファームの野手で一番存在感が薄い選手のように見えた。今後の伸びしろもあまり期待出来なかったのかもしれない。しかし彼は大学進学を希望していたのに、横浜が敢えて強行指名して入団させたのだ。それを3年でクビとは・・・球団に道義的責任があるのではなかろうか。人生を変転させるドラフトの功罪というものを考えざるを得ない。

  
ヒルもテスト参加(1日)  宜野湾秋季キャンプに参加する外国人選手に前述3人に加え、元ヤンキースのグレナンス・ヒル外野手(36)も参加することが内定。同選手はメジャー通算168本塁打を記録したかなりのビッグネーム。なお、拙サイトはヒルについて詳細な情報を現在情報収集中である。
 それにしても今回テストする選手はいわばオールドタイマーというべき30代が多いが、私的には別に悪くないと思う。例え40代だろうが、飽くまで「助っ人」なのだから年に拘る必要はないだろう。無論、年齢によるシーズン半ばでのスタミナ切れもあるだろう。しかし、こういう「隙」があったほうが若手登用も見込めて良いのではなかろうか。

9月のニュース

  
テスト受験の3人とは・・(30日)  宜野湾秋季キャンプでテストを受けることが内定している外国人選手3名について、情報提供があったためお知らせしたい。概略は以下のとおり。
 フェリックス・ホセ外野手・・・36歳、187センチ、87キロ、右投両打、ドミニカ共和国出身。現在、韓国ロッテに所属。99年にロッテに入団し132試合出場、.327、151安打、36本塁打、122打点、12盗塁。外野手としてGグラブ賞も。ところが同年のプレーオフで大乱闘事件の発端となる、バットを観客席に投げ込むトラブルを起こしている。00年に一旦ロッテを退団するも、01年に再び復帰。現在、三冠王に近い位置にいる。なお、メジャー通算成績は716試合出場、.280、51本塁打、314打点、102盗塁。
 オーランド・ミラー内野手・・・32歳、190センチ、100キロ、右投右打。パナマ出身。現在、台湾の和信鯨に所属。今季の成績は46試合出場、.311、9本塁打、32打点。167打席で52安打、26三振。概ね、ショートとして起用されていた模様。シーズンを通して3割をコンスタントにキープ。メジャー通算成績は297試合出場、.259、24本塁打、113打点。96年は野茂からホームランを放つなど15本塁打、アストロズの正遊撃手だった。守備範囲は狭いが、体格を利したパワーには定評があるらしい。
 ドミンゴ・グーズマン投手・・・26歳、187センチ、92キロ、右投右打。ドミニカ共和国出身。現在、台湾の和信鯨に所属。今季成績は24試合登板(先発8)、4勝8敗1S、防御率3.64。84回を投げ被安打82、奪三振54、与四死球26。最速155キロのストレートが武器との触れ込み。メジャー通算では7試合登板、0勝1敗、防御率21.60。

  
七野が昇格(30日)  横浜はズーバー退団による登録抹消に伴い、湘南から七野を一軍に昇格させた。七野は湘南でこれまで14本塁打、イースタン堂々の2位である。彼も古木と同じく課題は多いが高めの失投ならスタンドに放り込めるパワーがある。彼の昇格で湘南野手の有望株は殆ど一軍、若手を使いつつAクラスを目指すことになりそう。

  
新外国人獲得はテストで(29日)  新外国人選手のリストアップに苦しむ横浜だが、その候補を秋季キャンプに参加させた上で森監督直裁のもとテストすることになった。そのテストを受験するのはフェリックス・ホセ外野手(36)、オーランド・ミラー内野手(32)、ドミンゴ・グーズマン投手(25)の3名。ホセは韓国ロッテ、ミラーとグーズマンは台湾の和信鯨とアジア圏のチームに所属、何れの選手もメジャー経験がある。ホセについてはかつてカージナルスの4番を務めたことがあるドミニカ共和国出身のスイッチヒッター、2年前から韓国球界に移った。今季もイ・スンヨプの好敵手として打ちまくりホームランは36本、102打点、打率も8月まで.350台をマークするなど今でも三冠王の有力候補である。フォームはかなりクラウチ気味。99年も36ホーマーを放ち活躍したが、プレーオフの際にバットを観客席に投げ込み問題を起こしたことがある。他にもグーズマンは最速155キロのストレートが武器の本格派ということで、大砲・高速投手に渇望している横浜ファンとすれば垂涎ものの選手たちといえよう。3選手は10月27日からの宜野湾秋季キャンプに参加、森監督の入念なチェックを受けることになりそうだ。獲得可能性は関係者曰く「テストに呼ぶくらいだから合格の可能性が高い」とのことだが・・。とりあえず彼らの成績などの情報を今後集めていく次第である。
 一方、今季限りでの退団が決定していたズーバーがこの日の広島戦で最後の出場、2号アーチを放ち有終の美を飾った。試合後関係者にこれまで世話になったことへの感謝の手紙を配るなど、彼もまたナイスガイであったことを再認識。

