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知人からの手紙
[錦秋の奥秩父] (2006.11.26.撮影)
奥秩父・荒川河畔の紅葉 木立越しの渓谷の紅葉 奥秩父・旧大滝村の龍門の滝 奥秩父・神庭から錦秋の渓谷
40年ほど前に取材で一度会った後は、年賀状の交換だけが続いてきたHさんから今朝、突然電話がありました。Hさんにとって、知り合いのマスコミ関係者と言えば、私しか思い浮かばなかったからですが、彼女の訴えてきた内容は被介護年代者が直面する深刻な問題を含んでいると思います。

1千万円近い入居費を払って有料老人ホームで暮らすようになったHさんは、月々20数万円の自己負担分の食事代などの支払いもしているそうです。Hさん自身が入居に当たって承諾した契約条件であり、Hさんは支払い金額にクレームを付けているわけではありません。

Hさんが「何か、ことが起きると大変です。」と訴えてきたのは、“良心の経営者”としていま脚光を浴びている企業集団ワタミ(和民)グループの統率者、渡辺美樹氏の経営する福祉施設の介護の運営実態です。

Hさんが“藁にも縋る思い”で電話してきた私は、いまは取材して伝える媒体を持たない引退ジャーナリスト。取り合えずできることは、Hさんから送られてきた手紙を本人の承諾を得て、自分のささやかなホームページに搭載することだと思いつき、急遽このページを開かせてもらいました。

居酒屋チェーン「つぼ八」のフランチャイジーだった18店舗を買収、スタートした居酒屋改め居食屋チェーン「和民」経営の企業集団ワタミグループとして急成長。さらに介護事業、農業経営、学校経営にも事業分野を拡大している渡辺美樹代表は、マスコミの寵児に止まらず、安倍内閣の教育再生会議のメンバーとして、日本の進路の方向づけに係わろうとしています。


ワタミ取締役社長・CEO、学校法人郁文館夢学園理事長、政府教育再生会議委員、神奈川県教育委員会教育委員 
渡辺 美樹 様

拝啓 突然ですが、上記の理由であなたへの公開書簡を書かせていただきます。この文書がお目に触れることがありましたら、ぜひ率直なお返事をお聞かせ下さい。

「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになりたい。」をワタミグループのスローガンに掲げて雄飛しようとしている代表者、渡辺美樹さん。あなたの経営する有料老人ホームの入居者である82歳のHさんの訴えに耳を傾けてもらいたいとの願いから、ここにHさんの手紙を添付いたします。

「ありがとう」と地球上で一番言われたいと願っておられる渡辺さん、あなたの事業展開する介護施設の利用者が「何か、ことが起きるのではないか」と訴えている心配が杞憂だということをぜひ証明していただきたい。元ジャーナリストの老兵の願いです。(2006年11月20日 記)

[Hさんからの手紙]

りんどう様

何か、ことが起きるとさあ大変!いったいどなたにご相談をしたら良いのかとうろたえてしまいます。ようやく何かとお話が出来るようになったケアさん達が、深刻な顔をして「ごめんね!」と次々に辞めて行かれると言うことは、私達入居者にとって大事件ですから…
 
 ホーム長、副長、ケースワーカー、主任、副主任、他5人が辞めました。あとから入られた方は、他のホームから栄転の形で来られたり(ホーム長)、職員の中の、社長に忠実そうな人が選ばれて部署に就いたようです。新入りのケアさんの中には、塾の先生のアルバイトをしていたけれど、資格がないので・・・という方や、「ワタミ」の居酒屋で働いていた人がこちらへ回されたと言うケースもあります。介護の仕事を全くやったことの無い人が、二日間講習を受けただけと言う人もいます。
 
2通の書いたものを同封しますので、お暇な時にお目を通して頂けますか?この文書は、入居者の代表、7人の意見として、ホーム長に渡したものです。>  H (2006年11月19日)

[添付文書]
★その1

[現在のレストヴィラ高座渋谷に感ずること]
「ご入居様の幸せだけを…」と言う謳い文句は、職員に対して非常に失礼な言い方だと思います。
こんな仕事を選ばれるような方は、心の温かな、社会に対して何らかの幸せを齎そうとする理想をもって、謂わば、神意の履行を志して来られたものと、私は信じています。どんなに立派な志を持って仕事に就かれたとしても、霞を食べて生きているわけではありません。

