"Linux on the PD1000" by Andreas Schweitzer.
Japanese translation done by KIMOTO Go.

Linux on the PD1000

おことわり : このページにおいて示す手法と手順で, 私の場合はうまくいきました. あなたの場合はうまくいかないかもしれません. 起動しない,使えない,こわれたノートブックを前に, あなたは途方にくれるかもしれません. 念のために申しあげます. あなたがあなたの機械に何をしようと,私は一切責任をとりません.

それはさておき, PD1000 に関する情報で ここに記されていないことを御存じのかたがいらっしゃれば, ぜひ おしらせください. (ただし,英語で.訳者註.)

改定履歴

NOTE : ごらんのとおり,最近は話題がありません. 基本的に私は忙しいこと,新しい情報もあまり出ていないことがその理由です. Linux を走らせるための情報はそろそろ落ち着いてきていて, だいたいの情報はこのページで見ることができます… :-)
たとえこのページの更新が滞っていても, それはこのページの情報が古くなって役に立たなくなったということではありませんよ.

2003 年 5 月 5 日: インストーリングの章を整理.Philipp Potocki さんから新しいインストレーションレポートをいただいた.
2003 年 2 月: 2002 年 11 月にさかのぼって (あーあ) Alan Cox さんから XFree4,タッチスクリーン,stingray における USB の問題について情報をいただいた.
2001 年 6 月 15 日 : リンクのほとんどを見直し更新
2001 年 2 月 6日 : PD1000 の別名を追加(FOREFRONT)
2000 年 9 月 25 日 : パラレルポートについての項目を追加.VGA ディスプレイについて追加.
2000 年 8 月 29 日 : X11 について追加,解像度とカラーデプスについて.リンクをひとつか二つ更新.
2000 年 4 月 22 日 : ここ 3 か月間にいただいたレポートを追加.Suse 6.3 と RedHat 6.1 のインストレーションレポート.PD1000 と Stingray について更新.X11 と Stingray について更新. USB と Stingray について更新.
2000 年 1 月 18 日 : 年末年始の間に少々更新 : USB,シリアルポート(ケーブル接続),PCMCIA,サウンド,グラフィクス. 赤外線ポートについて追加.
1999 年 11 月 12 日 : APM の情報を更新
1999 年 9 月 23 日 : タッチスクリーン, XFree, AMP について更新.フロッピー追加.デザインを見直し(リンク他)
1999 年 9 月 17 日 : Alan Cox さんが PD1100 を購入.Alan さんの体験談はここ (和訳).リンクの更新.
1999 年 9 月 13日 : XFree 更新
1999 年 9 月 5 日 : タッチスクリーン,XFree, USB 更新.Topline と Stingray の情報を追加.
1999 年 9 月 1 日 : USB 情報を更新
1999 年 8 月 30 日 : タッチスクリーンドライバ : 大きな進展あり.詳細は下記にて.
1999 年 8 月 30 日 : サウンドの情報について追加.Amherst Information Technology 社の情報を追加.
1999 年 8 月 30 日 : 昔の場所から現在の場所へとページの引っ越し
1999 年 7 月 8 日 : BESTPal を追加.パラレルポートのケーブルの情報を追加.USB を更新.
1999 年 6 月 25 日 : カードバスと USB 情報を追加
1999 年 6 月 8 日 : サウンド情報を追加
1999 年 6 月 1日 : このページをはじめた

PD1000 とは

Palmax PD1000 は Libretto よりわずかに大きいサブノートブックです. だいたい Sony VAIO PCG-C1 か NEC Mobio NX と同じくらいの大きさです.
Note : Palmax 社はノートブック製品ラインを Tidal Power 社に売却しました.

ウェブ検索サービスとその利用者のために : PD1000 はいくつか 別の名前で売られています.
IPC lifestyle mininote 166 (ドイツ)
BESTpal (スカンジナビア諸国)
FOREFRONT (英国)
Topline Mininote PD1000/PD1100 (オランダ)
以上,あるいはその変形.全部同じものです. より詳しくはこのページの末尾にあるリンク集を見てください.