  
内川が一軍昇格(29日)  29日の広島戦で二つのエラーをして小宮山の好投に水を注した石井義が湘南へ降格され、代わって内川を一軍昇格させた。石井に関して私的に打撃センスを買っているので残念だが、同じことを何度も繰り返しているのも閉口だ。外野にコンバートするのが吉と愚考するが、場合によってはトレード要員になってしまうのではないか。内川について日野監督は今季一軍に昇格させない方針だったはずだが、何故か昇格した。一軍首脳の強い要望からだろうか。

  
ズーバー・サンダースが退団(28日)  横浜はA.サンダース外野手について戦力外通告に伴うウェーバー公示手続きを行い、J.ズーバー内野手についても来季契約を結ばないことを通知していたことが判明した。サンダースはシーズン途中より長打力不足解消の切り札として獲得したが、打率.114、ホームランも1本と全くの期待外れに終わった。私的にはファームでの現況を見る限り、来日当初より伸びしろもあり育成目的で残留させることも悪くないのではないかとも思っていたが、コストパフォーマンスを考慮するとやはり解雇するのが妥当なのだろう。ただ、スイングはかつてのブラッグスを思わせる迫力があっただけに少々残念な気もする。
 一方、ズーバーは9月初旬より既に戦力外通告を受け帰国許可が出ていたことが判明。それでも敢えて日本でプレーしていたのは「シーズンをまっとうしたい」という本人の希望があったから。なかなか殊勝な選手である。この選手のネックは打率こそ3割をマークしているものの、ホームランは僅か1本ととにかく長打力に欠けることだったが、これは両膝の故障によるところも大きかったようだ。私的には外国人枠の拡大を勘案すれば、彼を補助戦力(例えば接戦時の好機における代打)として残留させるのも面白いような気もしていた。少なくとも好機で覇気なく凡退し続けるドスターよりも・・・。守備固めよりは代打と契約を更新するべきではなかったか。なお、同選手は29日の横浜での主催試合まで出場する見込み。

  
古木・山田が緊急昇格(25日)  何とかAクラスを抑えたい横浜だが、ここにきて思わぬアクシデントに遭遇。23日の試合で左手首を痛めた鈴木尚外野手、貴重な中継ぎである中野渡投手が登録抹消、戦線離脱することになった。鈴木尚は骨にこそ異常はないものの打撲による腫れ・痛みが引かず、握力も20キロ台に激減、ティー打撃すら出来ない状態らしい。当面は一軍帯同で様子を見ることになっているが・・・。今季は不動の4番として頑張ってきたが、ホームラン・打点とも全くの期待外れの結果に終わることが濃厚。古葉政権下の山崎賢一にすら成績的に及ばず、大洋球団史上最弱の4番となりそうである。一方、ここまで気合の入った投球を続けてきた中野渡の右肘痛を訴えており、出場が予定されていたワールドカップにも影響が出そうな雲行きになってきた。ここまで61試合に投げており、登板過多による疲弊が懸念されるところである。
 さて、彼ら主力二人の戦線離脱に伴い、湘南から古木外野手・山田投手が一軍登録される。古木はファン期待の大砲候補で、ようやくチャンスが与えられた格好。今年は「壁」にぶち当たり成績的にも低迷していたが、ここにきて復調気配。現在のところ、長打は余り期待できそうもないが、広角を志向する打撃が目につく。弱点も多い選手だが、顔が知られていない分打てるチャンスもあるだろう。今後のモチベーション向上のためにもここは派手な活躍を期待したい。一方、山田は今季途中で中日から移籍、暫く右肩痛で登板不可状態だったが、ようやく一軍昇格に漕ぎ着けた。長身から投げ下ろすフォークのキレは良く、見栄えする投手である。どれだけ自分の特性をアピールできるかが、一軍定着のカギになるだろう。

  
東海大・小田嶋を指名へ(21日)  横浜は今ドラフトの上位指名候補として東海大・小田嶋正邦捕手の獲得に乗り出すことが判明。同捕手は今春の大学選手権で「4番捕手」として東海大優勝の原動力となった大型捕手で、ワールドカップの代表入りも有力視されるなど今年に入って評価を上げてきた選手といえるだろう。球団幹部は「攻守のバランスが良い。即戦力」と評している。リストを利かせたパンチ力が魅力であり、捕手としてより打者として注目する向きもある。彼を横浜がリストアップした背景には、FA権を再獲得した谷繁捕手の動向がやばくなってきたこと、来ドラフトの目玉である久保投手獲得のための繋ぎとしての布石とも見ることができ、ある意味「苦肉の策」とも言えなくも無い。外れ1位候補とする報道もあるが、優先順位とすれば先にリストアップが伝えられた大竹投手のほうが高そうで、恐らく3位くらいでの獲得を画策しているのではなかろうか。

