ネット通販のモバイルはいまだ実験段階の域を出ていない。
ほとんどのカタログ通販会社はモバイルに取り組んでいるが、
掲載商品点数は100点前後のところがほとんどで、
携帯での取引は、カタログ注文ツールとしての利用が大部分である。
(とは言え拡大傾向は続いている 現在の状況はこちら(総務省発表2005年調査結果))
現時点では「まだ早い」と様子見をしているところなのだが、
ならば「まだ」が「もう」に変わるタイミングはいつになるのだろうか。
以前の記事「2000年の失敗を忘れない」で書いたように、
モバイルを取り巻く状況は数年前のPCでのネットと非常によく似ている。
ネット通販がブレイクしたきっかけは、ADSLの低価格化による高速化と定額化である。
これにより画像を主体とした通販コンテンツの拡大、オンライン決済の実現につながった。
では、モバイルではそれはいつなのか?
「定額化」は実現されたのでキーになるのは「高速化」である。
現在のCDMA方式による第3世代携帯電話に次ぐ第4世代では通信スピードが
数十メガバイトになるとされているが、実現化は2010年以降とされている。
そこまでの移行として、HSDPA、HSUPA、SUPER3Gの3段階を踏むそうで、
HSDPAは今年の夏に実現されるという。(詳しくはこちら NTTドコモ社長 講演より)
予想ではあるが、今後2、3年の間にPCで起きたような変化がモバイルでも起きるだろう。
2000年の時点で日本の接続環境がアメリカ、韓国をしのぐなど誰も予想できなかったような変化が。
以上、企画書の下書き。
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