職員に対して、仕事や経験に対する当たり前の待遇(報酬)を与えずに、入居者様の喜ばれる顔をみることが職員の幸せと思へなどと言うことは、経営者の独りよがりの怠慢としか思えません。
何時も頂く請求書、領収書には、売上げ金という言葉が使用されていますね。と、言うことは、あくまでも、私達は商売の為の材料に過ぎないような感じがします。それならば、尚更のこと職員に対しても正当な報酬を与えなければ、より働き甲斐のある、収入の良い施設へと移って行かれることは当たり前だと思います。

このところ、一斉に辞職して行かれた、私達にとってかけがいの無いケアさん達はどんな思いで辞めて行かれたのでしょうか?漸く、ケアさんとも心の触れ合いが出来始め、残り少ない人生を託せることと、安心し始めましたのに、この不安な状態の中に取り残された私達は、如何したらよいのでしょうか?

年を取ると、新しいことにはなかなか馴染み難く、明日をも知れぬ身ともなると、本当に心細い限りです。不安な毎日です。三顧の礼をもってしてでも、1年前の状態に戻して頂きたい心境です。

これが入居者さまの幸せだけを願っていて下さる方のやり方なのでしょうか?私達は現在、決して幸せではありません。(2006年11月13日)
         
★その2


[食事について]
このホームに入所した当時は何も彼もが何となく物珍しく、食事も、体の為を考えての献立だからと言われる侭に、努力して食べていたように思います。
然し、振り返って見て、今までに、特に美味しいと思って食べたことは滅多にありませんでした。具体的に言うと、素材が殆ど、今まで自分が調理して来たものとは違うこと。新鮮な野菜、新鮮な魚(旬の魚)、まともな形をした肉は、殆ど現れなかったような気がします。

調理の仕方も、素材を活かし、だしを効かせ、まともで、単純な味付けをして、美味しく食べさせる工夫が殆ど考えられていないように思います。ご飯の炊き方も、自宅では殆ど考えられない程の不出来なことが多いです。決して贅沢なものをと言う訳ではなく、当たり前のものを食べさせて欲しいと思います。
 
具体的に言うと、11月8日昼食の酢豚、殆どが玉葱、色の変色したピーマン、それに、何の肉かも解らない肉団子が2,5個入っていました。キャベツのゆかり和えは、見ただけで水っぽい細切れのキャベツにゆかりがまぶしてあって全く手を付ける気になりませんでした。その晩のカジキの生姜焼き、鶏レバーのしぐれ煮、どちらもぱさぱさで、食べられませんでした。

11月9日の朝の、ほうれん草ソテーは、冷凍戻しとおぼしきものを、山ほど。全く野菜が無かったり、味もそっけないこんな物が日頃の何倍も出されては、食欲は無くなるばかりです。その晩の、ササミの梅しそ揚げは、ぱさぱさ、きのこの白和えは、お豆腐にもう少しお砂糖を加えたら美味しく食べられますよと、調理師に教えて下さい。有機カブの酢の物だけは、味も分量も適当で美味しく頂きました。

味噌汁は大好きなのですが、此処のは、入所当日から余りの不味さに全く頂いておりません。全然実の無い、ただ味噌をお湯で溶いただけの不思議な味噌汁もあります。

麺類は、どれもこれもひどいものですが、10月1日のラーメンだけは、初めて美味しくいただきました。其の後は相変わらずのものですので、あの日のあれは何だったのか? と、未だに疑問です。
 
細かく切って茹でた野菜には、何も味が付けられていなかったり、はんぺんと切り昆布の煮付けなどは、塩辛くて舌が曲がりそうだったり…

具体的に幾らでも例は上げられますが、毎日のことで、切りがありません。献立表を見ただけでは、全く内容がわかりませんから、大変申し分の無い結構な取り合わせで、皆様さぞ満足して召し上がっていることと思われています。

それで、度々申し上げておりますように、せめてホーム長、副長、主任、副主任、位までは、毎日交替で、入居者と共に同じ食卓で、同じ食事を召し上がって頂きたいと思います。これは、どこの施設でも実施している筈です。それこそまたとないコミュニケイションの場となって、お互いに意見を交換することもできて、仲良くなれるのではないかと思います。

本当に、実の父とも母とも思って下さるのるのならば、親がどんなものを食べさせられ、何を考えているかを、こんな機会に、繰り返し話し合うことこそ大切なのではないでしょうか?