  
神田が昇格(21日)  横浜は福本内野手の一軍登録を抹消、代わってようやく故障から回復した神田投手を一軍昇格することになった。同投手は春季キャンプ中途より右肩の違和感を訴え投球回避、その後も状態が良化せず体調不良にも悩まされることもあって湘南での調整を余儀なくされてきた。しかし、ここにきてようやく復調気配となり、19日のイースタンでは最速148キロを計時、閉店間際ながら一軍昇格にこぎつけた。因みに筆者は16日のイースタン戦で彼の投球を見ているが、変化球で殆どカウントがとれず本来の出来には遠いものに思えた。腰周りも若干ダブついたような印象もあるのだが・・・。

  
来季は外国人6人体制(17日)  横浜は来季から外国枠が5人に増員されることに対応し、外国人6人体制を検討していることが判明。その内訳は投手が3人、野手が3人。バワーズ投手・ドスター内野手の残留が濃厚なため、後述のターマン投手を含め新たに4人の外国人選手を獲得することになりそうだ。しかし、野手に関してはリストアップが難航しており、西武のポールら国内に注目しているが、台湾球界に在籍する中南米選手の調査を開始したとの話もある。ボーダーレスの世の中であるし、外国人選手の獲得も悪くは無いが、中途半端な力量の選手は必要ないと思う。本当の意味での助っ人になり得る選手の獲得を最優先とし、あとは身体能力に優れた選手を育成用として獲得するなど人選にメリハリをつけるのが良いのではなかろうか。

  
巨人外国人投手を獲得へ(17日)  横浜は来季の新外国人投手としてマリナーズ傘下3Aタコマに在籍しているジェイソン・ターマン投手(25)をリストアップ、獲得を目指すことになった。同投手は身長208センチという巨漢右腕で、これほどの身長の投手は米国でも希少の存在。古河国際業務担当が渡米調査していた選手だが、首脳陣もビデオを見て気に入った模様。タイプとしては中継ぎタイプらしく、超長身から投げ下ろす140キロ台後半のストレートが武器で制球力も良い、とのこと。但し、バワーズも最速146キロという触れ込みで入団しており、常に評価はインフレ気味であることを我々ファンも覚悟しておいたほうが良さそうである(球速の+5キロの鯖読みは当たり前?)。とはいえ、年齢も25歳と若いし、208センチの長身という貴重なタレントを持っているため少しは期待してもよいのかもしれない。それにしても、去年のフランクリン獲りへの動き、サンダース獲得などマリナーズとの取引が目に付くが今後関係を深めていくのであろうか。なお、同投手の略歴は以下のとおり。
 ジェイソン・ターマン投手・・・25歳、身長208センチ、体重95キロ、右投右打。96年にドラフト11巡目でエクスポズ入団、今季よりマリナーズに移籍し3Aに定着した。今季の3A成績は29試合登板、7勝5敗1S、75回2/3を投げ奪三振85、与四球26、防御率2.26。1A通算(実働3年)で79試合に登板、20勝24敗2S。2A通算(実働1年)で3勝4敗3S、防御率4.38。メジャー昇格はなし。

  
ポール獲得を検討(14日)  オフを待たずして早くも新外国人獲りが暗礁に乗り上げている横浜だが、大砲候補として西武のコーリー・ポール外野手(33)の獲得を検討している旨、判明。同外野手は西武の第3外国人選手だが、イースタンで2年連続三冠王に輝くことが濃厚。二軍では別格的な選手で、ホームランもダントツの24本放っており長打力には定評がある。守備力に難があり、左打者でもあるのがやや不安だが、年俸がかなりリーズナブルなこともあり横浜としては魅力的な選手なのだろう。
 問題は西武が放出するかということ。横浜は金銭トレードでの獲得を画策しているとも仄聞するが、これはいささか甘いかもしれない。というのも来年に外国人枠が5人に増員される動きがあり、これが実現すれば西武はポールを一軍戦力として活用することが可能となるからだ。そうでなくとも、西武は横浜の要請にあっさり応じてやる義理はないし、適当な人的補償を吹っかけることも有り得るのだから。どうも横浜フロントは他球団のそれも自らと同じ尺度でモノを考えていると誤認しているように思えてならない。ビジネス的に甘ちゃんなのだろう。

  
福盛がブルペン入り(14日)  6月に右肘骨棘除去の手術を受けた福盛投手だが、ようやくプルペンに入れるまでに回復。秋季キャンプに参加できる見通しとなった。また、田中敏投手が8月14日に右肘の手術を受けていたことが判明、今季登板は絶望的とのこと。

  
外国人大砲獲りは暗礁に・・・(11日)  来季への躍進のための最大補強ポイントとして大砲獲得を模索している横浜だが、どうやら早くも暗礁に乗り上げている模様。というのも先月より新外国人調査を行っていた古河国際担当がこのほど帰国、野手の候補として4人をリストアップし、そのプレーぶりを録画したビデオを持ち帰った。ところがそれを森監督がチェックしたところ、その御眼鏡に適う選手は見当たらず全て却下されたらしい。これで再び候補選手の洗い直しを余儀なくされることとなり、去就が微妙であったドスターに残留の目が出てきた。なお、投手に関しても4人をリストアップしたようだが、こちらは監督が気に入った選手がいた模様である。 私的にはロッテのメイのように、来日希望の選手を秋季キャンプに参加させテストした上で獲得に当たったほうがベターとも思う。しかし、米国が史上空前のテロに見舞われたのは周知のとおり、横浜の渉外業務も今後は停滞する可能性がある。世界の危機に、野球どころの話ではないだろうし。

