■福田己津央 監督インタビュー[04.0925]
 

■『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 』は、どのような作品になるのでしょう?

 今回の『ガンダムSEED DESTINY』は、『ガンダムSEED』の2年後の世界を描いた続編です。そこで、まずは「良い続編とはどんなものだろう」というところから検証した結果、前作の主人公たちをそのまま続投させるのではなく、新たな主人公を用意して旧キャラクターと絡めることで、新しい味を出す手法を採ることにしました。『ガンダム SEED』では、キラとアスランを主人公に据えて「非戦」というテーマを描いたわけですが、『ガンダム SEED DESTINY』では新たな主人公とキラたちを通じて、「戦争はなぜ起こるのか」を描いていくことになります。
 もちろんそれ以前の大前提として、とにかくエンターテイメントでなければならないのは、言うまでもありませんが、今回は『SEED』以上に難しいテーマを描く必要もあり、更なるエンターテイメント性を盛り込むべく、あれこれと調整に苦心しています。

■「更なるエンターテイメント性」とは?

 例えば、戦闘シーンやモビルスーツの描写に関しては、前作以上にエンターテイメントの要素を盛り込もうと考えています。主役機であるインパルスガンダムに合体ギミックを採り入れたのは、『ガンダム』シリーズのファンへのサービスという意味合いも多少はありますが、決してそれだけではなく、空中での合体や装備換装シーンを、「変身」に近いスピーディーなイメージで描きたかったからです。

■新しい主人公は、前作以上のハードな展開を予感させるキャラクターですね。

 新たな主人公・シンについては、今はまだ多くを語ることが出来ません。一つだけ言えるのは、彼はキラとは全く逆の考え方を持つキャラクターだということでしょう。例えば、キラはある意味日本人的な思考の持ち主で、物語当初から「出来れば戦いたくない」と考えていました。それに対して、シンは自ら軍属になることを選んでいるのです。もちろん彼も、物語が進むにつれて確実に変化していきますが……。演技の幅を要求されるという意味では、シンはキラ以上に難役かも知れません。今回シン役に鈴村健一さんを起用したのも、彼ならばその幅を演じ切る実力があると見込んだからです。


■それでは最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

 今回も前作と同様、自分の持てるものを全て出して、『ガンダム』という大きな存在に無我夢中で挑んでいくつもりです。ストーリーに関しては、現時点では一切秘密ですが……オープニングとエンディングのフィルムには、今後の展開の手がかりとなる要素を散りばめてあります。この辺りにもご注目下さい。一部ダミーも含まれていますが(笑)。ぜひ楽しみにしていてください。


 
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