入居者との食事の件に就きましては、8月23日に、M部長様が、「そんなことは、簡単なことだから、明日にでも早速実行しましょう」と、約束してして下さいましたので、楽しみにしていたのですが…

本社の方々は、口から出任せばかりです。S副社長は何と言われましたか?
「寿司職人を連れて来て、皆さんの目の前で握って、召し上がって頂きたいと思います…」
 
兎に角、もう少し他のホーム、施設の食事を見学して来て下さい。特養でも「ワタミ」以上の食事を出している所が多々あります。
 
「食のワタミ」「ワタミの食事」で入居者を勧誘するのは止めて下さい。
最近、ワタミの元調理師さんが、近くの特養へ入社されて、「ワタミの入居者の方は、三度三度、真空パックの食事を温めて食べさせられている。私も調理師である以上自分の腕で自慢の包丁で、生のトマトや野菜を調理して、皆さんに味わってほしいと思う。」と、言われたそうです。
                                           (2006年11月13日)

りんどう様

早速取り上げて頂きまして、本当に有難うございました。心から感謝申し上げます。「ワタミ」の実情を少しでも社会に訴え、今の日本には、如何に偽りが横行しているかを知って貰いたいと思います。内容の伴わない誇大宣伝をして、次々と新しいホームを増やしたり、教育問題にまで、手を出しての売名行為は、やがて破綻を来たし、路頭に迷うのは私達ですので、真剣にならざるを得ません。

学校を作るのなら、何故、介護の学校を作って、名実共に充実した「介護のワタミ」を作ろうとしないのですか? と、言いたいのです。

有難うございました。厚く厚く御礼申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。 H
                                           (2006年11月20日)

りんどう様

ご報告があります。
今年の3月に、「ワタミ」の本社から、レストヴィラ入居相談室のS.U子様と言われる方が、此処のホームを視察に来られたことがあります。其の時は、未だ、此処は、何となく良い雰囲気でしたので、なごやかにお話し合いができました。そして、写して下さった写真をメールで送って下さった時の、メールアドレスが、残してありましたのを思い出しましたので、お電話をしてから、現在の状態をお知らせすることにしました。昨日のことです。

早速連絡がついて明日(11月29日)来られるようですので、此処の昼食にご招待することにしました。此処では、家族や友達を、食事に招待することを奨励していますので…。
明日の結果は、また、連絡させて頂きます。 H
                                           (2006年11月28日)


りんどう様

私からS.U子さんへお送りしたメールです。  H
                                           (2006年11月28日)

S.U子様

朝夕めっきりお寒くなりましたが、お元気でいらしゃいますか?
私はお蔭様で何とか無事に消光させて頂いております

レストヴィラでの生活も、もう直ぐ一年を迎えようとしております。色々なことがありました。食いしん坊の私は、「ワタミの食事」の宣伝文句に、大きな魅力を感じて入居しました。ところが現実は、余りにもみすぼらしいものなので、本当にがっかりしました。新鮮な緑色をした野菜は一度も見たことがありません。

今年の、8月27日、読売新聞で、発表されました「ワタミ」の広告欄に、
 
「ワタナベミキは約束する」との見出しで、

私は、どんなに忙しくても、毎週かならずどこかのホームへ足を運びます。そして、ご入居者様のお世話をしたり一緒にお食事をしたりしながら、さまざまなご意見や要望に耳をかたむけます。  等々

拝見しましたが、レストヴィラ高座渋谷では、私達は、未だ一度も、社長様にはお会いしたことがありません。一度だけ、何処かの取材の方とご一緒に、三階の菜園で宣伝用の写真を撮りに来られてそのままお帰りになったと言うことは、人伝に伺ったことがある位です。