  
辻氏を招聘へ(11日)  横浜が来季の一軍守備走塁コーチとして現ヤクルト二軍内野守備コーチを務める辻発彦氏を招聘することが判明。同氏は森監督がかつて監督を務めていた西武で活躍した名バイプレイヤーで、森イズムを理解した人材。森監督は黒江ヘッドと並び就任当初より同氏の横浜入閣を要請してきた経緯があったが、今季になりヤクルトとの契約が切れることもあってようやく実現にこぎつける目処が立ったとのこと。また、投手コーチには現・日ハムの森繁和氏を招聘することが濃厚で、来季は森人脈の色濃い内閣が誕生しそうな雲行きである。果たしてこれは吉とでるか凶でるか・・・既存のコーチを更迭となると、思わぬ軋轢が出てくる懸念がある。能力と人間関係は必ずしも比例するものではないのだから。

  
福本が一軍昇格(11日)  おたふく風邪の症状を訴えていた万永内野手の登録を抹消し、代わって湘南から福本内野手を昇格させた。福本は現在イースタン打撃十蕨の8位につけており、打撃は比較的好調。その巧打力・走塁力そしてマスクの良さは湘南随一だけに面白い存在になるかも。但し、問題は守備・・・下手ではないが、走者との接触を避ける消極的な守りぶりで冴えがない。年も微妙なところに入ってきただけにこのチャンスを大事にして欲しい。

  
外れ1位候補に大竹(10日)  日南学園の寺原投手をドラフト1位指名することが決定している横浜のドラフト戦略だが、籤で外した場合の入札候補として浦和学院高・大竹寛投手をリストアップしている旨、判明。同投手は、今夏の県予選では準々決勝で敗退したものの、最速144キロのストレートを武器に関東屈指の好投手として名を馳せた逸材。玄人筋には寺原に匹敵するほど高く評価されており、特にそのフォームは野球評論家の佐藤道郎氏をして「直すところはどこもない」と言わしめたほどの完成度があるという。しかし、同投手に注目する球団は多く、寺原を回避してこちらに1位入札してくることが濃厚の情勢。故に、外れ1位候補としてはやや現実味に欠ける人選と言えるのではなかろうか。また、他の指名候補については「大学・社会人に逸材なし」として上位指名は高校生に流れる公算が高くなった模様。
 それにしても年頭に確認された内野手重視の補強戦略はどうなったのだろうか。一説には内川が予想以上の逸材であったことで方針が転換されたとも言われているが、いまだ二遊間をこなせる人材が少ないことは明白である。確かに内川は攻守とも切れがある素晴らしい逸材だ。しかし、彼一人を過信して既定路線を変更するのは疑問である。大体、彼が故障でもしたらどうするつもりなのか。理想を追うことも結構だが、もう少しこの球団には現実感覚というものをもってもらいたいものだ。

  
ベネズエラルートを開拓へ(10日)  横浜は将来における外国人選手の発掘先として、南米のベネズエラ共和国に着目、ルート開拓に乗り出すことが判明。これは今季、西武・カブレラや広島・ディアス、ヤクルトのぺタジーニ・ラミレズの活躍に刺激されたことによるもの。ただ、ベネズエラの選手が活躍したことは別に今年に限ったことではなく、かつての阪急・マルカーノや読売・サンチェ、横浜にもかつてホゼ・マラベやラファエル・ベタンコートという同国出身者に在籍していたことがある。野口取締役は同国人について曰く「国民性が勤勉で、日本向き」と評し、来年からパイプ作りを進める方針とのこと。しかし、このルートは既にヤクルトが野球アカデミーを設立する動きがあるなど積極的で、二番煎じの感は否めない。また、ルート確立のためにはスペイン語が話せることは勿論、現地事情に通じた渉外担当がもう一人必要になる・・・果たして通訳と渉外を古河氏に兼任させるようなこの球団が、そこまで腹を据えているのだろうか?
 ところで、数年前にこの球団は豪州・中国に野球アカデミーを設立する構想をぶち上げたこともあったが、こちらはどうなったのだろうか。風呂敷を盛大に広げるのも良いが、畳むときのことも考えるべきだろうよ。

