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グレンラガン:ヒロインの悲劇は「ハッピーエンドのつもり」 今石洋之監督語る

今石洋之 71年生まれ。アニメーターとして、「新世紀エヴァンゲリオン」や「彼氏彼女の事情」などガイナックス作品を中心に数々のアニメに参加。04年に劇場版アニメ「デッドリーブス」で監督デビュー
今石洋之 71年生まれ。アニメーターとして、「新世紀エヴァンゲリオン」や「彼氏彼女の事情」などガイナックス作品を中心に数々のアニメに参加。04年に劇場版アニメ「デッドリーブス」で監督デビュー

 「新世紀エヴァンゲリオン」のガイナックスが制作した人気アニメ「天元突破グレンラガン」。ロボットアニメの王道から、いきなり人気のキャラが突然退場、主人公の転落やヒロインの悲劇が描かれるなど目まぐるしい展開が繰り広げられた。そんな“濃い”物語はどうやって生まれたのか、今石洋之監督に制作秘話を明かしてもらった。【聞き手・多根清史(フリーライター)、構成・編集部】

--ロボットアニメの監督をされることを、どう思われました?

今石 僕自身が一番好きなジャンルだったし、アニメの仕事を始めてから一度はやりたかったので、やる気は出ましたね。

--ドリルを持ったロボって、意外と主役メカにはいませんよね。

今石 ええ、そこまで本気でドリルを使っている人はまだいなかったので(笑)。ロボットアニメに出てくるドリルは現実味が薄くて、リアルな方向に行きにくいから、あまり使われなかったんです。だから、逆に真ん中において、意識的にリアルに行かないスタイルでやっていこうと。

--中島かずきさんを脚本に起用されたのは?

今石 前に「Re:キューティハニー」で一緒に仕事をしてから、脚本家は中島さんしかいないって考えてたんです。中島さんとは趣味がものすごく近かったので、お任せしようと思ったんですね。

--具体的には、どのあたりの趣味が合いました?

今石 展開が早くて詰め込む、せっかちなところですね(笑)。

--全27話であれだけの内容を凝縮するのもすごいですよね。

今石 僕がごり押ししたところもあったんですけどね(笑)。でも、あそこまでの形で返せる人は他にいないと思うんですよ。

--第1話で、いきなり地上に出てましたしね。

今石 設定を作っているとき、みんな地下ではどういう生活をしていて、どんな生物がいて……といっぱい考えてくるんですよ。いや、半パートしか出ないからって(笑)

--カミナが“退場”した早さも驚きました。

今石 あのキャラがいる以上は、シモンが主人公になれないという現実的な問題もありまして。シモンの成長や「一代記」を描くのであれば、アニキが本当にいなくならないと駄目だろうなと。

--全4部構成ですが、どのパートがお気に入りですか?

今石 第3部こそが、一番やりたかったところなんです。第1部と第2部は、これだけのスタッフがいれば面白くなるのは当たり前ですから。一度やり遂げた人が、その後どうするの?という普遍的なドラマをちゃんと描けるかどうかが、僕の個人的なテーマとしては大きかったですね。

--クライマックスは“天元突破”して、きれいに終わってますよね。

今石 中島さんが、かなり前に書き終えていたのが救いでしたね。脚本が上がっているから、この先どれだけ大変なことをするか分かってるので、準備ができたんです。

--ヒロインのニアの悲劇のラストも、早い時期から決まっていたんですか?

今石 けっこう早かったと思います。あれは悲劇といえば悲劇なんだけど、登場人物は誰も悔いを残さず、自分の意思で受け入れている。だから、僕はハッピーエンドのつもりで作ってるんですね。

 2007年11月11日

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