2007/5/22
「悪魔のシナゴーグその1.」
この本は200年4月30日に発行され,初版のみで突然姿を消した。
悪魔に愛された女の要約。
「秘密結社イルミナティの存在については,これまでにも様々に取り沙汰されてきた。それは,神秘の学校,見えざる大学,白色同胞団,ブラザーフッド,インナーサークルなど数々の名前を持つ,謎の世界的秘密組織である。この分野の研究者によれば,イルミナティはその実体がつかめないようにするために,多岐にわたる看板組織を通して,世界情勢を背後から操作しているという。CFR(外交問題評議会),ビルダーバーグ,ローマクラブ,三極委員会,シュライナーズ,フェビアン協会,神智学,薔薇十字,そして国連など,一万を超す看板組織が存在すると言われている。
その存在はあまりに謎めいていて,部外者には,本当のことが全くわからない。ことの真実を知るのは内部に生きる人間だけだが,その秘密が漏れることは少なかった。会員は死の誓約とともに,秘密厳守の誓いをさせられるからである。<イルミナティ>とは<光明を伝授された者><啓発された者>の意味である。この名称が頻繁に使われるようになったのは,フリーメイソンの大統合が行なわれた1717年以降のことだ。
驚くかもしれないが,スウェーデンの千里眼能力者として知られるインマヌエル・スエデンボルグの教義を枢軸とする<スエデンボルグ儀式メーソン>は別名をストックホルム・イルミナティと呼ばれていた。設立は1721年だ。それはフランスに流れ込み,1760年にアヴィニョン・イルミナティをパリに創始,催眠学の創始者であるマルキ・ド・ピウイセギュー,マルキ・ド・テーム,動物磁気療法の開発者フランツ・アントン・メスメル,魔術的詐欺師で有名なカリオストロが中心となって,スエデンボルグ教義の正しい解釈と実践を目標に,活動を展開し始めた。このカリオストロは後に逮捕され,極刑を逃れようとイルミナティの悪魔的内情を裁判で暴露した人物である。かれの告白は,その後のイルミナティの批判研究に役立っている。本書に直接関わってくるイルミナティは,この一連の流れを受けて1776年に結成された<政治>結社だが,前述のオカルト系イルミナティとも密接にリンクしていた。訳者解説より
Dark Brotherhood
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