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「参宮線廃止、駐車場に」 赤福会長、式年遷宮控え提案

2007年05月26日07時24分

 JR参宮線を廃止して1000台規模の駐車場を整備——。13年の伊勢神宮(三重県伊勢市)式年遷宮を前に、和菓子製造販売会社「赤福」会長の浜田益嗣(ますたね)・伊勢商工会議所会頭(70)が、予想される交通渋滞の緩和策として、こんな提案をしている。実現可能性は低いとみられるが、地元市議がJR東海の松本正之社長に「存続」を訴えるなど波紋が広がっている。

 伊勢神宮では正月などに観光客が押し寄せ、伊勢自動車道伊勢西インター周辺が渋滞する。前回の式年遷宮があった93年には通常より100万人以上多い約550万人の観光客が内宮を訪れた。

 そのため、浜田氏は森下隆生・伊勢市長や地元選出国会議員らとの2月の会合、同商議所の常議員懇談会に提出した文書などで、参宮線(多気—鳥羽、約29キロ)を廃止し、同線伊勢市駅で列車の検査や清掃などをしている車両施設の用地に1000台分の駐車場整備を提案。観光客受け入れには「参宮線が大きな阻害要因」と指摘している。

 伊勢市駅には近鉄線も乗り入れるが、JRは名古屋からの直通快速列車が1日10本程度で、駅の利用者は年間約30万人。浜田氏は朝日新聞の取材に「どんな提案にも異論はつきもの。選挙での集票に関係ない私だからこそ思い切ったことが言える」としている。

 ただ、森下市長は「1年間交通量調査をする。結果を待ってほしい」と困惑気味。17日には講演会で訪れた地元出身の松本社長に市議が存続を訴えたが、松本社長は「廃止の要望は聞いていない」と述べた。

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