それで、最近感じたことを、入居者7人で纏めまして、11月13日に、ホーム長様に差し上げましたので、既に、お目を通して頂いていることと思いますが、S.U子様にもお暇な折、お目を通して頂けましたらと思いまして、添付してお送り致します。

お風邪を召されませんよう、御身御自愛下さいませ。  H
                                            (2006年11月27日)

りんどう様

今日、「ワタミ」の本社から、S.U子さんが来られ、お昼の食事を3人で(何時も一緒の方と)摂りながら、色々お話し合いを致しました。食後も席を変えて3時まで、かなり思い切ったお話も出来ました。
 
Sさんは、渡辺社長とは、十年来ご一緒に仕事をなさって来られたそうです。社長を尊敬しておられるそうですが、私達の言うことも、決して否定はされませんでした。そして、急には出来なくても徐々に改善して行くように努めますと言われました。
 
私達も、「ワタミ」に入居した以上、今の状態を改善して、安心した老後を送らせて貰いたいからだと言うことを、繰り返し言いました。そして、りんどうさんのホームページを、是非渡辺社長に見て頂くようにお願いしましたら、はっきり頷いておられました。
あとは、どんな結果が出るか、暫く待つことにします。

8月に書きました「介護について」をSさんにお渡ししましたので、ここに添付させて頂きます。 H                                           (2006年11月29日)

[添付文書]

[介護について]
介護について

今までは、ある程度客観的に見て来たものが、実際に、老人ホームなるものに入ってみて、泌み泌み感じたことは、人間が長く生きるということは、本人にとっても、周囲の者にとっても、非常に不幸で残酷なことであるということだ。其れかといって、いっそ、老人ホームを作るよりも、電気椅子の設備でも整えた方が良いのでは? と、言う訳にもゆかず…

行き届いた介護と、美味しい食事が売り物のホームだったので、それならば、
些やかな希望を持って、穏やかな終焉を迎えることが出来るかも知れないと、楽しみにして入居したのだけれど、誇大宣伝と、実際とは大違いだったのでがっかりした。

職員は、みんな礼儀正しく、全般的に感じの良い人が揃っていると思う。
然し、実際に信頼してものごとを相談できる人、仕事を頼める人は、極めて少なく、今現在、ある程度、自分でできるうちは良いが、いざ、身動きができなくなって、介護を要する段階になった時のことを考えると、甚だ心もとない。

まず、介護用の設備、一番基本的なことと言えば、体を清潔に保つ為の、蒸しタオルの設備が無いこと。足の怪我で二ヶ月間入浴が出来なかったが、その間まともに清拭をして貰ったことは一度も無かった。初めてお願いした時、男性の職員が、バケツにお湯を汲んで来て、生温いお湯で絞りながら、背中を拭いてくれた。その後は、頼んだ時だけ、時たま上半身を拭いて貰う位だった。

足の痛みが薄らいで、自分で何とか車椅子に乗り移ることが出来るようになった時点で、入浴日に、頭と片足を洗って貰えるようになり、ある程度さっぱりしたが…。そこで、人を頼むより、出きれば自分で何とかしたいと思い、湯沸しポットでお湯を沸かし、熱湯で絞って蒸しタオルを作った。それをゴミ用のポリ袋に入れて、バスタオルで包んでベッドまで運んだ。乾いたタオルと濡れタオルを置くビニールの風呂敷を準備して、漸く車椅子からベッドに乗り移る。それから、弱い左手で
(右手は全く動かないから)、出来る限り体を拭く。その作業をする為には、毎朝、5時10分前位に起きないと間に合わない。

そこで、現在此処に入居している寝たきりの、身動きの出来ない人は、いったいどんな待遇を受けているのだろうか? 真夏の暑い最中、ベッドで汗びっしょりの状態の時、訴えることもできず、我慢しているのではないか? こんな時、熱い蒸しタオルで体を拭いて貰うことが出来るのだろうか? 