機能強化版もあり, PD1100 は高速 CPU と大容量ハードドライブを積んでいます. このページの情報は PD1100 にもきっとあてはまるでしょう
Seatech Stingray は(もう売られていませんが) PD1000 のコピーと思われます. したがって,このページはそれにもあてはまるでしょう. Christof Buergi さん,情報ありがとうございます.
Philipp Potocki さんの報告
「私のマシンは Seatech Stingrayです.プロセッサのスピードは100 または 133 MHz 切り替え, 固定ディスクは 1.6 GB.これは 166MHz/2.1GB モデルの前の型です. それ以外は最近のモデルと同等と思われます.
Stingray は少なくとも外見上は Palmax と同じマシンです. もっとも顕著な違いはレーベルです. BIOS は同じかもしれませんし違うかも知れません. support@palmax.de のえらい人がおっしゃるには 私のマシンの BIOS には Palmax にはないオプションがあるということです. しかし,そのえらい人はこんなことも言っていました.LINUX が走るのは 166MHz モデルだけで, 133MHz モデルでは走らない,と.」

私のモデルは 166Mhz CPU, 32MB RAM, 2.1GB ハードドライブです. 専用フロッピードライブや専用 CD-ROM ドライブは買っていません. 標準でついてくるポートモジュールとナルモデルケーブルだけです. いつか PCMCIA イーサネットカードを買うかもしれません. (セットアップが全部終わってこのページを書き終わったあとに……:-) プリインストール OS は Win98 でした.
私はいつものように Linux をこのマシンにインストールしました. このページでは同じことをやろうとする人のためにヒントと tips を提供します. 私が Debian と Stampede をインストールした時の手順についても記しておきます.

PD1000 にファイルを転送するには

なぜこれが問題になるかというと, このマシンは標準構成では CD ROM もフロッピーもモデムもついてこないからです. それでも,ポートリプリケータにシリアルポートとパラレルポートがついています. これを使ってほかの PC (デスクトップ) やプロバイダに接続することができます.

モデムによる接続

私のように外付けのモデムを持っているならば, 普通にシリアルポートに接続して Win 9x の標準モデムドライバを使うことができます. いっておきますが,そのモデム専用にメーカから提供されたドライバをインストールすることは できないでしょう.なぜなら,CD ROM もフロッピーもないからです.
これでインターネットから好きなだけ,とれるだけ,とってくることができます.
Win 9x では PCMCIA モデムを使うこともきっとできると思いますが, 私は試していません.
Linux システムが走るようになりさえすれば,当然, Linux でサポートされるどんなシリアルモデムも PCMCIA モデムも 使えるようになります.

ケーブルによる接続

これは思ったほど簡単ではありませんでした :-( 私が Win 98 の PD1000 にて Laplink パラレルナルモデムケーブルで 試みた限りでは,Linux のデスクトップマシンへの接続は成功しませんでした. それ以来試していません. デスクトップ側が Win 98 かその類ならばつながるでしょうか.

カーネル 2.0.36 の最小構成 Linux システム において Linux 2.0.35 ボックスへの PLIP パラレル接続を 試したときも成功しませんでした. PD1000 のパラレルポートが悪いのか, それとも私のデスクトップが悪いのか,わかりません. どちらも双方向をサポートしている「はず」なのですが.
Palmax FAQ (和訳) によれば,Laplink ケーブルには改造が必要とのことです. 詳細はその FAQ を参照. ただし,私はまだ自分ではこれを試してはいません. 情報をくださった Yann Vernier さんに感謝.

一方,シリアルのナルモデム接続を試したところ,やっと成功しました. PD1000 での最小構成 Linux システムと デスクトップ Linux の間で PPP 経由です. 10kb/秒ほど出ます. 私はこの方法で PD-1000 とデスクトップマシンを つなぎました.今でも使います.
Yann Vernier さんによれば, 「… シリアルポートは 8250 互換らしい. 最大速度 19200 bps も含めて.」
「setserial /dev/ttyS1 uart 16550A」 とすれば 16550 互換になる.

一番速いのは,やはりイーサネットです. インストールすれば Linux で動作します. Win 98 でも使える「はず」です.

インストールの手順

私がインストールしたときの手順を別のページに移設しました. このごろは Mandrake を使うようになってきたのが移設の主な理由です. Mandrake のインストーラは既存の DOS パーティションから実行可能です. インストール CD から ramdisk と kernel を持ってくるだけです.