  
ズーバーは解雇へ(8日)  非力ながら何とか3割近くのアベレージを維持してきたズーバー内野手について、球団は来季契約を結ばないことが濃厚となった。その理由はとにかくパワーに欠けること。また、足が遅く2ベースなどもあまり期待できないこと、守備も一塁しかできないことなどもネックになった模様である。球団は現在、彼に代わる大きい当たりが打てる外国人選手を模索中であるが、何を今更の感が強い。そもそもズーバーをリストアップしたこと自体がおかしいのだ。成る程、彼の塁間を抜く打撃は非凡だが、チームに求められていたものとは長打力。彼のマイナーでの成績やプレーぶりを勘案すればそれが欠けていることが分かっていたはず。どうもこの球団がどういうビジョンで補強戦略を練っているのか、よく分からないのが正直なところだ。なお、同僚のドスターの去就に関しては微妙。攻守ともさして森監督の評価は高くないようだが、チームにセカンドをこなせる人材が少ないこともあるので保険として残留させる可能性がある。要はドラフト・トレード次第ということになりそうだ(リストアップしていた東海大・平野のオリックス入りが有力となったことも彼ま去就に影響がありそう)。
 それにしても現在古河氏が調査中の新外国人候補も気になるところだが、本当に大砲タイプの人選をしているのだろうか。また、マイナーで.280台・ホームランが12本くらいで、内野ならどこでも出来るような擬似ローズタイプの人選をしてそうで私的には不安であるのだが・・・。

  
バワーズ残留へ(6日)  3勝12敗でシーズン最多敗になりそうなバワーズ投手だが、来季も残留することが濃厚となった。同投手はケニー野村の斡旋で横浜に入団、とりあえず一年間ローテーションの一角を務めたことが評価されている模様。3000万円というリーズナブルな年俸、彼以上に働くことが出来そうな外国人投手を見出すことが難しい現状も考慮されたのであろう。私的には現実的な選択で悪くないと思うが、出来れば秋季キャンプにも参加させ新球「チョップスティック」に磨きをかけて欲しいところである。来季は日本野球に完全に適応し「ワ〜〜オ、ビックリ」(分かる人にしか分からんだろうが・・・古のギャグ)的な活躍をしてくれないかなあ。
 また、他の外国人の去就も注目されるところであるが、既にホージマーは退団、サンダースも解雇が編成担当より示唆されている。小粒ながらそこそこやっているズーバー・ドスターも去就は微妙。新たな外国人選手も渉外担当を渡米させ「右の大砲外野手」をリストアップ中であるが、前述のサンダースもそのつもりで獲っただけに「当たり」を引くのは難しいかもしれない。西武のイースタン三冠王ポールを金銭トレードでの獲得を画策中との噂もあり、今後が注目されるところである。

  
井上が懲罰降格(3日)  横浜の貴重な左の代打である井上外野手が2日の試合でバントミスをしたのを咎として登録抹消された。森監督曰く「基本がなっとらん」ということだが、たかが一度のミスで懲罰権を行使するのはいかがなものか、甚だ疑問である。大体、毎度のようにポカをやらかしている金城が何のお咎めを受けないのにくらべれば、あまりに不公平な裁定ではないのか。彼をスケープゴーツとすることでチーム全体に対する訓戒の意味もあるのだろうが・・・正直虫唾が走るほど不愉快。なお、代替として湘南で打撃好調だった田中一が昇格する。
 それにしても昨今の横浜の体たらく、寺原・清原獲得に走る投機的補強戦略、谷繁FA問題、そして一向に私的には成長しているように見えない湘南の現況・・・何をとっても気に入らないことばかりである。そして今オフに起こる出来事は横浜ファンにとって過酷な「踏絵」になるではなかろうか。去年あたりから老舗の横浜系サイトがポツポツと閉鎖していくが、年々閉塞していくこの球団の行く末を悲観してのことも一因であるのだろう。筆者的にもこの球団に付き合うのに最近骨がおれてきた。そして拙サイトもそろそろ進退を考える時期が来たのかもしれない。とりあえず今オフ球団が辿るであろう道程を見届けようとは思ってるが・・。

  
投手コーチを増員へ(3日)  来季正念場を迎える森体制であるが、ブルペン担当の投手コーチを新たに招聘する動きがあることが判明。第一候補として西武での森人脈に連なる現・日本ハム投手コーチの森繁和氏に白羽の矢を立てている模様。同氏は今季日ハムの投手陣崩壊を引責する形で退団が見込まれているとのこと。なお、現・一軍投手コーチの遠藤氏、湘南投手コーチの堀井氏らの配置転換も検討されているらしい。

8月のニュース

  
小池が一軍再昇格(26日)  不甲斐ない試合を続ける横浜だが、この日前日のイースタン戦でサヨナラヒットを放った小池外野手を一軍登録し、代わって多村外野手の登録を抹消した。多村は前日の試合でスタメン出場しヒットも記録しているが何故かファーム行き。故障が再発したのだろうか。詳細は不明だが、もしそうならば不完全な状態の選手を敢えて起用した上層部の良識を疑うところである。

  
ホージマーを解雇(25日)  横浜はホージマー投手に対して来季契約を結ばないことを通告、27日にもウェーバー公示することになった。一軍で6試合に先発し全て失敗、防御率9.00では見切りをつけられても仕方がない。ただ、彼はここ数年リリーフとして起用されてきており、何故に先発に固執して使われたのか真意を知りたいところである(契約でそうなっていたのだろうか)。二軍の試合で彼の姿を見ているが、周囲に気配りが出来るナイスガイであったのが印象的である。

