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年金はどう確認するか 名前の読み方誤登録に注意

2007年06月02日01時33分

 自分の年金記録を疑ってみた方がいい人はどういう人で、どうすれば確認できるのか。まず基礎年金番号を確認する必要がある。年金手帳に10ケタの番号が記載されている。企業や団体に勤めている人は、勤め先の総務部などが手帳を管理していることが多い。

 番号を社会保険庁の出先機関である各地の社会保険事務所や、電話相談「ねんきんダイヤル」に伝えれば、加入記録を教えてくれる。インターネットでも確認できるが、パスワードの発行に数週間かかる。

 転職、結婚、引っ越しなどで複数の年金制度に出入りした人は、注意が必要だ。複数の年金番号が、基礎年金番号に統合されていないと、社保事務所で基礎年金番号を伝えても、すべての加入履歴は表示されない。

 その場合は氏名、性別、生年月日、住所、過去の勤務先などを伝えて、昔の記録を探してもらう。事前に「自分の略歴」をできるだけ正確に書き出しておいた方がわかりやすい。夫婦の場合は、配偶者の年金に入っていた場合があるので、2人分の略歴を作っておく。

 社保庁のコンピューターに入っている記録は、名前のミスが少なくない。「佳子」を実際は「けいこ」と読むのに、「ヨシコ」と登録されていることがある。思いつく限りの読み方を伝え、ねばり強く交渉する必要がある。

 専門家である社会保険労務士に依頼する方法もある。相談は1万円程度から受け付ける。

 社会保険労務士の森萩忠義さんは「過去の記憶は意外と早く薄れるものだ。できるだけ若いうちに確認し、その後も数年に1度は再度確認した方がいい」と助言する。

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