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源氏物語の「別本」、京都・島原の「角屋」で発見

鎌倉時代後期の「別本」と判明した「源氏物語」の写本

 京都・島原の揚屋(あげや)だった国重要文化財「角屋(すみや)」(京都市下京区)に伝わる源氏物語の一帖「末摘花(すえつむはな)」が、鎌倉時代後期の写本であることがわかり、角屋保存会が10日発表した。

 源氏物語の写本は、鎌倉初期の藤原定家の校訂による「定家本」の系統が大半だが、これは描写が一部異なる珍しい「別本」。15日から7月18日まで角屋で一般公開する。

 写本は縦横16・2センチ、65枚からなる。加藤洋介・大阪大准教授(平安文学)らが調査し、かな書体や紙質などから制作年代を特定した。同時代の「末摘花」の写本は約10件現存するが、別本は重文指定の「陽明文庫本」など2件のみ。定家本に比べ、末摘花の容姿などの描写が詳しいという。

 加藤准教授は「鎌倉時代にも定家本以外の系統が読まれていたことが裏付けられた。重文級の貴重な発見」としている。角屋は江戸初期から続いた料亭で、皇族や公家ともつながりがあり、写本は寄贈された可能性があるという。

2008年3月10日23時07分  読売新聞)
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