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2005.5.6(金)更新
【東京シネマのぞき見隊】(42)
ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”
蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
毎年<ピンク大賞>開催に合わせて発行されるPGベストテン号(写真は作品賞第1位『熟女・発情 タマしゃぶり』)。創刊11年目を迎えるPGは、不定期刊ながら、新作映画のデータを網羅した“情報誌”と、インタビューやレビュー頁を掲載した“映画評論誌”としての顔を持つピンク映画専門誌。林由実香、田尻裕司、華沢レモンらをフィーチャーしたPG99号も、近日発売予定とか(“PG”ホームページからも購入可能)
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
新人女優賞受賞の4名(写真左より、華沢レモン、蒼井そら、北川絵美、北川明花)。作品部門第1位の「熟女・発情 タマしゃぶり」がデビュー作という華沢レモンは、その後たて続けに20本もの作品に出演したという、ピンク映画界期待の新進女優。また「凶気の桜」('02)、「誰も知らない」('04)にも出演する北川絵美や、(その彼女と従兄弟である)北川明花は、いずれも20歳前半の若手ながら、Vシネマ出演も重ねるキャリアの持ち主。「(撮影する際の)フィルムの音が快感でした♪」(北川絵美)とは堂々たるもの!
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
この女優なくして、この秀作(「熟女・発情 タマしゃぶり」、「淫らな唇 痙攣」)は生まれなかった…と言っても過言ではない、女優賞獲得の2人(写真左より、佐々木ユメカ、林由美香)。12年振りのPG大賞受賞となる林由美香は、「熟女〜」のいまおか監督と朝倉大介(業界内でオネエサンと呼ばれ親しまれている国映の名プロデューサー)を前にして涙・涙・涙! また広島出身である佐々木ユメカは、オール広島弁で挑んだ「淫ら〜」について、「ポスター撮りも監督の付き添いのもと撮影したという、コダワリぬいた作品」とコメント
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
「さぁ〜ここで一気に年齢が上がりますッ! 昭和が甦りますッッ!」という司会者の熱いアナウンスのもと登場した男優賞の2人。82年にデビューした牧村耕次(写真左)は、47歳となった04年も若手顔負けの11本に出演。また65歳の野上正義(写真右)は、すでに出演作が百本をとうに超えるピンク映画界の重鎮。2人とも終始笑顔で、互いに軽口を言い合って場内を沸かせていました
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
表彰式終了後に、急遽、蒼井そらのDVDサイン会を実施! 時間の都合で途中で打ち切りになったものの、黒山の人だかりをつくり、20枚があっという間に完売。ピンク映画初出演にして大きな話題を呼んだ、蒼井そら主演作「制服美少女 先生あたしを抱いて」(シナリオ・DVDタイトル「つむぎ」)は、アップリンクよりDVD(3990円)発売中
【東京シネマのぞき見隊】(42)ピンク映画界のアカデミー賞というべき“ピンク大賞”蒼井そら、林由美香らが来場する、年に一度の祭典に密着!
「熟女・発情 タマしゃぶり」(シナリオ・DVDタイトル「たまもの」はアップリンクより3990円にて発売中)のポスターを前にして、(写真左より)吉岡睦雄、華沢レモン、いまおかしんじ監督、林由美香という、監督・主演俳優陣を激写! 彼ら全員が同作への想いを寄せた「たまもの」パンフレットも、DVDと一緒にロビーにて販売していたが、いまおか監督の笑うに笑えない“自分史”や、映画関係者が寄稿した愛情溢れるテキストなど、内容超充実の必読の一冊!
<第17回ピンク大賞>受賞結果
《作品部門》
●第1位 「熟女・発情 タマしゃぶり」
 (監督:いまおかしんじ/主演:林由美香)
●第2位 「美肌家政婦 指責め濡らして」
 (監督:荒木太郎/主演:麻田真夕)
●第3位 「淫らな唇 痙攣」
 (監督:田尻裕司/主演:佐々木ユメカ)
●第4位 「制服美少女 先生あたしを抱いて」
 (監督:高原秀和/主演:蒼井そら)
●第5位
 「せつないかもしれない」(監督:吉行由実/主演:千葉尚之)、
 「夫婦交換前夜 私の妻とあなたの奥さん」
 (監督:後藤大輔/主演:夏目今日子)
●第7位 「憧れの家庭教師 汚された純白」
 (監督:吉行由実/主演:桜月舞)
●第8位 「後家・後妻 生しゃぶ名器めぐり」
 (監督:森山茂雄/主演:神島美緒)
●第9位 「美少女図鑑 汚された制服」
 (監督:竹洞哲也/主演:吉沢明歩)
●第10位 「濃厚不倫 とられた女」
 (監督:女池充/主演:こなつ)