  
関屋が実戦復帰(24日)  昨年春に椎間板ヘルニアを患って以来実戦から遠ざかっていた関屋投手が、ようやくイースタン読売戦で実戦復帰。1回を無失点で抑え、ストレートの球速も最速144キロを計時したという。今後は状態を見ながら、実戦に慣れさせていく模様。先日復帰した稲嶺も含めて今後が注目される。それにしても故障上がりの選手に期待せざるを得ないほど、最近の横浜・湘南には良い話題がない。情けない限りである。

  
杉本・ズーバーが一軍へ(22日)  横浜は杉本投手・ズーバー内野手を一軍登録し、代わって東投手・田中一外野手を湘南に降格した。

  
石井義・多村が一軍復帰(17日)  快進撃から一転、近年稀に見る貧打に喘ぐ横浜が窮余の一策。石井義内野手・多村外野手を一軍復帰させ、代わりに鶴岡捕手・サンダース外野手に湘南行きを命じた。石井・多村とも期待の若手だが、石井は湘南であまり調子は上がっておらず、多村も足の故障が完治していない現況。カンフル剤としての効果にはやや疑問符がつく。とはいえ、次期大砲候補の古木・七野の最近の覇気の無さは目を覆うばかりであり、内川も疲れで精彩に欠ける。とりあえず彼らを昇格させるよりはベターな選択ではあるのは認めざるを得ない。一方、サンダースはまたも結果を残すことが出来ず湘南落ち。二軍では本領を出しつつあったが、如何せん一軍では力みすぎ。これでは降格もやむを得ない。16日の試合が彼を日本で見られる最後の機会となるかもしれないが・・・。
 なお、16日に一軍登録を抹消された米投手は股関節痛、細見投手は水虫悪化による痛みで降格されたことが判明。水虫も悪化すると結構厄介らしいので今後が心配されるところ。

  
東が一軍昇格(16日)  ヤクルトとの決戦で鎧袖一触で蹴散らされつつある横浜だが、昨ドラフトの4位東投手をホージマー投手とともに一軍登録した。高卒新人投手の一軍登録はかなり異例であるが、私的には時期尚早の感が強い。確かに生きのいいの球は投げるし、体も春先に比べると逞しくなってきた。だからこそ大事に育てるべきだし、来期への戦力秘匿という意味でもあまり得策ではない。とはいえ、サイドから切れの良い直球とスライダーは一見の価値があるので要注目である。
 代わりに降格されたのが米投手と細見投手。細見は14日に一軍登録されたばかりだが、故障でもしたのだろうか。故障じゃなければ、何のために一軍登録したのか不可解。どうも一・二軍首脳の意思の疎通が出来ていないよう見えるのだが。

  
稲嶺がデビュー(11日)  横浜が8点差をひっくり返し奇跡の勝利に沸いた夜、筆者は横須賀で今後の横浜に希望の星を見た。遂に昨秋のドラフト7位稲嶺投手がイースタンでプロ初登板を果たしたのだ。詳細は「若鯨見聞録」を参照のこと。私的にはこの投手、今後のドラフトや補強戦略を一変させるほどの投手になるかもしれないと思っている。まあ、言いすぎかもしれんが・・・。

  
寺原を1位指名へ(9日)  横浜が今秋のドラフト会議で日南学園の寺原隼人投手を1位指名する方針を固めたことが判明。野口取締役は「まだ決まっていない」としながらも「高校生ナンバーワン」と高く評価、別の球団首脳も「今年は寺原しかいない」として球団内で方針を一本化した模様。同投手は今更説明が必要がない155キロ右腕で、今夏の甲子園にも出場中である。同投手にはメジャーを含むかなりの球団も徹底マーク中で競合することは間違いないが、同投手自身は特定球団を熱望しているとも伝えられる。横浜としても籤や入団拒否があり得るリスクを承知して敢えて腹を決めたものと思われ、それだけ今季のドラフト候補で彼以外に人材がいないことへの裏返しでもあるといえよう。現場は「高校生ばかりではなく即戦力も獲って欲しい」という要望をしているようで、3位以降は大学・社会人をリストアップする可能性もある。

  
斎藤、右肩不安(9日)  今季抑えとして活躍中の斎藤投手であるが、右肩に違和感を訴え投球練習を現在自重していることが判明。これはチームのAクラス確保に暗雲が漂うアクシデントといえよう。8日の試合で木塚を敢えて最終回も投げさせたのは、こういう事実があったからである。違和感の原因は疲労からくるもののようで一過性のものと見込まれているが、当面は一軍帯同しながら回復を待つことになるという。私的にはこれは中途半端な措置であると思われ、例え軽症でも登録抹消し最短抹消期間の10日で回復に努めさせたほうが吉ではないだろうか。
 斎藤の投球自粛を踏まえたのか、横浜は小桧山の登録を抹消し10日にも河原投手を再昇格させる。また、股関節痛で戦線離脱中の竹下投手も回復したようで、近日中に一軍合流する模様。