インストレーションレポートを 2 件いただきました. 全部読んでおくと役に立つと思います.
Paul Carnine さんから Red Hat 6.1 のインストール - KingMax 社の PCMCIA カード EN10-T2T も動作
Philipp Potocki さんから Suse 6.3 を Seatech Stingray にインストール
追加情報 : Suse 8.0 インストレーションレポートをいただきました.

個別の問題

VGA / コンソールディスプレイ

どう分類していいかわからなかったのでここに書きます :-) VGA の モードは,いろいろいじくってみた結果, 0F05 と 0F06 (リストの 4番と5番) がとっても便利であることがわかった (25 行でなく 30 行,または 34 行になる) ! 画面全体を使います.上下に余分なスペースがありません.
なんのことかわからない人のために : 標準的なカーネルブートをするならば, LILO プロンプトにて "linux vga=ask" とすると モードを選択することができるようになります.

XFree86 とグラフィクス

Update Xfree 4.0 から 4.2 までは使えません. Alan Cox さんによれば, Xfree4.3 で少なくとも PD1100 がサポートされるということです. 私も安定したバージョンの XFree が手に入りしだい自分のマシンで試してみようと思います.

MediaGX は XFree86 version 3.3.3 からサポートされています. ドライバは SVGA server にあります. 私は X のセットアップにおいて深刻な問題はありませんでした. xf86config を使いました. (XF86Setup はクラッシュしました….) デフォルトのカラーデプスは 16bpp にしないとだめでした. 8bpp では色がめちゃくちゃになるのです.(なんてこったい :-)

要望があったので私の XF86Config ファイル (XFree3.3.3.1 用) を公開します. Note : 標準マウスは架空のポートへ, シリアルまたは PS/2 のマウスを XInput デバイスで選択. 詳しくは man xsetpointer を参照.

Christof Buergi さんの 報告によれば, XFree86 3.3.4 は modelines がサーバに組み込まれているため,使えないそうです. :-(

Robert Ernst さんの報告 :
「XFree 3.3.5 が動作する.ただし, 8 ビットモードでは色がおかしい. 16ビットモードでは Fn+F6 を押さないと画面が点かない.」

Ikke さんの報告 :
「PD1100 FAQ の中に xfree と mediagx-chipset の問題についての情報があった. (PD1100 と書いたが PD1000 でも同様.) もし 16bpp で画面がぐちゃぐちゃになるならば, バーチャルデスクトップで 641x480 にするとよい. (640 ではなく 641 であることに注意.) こうすればバーチャルデスクトップであることは気にならず, 画面表示は 100% OK になる. ( 8bpp については依然としてうまくいかない.)」

今でも(2003 年 2 月)私は XFree3.3.6 で 641x480 の設定です. 色数はたったの 16.

Philipp Potocki さんの Stingray (初期の PD1000) について報告
「X: 3.3.5
X の設定: まず, xf86config だけが動作した. 一度有効な XF86config ファイルができると XF86SETUP も動作した.少なくとも即座に クラッシュすることはない程度には. 私は実際にこのツールですべての設定を試みてはいない. SUSE にはまた別の「sax」という名前の X 設定ツールがあるが, これは PD-1000 には使えなかった. 設定パネルの文字に表示されない,または見えない部分があったためだ.
以下に xf86config の要点を示す :
hsync - 1 (標準 VGA モニタ)
vsync 1 (50-70 Hz)
video card - 436 (mediaGX)
server - 3 (XF86_SVGA)
video memory - 4 (2MB; 私は BIOS の設定を変更した.)
clock chip setting - none
probe clock - n (mediaGX を probe してはいけない)
modes - depths 8 と 16 では "640x480" を指定. depths 24 と 32 では "320x240" を指定.
virtual screen = y と,すべてのモードにおいて指定.
バーチャルスクリーンについて補足: 依然として 8bpp は使えないのでこの場合何を指定しても意味はない. ; 16 を超える bpp は私も (まだ) 試していないので 動作するかどうかわからない.
xf86config はバーチャルスクリーンを 1024x800 に設定してくれるが, 私にはちょっと大味だ. 初期テストのあと,自分で XF86config ファイルを修正して 800 600 にした. 縦に大きい KDE の設定パネルもおさまるみたいだ.
デフォルトモードで 16bpp にするのがやはり実用的なところだろう.
またひとつ問題を見つけてしまった: リストボックスをスクロールさせると文字が読めない. 私はいまだこれが起きる状況を特定できず, 問題を再現することができないでいる.
それから, X を終了したあとに tty1 のコンソールのテキストが左に少しずれる. 気になるなら, Fn+F6 を押すかまたは 別のコンソールに切り換えるとよい. 」