中には、心優しいケアさんがやって下さる事もあるかも知れない。しかし、60人近くの、体の不自由なお年より全員が、全て恩恵に浴することができるとは思えない。ケアさんの人数も限られている。ケアさんの労力のことも考えたら、せめて、蒸しタオルの設備位あるのは当たり前だと思う。今は、蒸しタオルの業者が入るのは当たり前のことだから…。

ホーム側と、家族、入居者との懇談会の時、そのことを提案したが、まともな返事は無かった。せめて、考慮する位は言って欲しかった。

私が、改めて蒸しタオルの設備の件を、責任者に交渉したら、2,3日過ぎてから、朝、6時前に、ケアさんが、お湯で絞ったタオルを2枚、たたんで、そのまま手の平に乗せて、持って来たのには、本当に驚いてしまった。もう、既に清拭を済ませていたので、温かいうちに他の方を拭いておあげなさいと言ってお断りしたが…。 また、そのタオルの色の汚いことと言ったら、どぶからでも拾って来たとしか形容できない代物だった。手触りも、ずっしりと重くて、とても、私のような弱い手には扱いかねる物だった。

折角持って来て下さるのに、余りお断りしても悪いかなと思って、3,4回使わせて頂いたが、重さと色の汚さに辟易して、ギプスシーネも取れてお風呂に入れるようになりましたので、とお断りした。
 
お風呂のことも、また、問題を抱えているし、売り物の食事が、また、ひどいもので、もしも、レストランに行って、こんな食事を出されたら、私は、其の店へは二度と行くことは無いと思う。                                                  (2006年8月11日)
茅葺き農家(小平ふるさと村) サザンカ ナンテン ドウダンツツジ

Hさま

渡辺代表の介護事業の片腕のS.U子さんがHさんを訪ねて、改善の努力の約束をされた由、Hさんの冷静で沈着なアクションで一歩前に動いたことを喜こんでおります。
 
動きが良い方に向かうのか、失望になるのか、予断を許しませんが、「ありがとう、を集めたい」と社会の寵児になった事業家の正体が明らかになることだけは確かで、それも大きな意味を持っていると思います。私のホームページを見て、渡辺代表がどんな反応を示すかも見守り、それに合わせてHさんとご相談しながら私なりに次ぎの方策を考えたいと思います。
 
最後に一つご報告になりますが、ホームページ[社会の窓]に反響がありました。
私のホームページの[伝言板]をクリックしていただくと昨日の日付けで「KUBO]の投稿者名で投稿文が載っています。参考までにコピーを添付させていただきます。    りんどう
                                           (2006年11月30日)


[添付文書]

[伝言板へのKUBOさんからの投稿文]

新設のコーナー、「社会の窓」を拝見しました。
元ジャーナリストのりんどうさんらしい、気概が感じられるコーナーですね。今後の活躍を期待しています。

「知人からの手紙」のHさんの話、ひどいものですね。もし、これが事実だとすると、ゆゆしき問題です。公開書簡への回答が待たれるところです。

件の社長は政府教育再生会議の委員をしているとか。今日も安倍総理の出席のもと、会議が開かれ、いじめに対する緊急提言が出されています。いずれも見識のある方々の集まりだと思います。 それぞれの委員もしっかりした見地から発言していると思いますが… 
御用会議にならぬことを願っている次第です。
                                           (2006年11月29日)

[KUBOさんへの伝言板管理人りんどうからの返信]

KUBOさん

HPの[伝言板]にご投稿ありがとうございました。新設コーナー[社会の窓]の[知人からの手紙]をお読みいただき、感謝します。

高級、親身の世話が売りの有料老人ホームで、食事、入浴など介護実態が入所者Hさんの訴え通りだったら、明日はわが身の年齢者として肌寒い思いに捉われます。この施設がそうなら、特養老人ホームの扱いは、想像するだけで暗澹たる気持ちになります。

経営哲学を持った事業家として、社会的な寵児になっているオーナーが二枚舌の人物でないことを祈り、コーナーの中に「公開書簡」を載せましたが、回答の動きが出てきました。Hさんら入所者にとって、改善への第一歩になるか、失望に変わるか、注視しています。結果が出ましたら改めて報告をいたします。

                                           (2006年11月30日)

りんどう様

今日の夕方5時過ぎに、新任の「ワタミの介護株式会社 代表取締役社長」清水邦晃氏が、ホーム長と一緒に私の部屋へ来られました。

非常に丁寧な態度で「ホームページを拝見しました。前社長にも見せましたし、S.U子(レストヴィラ入居相談室)からも、色々様子を聞きました。」と言うことで、りんどうさんのホームページをプリントしたものを見せながら、「このことを良く考えて、これから出来る限り改善して行くつもりですから、どうぞ宜しくお願いします」とのことでした。

