Last Update 2003.1.14              



軌間可変電車(フリーゲージトレイン)国内走行試験
在来線130km/h達成



 
JR日豊本線で実施していた軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の在来線速度向上試験及び急曲線走行試験は,目標とした在来線最高速度130km/hを達成し,2002年11月23日に今年度の走行試験を終了しました.営業線での走行累積キロは約2,786km,軌間変換試験の累積回数は1,558回でした.
 
 鉄道総研では,2001年10月にJR九州,JR西日本の協力を得て国内走行試験を開始,JR西日本の新下関保守基地内に設けたGCT試験基地で1558回の軌間変換試験を行ったのち,2002年10月4日からは,JR九州の小倉工場をベースに,夜間の列車間合いを利用して,JR日豊本線西小倉−新田原間で速度向上試験を行いました.また,10月13日にはGCT車両を大分に回送し,大分をベースに、別府−佐伯間で急曲線の通過性能の確認試験を実施しました.11月13日には再び場所を西小倉−新田原に移し,最高速度130km/hまでの速度向上試験を実施し,本年度の予定を終了しました.

 フリーゲージトレインは,国土交通省(旧運輸省)の指導のもと、日本鉄道建設公団より受託して開発を進めてきた電車で,1998年10月に完成,鉄道総研構内での調整の後,1999年1月からJR西日本の山陰線米子〜安来間で100km/hの在来線予備走行試験を行い,同年4月から2001年1月末にかけてアメリカ・コロラド州のTTCIプエブロ実験線で標準軌での高速耐久試験を実施してきた試験電車です.プエブロ実験線では,最高速度246km/h,累積走行距離約60万キロ,軌間変換回数約2,000回を達成しています.

 現在,九州新幹線新八代駅(仮称)構内に,新たに,フリーゲージトレイン用の新在直通試験線と軌間可変装置の設置工事が進められており,年度内に竣工する予定となっています.また,本年度設立されたフリーゲージトレイン技術研究組合を中心に,振子機構を有したより営業車に近い第二次試験車両の開発も進められています.



大分近郊の営業線を走行中の軌間可変電車


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