フレームバッファ ほか

Yann Vernier さんの報告 :
「 私の PD-1100 では グラフィクスの使用には大きな問題があると報告せざるをえない. 動作する組み合わせは, vesafb で 640x480x16bpp を Alan がリンクしてくれた XFree86 server で使った場合だけだ. ほかの組み合わせではたいてい,クラッシュする. もっとも速いコンソールオプションは,おなじみの「テキスト」モードだが, グラフィクスを表示しようとしても 低レベルテキストモードエミュレーションがずっと走っている. (X はハングし,ggi の kgicon は崩れる.) GGI は動作はする,一応,ただし 4bp vga16 fbcon からスタートした 場合.しかし,安定というにはほど遠い. アクセラレーションも使っている様子がない.」

タッチスクリーン

Amherst Information Technologies 社のサイトに 仕様書 があることを Kimoto Go さん がしらせてくれました.感謝.

Stefan Goerg さんが とりあえずドライバーを書いてくれました. ウィンドウマネージャによっては使えます. 私が使っているのがこれです.
最新版はマウスボタンもサポートしています.

Thomas Buck さんが XInput デバイスを書いてくれました. 試してみてください.私はまだなので :-) ミラー
複数の方からこのドライバで成功したとの報告をいただきました. この前見にいったときには,マウスボタンサポートもついていました.

Update Alan Cox さんのところに XFree4 用の入力モジュールがあります.

また,何人かのかたから,ドライバを書きたいというメールをいただきました. Palmax Germany社 (情報収集に協力的でした) , Yann Vernier さん (PD1000 の Linux サポートを商業的にやりたいと考えているそうです) などのかたがたです.

Robert Ernst さんは gpm のパッチを書いてくれました.引用します :
「 gpm-1.17 にパッチをあてて テキストモードとリプリケーターモードにおいて タッチスクリーンをサポートするようした. (コマンドライン引数は -R) X11 のもとで SummaSketch Tablet として動作する. パッチがあたった xf86Summa.so が必要で,入手先は http://www.hof-berlin.de/tablet/tablet.html
パッチがすでに組み込まれているかどうか, GPM の 最新のバージョンをチェックしてください.

電力消費と APM

Cyrix mini HOWTO page のユーティリティーズセクションから set6x86 パッケージを入手しましょう. これはとっても有益です. CPU がアイドルのときに電気の消費を減らしてくれるのです. ラップトップユーザにはいわずもがな,デスクトップユーザにも重要な問題です. PD1000 でこのユーティリティーを使うと熱くなくなります.
付け加えておきますと, 現在のカーネル (2.0.35以上, 2.2.x) では カーネルパッチをあてる必要はありません. すでにとりこまれているからです. また, 2.2.x カーネルは Coma バグを回避するようになっています. (2.0.36 ではどうなっているか私は知りません)
Battery Powered Mini HOWTO も当然読んでおくべきですね. 推奨されたとおりにやっておきましょう. (すなわち,hdparm と apmd.) metalab ミラーの system/power/ ディレクトリにも いいユーティリティーがあります.
PD1000 には 32 か 64MB のメモリがありますから, バッテリ駆動時にはスワップしないようにするのもいいかもしれません. RAM はたっぷりありますから.

Robert Ernst さんからレポートをいただきました :
「APM の動作は完璧ではないようだ. Linux 2.2.10 では電源管理イベントがネストすると ハードウェアリセットしてしまう. (たとえば, Fn+F5 キーでサスペンドモードに切り換えつつ ふたを閉じたとする.ふたを開けてなにかキーを押すと 復帰し, 0.1 秒後にサスペンドモードに入り, さらに 10 秒から 30 秒後にリブートしてしまう…)」

もうひとつ Robert Ernst さんから :
BIOS で APM を無効にすると問題がなくなるようだ.

