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新潟、長野で震度6強 8人死亡、908人がけが

2007年07月17日01時31分

 16日午前10時13分ごろ、新潟県中越地方を中心に強い地震があり、同県柏崎市と長岡市、長野県飯綱町などで震度6強を観測した。総務省消防庁によると、新潟県で8人が死亡、2人が行方不明。新潟、長野、富山の3県で908人がけがをした。新潟県では柏崎市を中心に建物342棟が全壊、97棟が半壊した。余震も頻発し、午後3時37分ごろには長岡市などで震度6弱を記録した。東京電力柏崎刈羽原発では、耐震設計で想定している地震規模を2倍以上上回る揺れを観測した。

写真地震で倒壊した酒造会社の建物=16日午後1時13分、新潟県柏崎市で、本社ヘリから
図主な被害状況
写真新潟沖で起きた地震について、会見する気象庁の地震津波監視課長=16日午後0時31分、東京都千代田区で

 政府は今回の地震を「新潟県中越沖地震」と名付けた。新潟県は柏崎、長岡など6市町村に災害救助法の適用を決めた。気象庁によると、地震の規模はマグニチュード6.8。震源は柏崎市沖約2キロで、深さは約17キロ。大陸側のプレート(岩板)の中で発生した内陸型の地震。04年10月の新潟県中越地震(死者67人、けが人4千人以上)、今年3月の能登半島地震(死者1人、けが人300人以上)とよく似たタイプだという。体に感じる余震は、17日午前0時までに76回あった。

 柏崎市では、下條克一さん(76)、保子さん(72)夫妻が倒壊した自宅から救出されたが、まもなく死亡。ほかに、同市の中村エツ子さん(81)ら5人も建物の下敷きになるなどして亡くなった。新潟県警は17日未明、同市の元井元さん(77)の死亡が長岡市内の病院で確認され、地震による死亡と発表した。また、同日午前0時40分現在、柏崎市鏡町、猪俣孝さん(76)と同市大和町、飯野昌子さん(72)の行方が不明となっている。

 けが人の内訳は、新潟県881人▽長野県26人▽富山県1人。新潟県警は、柏崎市で倒壊した呉服店に人が取り残されている可能性があるとして16日深夜も救出活動を続けた。柏崎市と刈羽村に避難所約80カ所が設置され、1万1千人以上が避難した。

 上越新幹線は地震後、全線で停止し、午後9時30分ごろに運転を再開した。東北、長野新幹線も地震と余震で緊急停止したが、いずれも間もなく再開した。在来線は新潟県と長野県内の一部区間で運休した。

 柏崎市の信越線青海川駅では、駅裏のがけが幅約80メートルにわたって土砂崩れを起こし、ホーム西側の一部と線路が埋まった。地震発生の9分前には列車が通過していた。

 JR越後線・柏崎駅構内に停車中だった新潟行き下り普通列車(2両)が脱線。信越線の米山、笠島両駅間の第1米山トンネル(柏崎市)内を走行中の貨物列車が脱線したが、いずれもけが人はなかった。

 高速道路は、上信越道や北陸道で一時通行止めになった。長岡市内を中心に国道8号や116号などでも陥没や土砂崩れの被害が出て、通行できない状態が続いている。

 東北電力によると、新潟県内では3万5千戸余りが停電。柏崎市によると、地震発生直後にガス漏れ情報が入ったため、午前11時に市内全域と刈羽村へのガス供給を停止。また柏崎市など6市町村の6万世帯以上で断水した。

 石油資源開発によると、柏崎市吉井のガス・油田と長岡市雲出(くもいで)町を結ぶ地中埋設のパイプライン(約24キロ)が柏崎市付近で破損し、原油が近くの前谷地(まえやち)川に流出した。

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