私が「本当に真面目にやって下さるおつもりですか?」と尋ねましたら、「必ずやりますから安心して下さい」とのことでした。それで「若し、本当に、渡辺美樹代表がご覧になったのなら、是非、ホームページを書いて下さった、りんどうさんに渡辺代表から直接、お返事を書いて下さい。そして、私達の心配が杞憂であることを、証明してください。」と申しましたら、「社長は、基本的に、一切返事は書かないことになっていますから、私(清水新社長)から電話か、お手紙を差し上げます。」と言われました。やっぱり、ガードは固いようですね。

丁度食事の時間になりましたので、「この機会に、お夕飯をご一緒に召し上がって行って下さい」とお誘いしましたが、時間が無いからと、断られました。でも、一緒に食堂へ行かれて、各テーブルを、ひとつずつ回って一人一人に声を掛けて歩かれました。こんなことも、開闢以来始めてのことだそうです。今夜の食事は、また、ひどいものでしたので、油断は出来ませんが…

りんどうさんのご支援を頂くことが無かったら、恐らく、こんな発展は無かったでしょう。相談し合った仲間の方も非常に喜んでおられます。厚く厚く御礼申し上げます。 H
                                              (06年12月4日)

Hさま

本日(4日)、Hさんから提起されたワタミ・グループの介護施設運営の問題に関して、[伝言板]に新たな投稿がありました。Hさん、そして私(りんどう)のワタミ・グループに対する問題点の指摘に通ずる投稿文を読み、世間の見方は同じだな、と思いました。同時に渡辺美樹代表とグループの首脳のみなさんに「自分たちがどう受け止められているか」の判断の材料にしていただきたく、以下に投稿文とそれに対する私の返信文を転載させていただきます。



[添付文書]

[伝言板への投稿者名「千葉のオッサン」からの投稿文]
タイトル[問題は人でしょう]

68歳の年金生活者です。そろそろ老人ホームのことも勉強しなければと考えていた程度のものですが、ワタミさんの介護事業進出は、いいことをなさるなと感じ、株を買ってもいいな(実行はしていませんが)と思ったほどです。
Hさんの訴えを読ませていただきました。私の直感では、これは「人事」の失敗ですね。コングロマリットになった企業にありがちなことですが、その事業のあるべき理念より、官僚主義を持ち込んで(本人が利益追求を企業理念と思い込んでいる可能性あり)、経費を削りすぎ、とくに労務関係を重視していない印象です。
やはり、かぎりなく福祉にも近い事業をするからには、単にイケイケどんどんのタイプでは、摩擦ばかりが出てくるでしょう。
賢明な渡邉社長は、すでにお気付きかとは思いますが、介護事業では、利益が出なくてもよい、入居者が満足できるサービス(とくに食事)を第一にせよぐらいの指令を、あらためて出してほしい。それで出る赤字は、本業でカバーするか、サービスと赤字がどうしても「両立」しなければ、いさぎよく撤退すべきです。しかし、老人ホーム予備軍としては、ワタミさんへの期待は持っていることを付け加えておきます。



[千葉のオッサンへのHP管理人りんどうからの返信]

「千葉のオッサン」さま

ワタミ問題でご投稿ありがとうございました。
ワタミの抱える問題点のご指摘、まったく同感です。

居酒屋改め居食屋チェーン店「和民」を中核に急拡大、急成長をしてきたワタミ・グループにとって、教育事業、介護事業への進出は、社会的な信用と認知を得るための企業品格のアップの一環と推察しており、そのこと自体は決して悪いこととは思いません。

問題は、「千葉のオッサン」さんが <これは「人事」の失敗ですね。>と指摘された企業組織への「官僚主義」の導入にあることは、明白です。グループ創設者であり、統括者、代表者の渡辺美樹さんの企業理念、事業哲学は、哲学なしの経営者が多い昨今、高い評価を得ていることは理解できます。