サウンド

最初に一言. 私はサウンドはあまり必要としていないし, mpeg とかそういうのをプレイすることもありません. だから深く追求していません.
まず, SB16 サウンドドライバを試しましたが,だめでした. つぎに, MSS ドライバを試しましたが,これもだめでした.
最後に,BIOS の設定で上位バイトアドレスをオフにしました. これで SB8 互換になるはずです. そして SB16 ドライバを SB8 の機能だけを使うようにコンパイルしました. これで成功! Enlightenment を使っているとノイズが入ったり ことあるごとにピーピーいいますが, まあ,今のところ私にはこれで充分です.

Thomas Buck さんの報告によると 2.0.36 カーネルを SB16 サポートで BIOS 設定を使うように コンパイルしたところ, 16bit ステレオで使えたそうです. ミキサー・音量コントロールにやや難ありとも.

Marek Rzewuski さんの報告 :
「Xmms で MP3 を音切れなしで再生できるようになった. Xmms の設定をいろいろ変えてようやくたどりついた. 44kHz でなく 22kHz で音楽を再生しないといけない. (MPEG Layer 1/2/3 Player にて,libmpg123.so の設定.) どうも PD100 は 44kHz のデータを処理できるほど速くはないようだ. もしかしたら,もっと CPU を食わないソフトウェアがあるかもしれないが.」
それから Volker Wedemeier さんの報告 :
「PD1000 のサウンドは OSS-SoundBlaster 16 ドライバを カーネル 2.2.5 で使うことができた. 最初はだめだったのだが, Windows を起動したあとに (つまり,サウンド回路が初期化されたあとに) linux を起動すると使えるようになった. 私はまだ linux 上でのサウンド回路の初期化は試みてはいないが, たぶん, pnp-setup-howto を読んで sound-howto とあといくつか読む必要があるとは思うが, やればきっとできると思う. もし linux だけですべてできないとすれば, loadlin が linux を起動する前の dos での カード初期化を試みるだろう.」

カードバススロット (PCMCIA スロット)

何の問題もなし.
私は Accton 2216 Ethernet Card を買って, まったく問題なく使えています. (これで PPP とおさらば :-) 最新の pcmcia-cs (3.0.12) を使用. 32 ビットカードバススロットオプションを有効にして,使えています :-)

Volker Wedemeier さんからの PCMCIA イーサネットカードの報告 :
「Fiber line 10M Ethernet COMBO というもの. PCMCIA type II のカードで, NE2000 互換, コネクタはツイステッドペアと BNC 両対応. (私が使うのは BNC). SuSE Linux (6.1) へのインストールはすんなりいった. The standard Modules for PCMCIA and the ethernet card でばっちり動作した」
そして Marek Rzewuski の報告 :
「私もまったく問題なく PCMCIA を動作させることができた. 3Com 3C589D Combo カードを使用.」

USB

私も一時は USB マウスを手に入れようと思いました. シリアルや PS/2 のマウスと違って (でかけるときなどに)ポートモジュールがいらないのが USB マウスのよいところです. 動作保証のないタッチスクリーンドライバは使いたくないという方にもいいかもしれません. (私はもはやタッチスクリーンドライバなしではいられませんが.:-)
2.4.X では USB はカーネルに組み込まれて使えるようになっています.OHCI コントローラになっています. USB ウェブカムを PD1000 で操作することもできました.
2.3.X についてはもちろん USB は鋭意開発中です.
USB (最低でもマウスとキーボード) をカーネル 2.2.X で使うには, the UUSBD package を使うかあるいは思い切って experimental USB kernel driver を試すのもよいでしょう. /usr/src/linux/arch/i386/config.in ファイルを編集して "# source drivers/usb/Config.in" の行をアンコメントし, カーネルを reconfigure/recompile してください.がんばってね ;-)
私自身は 2.2.X 用の UUSBD パッケージのコンパイルをしたことはあるけれど,まだ USB マウスを手に入れていません ;-). そうそう,コントローラは OHCI です.

Christof Buergi さんの報告. 2.3.X カーネルの USB ドライバ (2.2.10 のものと同じはず) で USB マウスを使うことに成功したそうです. XFree86 ではなく,gpm において major=10 と minor=32 の PS/2 デバイスとすることで使用可能. また, BIOS にて USB Legacy support と USB port を有効にする必要があります.