《個人部門》
【監督賞】:いまおかしんじ(「熟女・発情 タマしゃぶり」)
【脚本賞】:吉行由実(「美肌家政婦 指責め濡らして」)
【女優賞】:林由美香(「熟女・発情 タマしゃぶり」)、
 佐々木ユメカ(「淫らな唇 痙攣」)
【男優賞】:牧村耕次(「人妻タクシー 巨乳に乗り込め」)、
 野上正義(「桃尻姉妹 恥毛の香り」)
【新人監督賞】:竹洞哲也(「美少女図鑑 汚された制服」)
【新人女優賞】:華沢レモン(「熟女・発情 タマしゃぶり」)、
 蒼井そら(「制服美少女 先生あたしを抱いて」)、
 北川絵美(「処女花嫁 初めての悦び」)、
 北川明花(「乱痴女 美脚フェロモン」)
【技術賞】:飯岡聖英(「淫らな唇 痙攣」撮影)
【特別賞】:該当者なし
>> ピンク映画「PG」公式サイト
>> 【動画・独占インタビュー】第17回ピンク大賞新人賞受賞の蒼井そら直撃インタビュー
>> 【東京シネマのぞき見隊】(20)
<第16回ピンク大賞>に潜入! エロだけじゃないピンク映画の底力を体感レポート!
>> 「ピンクリボン」公式サイト
MovieWalkerレポート TOPへ
今年で第17回を迎える“ピンク大賞”
ピンクを愛する日本映画ファンが池袋に集結!


 今年もやってきました! 年に一度のピンク映画の祭典<ピンク大賞>の季節が!

 その年を代表する傑作映画5本の上映に加え、総勢30名強のゲストが来場する“表彰式”をオールナイトで行なう同祭は、今年で17回目。女だてらに(…とよく言われる)ピンク映画ファンである私は、池袋の新文芸坐で開催されるようになった第13回から毎年欠かさずに行っているのだが、昨年はMovie Walkerで取材(Movie Walkerレポート2004年4/30更新分)し、ピンク映画へのアツイ想いをぶちまけただけに、今年はいちファンとして行くつもりだった。し・か・し…。
 「今年のゲストは新旧織り交ぜた実に多彩な顔ぶれで、僕も楽しみにしてるんです。例年になく前売券の売れ行きも好調だし…」という、主催者であるピンク映画の専門誌「PG」の林田義行編集長の言葉を聞いたが最後、取材しないワケにはいかないでしょう! 今年も期待に胸を膨らませて、4月23日(土)、新文芸坐に行ってきました!
チケット完売!立ち見続出!
超満員の客席を前に
蒼井そらほか受賞者が続々と登壇!


 毎年授賞式には立ち見も出る程の盛況ぶりだけに、余裕をもって開演の30分前である22:00には会場の新文芸坐へ。それでも劇場入口には早くも黒山の人だかりが出来ていて、場内には予め補助席もスタンバイ! 会を重ねるごとに来場者数が増えていくような気がするが、今年の混雑振りはまたひとしお。改めて、<ピンク大賞>の人気ぶりを感じさせた。
 ちなみに<ピンク大賞>とは、「PG」の読者が自ら投票し選出する映画賞で、作品部門(ベストテン)、女優賞、男優賞、監督賞、脚本賞…と全9部門に分かれている。毎年、ピンク映画界の“顔”である池島ゆたか監督と、俳優の神戸顕一、林由美香がプレゼンターを務め、各受賞者に表彰状と賞品のデジタルカメラを授与していくのが恒例のスタイルだ。

 とりわけ場内が沸いたのは、新人女優賞(華沢レモン、蒼井そら、北川絵美、北川明花)でのひとコマ。女優がメインというピンク映画にあって、昨年デビューしたばかりの新進女優への期待度は相当なもののようで、彼女たちが登壇した途端に、パシャッパシャッと激しいフラッシュの嵐が! なかでもテレビなどで活躍の場を広げているアイドル、蒼井そらに向けたカメラの数がダントツで、壇上の彼女自身もペロッと舌を出したり首を傾げて微笑んでみたりと、カメラを掲げたファンへのサービスも怠らない。
 また「この年で初受賞なんて恥ずかしいけれど、足腰立たなくなるまで頑張ります。若いピンク映画関係者をみんなで支えてやってちょうだいよ」と、ガハハッと豪快に笑いながらコメントした野上正義(今年65歳!)の男優賞受賞が、これまた印象的。巨匠・若松孝二監督作品など、ピンク映画黎明期の60年代より活躍する重鎮的存在だけに、彼が発する業界への愛情溢れる一言には、ファンならずとも胸にズシンと響いてきます…。
2004年度ピンク大賞4冠に輝いた
「たまもの」主演の林由美香も感動の涙をポロリ