  
清原獲得に動く?(7日)  現在快進撃中の横浜だが、今オフのFA戦線の目玉と目される読売・清原の獲得に乗り出すとの記事が某紙のトップ一面で掲載された。この話は以前から噂されていたことで別に目新しいことではない。しかし、室伏が世界陸上で銀メダルをとったという大ニュースがあったにもかかわらず、敢えてこの時期にこの話をトップにもってきた某紙の真意について考慮するとなかなか興味深いところである。
 純粋に戦力補強という面を考えれば、選手として減価償却期間に難があるとはいえ「4番一塁」をこなせる清原は正に希求された人材であろう。当初は森監督が掲げる「改革」に懐疑的だったフロントも、小川・種田といったトレード組が今夏の快進撃における原動力となったことで認識を改め、7月中旬に行われた役員会でも清原獲得の方針を確認したという。そもそも昨オフ、横浜が大物外国人の獲得に動かなかったのは清原に対する無言のラブコールであったという説もあり、彼を迎える環境は整いつつあるといえよう。そして当の清原もオールスター期間中にやたら横浜の選手とつるんでいたらしく、森監督との繋がりも相まって横浜に対する印象は悪くは無いものと推定されるところ。私的には獲得のチャンスがあるならば、覇権主義者・マキャベリストの謗りを受けてでも球団は獲得に動くべきと考えている。小よく大を制すためにはあらゆるものを利用し、あらゆる面で策を弄する努力が必要なはずだ。若手の台頭が遅れる懸念もあるが、より高度な競争が展開されるかもしれない期待もあるはず。
 しかし、現実問題として考えた場合、清原が本当に読売を出る気があるのか分からないし、仮に出る決断をしたとしても資金面で他球団と張り合うことは難しい。ましてや横浜は、経営合理化を掲げる本社のマルハから切り離されつつある現状もあり20億とも言われる獲得資金を本当に捻出できるのか怪しいところである。また、金と同じくらい重要なのは交渉能力。ここ数年、吉井・江藤・新庄と横浜優勢と一時的に報道されながら結局全て失敗したのは資金力だけのせいではあるまい。この球団は「一期一会」の姿勢で交渉に当たるのが常のようたが、いつまでもこれに固執するのは無理があるのではなかろうか。フレシキブルな交渉が望まれるところだ。
 言っても詮無きことをつらつらと書いてきたが、清原に限らずFA戦線に参戦するにあたって一番懸念されるのが「時間」である。FA制度は選手が意思を決定するのに概ね12月くらいまでかかることが多く、誠意を交渉の建前とする球団はこれに補強戦略を拘束されてしまう。獲得失敗後に方向転換しようとしてもその頃には事実上ストーブリーグが終わってしまっていて、満足な補強はできないのが現実。故に二正面作戦をとる余裕がない横浜としては「時間」の浪費は防ぐことが重要なはずで、そういう意味ではFA戦線に参戦することは相当リスキーな賭けになるのではないだろうか。とりあえず今後の成り行きに注目したい。

  
新外国人も調査へ(7日)  清原獲得と並行して、横浜は新外国人のリストアップも開始。古河国際業務担当を週明けにも渡米させるという。補強ポイントは黒江ヘッド曰く「右の大砲と左投手」とのことだが、これは去年から分かっていたはず・・・。清原獲得を本気で考えているとすれば、ポジションがファーストの選手は除外されるだろう。果たしてメジャーでも人材難が噂される外野やサードに大砲候補を見出せるのだろうか。また、良い左投手はメジャーでも垂涎の的のはず。首尾よく獲れるとは思えないのだが。来期は外国人の登録枠が5人となる動きもあり、外国人選手がチームにおける影響力が増すことが予想されるため、より一層のしっかりとした目利きが必要になりそうだ。なお、二軍で現在調整中のホージマーについては戦力外の示唆を受けているらしく、評価されているのは「人柄の良さ」だけだという。

  
森中が一軍復帰(3日)  オールスターを挟み9連勝と鯨波を上げている横浜だが、6月下旬より右膝負傷で戦線離脱していた森中投手を一軍に復帰させ、1日の試合で滅多打ちを食った細見投手の登録を抹消した。この快進撃は木塚を筆頭に米・中野渡ら中継ぎ陣の奮投によるところが大きいが、その疲弊も懸念されるところである。そういう意味で森中の復帰は彼らの負担の軽減になることに期待したい。因みに森中は故障回復後イースタンで2試合に登板するも、両試合とも自責点を記録するなどいまだ完調ではない。
 ところで湘南に目を向けると、七野の爆発ぶりが際立っている模様。ここ3試合で4ホーマー、通算ホームランを9本とし二桁に王手をかけている。現在一軍のファーストは固定されていないこともあるし、もう一度チャンスをやっても良いかもしれない。