しかし、自らの事業哲学への気負い、自負が大きい分「私のやり方に従えないない者(従業員)は、去れ」となり、本来は企業発展の最大の阻害要因である「上からの命令は絶対服従」の悪しき官僚主義をグループ内に蔓延させる結果を招いていると言えますね。

今回ホームページで取り上げた問題も、グループ内にいつの間にか広がっている官僚主義が、居抜きで買収した介護施設で入居者の身になって世話をする職員を異端者視し、結果的に職場から追い出していることは、心ならずも辞めていく介護職員たちが入居者に残した言葉からも明らかです。

弱い立場の入居者たちに「ことが起きたら大変」と深刻な不安を抱かせ、食事に見られる約束破りの待遇は、理念の事業家、渡辺美樹代表の本意ではないと思いたい。しかし、部下たちは、「千葉…」さんが指摘された<経費を削りすぎ、とくに労務関係を重視していない印象…>の職場環境の中で、自己保身のためにも利益追求を企業理念として動いてしまう組織上の欠陥が露呈したとの見方に同感です。

投稿文の後段のご指摘、<賢明な渡邉社長は、すでにお気付きかとは思いますが、介護事業では、利益が出なくてもよい、入居者が満足できるサービス(とくに食事)を第一にせよぐらいの指令を、あらためて出してほしい。それで出る赤字は、本業でカバーするか、サービスと赤字がどうしても「両立」しなければ、いさぎよく撤退すべきです。>を渡辺代表以下、ワタミ・グループの経営陣に、熟読玩味してもらいたいと思います。

Hさま

[知人からの手紙]のコーナーを開設した直後に、ワタミ問題のコメントを投稿して下さった投稿者名KUBOさんから本日、2度目の投稿が伝言板にありました。下記に転載しますので、お目通し下さい。  りんどう
                                         (06年12月5日)


[添付文書]

[伝言板への投稿者名「KUBO」さんからの投稿文]
タイトル[投げた一石]

りんどうさんの投じた小さな一石が、波紋を広げています。
その波が、弱者にとって真の喜びになることを念願しています。

いつの世でも「弱者」と「強者」は存在します。なまけ者は別としても、本質的な弱者、つまり老人を皆で守っていくことは社会のあたりまえの姿だと思えます。

でも、これをどう守っていくかというと、いろいろ難しい問題が出てくると思います。特に企業活動では、利潤追求が第一でしょうし、限界もあるでしょう。
ではどうしたらいいのか、そのギャップを埋めるのはやはり政治ではなかろうかと思えます。

規制緩和という美名のもとに"弱肉強食"の世が進んでいます。
「福祉」の世界とてもその例外ではないでしょう。
Hさんの手紙もその歪みの現われだと思えますが。

政治が"弱いものを助ける"という理念を失ったら「美しい国」などはるか遠いものでしょう。
残念ながら、その傾向が進みつつあります。
主権者である我々は、その行方をしっかり見定め、そして行動していきたいものです。

[KUBOさんへのHP管理人りんどうからの返信]

KUBOさん

先のご投稿に続いて、伝言板への再度の書き込みを通じてワタミ問題の動きを見守っていただき、感謝します。

<政治が”弱いものを助ける”という理念を失ったら「美しい国」などはるか遠いものでしょう。> KUBOさんのおっしゃる通りですね。老人ホームなど介護を必要とする弱者の面倒を見る施設は、本来、国や地方自治体など公的機関が福祉施策として運営すべきものと、私も考えています。

現実は、市場主義と表裏一体の「小さな政府」のスローガンの下で福祉予算の削減、公的サービスのカットが進行、営利会社への福祉施設丸投げが広がっています。まさにその歪みがワタミ問題だと思います。

営利会社的には、営業利益率の最も期待できない業種であるはずの介護事業会社が続々と名乗りを上げていることに、私は違和感があります。他の事業分野で大きく儲けて、社会還元の一環として赤字承知で介護事業を展開するということなら合点できます。

ワタミ・グループ代表の渡辺美樹氏が常々口にしている美しい企業理念、事業哲学から、同グループの介護事業は社会還元の具現化と注目してきた一人として、ほんとうはどうなのか。回答を求め続けたいと思います。
    りんどう                   (06年12月5日)
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