モンゴル日本センターから

モンゴル日本人材開発センター
村上吉文


月例日本語力テスト

皆さん、こんにちは。
 私はモンゴル日本センターに勤務しています。モンゴル日本センターは昨年(2002年)の6月21日に設立されたばかりの、まだ新しい施設です。私のここでの業務はセンターの日本語コースの運営ということですが、実際にはモンゴルの日本語教育のための「何でも屋」です。「パソコンでせっかく作った教材のデータが消えてしまった!どうしましょう」というような先生にも、時間の許す限り、対応しています。

 といっても、本来の仕事は、センターでの授業や、教師研修、学習者支援などです。
私が実際に行っている(もしくは行っていた)授業は、現職日本語教師のための日本語教育研修コース、上級者向けのビジネス文書作成のコース、映画を利用して日本語を勉強する中級者向けのコースなどです。
 モンゴルは既に日本語学校がたくさんあるので、それらの学校の学生を奪ってしまうことを避けるために、初級の定期的なコースは開いていません。でも、日本語を勉強し始めたばかりの人たちのために、楽しい公開講座を開いたり、月例テストで日本語力の向上を自覚してもらったりしています。

 中級も基本的には「日本センターで初級修了者を中級レベルまで教える」というより、「大学や高校などで日本語を勉強している人」のために、楽しい授業を行って日本語を好きになってもらうこと(学習動機の増進)を目標としています。また、中級のコースではパワーポイントなども積極的に使用して、授業を担当するモンゴル人の日本語の先生方に新しい機器などの使い方に馴染んでもらうように心がけています。

 上級のクラスでは、逆にモンゴルではまだ充実したコースが少ないので、日本センターできちんと学習できる機会を提供しています。日本の企業に即戦力として採用されるためには、日本人でも社会経験のない学生では厳しいものがあります。そこで日本センターでは日本企業の社員教育の教材などを参考にして、すこしでも受講者の就職活動に役立てるようにコースを運営しています。もちろん、日本企業で活躍しているモンゴル人が受講することもあります。

 また、日本語の教育機関のためには、教師研修の他に、先生方のメーリングリストを作って意見交換などができるようにしたり、新学期の前には、日本語教育機関の入学説明会を開いて学生の募集に協力したりしています。


日本語教師研修修了式

 もうすぐモンゴル日本センターができて一周年ですが、半年にわたる日本語教師の実習に参加してくれた受講生がコースを通して見事に成長してくれたことが、お手伝いをしてきた私にとっては一番嬉しい経験です。修了生の何人かは、今では非常勤講師として日本センターのコースに参加してくれています。

 振り返ってみるとこの一年はセンターの日本語コースの運営とスタッフの育成が主な仕事だったように思えます。幸い、センターの日本語コースも軌道に乗り、スタッフも育ちつつありますので、二年目はウランバートルの日本語教育機関へのサポートを中心に活動していこうと思います。三年目は私が担当するか分かりませんが、地方の日本語教育機関へのサポートが必要になってくるでしょう。



■ 派遣先機関の情報
イ. 派遣先機関の位置付け
及び業務内容
(1) 日本語教育事情の把握
(2) 日本語教員、機関のネットワーク形成
日本語教師メーリングリストの育成
(3) 現地日本語教師の技術向上
日本語教師実習コース。
(4) 初級、中級の日本語学習者の側面支援
月例日本語力テストの実施
長期休暇期間の補習授業(夏期講習)
(5) 上級日本語話者の育成
「ビジネス文書の書き方」などの目的別コースの開講
(6) 日本語教師不足の解消
「日本語オンライン」などのサイト上でよく見られる、働き口を探す発言を上記メーリングリストに紹介。また、同サイトの募集ページへの登録方法を、現地の日本語教育機関に紹介。
ロ. 派遣先機関名称
モンゴル日本センター
The MONGOLIA-JAPAN CENTER
ハ. 所在地
P.O.B.26a/190, Ulaanbaatar, MONGOLIA 
ニ. 国際交流基金派遣者数
1


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