7月のニュース

  
七野が湘南降格(29日)  横浜は前半戦に登板機会がないため登録抹消していた野村投手を一軍に再登録し、代わって七野内野手を湘南に落とした。七野にとって僅か一打席の一軍出場に終わったが、もともと戦力として期待されての昇格ではなく、一軍の雰囲気を味あわせるための措置であったため、この降格も仕方がないところであろう。
 さて、夏場に入り積極的な若手登用が望まれるところ。となれば、古木あたりの抜擢もそろそろ考えるべきかもしれない。6月から全くのスランプ状態に陥っていたが、イースタンの後半戦スタートとなった28日の試合で11号アーチを含む5打数5安打と爆発した。私的には半月以上状態を見ていないので何とも言えない。しかし、信賞必罰の観点からすれば、モチベーションの向上の為にも是非とも一軍に上げるべきであるのではないか。なお、同じ日の試合で右膝負傷のため戦線離脱していた森中投手が実戦復帰した模様。

  
サンダース翻意(23日)  待遇不満などにより退団を球団に申し入れていたサンダース外野手であるが、野口取締役編成担当・笹川チーム運営部長らと話し合いを行った結果、退団要求を撤回、当面はチームに残留することになった。球団としては要は「契約は尊べ」ということであろう。サンダースにしてもメジャー復帰願望も結構なことだが、日本で何かしらを掴んで帰るという決意をもって欲しいものである。サンダースは何かとかつて大洋に在籍し「ボールが怖い」と言って母国にバックくれたレスカーノ選手と比較されることが多いが、現状では読売戦で連弾を放ったことがあるレスカーノのほうがまだ活躍度は上といえるだろう。

  
サンダース、早くも退団申し入れ(20日)  5月下旬に来日したばかりの新外国人・サンダース外野手が僅か2ヶ月弱で球団に退団を申し入れていることが判明した。これは一軍での出場機会に恵まれないことに業を煮やしたことが原因のようだ。しかし、一軍でも1割に満たぬアベレージ、ファームでも大して技術的欠陥が解消されていない状況では、この境遇も仕方がないところだと思うのだが。そんなに上でやりたいならば、まずは湘南で確固たる成績をあげることが先決だろうに・・・私的にはかなり興さめである。球団としては慰留する方針だが、去年のメローニと同じように電撃契約解除の可能性もあるらしい。それにしてももし退団ということになれば、名前どおり「稲妻」のように一瞬の横浜在籍ということになってしまうなあ。

  
七野が初の一軍昇格(17日)  横浜は16日に野村投手・宮内内野手の一軍登録を抹消、代わって翌17日に鶴岡捕手・七野内野手を一軍に昇格させた。両選手とも打撃好調が買われたものと思われるが中でも注目なのが七野。6月は内臓疾患で入院するなど体調が思わしくなかったが、7月に入るや短期間で3ホームランをかっ飛ばすなど持ち前の長打力をアピールしていた。森監督はこの昇格について「頑張れば上にいけるということを示したかった」としており、七野本人は「思い切りの良さとスイングの速さを見てもらいたい」とやる気を見せている。私的にはおおいに期待しているが、この選手は少しナーバスなところがあるのが心配。空振りを恐れずに、本当に思い切ってやって欲しいものである。

  
百合丘・猪子を徹底マーク(16日)  横浜が今秋のドラフト指名候補として百合丘高・猪子投手を徹底マークしていることが判明した。同投手は私学が圧倒的優勢な神奈川県にあって、県立高・百合丘を春季関東大会まで導いた豪腕。この日は神奈川夏季予選で初の登板となったが、最速143キロをマーク。夏においては鴨志田と並び関東最速である。同投手に関してはダイエーや近鉄なども熱視線を送るが、中でも入れ込んでいるのが地元の横浜。この日は4人ものスカウトを送り込んでいたほど。中塚スカウト曰く「馬力があって力強い。あの体格も魅力」と絶賛の模様である。

   
竹下が戦線離脱(12日)  横浜は竹下投手と田中敏投手の一軍登録を抹消、代わって野村投手と米投手が一軍へ再昇格した。11日の試合で滅多打ちを食った田中の降格は仕方がないが、股関節の違和感を訴えて戦線離脱した竹下については心配である。彼は表層化した成績こそ残していないものの、冴えないチームにあって私的には敢闘賞をやりたいほどの投球を見せてくれた。トレーナーの見立てでは軽症のようだが、股関節の故障は下手するとかなり長引くだけに大事に至らぬことを祈りたいもの。
 代わって昇格した野村であるが、湘南では先発として安定した投球をしていた(余談だが、筆者が観戦した湘南戦で3試合続けて彼を見ることになった)。かつての二桁級の活躍は最早望むべくもないが、今の調子ならばそこそこはやれるはずだ。中継ぎに降格された細見に代わり、先発を務めることになりそう。

  
多村がまた負傷(11日)  最近ようやく当たりが出始めていた多村外野手であるが、10日の試合中にファールフライを追った際にフェンスに激突、立ち上がることが出来なかったため担架で運ばれ退場してしまった。病院で診断を受けた結果、左足首捻挫で全治一週間。翌日、一軍登録を抹消され、オールスター明けの一軍復帰を目指すことになった。積極的プレーでの負傷であるので仕方がないが、つくづく運のない選手である。なお、彼の代替として田中一が一軍に再々昇格した。