 表彰式もクライマックスに近づき、今回上映されるベストテン入賞作品のうち、私が今回最も楽しみにしていた2本「熟女・発情 タマしゃぶり」、「淫らな唇 痙攣」に関連した女優賞、監督賞の発表となった。
 田尻裕司監督作「OLの愛汁 ラブジュース」('99)を観て以来、ピンク映画にハマった私にとって、田尻監督の最新作「淫らな唇 痙攣」(作品部門3位・女優賞)は見逃せない1本。PGの林田編集長のオススメでもある同作は、女流カメラマンの日常を綴ったもので、他人の男を寝取ってしまうヒロインの奔放な魅力や不安定な心情がイキイキと描かれた秀作! 何よりスッピンで挑んだという主演の佐々木ユメカが抜群にイイ!! そして壇上に現れた本人も超キレイ!!!!! 大胆な濡れ場にも関わらず、“必要以上のいやらしさ”を感じさせない彼女の存在感は、女性にも受け入れられ易いのではないだろうか?(事実、一緒に観に来ていた20代の女性3名も面白かったと明言) 

 また「たまもの」というシナリオタイトルで、ユーロスペースでも公開された「熟女・発情 タマしゃぶり」(作品部門1位・監督賞・女優賞・新人女優賞)が、これまたスゴイ。実はイベント当日の時点で既に3回は見返していた程のお気に入りなのだが、35ミリフィルム撮影、アフレコ、ソフトコアポルノが常識というピンク映画にあって、16ミリ、同時録音、ハードコアポルノで制作された異端の作品。ちなみにハードコアとはつまり“本番”ありというコトなのだが、嫌悪感という感情は女性の私には一切起こらなかった…というのが本音。受賞の際には、主演の林由美香も「AVでも一般映画でも出来ない“絡み”ができたと思う」と語って涙していたが、ピンク映画の良心ともいうべき“前バリ”を取り払って挑んだリアルなセックス描写が、年下の彼を一途に愛するヒロインの孤独や切なさ、不可解さをセリフより雄弁に物語っていて、私自身、めちゃめちゃ映画に入り込んでしまった(ホント、こんな映画、絶対ピンク映画でしか味わえない!)。
 デビュー10周年で巡ってきた初のベストテン入り作品にして、堂々の作品賞と監督賞のW受賞を果たした、いまおかしんじ監督は「ウ・レ・シ・イ・デスッ!」と、言葉少なに壇上で大きくガッツポーズ!(正直、もらい泣きしそうなほど、グッときました)
ゲストとファンが入り乱れる
大混雑のロビーで急遽サイン会も決行!


 さらに<ピンク大賞>のもうひとつの醍醐味といえば、関係者一同が行き交う授賞式終了後のロビー風景。先ほどまで壇上にあがっていたご贔屓の俳優さんが、いま目の前に…なんていう嬉しいハプニングが続出なのだ。見ればロビーのあちこちで、監督や俳優たちが気軽にファンからの写真撮影や握手に応じて、なおかつ談笑までしている!
 「3年前のこの<ピンク大賞>で、監督志望の青年に声をかけられて関係者を紹介したことがあったんです。彼はいま助監督でバリバリ頑張っていますよ。我こそは!という方、今年もロビーで声かけて下さい」。閉式の挨拶で、池島ゆたか監督がそう語っていたが、01年に亡くなられた小林悟監督の「肉体市場」('62)に始まり、43年もの歴史をもつピンク映画がいまなお若き才能を生み出し続けている背景には、こんなフレキシブルな業界の体質によるところが大きいのではないだろうか?

 しかもこの日は、今回のイベントの華である林由美香と蒼井そらによるサイン入りDVD即売会を急遽開催。2人とも、DVDを買い求めるファンひとりひとりの目を見て握手を交わし、笑顔で応えている。私も既に持っているにも関わらず、サイン欲しさに「たまもの」のパンフレットを即買い。DVDでないにも関わらず、いまおか監督と主演の林由美香、吉岡睦雄、華沢レモンのサインを図々しくねだってしまった…。
PGの林田義行編集長が
2004年のピンク映画界を総括


 「製作本数も80本にまで減ってしまって、いまピンク映画界が活況とはとてもいえない状況です。それでも『たまもの』がユーロスペースで大ヒットしたり、ピンク映画のドキュメンタリー『ピンクリボン』(5月14日よりアップリンクXにて上映)が公開されたりと、近年の中では“上向きの動き”を感じた年ではありますね」とは、PGの林田義行編集長の弁。それを裏付けるように、補助席を並べるほどの観客を動員し、関係者も過去最高の70名が来場したという、大盛況ぶりだった今年の<ピンク大賞>。我々ファンは、同祭でピンク映画界がいまも生き続けている“証拠”を目の当たりにし、また思いもよらない傑作が生まれることを、ついつい期待してしまうのです。それにしても「えッ!? ピンク映画観てるの??」と意外そうな顔をして聞いてくる人に会う度に、本や音楽と同じく“自分だけの1本”を探し求めている日本映画ファンにこそ観てもらいたいナァ、そうつくづく思ってしまうのですが…。

取材・文/戸田美穂(ワークス・エム・ブロス)
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