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大牟田4人殺害事件

福岡高裁「身勝手極まりない」…母と二男、2審も死刑判決

 2004年9月、福岡県大牟田市で起きた4人連続殺人事件で強盗殺人罪などに問われた同市桜町、無職北村真美(48)、二男孝紘(たかひろ)(23)両被告の控訴審判決で、福岡高裁の正木勝彦裁判長は25日、「自己中心的で身勝手極まりなく、死刑はやむを得ない」として、両被告を死刑とした1審・福岡地裁久留米支部判決を支持し、両被告の控訴を棄却した。

 両被告の弁護人は「上告するかどうかこれから検討したい」としている。

 公判で真美、孝紘両被告側はともに「従属的な立場だった」と主張、無期懲役への減軽を訴えた。

 これに対し、正木裁判長は「真美被告は殺害行為こそ担当しなかったものの、長男孝(27)、孝紘両被告を犯行に引き入れるなど重要な役割を積極的に果たした」と指摘。

 孝紘被告については「4人を殺害した実行犯で、刑事責任は特に重い。顕著な人命軽視と極端な暴力肯定の態度が明白」と断罪した。

 1審で真美、孝紘両被告は起訴事実を認めたが、夫で元暴力団組長の実雄被告(63)は単独犯を主張、孝被告は無罪を主張したため、公判が分離された。実雄、孝両被告も1審で死刑を言い渡され控訴しており、判決は来年3月27日。

 ◆「メリー・クリスマス」と叫び退廷

 「利欲的で人命軽視も甚だしい」。わずか2日間で4人の命を奪った犯行を断罪した福岡高裁判決。正木裁判長の厳しい指摘にもかかわらず、孝紘被告は「メリー・クリスマス」と叫んで退廷した。傍聴した遺族は「殺された子供たちにクリスマスは来ない。被告らは人間社会から退場し、永遠に戻って来ないでほしい」と怒りをあらわにした。

 真美被告はワインレッドのカーディガンにベージュのズボン、孝紘被告は黒のスーツにヒョウ柄のコートを着て入廷。正木裁判長が「本件各控訴を棄却する」と主文を言い渡すと、真美被告は表情を変えないまま、孝紘被告はサングラス越しに裁判長を見据えたまま耳を傾けた。孝紘被告は腰を曲げたり、隣の刑務官に話しかけたりするなど終始落ち着かない様子だった。

 閉廷後、遺族は「被告たちが死刑になったからといって心が休まるわけではない。2人の態度は1審判決の時から何も変わっていない」と声を詰まらせた。










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