【ワシントン和田浩明】米南部ジョージア州で深刻な水不足が続いており、ソニー・パーデュー同州知事(61)は宗教家を招いて雨ごいをする礼拝式の開催を計画している。地元紙が7日報じた。
アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙によると、牧師の息子であるパーデュー知事は13日に州都アトランタの州議会議事堂に各宗教の指導者を招き、降雨のため祈りをささげる。州広報担当者は「政府に雨を降らせることはできない。より高い存在に要請をする必要がある」と語ったという。地元ラジオ局は「神に祈るのが究極の解決策だ」との同知事の発言を報じている。
敬けんなキリスト教徒が多い「バイブル・ベルト」(聖書地帯)地域の一角を占めるジョージア州では、バプテスト派教会の連合体も傘下の教会に降雨の祈りをささげるよう要請している。
ジョージア州ではアトランタ(人口約48万人)などの水がめである北西部のラニエ湖で水位が過去20年間で最低水準に下がっている。州当局は降水量が回復しなければ「3カ月で底をつく」との見通しを示しており、連邦気象当局も渇水は当面続くと予測している。
毎日新聞 2007年11月9日 20時58分 (最終更新時間 11月10日 15時58分)