同じ方からの追加報告.
「2.2.10 でも USB を試してみました. マウスとキーボードがばっちり使えました. 2.2.x ではそれ以上のことはできませんが, マウスとキーボードさえつかえれば御の字というものです. マウスのためにポートモジュールを持ち歩きたいとは思いません ;=).」

Philipp Potocki さんの Stingray (初期の PD1000) の報告
「USB の実装に欠陥があるのではないか. 私の使っているモデルのチップセットは最新版ではなく少し古いのだと思う. とにかく,高速 USB デバイスと低速デバイスとの切り替えがうまくいかない. Win98 は USB マウスの認識にたびたび失敗する. 前回電源を切る前は完璧に動いていたとしても次に起動する時は認識するとは限らない. かんべんしてほしいのは,USB ZIP ドライブを使うと レジストリの修正をしなければ二度と USB マウス (ちなみに logitech 製) を認識しなくなること.
USB ハブを使うと問題がすっきり解決された. それ以来私は PD-1000 で USB 機器を使うときは passive デュアルポートハブを介してつなぐことにしている.
でもご用心: 私は 4 ポート USB ハブも持っていている. 外部電源なしでもありでも使える物だ. 外部電源なしで使ってみたら, PD-1000 の電源が勝手に落ちてしまい, そのまま電源がはいらなくなった. バッテリを抜いたら起動するようになった.」

Update Alan Cox さんから Stingray の USB について情報をいただきました :
「CS5520 (古いチップセット) には,USB の低速/高速 切り替えを正しく行わないバグがあることが知られている. 回避方法は,ハブを使うこと.」

フロッピードライブ

Robert Ernst さんの報告 :
「フロッピードライブは Palmax 専用のものを ポートモジュールのパラレルポートに接続するようになっているが, Linux で使用するにあたって まったく何の問題もない !
起動時にフロッピードライブが接続されているかどうかを見て LPT ポートと FDD インタフェースを切り替えるからだ. (電源が入っている時に着脱してはいけない.) そのあとは業界標準フロッピーコントローラとして動作する.」

パラレルポート

(上に書いたことと同じ)

Palmax FAQ (和訳) によれば, ケーブルには改造が必要とのことです. 詳細はその FAQ を参照. ただし,私はまだ自分ではこれを試してはいません. 情報をくださった Yann Vernier さんに感謝.

Garth Rautenbach さんの報告 : 「パラレルケーブルでうまくいかないという報告を拝見. 私も同じ問題にあたりました. 解決方法は,単にピン 25, 24, 23 をショートするだけです(ケーブルの両端). こうしてからは, LL3.EXE も DCC も 100% 使えています.
Palmax の LPT ポートのピン 25 はつながっていないようです.」
ここでいう LL3.EXE というのは LapLink のこと.DCC というのはケーブル接続 (direct cable connection) のことです.

赤外線ポート

Marek Rzewuski さんの報告 :
「 Nokia 9000 communicator での赤外線接続成功を報告します. 最初の一回目はうまくいったのですが, そのときの手順を思い出せずに 何週間もかかってしまいました. で,その解決方法は次の一行を実行することです:
echo 100 > /proc/sys/net/irda/slot_timeout
(デフォルトはたぶん 90). これ以降 irdadump が電話機を認識するようになり, すべてがうまくいくようになりました. 電話機との間は IrSIR 接続です. これでよくネットをサーフしています.
IrDA についてはこのサイトが参考になります: http://irda.sourceforge.net/
IrLAN でふたつのコンピュータを接続することにも成功しました. 相手のマシンも Linux で, Tekram IrMate 210 をつなぎました. IrSIR では 115Kb で接続しましたが, FTP の転送速度は 8.6KB/sec くらいしか出ませんでした. BESTPal からインターネットへの接続は ルーティングトラフィックに問題がありました. ルーティングテーブルの設定が違っていたのかもしれません. それでも,他の PC から/へのFTP, TELNETなどはできました.」

Yann Vernier さんの報告 :
「Palmax のミニノートブックはシリアルポート,(外付け)フロッピー,パラレルの通信に NSC PC97338VJG コントローラを使っている. 2.2.14 カーネルと IRDA パッチ 2.2.14-irda1 をコンパイルして PD-1100 で使えるようにすることができた. シリアルポートを無効に設定 (setserial /dev/ttyS1 uart unknown), Temic IR には 「modprobe nsc_fir dongle_id=9」と設定, irmanager を走らせ, ifconfig irda0 up. 以上でエリクソンの携帯電話が /dev/ircommnew0 で接続できた.快適. 」

役に立つドキュメントとリンク


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